ミニチュアカー ミュージアム

GIMMICK ミニカーのギミック

シトロエン H ルパン 3世 (LUPIN III CITROEN H TRUCK)

ミニカーのギミック

 コーギーのミニカーを中心に紹介してきましたが、国産にも面白いギミックがついたミニカーがあります。今回は日本の007とでもいうべきルパン3世からシトロエンHトラックを紹介します。ルパン3世にはフィアット500やベンツSSKなどのマニアックな車が登場しますがこのシトロエンHトラックもその仲間です。ルパン3世については詳しくないので漫画のなかに実際にでてくるアクションかどうかは不明ですが、この手のミニカーの定番といえるミサイル発射のギミックが付いています。それ以外にもドア、フロントグリル、武器収納庫が開閉でき荷台部分が取り外せるなどギミックが満載です。


 ただしこのミニカーの一番の魅力はこんなにギミックが付いていてもシトロエンHトラックのミニカー(1/43サイズ)として良くできていることです。シトロエンHトラックは不思議な魅力のある車で、ルパン3世の特別なファンでもない私がこのミニカーを買ったのはこれがHトラックのミニカーだったからです。ギミックがたくさん付いているのでいつもよりさらに重い動画を作ってしまいましたが、Hトラックの不思議な魅力と凝ったギミックを以下の動画で見て下さい。

注意!!録音した実物の動作音が出ますので音を控えめにしておいてください!!
 
 
 

箱 付属品 説明書など

 このミニカーは1978年に1000円で購入しています。メーカはポピーで現在もキャラクターもの玩具を製造している老舗です。ミニカーの箱に入っていたカタログをみますと、ルパン3世ものとしてこのほかにベンツSSKも販売しています。ベンツSSKのほうは漫画に忠実にできていて?いまひとつ私の趣味に合わなかったので購入していませんが、この2つはルパンマニアには人気があるようでかなり良いお値段でオークションなどで取引されているようです。(ちなみにH トラックにはシルバーボディのものもあるようでそちらのほうがレアものだそうです)


 H トラック(HなトラックではありませんのでHはフランス式に「アッシュ」と発音して下さい)はシトロエン 2CVのトラック版でして、その魅力は虚飾を廃したシンプルで機能的なデザインにあります。H トラックは商用車ですのでボディ外板の補強用リブなどそのデザインがさらに徹底されています。このミニカーは荷台が外れるようになっていますが、H トラックのバリエーションには実際にこのような仕様があります。実車は荷台が着脱自在というわけではありませんが駆動方式がFWDですのでこのようなバリエーションが簡単にできるわけです。あまり必要性が感じられない荷台取り外しギミックをつけたのはミニカーを設計した人がそのことを知っていてあえてそれを見せたかったのではないでしょうか?


 スケールモデルとしてみるとこのミニカーはフロントに張り出したノーズ部分がかなり大きめにできています。これはドア開閉のヒンジをカバーするためにそうなったのだと思います。(この当時この手の玩具的なミニカーではドアを開閉させることは必須でした)また細かいことをいうと右側側面にある給油口が省略されていることやフロントのバンパー位置が下がり過ぎていることなどがありますが 、全体的な雰囲気は実車のイメージをよくとらえているといってかまわないと思います。ミニカーの箱はルパン3世のキャラクターをあまり強烈に押し出したものではなくむしろ「CITROEN」を強調しています。

citroen h lupin3 box1
ミニカーの箱
citroen h lupin3 box2
ミニカーの箱 ルパンのキャラクタはこの面にだけ表示
 
citroen h lupin3 box3
 ミニカーは発砲スチロール中箱にルパンのフィギュアなどと一緒にコンパクトに詰め込まれています。ルパンのフィギュアは先ほど書きましたベンツ SSKのフィギュアを流用していますので手はハンドルとシフトレバーを持つ形になっていて、このミニカーのミサイル発射台に載せるとうまくフィットしません。ついでにいうと少しオーバースケール気味でHトラックが小さく見えます。
citroen h lupin3 figure

 ミニカーの付属品です。真ん中にあるのは、金色のシールで台紙から取り外してヘッドライトに貼る為の物です。フランス車はライトが黄色なのでこのシールを貼るとなんとなくそれらしく見えます。ちょっとした物ですが、あえてこのようなシールを付属させているところに作った人のこだわりが感じられて好感が持てます。

 

 ミニカーの取扱い説明書は小さな紙ですが操作方法が分かり易く書かれています。またミサイルを無くしたときに注文する方法がきちんと書かれていて「部品申込み券」なるものも印刷されているなどこの辺の心遣いもなかなかのものだと思います。 取扱い説明書を見るにはここをクリックしてください。画像が表示されます。

 
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