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ミニカーのギミック |
別ページで紹介しました「GOLDEN JACKS」シリーズのミニカーをもう一台紹介します。「GOLDEN JACKS」が採用されたミニカーは古き良きコーギー絶頂期のモデルであるためいずれも良くできたミニカーなのですが、その中から「シボレー カマロ SS 350」(型番338 生産期間1968~1970年)を紹介します。1967年に発表されたシボレー カマロはその当時のフォードの人気車マスタングに対抗して企画されたGMの新しい小型スポーツカーで、その後GMの人気車種に成長していきます。デザイン的にロングノーズ、ショートデッキの基本スタイルはマスタングと同じですが、フェンダーラインなどに曲線をいかしたデザインとなっています。カマロには様々なオプションが設定されていましたが、モデルとなっているSS 350はV型8気筒5.7L(350 cu in)(295HP)エンジンを搭載した高性能版で当時人気があった電動格納式ヘッドライト仕様となっています。またボンネット先端は当時流行した黒いストライプでしっかりと決めてあります。
このミニカーは1/43サイズより一回り小さいコーギーサイズでできています。ライバルのマスタングも同じサイズでコーギーから発売されていますので比べてみると直線的なデザインのマスタングに対してコークボトルラインのデザインがうまく表現されています。特にこの車の最大の売り物である電動格納式ヘッドライトの動作をギミックで再現している点は「さすがはコーギー!」と思わずうなってしまいます。真っ黒なグリルからダイヤカットガラスのヘッドライトが出てくるのは本当にかっこよくできています。仕掛けは単純でバンパー下にある黒い部分(実車のパーキングライトになります)を手動でスライドさせると連動してグリルの格納蓋がスライドするだけですが、このスライド式のギミックはカマロだけのオリジナルです。(当時のアメリカ車には同じような電動格納式のヘッドライトがいくつかありました) また開閉可能となっているドアの内張が再現してありハードトップも着脱可能などよくできたミニカーです。
「GOLDEN JACKS」のギミック動作はこのギミック欄で紹介しているマーコスなどと同じですが、それ以外の電動格納式ヘッドライトの動作などを以下の動画で見てください。 |
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ミニカーのバリエーション、箱 |
このミニカーは1969年に700円で購入しています。マーコスよりも先に購入していますので「GOLDEN JACKS」はこのミニカーで初めて見たことになりますが、このミニカーは「GOLDEN JACKS」よりも格納式ヘッドライトのことをより印象的に覚えています。アメリカ車のオールズモービル トロネード(型番264 生産期間1967~1968年:リトラクタブルヘッドライトのギミック付)をその前に購入していましたので、アメリカの車は「すごいなー」と思ったものです。コーギーはこの手の格納式ヘッドライトギミックの先駆者でコルベット スティングレー(型番310 生産期間1963~1968年)が最初のミニカーになります。 |
このミニカーも他の「GOLDEN JACKS」と同様「WHIZZWHEELS」化されていきますが、その際におもしろいマイナーチェンジがされています。実車でカマロの姉妹車であるポンティアック ファイアーバードに変わっているのです。左の画像がそのミニカーですがカマロが見事にファイアーバード(型番343 生産期間1969~1972年)に変身しています。
フロントとリアの形状変更、リアフェンダーへのスリット追加、ボンネットへのスクープ追加などかなり実車に即した変更がされています。なお室内はソフトトップの収納部分が追加されているだけです。 |
エアスクープやスポイラーが少し大げさでカマロにくらべるとかなり漫画チックになっていますが、ファイアーバードは実車がかなりど派手な車ですのでこれはこれでいいのかもしれません。ホイールもまだ初期のフリーホイール「WHIZZWHEELS」でタイヤらしく見えますのでその点でもそんなに悪くはありません。この初期の「WHIZZWHEELS」は回転性が悪くフリーホイールとしては失敗作だったのでこのミニカーは後期型ではよく回転するように変更された見た目が最悪なプラスチック円筒タイプの「WHIZZWHEELS」に変更されています。
なおカマロもプラスチック円筒タイプの「WHIZZWHEELS」に変更されて型番304(生産期間1972~1973年)で再生産されています。このミニカーはホイールのみの変更でその他のギミックはそのままです。
箱は背景見出し部分の無いシンプルなタイプです。背面には「GOLDEN JACKS」の宣伝文句がしっかりと書かれています。 |