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トヨタ コロナ 5ドア ハッチバック T150型 日本 1983年
トヨタ コロナ 8代目(T150)は前輪駆動化されて1983年に登場しました。トヨタは前輪駆動車の採用に慎重であったので、コロナ 8代目は7代目の追加車種という扱いでした。当初は5ドアセダンのみで、7代目の後輪駆動車もしばらく併売されました。5ドアセダンの発売10ケ月後に4ドアセダンが追加されました。先代のコロナはスポーツ志向でしたが、前輪駆動化された8代目は落ち着いたデザインの実用的なセダンが中心になりました。なお翌年の1984年に登場したカリーナ 4代目はこのコロナ 8代目とシャーシを共有する前輪駆動車でした。
エンジンは4気筒1.5/1.8L(115HP)と2Lディーゼル(73HP)が搭載され、4段AT/5段MTで最高速は180km/hの性能でした。1985年のマイナーチェンジで内外装が変更され、DOHC 4気筒2L(165HP)エンジンを搭載した高性能版のGT-Rが追加されました。なお1985年に追加された2ドアのコロナ クーペはコロナという名前でしたが、実際はセリカ/カリーナの姉妹車でした。(実車画像→トヨタ コロナ クーペ 1985) 1987年にコロナ 9代目(T170)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1984年に発売されたダイヤペットの当時物で、ダイヤペットの協力工場の11番工場製です。同時期に作られたカローラ レビンと同じ11番工場製なので、これもややずんぐりした感じの造形ですが、フロントグリルの雰囲気などはそれらしく出来ていて、まずまずの良い出来ばえです。ボンネット/ドア/リアハッチが開閉するギミック付きです。コロナ 8代目5ドアセダンのミニカーは2022年現在でもこれしかないので、その点で貴重なミニカーです。なおこの頃からセダン系の実用車がミニカーになることが少なくなり、コロナのミニカーはこれ以後は全く作られていません。(実車のコロナも2001年にブランド名が消えました) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。エンジンルーム内のエンジンが横置きされているのが分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ クラウン ハードトップ ロイヤルサルーンG MS120型 日本 1983年
1983年にトヨタ クラウン 7代目が登場しました。前述したマーク II 4代目同様に2ドア仕様が無くなり、セダン、4ドアハードトップ、ワゴン(バン)のバリエーションになりました。先代を洗練させたデザインで、透明樹脂を使った目新しいリアピラー処理が特徴でしたが、当初はクラウンらしくないとの評価がありました。(今見るとそうでもないですが) 6気筒2.8L(175HP)の5M-G型、2Lの1G/1G-G型、2LターボのM-T型と4気筒2.4Lディーゼル(ターボ)エンジンを搭載し、5段変速/4段自動変速で、最高速は180km/h(2.8L)以上の性能でした。DOHCエンジン搭載のスポーツ仕様にはクラウン初の後輪独立懸架サスペンションが採用され、最高級のロイヤルサルーンGにはマイコン制御のESCが装備されました。
1984年に2.8Lが3Lの6M-G型に変更され、1985年のマイナーチェンジではM-T型エンジンが廃止され、2Lの1G-G型にスーパーチャージャーが追加されました。この世代からスポーティー仕様のクラウン アスリートが登場しました。またこの世代まではセダンにフェンダーミラー仕様がまだ残っていました。1987年にクラウン 8代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1984年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、プロポーションが正確で実車がうまく再現されています。フロントグリル/灯火類や室内インパネなどの細部もよく再現してあり、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ただ特徴的な透明樹脂製リアピラーがそれらしく表現されていないのがやや残念です。その他の当時物ミニカーではトミカとトミカ ダンディがセダンをモデル化されていました。(トミカではリアピラーを銀色の塗装で表現していました) 最近まで当時物以外のミニカーはなかったのですが、2018年にトミカ リミッテド(1/64)が前期型と後期型のハードトップ、2022年にハイストーリー(レジン製)がハードトップをモデル化しました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンは点火系の配線に黒い別パーツが使われているなど凝ってます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ハイラックス 4WD (50/60/70系) 日本 1984年
1983年にハイラックス 4代目(50/60/70系)が登場しました。後輪駆動車にはポピュラーシリーズとコンフォタブルシリーズの2タイプがありました。ポピュラーシリーズは先代のボディが継続生産され、コンフォタブルシリーズと4WD車はボディを一新しました。新しいボディは前後のブリスターフェンダーが特徴でした。後輪駆動車のエンジンは4気筒1.6L/1.8Lガソリンと4気筒2.2L/2.4Lディーゼルエンジンで、4WD車は4気筒2Lガソリンと4気筒2.4Lディーゼルエンジンが搭載されました。ディーゼルエンジンにはフロアシフトの4段自動変速機が設定されました。
1984年に4WDモデルをステーションワゴン化したトヨタ初のSUV ハイラックス サーフ(輸出仕様の名前は 4ランナー)が追加されました。1985年に乗用車系のハイラックス サーフの前輪サスペンションは独立懸架方式に変更されましたが、ピックアップの前輪サスペンションは悪路に強い頑丈なリジット方式のままでした。1988年にハイラックス 5代目(80/90/100/110系)にモデルチェンジしました。 (実車画像→ ハイラックス 5代目 1988)
ミニカーは1985年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場の11番工場製で、ハイラックス 4代目の4WDをモデル化しています。ダイヤペットは先代を型番T3でモデル化していましたので、その型を変更してハイラックス 4代目に仕立てているようです。フロントグリル、ブリスターフェンダー、フロントのウインチなどかなり大幅に変更しています。実車の雰囲気が良く再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。ボンネット/ドア/リアパネル(後アオリ)の開閉ギミック付きです。当時このような大きなタイヤを履いたハイラックス 4WD(市販車を少し改造)は実在していて、実物を見たことがあります。ダイヤペットはさらに大きなタイヤを付けたものを型番T66でモデル化していましたが、さすがにそんな大きなタイヤの実車は実在しなかったようです。(映画用などの特殊な改造車ならあったようですが) これ以外のハイラックス 4代目のミニカーはトミカとマッチボックス(スーパーキング シリーズ)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアパネル開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ MR2 AW11型 日本 1984年
日本初の量産ミドシップ スポーツカー トヨタ MR2が1984年に登場しました。1983年の東京モーターショーで試作車SV-3が公開され、翌年に若干の仕様変更がされて量産化されました。(実車画像→ トヨタSV-3 1983) 当時の流行りだったリトラクタブルヘッドライトを持つ角ばったデザインは、個人的にはスポーツカーとしてはやや地味だと思いました。コストダウンの為、エンジンと変速機は前輪駆動のカローラ 80型の物を流用し、それをミドシップ搭載していました。1984?の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しました。
1986年のマイナーチェンジで後期型となり、スーパーチャージャー付エンジン(145HP)が追加され、Tバールーフ仕様が設定されました。1989年まで生産され、MR2 2代目 SW20型にモデルチェンジしました。当時のWRC用ラリーカー セリカ(TA64型)の後継として、AW11型をベースにして4WD化したラリーカー(開発コード 222D)が開発されましたが、レギュレーションが変更されたことなどからWRCに参戦することはありませんでした。
ミニカーは1984年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、この144番工場は当時としてはリアルな造形のミニカーを作っていました。このMR2もプロポーションがやや腰高な感じですが、全体的にかなり良い出来ばえです。フロントトランク/ドア/リアボンネットが開閉できるギミック付きで、リトラクタブルヘッドライトも可動します。フロントにはスペアタイヤ、リアにはエンジンも再現されています。またこの2トンカラーは当時としては綺麗に仕上がっていました。(塗装が経年変化で多少荒れていますが) これ以外の当時物ミニカーとしては、トミカのSV-3、トミカ ダンディのSV-3がありました。当時物以外では、Mテック、Mテックの型を使ったトサ(TOSA)コレクション、エブロ、CM'Sの222D、イクソ プレミアムXの222D、国産名車コレクション、レジン製ではMARK43などがあります。 以下はフロント(トラクタブルヘッドライト開閉)/フロントトランクを開いた画像とリア/リアボンネットを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ カリーナ 1600 GT-R A60型 日本 1984年
1981年にトヨタ セリカと同時にカリーナも3代目に変わりました。人気の高かった先代のボクシーなデザインを引き継ぎ、セダンは角型4灯式 クーペは異形2灯式ヘッドライトを採用していました。シャーシはコロナ 7代目と共用となりました。4ドアセダン、3ドアクーペに加えて初のワゴンであるサーフが1982年に追加されました。
エンジンは4気筒1.5/1.6/1.8/2Lと1.8Lディーゼル、1.6と2LにはDOHC仕様がありました。4段AT/5段MTで、DOHC2L(135HP)は最高速180km/hの性能でした。1982年には日本初のDOHCターボ仕様の1.8L(3T-GTEU 160HP)エンジンを搭載したGT-T/TRが設定され、2LのDOHCは廃止されました。1983年のマイナーチェンジでは1.6LのDOHCエンジンが2T-Gから4A-Gに切り替わりました。
1984年にセダンに前輪駆動(FF)方式を採用したカリーナ FF (4代目)が追加され、FFとFRが混在する車種構成となりました。(実車画像→ トヨタ カリーナ FF) 1985年に3代目のクーペが生産中止となりスポーツ系のモデルもFFに切り替わり、カリーナのFF化が進められました。(一部のセダン、バン、ワゴンはFRのまま) カリーナ クーペの後継車としては1985年にカリーナ ED(セリカ 4代目の姉妹車)が登場しました。このカリーナに代表されるように、この時期にトヨタ主力車のFF化とエンジンの新旧交代が行われました。1988年にカリーナ 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ カリーナ 1988)
ミニカーは2011年に発売されたトミカ リミッテド製です。1984年のGT系のマイナーチェンジでカラードバンパーが採用されたカリーナ 3代目 GT-Rをモデル化しています。1/64と小さいながらもフロント周りの雰囲気など実車がうまく再現されていて、結構良く出来ています。トミカ リミッテドではマイナーチェンジ前のセダンもモデル化していました。なおカリーナ 3代目と4代目の当時物ミニカーはなく、4代目以降のカリーナは2022年現在でもミニカーがなく寂しいです。(実車も7代目が2001年に生産中止となりましたが) カリーナ 3代目クーペの後継車であったカリーナ ED 初代はCAMとMARK43がレジン製でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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