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NISSAN SILVIA 1600 (CSP311) 1965 JAPAN |
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![]() DIAPET 137 1/40 92㎜
実車諸元 画像参照
日産 シルビア 1600 (CSP311型) 日本 1965
シルビアは1964年の東京モーターショーに「ダットサン クーペ 1500」として出品され、翌年に高級スポーツカー シルビアとして発売されました。(車名はギリシャ神話に登場する乙女の名前) フェアレディ(SP310型)のシャーシに2人乗りクーペ ボディを架装し、SUツインキャブ4気筒1.6L(77HP) OHVエンジンを搭載していました。日本初の4段フルシンクロ変速機を介して、最高速165km/hと高性能でした。
美しいボディ デザインはドイツ人デザイナーと日産デザイナーの共作で、当時としてはかなりレベルの高いデザインで、海外からも高く評価されたそうです。ただ少量生産でセドリック(約100万円)より高い価格(120万円)のスペシャルティーカーの需要は少なく、1968年までに約500台ほどが生産されただけでした。スペシャルティーカーの先駆者として登場した意欲的な車でしたが、時代に合わず商業的には失敗作でした。1975年に2代目シルビアが登場しました。
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シルビアは見映えのする車でしたから、ダイヤペットとモデルペットの両方から当時物ミニカーが出ています。画像はダイヤペット製(アンチモニー製)で、約50年前に作られたものです。箱から出してガラス棚に並べていましたが、塗装やメッキはまだきれいな状態のままです。キャビンが少し小さめながら、フロントグリルの造形など当時のミニカーとして非常によく出来ています。ボンネットとトランクが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物ミニカーではモデルペットがありました。最近の物ではエブロ、京商(ポリストーン製)、日産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネット開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1966年に発売されたモデルペットの当時物のシルビア(1/42 型番32)の画像です。ダイヤペットとは違った雰囲気に仕上がっていますが、全体のプロポーションではダイヤペットより実車に近いかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2009年に発売された日産名車コレクションのシルビア(1/43 No.29)の画像です。メーカーはノレブで、雑誌付きの安価なミニカーながらなかなか良い出来ばえです。同じ型を使った銀色の色違いが国産名車コレクションのNo.21で2006年に発売されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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PRINCE (NISSAN) SKYLINE (S5) 2000GT 1965 JAPAN |
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![]() JAPAN CAR COLLECTION (NOREV) 45 1/43 102㎜
実車諸元 画像参照
プリンス (日産) スカイライン S5型 2000GT 日本 1965
スカイラインの2Lクラスはグロリアに移行したので、2代目スカイラインは小型大衆車として開発され1963年に登場しました。オーソドックスな設計で当初は4ドアセダンとワゴン(バン)の設定があり、4気筒OHV 1.5L(70HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/hの性能でした。ボディはフロントグリルなどがグロリアのデザインに準じた物でアメリカ車風でした。
プリンス自動車は前述したグロリアの販売が思わしくなく資金繰りが悪化して、1965年に日産自動車との合併を発表しました。(1968年に合併完了) 当時のスカイラインのレースでの活躍で合併後もプリンスの名声は残ったのですが、合併後に発売した3代目スカイラインが大ヒットしたことを考えると、合併しなくてもやっていけたかもしれません。
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ミニカーは2007年に発売された国産名車コレクションの物で、メーカーはノレブです。プロポーションが良く、フロントグリルや灯火類の細部もリアルで、雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。同じ型での色違いが日産名車コレクションのNo.3にもあります。2代目スカイラインの当時物ミニカーとしては、ミクロペットとその型を引き継いだダイヤペットがありますが、どちらもレアなビンテージミニカーです。当時物ではないですが、ダイヤペットの当時物の復刻版や、カドーの2000GT-Bなどもありました。最近の物ではエブロの2000GT-B、トミカ リミッテドの1500と2000GT-Bレース仕様、MARK43(レジン製)の2000GT-Bなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は国産名車コレクションの定期購読特典として配布されたレース仕様の画像です。1964年日本グランプリで2位となった39号車をモデル化しています。ホイールが変更されヘッドライトに貼られた飛散防止用テープを再現してあるなど、結構良く出来てます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1980年に可堂玩具からカドー ブランドで発売された2000 GT-B(1/43 型番13)の画像です。アンチモニー製で重く、素朴な作りですが、結構良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1977年にダイヤペットの10周年記念モデルとしてコレクターにプレゼントした1500 デラックス(1/40)の画像です。1965年にダイヤペットが当時物で発売した1500 デラックス(1/40 型番125)の復刻モデルと称して、ボディをブロンズ調に仕上げたものです。(ホイールなどが違うので本当の復刻品ではないですが) 1500 デラックスのモデルなので、上記の他のミニカーと比べると、フロントグリル/テールライトなどが違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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NISSAN CEDRIC (130) 1966 JAPAN |
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![]() CAM C43008BK 1/43 111mm
実車諸元 画像参照
日産 セドリック 130型 日本 1966
1965年にセドリック 130型が登場します。先代のアメリカ車風デザインから一転してランチアのような重厚なイメージですが、これもピニンフ ァリーナのデザインです。4気筒2L(92HP)、6気筒2L(100HP)、スペシャル6専用のOHC6気筒2L(115HP)エンジンが設定され、3速AT/4速MTで最高速150km/h(OHC2L)の性能でした。なおセドリック 130型では3ナンバー規格の普通車の設定がありませんでした。
当時の日本ではピニンフ ァリーナ スタイルは理解されなかったようで、セドリックは1966年と67年にリアを変更し、1968年のモデルチェンジではフロント部分を大幅に変えてオリジナルのイメージが消えています。→ 1968年式 セドリック 日産はブルバートとセドリックで外国人のデザインに懲りたと思われます。なおこの車には既にクーラー(エアコンではなく単なるクーラー)がオプション設定されていたようです。
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当時物のミニカーとしてはダイヤペットが型番145で1966/67年式、型番186で1968年式を、モデルペットが型番33で1966/67年式をモデル化しています。これだけ年式違いがモデル化されているのも珍しいのですが、どれもレアなので残念ながら持ってません。画像は2012年6月に発売されたCAM製で、CAMのミニカーとしては初めてのダイキャスト製です。プロポーションが良く、最近のミニカーとして申し分のない仕上がりです。これ以外にはアドバンスピリット(アンチモニー製)の前期型セダン/バン、トミカ リミッテドで前期型と後期型などがモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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NISSAN (DATSUN) SUNNY 1000 (B10) 1966 JAPAN |
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![]() NISSAN CAR COLLECTION (NOREV) 2 1/43 90mm
実車諸元 画像参照
日産 サニー 1000 B10型 日本 1966
トヨタ パブリカなど他社が小型車市場に参入するなか、ブルーバードより小さい車種が無かった日産は1966年にサニーで1Lクラス大衆車に進出しました。当初の正式な車名はダットサン サニーで、サニーという名前は発売前の車名公募キャンペーンで選ばれたものでした。サニーは欧州で大成功したオペル カデットの影響を受けているとウイキペディアに書かれていますが、確かにシンプルなデザインのボディなど良く似ています。エンジンは新規に開発された4気筒1L(56HP)のA型で、3段AT/4段変速で、最高速135km/hの性能でした。
発売当初の販売は好調でしたが、半年ほど後に発売されたトヨタ カローラの排気量が100cc大きくやや豪華に見えることから、販売ではカローラに抜かれてしまいました。確かにサニーの方がシンプルな分だけ、やや見劣りする気がします。(この辺がトヨタの商売上手なところです) 当初は2ドアセダンだけでしたが、4ドアセダン(1967年)、ファーストバックの2ドアクーペ(1968年)、2/4ドア商用バン、トラックが追加されました。1970年にサニー 2代目 B110型にモデルチェンジしました。
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ミニカーは2008年に発売された日産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、シンプルなサニーのボディがうまく再現されていて、フロントグリルや室内などの細部もそこそこリアルで雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。後輪の下回りをよく見るとリーフスプリングのサスペンションもリアルに再現されています。サニー 初代の当時物ミニカーはダイヤペットのセダンとクーペがありました。当時物以外ではエブロのセダン(この日産名車コレクションと出来ばえがよく似ている)、トミカ リミッテドの2/4ドアセダン、ハイストーリー(レジン製)のクーペなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1969年に発売されたダイヤペット製のサニー 1000 クーペ (1/40 型番182)の画像です。プロポーションはさほど悪くないのですが、ボンネット/ドア/トランク開閉ギミックの立て付けが悪くその隙が目立ちます。特にトランクはかなりひどい状態です。ダイヤペットもさすがにこれはよろしくないと思ったのでしょう、1971年にトランクの開閉を止めた改良版が型番223で発売されました。ただその時点でサニーは2代目にモデルチェンジしていましたので、型番223はすぐに絶番となりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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NISSAN (DATSUN) 1300 TRUCK (520) 1966 JAPAN |
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![]() EBBRO 44691 1/43 102mm
実車諸元 画像参照
日産 ダットサン 1300 トラック 520型 日本 1966
「ダットラ」の愛称で呼ばれる ダットサン トラック 初代 10T型は戦前の1935年に登場 当時のダットサン 10/11型をベースにしたピックアップトラック
ミニカーはエブロ製 非常に良い出来ばえで実車を懐かしく思い出します。エブロは戦前の初代もモデル化しています。自動車が普及していく過程で商用車やタクシーは欠かせない存在でしたし、現在も重要な役目を果たしています。したがって地味な存在ですが、その時代の代表的な商用車もできるだけミニカーにして欲しいものです。トラックや商用車が好きなミニカーコレクター(子供も含む)がいることもあり、昔からの老舗ブランドは、乗用車やレースカーだけではなく商用車もきちんとモデル化してくれます。
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DATSUN (NISSAN) FAIRLADY 2000 (SR311) 1967 JAPAN |
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![]() DIAPET 185-01803 1/43 93mm
実車諸元 画像参照
日産 ダットサン フェアレディ 2000 (SR311型) 日本 1967
上述したフェアレディ(SPL213型)は1962年に輸出用のダットサン 1500(SPL310型)と国内向けのフェアレディ 1500(SP310型)に切り替わります。ブルーバード 310型のシャシーにセドリックの4気筒1.5L(71HP)エンジンを搭載していました。デザイン的にはアメリカ向けのかなりモダンなスタイルで、当初は左向きの後部座席が備わる3人乗りでした。(1964年に2座に変更) 日本GPで海外のスポーツカー勢を相手に優勝し、日本のスポーツカーのレベルの高さを証明しました。
1965年にエンジンを1.6L(90HP)に変更し、フェアレディ 1600(SP311型)に切り替わり、1967年には2L(145HP)エンジン搭載のフェアレディ2000(SR311型)が追加されました。2000は5段変速で最高速度205km/hとかなり高性能で、国産初の200km/hオーバーカーとなりました。日本グランプリでのGTクラス優勝や、モンテ カルロ ラリーでの上位入賞などモータースポーツでも大活躍しています。1970年まで生産されました。
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当時物ミニカーとしてはミクロペット製(SP310型)とダイヤペット製(SP310/311型)があります。画像のミニカーはダイヤペットが「ダイヤペット コレクション クラブ 」用として1991年に生産した復刻版(SR311型)です。(復刻版と称していますがかなり違っていて、オリジナルのほうが良い出来映えです) 1998年にエブロがSP311/SR311型をモデル化しています。日産名車コレクション(ノレブ製)が2008年にSR311型の幌付、2010年にSP311型のオープンの2タイプをモデル化しています。(国産名車コレクションにも同じ物の色違いがあります) その後もSR311型がオートアートの1/18、トミカ リミッテドの1/64、MARK43(レジン製)の1/43でモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は日産名車コレクションのSR311型の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は日産名車コレクションのSP311型の画像です。SR311型とフロントグリルやワイパーの向きなどが変えられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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NISSAN (DATSUN) BLUEBIRD (510) 1967 JAPAN |
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![]() DIAPET 226 1/40 103mm
実車諸元 画像参照
日産 ブルーバード 510型 日本 1967
1967年にブルーバード 3代目 510型が登場しました。先代の1.3Lクラス以下の顧客は1966年に登場したサニーが担うことになったので、ブルーバードは大型化されました。「スーパーソニックライン」と称する直線を生かしたシャープなボディは、旧型のイメージを一新する斬新な物でした。新開発された4気筒1.3L(72HP)/1.6L(92HP)のL型エンジンを搭載し、3段AT/4段変速で、最高速160km/h(1.6L)の性能でした。日産初の全輪独立懸架を採用するなど高度な内容の車で、この時代の国産車の最高傑作車といわれ、国内外で大ヒットしました。(個人的にも素晴らしい車だったと思います)
当初は2/4ドアセダン、4ドアワゴン/バンの設定で、1968年には2ドアクーペが追加されました。1970年のマイナーチェンジで1.3Lを1.4L(85HP)に拡大し、1.8L(110HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速175km/h)の1800 SSS(スーパー スポーツ セダン)が追加されました。1970年のサファリラリーで総合優勝して、日本車の評価を高めたことも特筆すべき快挙でした。1971年に一回り大きくなったブルーバード 4代目 610型が登場しましたが、510型も併売されました。1972年に販売中止となり、実質的な後継車は1973年に登場したバイオレットでした。
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ミニカーは1971年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットはブルーバード 510型のミニカーを1968年に型番171で発売していて、これはそれの再生産品です。型番171との違いはトランク開閉ギミックを止めたこととドア内張をメッキ仕上げしたことでした。(当時のダイヤペットでドア内張が別パーツで付いているのは珍しいことでした) 510型の直線的なデザインがうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネット/ドア開閉のギミック付です。これ以外のブルーバード 510型の当時物ミニカーとしてはダイヤペットのSSS クーペ、1970年に発売された一番最初のトミカのSSS クーペがありました。当時物以外のミニカーはファインモデル(アンチモニー製)のセダン、エブロの2/4ドアセダンとそのサファリ ラリー仕様、京商のポリストーン製クーペ、国産/日産名車コレクションの4ドアセダン、小スケールではトミカ リミッテドの4ドアセダンとクーペ、コナミの絶版名車(1/64)の4ドアセダン、レジン製ではMARK43やイグニッションモデルなどがあります。ブルーバード 510型は歴史的な名車ですからミニカーはたくさんあり、最近でも新規で何種類もモデル化されています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/ドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1970年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 ブルーバード SSS クーペ (1/40 型番194)の画像です。上記のセダン同様に直線的なボディがうまく再現されていて、このクーペも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2002年に発売されたエブロ製の日産 ブルーバード 4ドアセダン(型番43244)の画像です。プロポーションが良く、実車の雰囲気が見事に再現されています。フロントグリルと灯火類、室内などの細部もリアルに出来ています。20年前に製作されたミニカーですが、ブルーバード 510型の1/43ダイキャスト製ミニカーとしては現時点(2022年)でもこれがベストの出来ばえだといって良いでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2006年に発売された国産名車コレクション製の日産 ブルーバード セダン (1/43 No.17)の画像です。メーカーはノレブで、安価な雑誌付きミニカーながら、かなり良い出来ばえになっています。上記のエブロ製とこの国産名車コレクション製は、同じ車をモデル化していてどちらも出来が良いので、かなりよく似た造形になっています。ただしよく見ればエブロのほうがコストがかかっていることが分かります。(ワイパーや室内などの仕上げが違います) 同じ型の色違い(白)が日産名車コレクションのNo.4としても販売されました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製の日産 ブルーバード (510) 1600 SSS 1969 (1/43 No.16)の画像です。1.6Lエンジンを搭載した上級グレードのSSSをモデル化しています。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。基本的なプロポーションは上述したエブロ製と同じレベルでかなり良く出来ています。ただしタイヤの外径がやや大きいようで、その分だけ車高が高くなっている感じがするのが今一つです。灯火類などの細部の仕上げもエブロ製とほぼ同等レベルですが、室内はインパネのメーターを印刷で再現しているプレミアムコレクション製の方がリアルです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はエブロ製と国産名車プレミアムコレクション製を並べてみた画像です。サイズやプロポーションはほとんど同じです。ただ上述したようにプレミアムコレクション製は車高が少し高いです。(一般的にミニカーは車高を低めにした方がかっこよく見えます) この2台の出来ばえの評価が分かれるのはフロントグリル周りの造形です。実車諸元の参照画像を見ていただくと、この車のボンネット先端中央には僅かな突起があります。エブロ製はフロントグリルの黒い部分で奥行きが感じられので、このボンネット先端の突起が少し強調されて見えます。プレミアムコレクション製はグリルの黒い部分が少ないので、全体的にフロントグリルが平板な感じになっていますので、ボンネット先端の突起もあまり目立ちません。またフロントグリル内のSSSのロゴはエブロ製の方がサイズが大きいのではっきりと分かります。このあたりの造形は好き嫌いが分かれるでしょうが、個人的にはエブロ製のメリハリの付いたフロントグリルの造形が好きです。プレミアムコレクション製のミニカーは、ミニカーの型設計を3D図面中心で機械的に行っているためか、フロント周りの造形があっさりしているものが多いです。フロントの造形はその車の雰囲気を決めるものですから、型職人のセンスの良いデフォルメが必要なのですが、この点では経験が豊かなエブロの方が優れているように思います。(ただしこれは私の個人的な意見です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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NISSAN GLORIA (A30) 1967 JAPAN |
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![]() JAPAN CAR COLLECTION (NOREV) 37 1/43 110㎜
実車諸元 画像参照
日産 グロリア A30型 日本 1967
3代目グロリアは日産との合併後の1967年に発表されたのでプリンスの名前は付いていません。日産とプリンスの合併中に設計が進められた車で、セドリックとの部品共有化が行われていました。特徴的な縦型4灯ヘッドライトとリアライトのデザインは、1965年頃のキャディラックあたりから始まったアメリカ車的デザインで当時の流行りでした。同時期に開発された皇室御料車のロイヤルにも同じデザインが使われていましたので、3代目グロリアのこのデザインは今でも人気があります。セドリックよりやや高めの価格設定となっていたそうです。
エンジンはプリンス製の6気筒2L(105HP)G7型と日産製の4気筒2L(105HP)L型で、3段AT/4段MT変速で最高速160km/hの性能でした。なお6気筒エンジンは1969年には日産製に切り替わっています。モデル末期の1970年にはパワステやパワーウインドーを装着した最上級仕様のGLが登場しています。セダン以外にバン(4/6気筒)もありました。1971年に4代目グロリアにモデルチェンジしました。
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ミニカーは2007年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、ややキャビンが小さいような気もしますが、なかなか良い出来ばえです。なお日産名車コレクションにもNO.17で色違いの青があります。当時物ミニカーとしてはダイヤペットからアンチモニー製とダイキャスト製の2モデルが作られていて、どちらもプロポーションが正確で良い出来ばえでした。最近の物ではアンチモニー製のアドバンスピリット、トミカリミッテド、ENIFなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下はダイヤペットの当時物のグロリア スーパー 6(1/40 型番213) の画像です。これはダイキャスト製で、プラスチックのメッキパーツで再現したフロント/リアパネルは良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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NISSAN PRINCE HOMY 1967 JAPAN |
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![]() NISSAN CAR COLLECTION (NOREV) 40 1/43 111mm
実車諸元 画像参照
日産 プリンス ホーミー 日本 1967
プリンス自動車は1955年に運転席の床下にエンジンを搭載するキャブオーバー型の小型トラック AKTG-1型を発売しました。キャブオーバー型は荷台の拡張がやり易いので、商用バンやマイクロバスなどのバリエーションがありました。1958年にAKTG-1型の後継車クリッパーが登場しました。クリッパー トラックは4気筒1.5(60HP)エンジンを搭載し2t積みの3人乗りでした。商用バンやマイクロバスもありました。(実車画像→ プリンス クリッパー 1963)
トヨタのトヨエース 2代目に対抗して、クリッパーの小型版ホーマーが1964年に登場しました。ホーマーは4気筒1.5L(70HP)エンジンを搭載した1.25t積みトラックでした。バリエーションとして商用バンがあり、その商用バンを乗用車仕様としたマイクロバス(15人乗り)がプリンス ホーミーの名前で1965年に登場しました。1966年に日産自動車とプリンス自動車が合併し、ホーミーはニッサン プリンス ホーミーに改名され1970年にはニッサン ホーミーとなりました。1976年にホーミー 2代目 (E20型)にモデルチェンジしました。
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ミニカーは2010年に発売された日産名車コレクション製でメーカーはノレブです。愛嬌のあるフロントなど実車の雰囲気がうまく再現され、室内などの細部もそこそこ再現されていて雑誌付きミニカーながら良い出来ばえです。(室内の15人乗りシートも再現されているのですが、室内はうまく撮影できませんでした) プリンス ホーミーのミニカーは現時点(2020年)でこれしかないようですので、車種的に貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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NISSAN (PRINCE) R380 II 1967 JAPAN |
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![]() EBBRO 43384 1/43 93㎜
実車諸元 画像参照
日産 (プリンス) R380 II 日本 1967
プリンス自動車はスカイラインにグロリアの6気筒2Lエンジンを搭載したスカイライン GT(S54型)で1964年の第2回日本グランプリに参戦しました。このレースではポルシェ 904(ドライバー 式場壮吉)が優勝しました。プリンス自動車はポルシェ 904に対抗できるレースカーとして、プリンス R380 Iを1965年に開発しました。(1965年にプリンス自動車と日産自動車が合併した後は日産 R380 Iと改名した)
R380 Iは日本初のグループ6 プロトタイプスポーツカーで、イギリスから輸入したブラバムの鋼管フレーム構造のシャーシを流用しボディはアルミ製でした。(デザインはポルシェ 904に似ています) エンジンはスカイライン GTのものをベースにDOHC化し、3連装キャブレターで200HPの性能でした。参戦する予定だった1965年日本グランプリが開催されなかったので、R380 Iは矢田部の高速試験場で速度記録に挑み国内速度記録を樹立しています。1966年日本グランプリでは、R380 Iは1-2フィニッシュで優勝しました。ちなみに3位はトヨタ 2000GTのレース仕様でした。
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1967年にボディを大幅に変更したR380 IIが登場しました。1967年の日本グランプリでは、ポールポジションを獲ったポルシェ 906が優勝し、R380 IIは2-3-4位となりました。同年にノーズ形状を変更したR380-II改が矢田部で速度記録に挑戦し世界速度記録を樹立しています。R380はボディを大型化しルーカスの機械式燃料噴射で245HPにパワーアップしたR380 IIIに発展しました。 1968年には後継車のR381が登場しましたが、R380 IIIはR381のバックアップとして併用され、1970年まで国内外のレースに参戦していました。 |
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