ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER 1964 USA

FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER


YATMING 94250 1/43 124mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.47m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 425HP 3/4段手動変速 3段自動変速
性能: 最高速186km/h  データーベースでフォード マーキュリーのミニカー検索

フォード マーキュリー モントレー マローダー アメリカ 1964年

 

 1960年代前半のマーキュリーのフルサイズカーにはモントレー、モンテクレア、パークレーン、S-55がありました。S-55のSはSPECIALの意味でこの車は1962年から1963年と1966年から1967年の各2年間だけ生産された特別仕様の高性能車で、1957年のターンパイククルーザーの後継車でもありました。標準でV型8気筒6.4L/6.7L(385-405HP)エンジン、オプションのレース仕様ではV型8気筒7L(425HP)エンジンを搭載していました。S55とは別にモントレーの2ドアハードトップクーペに高性能エンジンを搭載したスポーツ パッケージとしてモントレー マローダーが1963年に設定され、1964年には4ドアハードトップにも設定されました。

 

 1963年式のモントレーのセダンは逆傾斜したリアウィンドーが特徴だったのですが、マローダーはNASCAR(アメリカで人気のあるストックカーレース)へ参戦することを目的としていたので、空力特性を良くする為余計な飾りがないシンプルなハードトップクーペでした。(実車画像→ マーキュリー モントレー セダン 1963) エンジンはS-55と同じ高性能エンジンを搭載していました。レース仕様がNASCARで活躍したことで、マローダーはマッスルカーとして人気がありました。 1969年にマローダ 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはヤトミン製で2007年頃に発売されました。1950-1970年代のアメリカ車をモデル化したシリーズの1台でした。このシリーズは定価1400円ほどの安価なミニカーでしたのであまり細かいところまでは仕上げられていませんが、実車の雰囲気は良く再現されていました。このモントレー マローダーもフロント/リアの造形がそこそこリアルで、シンプルで伸びやかなスタイルのマローダーがうまく再現されていました。昔のアメリカのフルサイズカーはサイズが大きいのですが、特にリアは今ではとても考えられないほど長いです。現代的な観点では無駄の塊のようなデザインなのですが、無駄があるからこそ成立するこの車のようなデザインも捨てがたいです。これ以外のモントレー マローダーのミニカーは同じヤトミンの1/18、アーテルの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER 1
FORD MERCURY MONTEREY MARAUDER 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=418

FORD MUSTANG I CONVERTIBLE 1964 USA

FORD MUSTANG I CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG I CONVERTIBLE


MINICHAMPS 402080102 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.61m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型8気筒 4.7L 270HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでマスタング 初代(1970年以前)のミニカー検索

フォード マスタング I コンバーチブル アメリカ 1964年

 

 1964年に登場したフォード マスタングは大規模な市場調査結果から企画された小型スポーティカーでした。既存のコンパクトカー ファルコン(初代 1963年型)をベースにしており、その外観をスポーティに変えたものでした。(実車画像→ フォード ファルコン 1963) マスタングは2ドア車だけでしたが、2年間で100万台も売れるほどの大成功を収めました。低価格ながら個性的なデザインが、財布の軽い若者と大きな車が苦手な女性に支持されたのが大ヒットの要因でした。

 

 また単なる低価格車ではなく各種の内外装オプション設定でカスタマイズができ、エンジンも6気筒2.8L(101HP)/3.3L(120HP)から高性能なV型8気筒4.3L(164HP)/4.7L(200-270HP)までありました。このフルチョイス システムと呼ばれる豊富なオプション設定もマスタングが成功した要因でした。ボディバリエーションとしては、ハードトップとコンバーチブル、1965年に追加されたファーストバックがありました。1967年にボディが大型化され前後の意匠が変更されました。1969年にもボディが大型化されフロントの意匠が大きく変更され、ファーストバックに高性能版のマッハ Iが追加されました。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、2003年頃に発売されたフォード100周年記念モデル 12台セットのひとつでした。フォードの特注品だったこともあり、このマスタング コンバーチブルは1/43サイズではベストといえるほど非常に素晴らしい出来ばえでした。プロポーションが抜群で実車のイメージが見事に再現され、細部の仕上げも1/43量産ミニカーでは限界と思われるところまでリアルに仕上げてありました。特に前フェンダー、ステアリングホイールのセンターに再現されたマスタングのロゴは拡大画像でないと良く見えないほどの緻密さです。2005年には色違いが単体でも発売されました。初代マスタングのミニカーは非常にたくさんあります。当時物ではテクノ、コーギー、ディンキーなどがあり、当時物以外ではフランクリン ミント、ダンバリー ミント、マッチボックス、ミニチャンプス、シュコー、グリーンライト、M2マシーン、ジョニーライトニングなどがあります。その一部ですが、当サイトのマスタングのページでまとめて紹介しています。以下はフロント(マスタングのロゴ拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD MUSTANG CONVERTIBLE 1
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 2

 以下は1990年に発売されたフランクリン ミント製の フォード マスタング カブリオレ 1964 (1/43 型番833)の画像です。フランクリン ミントの1960年代のアメリカ車シリーズの1台です。このシリーズは1960年代の代表的なアメリカ車を12車種、1/43でモデル化していました。フランクリン ミントの通信販売だけで販売され、1台が約1万円と高価でしたが、当時の1/43のミニカーとしてはレベルの高い出来ばえでした。いずれもドア/ボンネットの開閉ギミック付きでエンジンやサスペンションなどのメカや室内の造形がリアルに再現されていました。このマスタングもヘッドライトがメッキパーツであるあたりがややレトロな作風ですが、プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。ボンネット/ドアが開閉できるギミック付きで、エンジンルーム内や室内などの細部も良く仕上げられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 3
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 4

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 5
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 6

 以下は1966年に発売されたソリド製の当時物 フォード マスタング ハードトップ(1/43 型番147)の画像です。ソリドらしいシャープな造形で、マスタング ハードトップのミニカーとして発売当時はベストの出来ばえでした。ドアを開くと室内灯が点灯するギミックがついていました。(点灯させる為のボタン型電池を底板部分に収納しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG HARDTOP 1
FORD MUSTANG HARDTOP 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG HARDTOP 3
FORD MUSTANG HARDTOP 4

 以下は1966年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物 フォード マスタング カブリオレ 1964 (1/43 型番833)の画像です。これも当時のミニカーとしてはレベルの高い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、さらに前輪操舵ギミックも付いていました。エンジンルーム内の金属製パーツのエンジン、内張と三角窓が付いたドア、トランクに積まれたジェリ缶(ガソリン携行缶)など凝った仕上げとなっていました。またテクノ独自のギミックである分解/組立が簡単にできる構造になっていました。(参照ページ→モンザGTの分解/組立ギミック) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 7
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 8

   以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 9
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 10

 以下は2004年に発売されたミニチャンプス製のフォード マスタング ファーストバック 1968年(1/43 型番400082021)の画像です。プロポーションが良く、ミニチャンプスらしい細部の仕上げに拘ったリアルな造形で、とても良く出来ていました。マスタングは1967年にボディが全長4.66mX全幅1.8mに大型化されましたので、このミニカーもボディ前後のオーバーハング部が長くなり、全長が大きくなっています。ボディが大きくなって少し雰囲気が変わった1968年式ファーストバックがうまく再現されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG FASTBACK 1
FORD MUSTANG FASTBACK 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG FASTBACK 3
FORD MUSTANG FASTBACK 4

 以下は1969年に発売されたポリトーイ製の当時物 フォード マスタング 2+2 ベルトーネ 1965 (1/43 型番549)の画像です。この車は自動車雑誌「Automotive Quarterly」が企画して1965年のニューヨーク自動車ショーで公開されたコンセプトカーでした。マスタング ファーストバック 2+2をベースにしてベルトーネのG.ジウジアーロがデザインを担当し、ヨーロッパ風の美しいデザインに仕立てていました。ノーズを低くして格納式ヘッドライトを採用し、ファーストバックのリアクオーターパネルは小さなリアサイド ウィンドーと大きなラップラウンド リアウィンドーに変更されました。室内のインパネもメーター配置などが変更されました。なおエンジンはV型8気筒4.7Lでメカ的な変更はありませんでした。。(実車画像→ フォード マスタング 2+2 ベルトーネ 1965)

 ミニカーはイタリア的な美しいボディがうまく再現してあり、とても良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内が起毛仕上げされているなど凝った仕上げでした。(実車が起毛仕上げされていたわけではないですが) エンジンやサスペンションなどのメカをリアルに再現することが特長であったポリトーイ初期の傑作ミニカーの1台でしたので、エンジンやサスペンションなどが良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 1
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。格納式ヘッドライトとマスタングのロゴを配した全面フロントグリルがうまく再現されています。またエンジンルーム内はラジエーター、バッテリー、エアフィルター、V8エンジンが結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 3
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 4

 以下は俯瞰と床下部分の画像です。床下部分はサスペンション、ドライブシャフト、排気管などが再現されています。特にリア車軸はリーフスプリングで支えたサスペンションがリアルに再現されていて、このリーフスプリングは実車同様に可動します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 5

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=431

FORD 5000 SUPER MAJOR TRACTOR WITH TRENCHING BUCKET 1964 USA

FORD 5000 SUPER MAJOR TRACTOR WITH TRENCHING BUCKET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD 5000 SUPER MAJOR TRACTOR WITH TRENCHING BUCKET


CORGI 72 1/43 135㎜X48mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m 全幅約2m エンジン 変速機: 4気筒 3.8L 69HP 8/10/16段変速  PTO付
性能: 最高速 不詳  データーベースでフォード/フォードソン トラクターのミニカー検索

フォード 5000 スーパー メジャー トラクター トレンチ バケット付 アメリカ 1964年

 

 農業の機械化は19世紀の初頭に据え置きの蒸気機関を利用することから始まり、19世紀中ごろには蒸気機関で駆動する車輪を付けた蒸気トラクターが登場しました。19世紀終わり頃にガソリンエンジンを搭載したトラクターが登場し、1910年代後半にアメリカでは大量生産された安価なフォード T型をベースにしたトラクターが登場しました。フォード社は1917年からフォードソンのブランド名で農業用トラクターを発売しました。このトラクターは安価で使いやすかったので人気となり、圧倒的なシェアを持つことになりました。その後競合他社がアメリカのトラクター市場に進出したことなどから、1928年にフォードはアメリカでのトラクター事業をイギリスに移管することになりました。

 

 1938年にファードはイギリスのファーガソン社と協力関係を結び、ファーガソン システム(トラクター用の油圧制御)を採用しPTO(Power take-off)を備えた9N型トラクターを開発し、トラクター事業に再参入しました。9N型(Nシリーズ)トラクターは大成功しその基本構造は業界標準となりました。1946年にファーガソン社との協力関係が終わりました。1953年にNシリーズを後継するNAA型が登場し、1955年に600シリーズと800シリーズ、1961年に6気筒エンジン搭載の6000が登場しました。1964年にフォードソン ブランドが廃止され、アメリカ/イギリスともフォード ブランドに統一されました。1964年にファード 5000/3000トラクターが登場しました。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたコーギー製の当時物でトレンチ バケット付のフォード 5000 スーパー メジャー トラクターをモデル化しています。実車に忠実にモデル化されていて、フロントのFORDロゴやエンジンがリアルに再現され細部までとても良く出来ていました。全輪操舵(ステアリング ホイールと連動)ギミックとリアのトレンチが可動するギミックが付いています。このトラクターは1967年に型番67でトラクター本体が発売され、型番74でトラクター サイド ショベル付、型番GS01Bで家畜トレーラー付も発売されました。コーギーは型番55でフォードソン トラクターもモデル化していて、それにも鋤やトレーラーの付いたものがありました。フォードソン/フォードのトラクターはマッチボックス、ポリトーイ初期物、ガマ、ユニバーサルホビー、シュコー、オックスフォードなどがモデル化しています。これと同じファード 5000はユニバーサルホビーもモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像です。運転席の背後にはトレンチ バケットを操作するレバーを備えた操作盤が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 1
FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 2

 以下は前輪操舵ギミック動作とトレンチが作動するギミック動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 3
FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=2023

FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 1966 USA

FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE


CORGI 262 1/43 148mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.47m 全幅約2.02m エンジン 変速機: V型8気筒 7.6L 340HP 3段自動変速
性能: 最高速202km/h  データーベースで リンカーン コンチネンタルのミニカー検索

フォード リンカーン コンチネンタル リムジン アメリカ 1966年

 

 1961年にフォード リンカーンは革新的なモデルチェンジを行い4代目となりました。先代とは打って変わって無駄な飾りがない直線的でシンプルなデザインが採用されました。この4代目から「MK(マーク)」が付かないリンカーンのセダン系(4ドア セダンとコンバーチブル)の名前がタウンカー/プレミアからコンチネンタルに一本化されました。当初はV型8気筒7L(315HP)エンジンを搭載し1966年には7.6L(340HP)に拡大され、これはフォード最大の排気量でした。ボディはセダンと4ドアコンバーチブルのみで、セダンの4ドアは観音開きが採用されました。また4ドアコンバーチブルは戦後の車としては唯一のモデルでした。

 

 高級車リンカーンのイメージを定着させる為、リンカーンはフォードの他のブランドより長期のモデルサイクルを採用しました。1964年のマイナーチェンジではフロントグリルが小変更され、後席のスペースを広げる為にホイールベースが3インチ拡大されました。1966年のマイナーチェンジではさらに全長と車幅が少し大きくなりました。またGMのキャディラック クーペ デビルに対抗して、2ドアハードトップのコンチネンタル MK IIIが1966年に設定されました。1968年には安全基準に対応して灯火類が変更され、1970年にリンカーン 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード リンカーン コンチネンタル 1970) なおリンカーン コンチネンタルは1961年から1977年まで大統領専用車に採用されていて、1963年にJ.F.ケネディ大統領が暗殺された際に使用していた大統領専用車でもありました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたコーギー製の当時物です。モデルとなっているのはシカゴのリーマン ピーターソン(Lehmann-Peterson)社が製作していたホイールベースを延長したエグゼクティブ リムジン仕様で、バンパーの形状から1966年式と思われます。全長6mを超えるリムジンを1/43でモデル化しているので、全長約15㎝の迫力の大きさになっています。実車の雰囲気が実にうまく再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。コーギー最盛期のビンテージミニカーの最高傑作といってよいでしょう。ボンネット/4ドア/トランクが開閉するギミック付きで、起毛処理された室内が豪華な雰囲気となっていました。さらにこのミニカーの最大の特徴は、凝ったカラーTVのギミックです。2列目シートの中央に当時最新であったカラーTVが装備されていて、それが点灯するのです。もちろん本物のTVではありませんが、詳細は当方のギミック紹介ページをご覧ください。(ギミック紹介ページ→ リンカーン コンチネンタル TVギミック) このようなストレッチされたリムジンのミニカーは少ないのですが、これ以外のリンカーン コンチネンタル ストレッチリムジンのミニカーはイクソがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 1
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 2

  以下は2003年に発売されたイクソ製のフォード リンカーン コンチネンタル リムジン 1967年 (1/43 型番CLC033)の画像です。ホイールベースを延長したストレッチリムジンのモデル化で、ナンバープレートに表示された「NATIONAL CAPITAL WASHINGTON DC」から政府関係の公用車をモデル化しているものと思われます。これもフロントグリルや室内のインパネなど細部まで良く仕上げてあります。トランクのアンテナはTV用か無線通信用のものでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 5
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 7
FORD LINCOLN CONTINENTAL LIMOUSINE 8

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=411

FORD GALAXIE 500 1966 USA

FORD GALAXIE 500
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD GALAXIE 500


DINKY(FR) 1402 1/43 126㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 425HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでフォード ギャラクシーのミニカー検索

フォード ギャラクシー 500 アメリカ 1966年

 

 1960年代のフォードのフルサイズカーにはフェアレーンとギャラクシーがありました。エンジンは6気筒3.7L(138HP)からV型8気筒7L(410HP)まで非常に幅広いバリエーションがありましたので、お得なファミリーセダンから高性能なマッスルカーまで揃っていました。ギャラクシー 初代は1959年にフェアレーンより車格の高い上級車として登場しました。フェアレーンとはほぼ同じ外観でしたが、電動格納式ハードトップを備えたスカイライナーなど豪華な仕様になっていました。翌1960年にはフェアレーンのフルモデルチェンジでギャラクシーも2代目となりました。2代目も外観はフェアレーンとほぼ同じでした。(実車画像→ フォード ギャラクシ サンライナー 1960 )

 

 1965年にギャラクシー3代目が登場しました。フェアレーンがコンパクト化されたことでギャラクシーはフェアレーンより大きくなり、当時の高級車で流行りであった縦型4灯式ヘッドライトを採用していました。エンジンは新型の6気筒3.9LとV型8気筒4.9L/5.8L/6.4Lで、1966年に高性能なV型8気筒7Lが追加されました。ギャラクシーの上級グレードには500と500XLがあり1965年にはLTD(リミッテド)が追加され、1966年以降の上級グレードはギャラクシーの名前が外れて単にXL、LTDになりました。1968年に縦型ヘッドライトが一般的な横型4灯式に変更されました。1969年にギャラクシー4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード ギャラクシー 1970) なおフォードには似た名前でギャラクシー(GALAXY)という車がありますが、これはヨーロッパ フォードのミニバン(MPV)です。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(仏)製の当時物で、上級グレードのギャラクシー 500をモデル化しています。プロポーションが良く、直線的なデザインの実車の雰囲気が良く再現され、とても良く出来ていました。ボンネット/4ドア/トランクが開閉するギミックが付いていますが、ドアのサイドウィンドーが閉まった状態の4ドア開閉ギミックは見た目のリアリティが高いものでした。ミニカーでサイドウィンドーが閉じているとドアを開けるのがやり難くなるので、この方式はほとんど採用されないのですが、実車のサイドウィンドーは閉じているのが普通ですからその点ではドア周りがリアルに見えるのです。ドアを全開にすると良く見える室内のインパネは紙のシールですが、木目パネルの雰囲気が出ています。当時の定価は1200円で通常のディンキー(仏)の約1.5倍と高価でしたが、その値段に見合ったディンキー(仏)の絶頂期の傑作ミニカーでした。また1960年代のアメリカ車のフルサイズセダンのミニカーとして車種的に貴重でもありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD GALAXIE 500 1
FORD GALAXIE 500 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=423

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 1  2  3  4  5  6  7  8   次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.