ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD THUNDERBIRD 1958 USA

FORD THUNDERBIRD
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD THUNDERBIRD


FRANKLIN MINT UK17 1/43 122㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 5.8L 300HP 3段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速182km/h  データーベースでフォード サンダーバードのミニカー検索

フォード サンダーバード アメリカ 1958年

 

 フォード サンダーバードの2代目が1958年に登場しました。ボディが一回り大型化され、2シーターから4シーターに変わりました。デザインの特徴は当時のセダンとしては低い車高(1.34m)で、これを達成するために変速機とドライブシャフトを収める長いセンターコンソールが前後シートの間に設けれていました。ヒサシのついたような4灯式ヘッドライトは2灯式から4灯式に切り替わる時期の過渡的なデザインで、GM ビュイッククライスラー ニューヨーカーなど同時期のアメリカ車によくみられるデザインでした。ハードトップとコンバーチブルがありました。

 

 エンジンはV型8気筒5.8L(300HP)で、後に新型のV型8気筒7L(350HP)が少数ながら設定されました。市場調査で初代は2シーター車ゆえに販売が伸び悩んでいることが判明して4シーター化されたのですが、この戦略が成功しました。総販売台数は約20万台と初代の4倍弱となり、高級パーソナルカー市場を拡大させる車となりました。1961年にサンダーバード 3代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはフランクリンミント製で、1990年頃に発売されていた1/43のシリーズ物の一つです。フランクリンミントの1/43は、当時としては非常に精巧なミニカーで、ドアやボンネットが開閉し、室内だけではなくエンジンやサスペンションなどもリアルに再現されていました。(エンジンルーム内はラジエーターファン、エアフィルターなどがはっきりわかるレベルで再現されています) 壊れにくい金属製パーツを主体的に使っているので、作風が少しレトロな雰囲気になっていました。このフランクリンミントの昔懐かしい感じの作風が私は好きです。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD THUNDERBIRD 1
FORD THUNDERBIRD 2

 サンダーバード2代目の当時物ミニカーとしては、コーギー、ディンキー、マッチボックスのビンテージ物がありました。当時物以外ではサンスターの1/18、NEO(レジン製)の1/43などがあります。 以下は1959年に発売されたコーギー製の当時物 フォード サンダーバード ロードスター (1/50? 型番215)の画像です。全長が104㎜なので縮尺は1/50程度となり、1/43よりやや小さめのサイズです。60年以上も昔に作られたミニカーとしては良く出来ていました。型番214でハードトップ仕様もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD THUNDERBIRD 3
FORD THUNDERBIRD 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD THUNDERBIRD 5
FORD THUNDERBIRD 6

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MASSEY FERGUSON 780 COMBINE HERVESTER 1958 USA

MASSEY FERGUSON 780 COMBINE HERVESTER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASSEY FERGUSON 780 COMBINE HERVESTER


CORGI 1111 1/43 178㎜X105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7.5m 全幅約4.5m エンジン 変速機: 4気筒 4.4L ディーゼル  56HP 2段変速?
性能: 最高速 不詳  データーベースでマッセイ/ファーガソンのミニカー検索

マッセイ ファーガソン 780 コンバイン ハーベスター アメリカ 1958年

 

 カナダのダニエル マッセイ(Daniel Massey)が設立した農機具工場は、麦の収穫機(バインダー)を開発し、1891年に同業のハリス社と合併しマッセイ ハリス社となりました。同社は1918年にトラクターを開発し世界的な農機会社となり、1938年に世界初の自走式収穫機(コンバイン)を開発しました。

 北アイルランドのハリー ファーガソン(Harry Ferguson)は1930年代後半に近代的な農業用トラクターのファーガソン システム(鋤を後部に取付けたトラクターで、鋤が障害物に引掛かった際にトラクターの転倒を防ぐ油圧システム)を開発しました。ハリー ファーガソン社は1940年代にイギリスとアメリカでこのトラクターを大量生産しました。

 

 マッセイ ファーガソン(Massey Ferguson Limited)社はコンバインを開発したマッセイ ハリス社とファーガソン システムを開発したハリー ファーガソン社が合併して1953年にできたアメリカの農業機械メーカーです。(当初はマッセイ ハリス ファーガソン社でした) 同社は様々な農業用機器を開発し、世界の市場で大きなシェアを持っていました。特にトラクターのシェアは世界一でした。1995年からアメリカの農業機械メーカーAGCOの傘下になっています。

 

 

 コンバイン (ハーベスター)は穀物(麦/米/トウモロコシなど)の収穫(刈り取り)、脱穀、選別を行う自走式の農業機械です。日本でも最近では米を収穫するコンバインを見かけますが、このマッセイ ファーガソンのコンバインは1950年代のビンテージ物のコンバインです。実際にこのコンバインがどのような作業をするのかについては、コンバインが作業している動画がありますので、それをご覧ください。→ (実車のYoutube動画→ マッセイ ファーガソン 780 コンバイン)

 ミニカーは1968年に発売されたコーギー製の当時物です。1958年に登場したマッセイ ファーガソンの780 コンバイン ハーベスターをモデル化しています。このミニカーは最初は1959年に発売されましたが、これはドライバーフィギュアを追加するなど変更された2nd仕様品です。実車動画と見比べると良くわかりますが、実車を忠実にモデル化していて細部までとても良く出来ています。ミニカーを前進させると先端にある刈り取り部が回転するギミックがついています。ギミック動作の動画→ (コンバインの刈り取り動作の動画) タイヤの回転を輪ゴムを介して刈り取り部に伝達している簡単な構造です。なお購入時に付いていたオリジナルの黄色の輪ゴムは既によれよれの状態でしたが、この動画を撮ったあとに寿命で切れてしまいました。刈り取り部にある黄色の丸ハンドル(実物にはありませんが)を回すことで刈り取り部を上下させることが出来ます。コーギーはこれ以外にマッセイ ファーガソンとフォードの農耕トラクターもモデル化しています。それらのミニカーはどちらかというと子供向けではなくマニア向けだったこともあって、当時のミニカーとしてはかなりリアルに出来ていました。これ以外のマッセイ ファーガソン コンバインのミニカーはオックスフォードが同じ780 コンバインを1/76でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と刈り取り部の上下動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASSEY FERGUSON COMBINE HERVESTERS 1
MASSEY FERGUSON COMBINE HERVESTERS 2

 以下は俯瞰画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASSEY FERGUSON COMBINE HERVESTERS 3
MASSEY FERGUSON COMBINE HERVESTERS 3

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GM CADILLAC SERIES 62 1959 USA

GM CADILLAC SERIES 62
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SERIES 62


VITESSE 383 1/43 137mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.72m 全幅約2.03m エンジン 変速機: V型8気筒 6.4L 325HP 4段自動変速
性能: 最高速201km/h  データーベースでキャディラック 戦後 60系のミニカー検索

GM キャディラック 62 アメリカ 1959年

 

 1959年に登場したGM キャディラック 62 6代目は、4灯式ヘッドライトが採用されるなど大幅なデザイン変更が行われました。この6代目はテールフィンが史上最大の大きさになったことで有名なモデルでした。このテールフィンには2連の尖ったテールライトが付き、またリアのバンパーの両端はジェット機の排気口のような形状(ここも赤く光る)になっていて 、ここまでやるかといった派手なデザインでした。なお1959年式のGMのオールズモービル 98やビュイック エレクトラも大きなテールフィンを備えていました。(実車画像→ GM オールズモービル 98 1959GM ビュイック エレクトラ 1959)

 

 全長約5.7m全幅約2mの巨大な車でしたが、現在では考えられないほどボンネットとトランクのスペースが大きいです。2/4ドアハードトップと2ドアコンバーチブルがあり、そのハードトップは細いピラーで大きく開放的な窓を持つ独特のデザインでした。パワーブレーキ、パワーステアリング、4段自動変速機、パワーウィンドウ、パワーシート、エアコン、電動格納式ソフトトップなどを既に装備していました。(実車動画→ GM キャディラック エルドラド 1959) 1961年にキャディラック 62は7代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1987年頃に発売されたビテス製です。ビテスは1940-50年代のアメリカ車をいくつかモデル化していますが、そのアメリカ車シリーズの一台です。4灯式ヘッドライトの派手なフロントグリル、細いピラーのハードトップ、大きなテールフィンとそこに付いた尖ったテールライトなどがうまく再現されています。室内も大きなステアリングホイール、コラムシフトレバーやインパネが良く再現されています。バリエーションでコンバーチブルもありました。これ以外のキャディラック 6代目のミニカーは、ディンキーの当時物、マッチボックス ディンキーの1/43、フランクリン ミントの1/24と1/43、ダンバリー ミントの1/24、ブッシュの1/87、オートアートの1/18、マイストの1/18などたくさんあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC SERIES 62 1
GM CADILLAC SERIES 62 2

 以下は上記のビテス製のバリエーションで、GM キャディラック 62の「JUST MARRIED(新婚ほやほや)」仕様 (1/43 型番382)の画像です。ボディにはJUST MARRIEDのロゴが描かれ、運転手と新婚カップルのフィギュア付きで、車の後ろには引きずって大きな音を立てるブリキ缶(コップ)まで付いています。昔のミニカーにはこのような遊び心のある楽しいミニカーがありました。(2000年頃までは老舗ブランドはこのようなバリエーションを作っていましたが、最近はないですね) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SERIES 62 3
GM CADILLAC SERIES 62 4

 以下は1988年に発売されたフランクリン ミントの50年代シリーズのGM キャディラック エルドラド ビアリッツ 1959年 (1/43 型番KE21)の画像です。ヘッドライトにメッキパーツを使ったややレトロな作風ですが、実車の雰囲気がうまく再現されています。ボンネット/ドアが開閉し、室内/エンジン/シャーシなどもリアルに再現されています。特に室内はこの当時のアメリカ車の豪華な内装が良く再現されていると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 5
GM CADILLAC ELDORADO 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。1/43サイズながらエンジンは結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 5
GM CADILLAC ELDORADO 6

 以下は1991年頃に購入したマッチボックス ディンキー製のGM キャディラック 62 クーペ デビル 1959年 (1/43 型番DY007)の画像です。マッチボックス傘下でディンキー ブランドを一時的に復活させたミニカーで、往年のディンキー製ミニカーのファンであったマニア向けに販売された物でした。したがってややレトロな作風になっていますが、プロポーションが良く実車の雰囲気が良く再現されていました。フロントグリルと前後バンパーをメタル製パーツにすれば、往年のディンキー製らしくなりますが、さすがにそこまではやっていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 7
GM CADILLAC ELDORADO 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO 9
GM CADILLAC ELDORADO 10

 キャディラック エルドラドのミニカー→ データーベースでキャディラック エルドラドのミニカー検索"

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GM CHEVROLET IMPALA 1959 USA

GM CHEVROLET IMPALA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET IMPALA


VITESSE 390 1/43 125mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.7L 250HP 3/4段手動/2段自動変速
性能: 最高速183km/h  データーベースでシボレー インパラのミニカー検索

GM シボレー インパラ アメリカ 1959年

 

 1958年にGM シボレー ベルエアの高級仕様としてインパラ スポーツパッケージ(インパラ初代 クーペとコンバーチブルのみ)が設定されました。1959年に登場したシボレー インパラ 2代目はベルエアよりも上級なシボレーの最上級車として設定され、4ドアセダン/ハードトップも追加されました。このインパラ 2代目の最大の特徴はリアの大きく派手なテールフィンで、後方から見るととても印象に残る車でした。前述したシボレー ノマドの跡を継ぐ「Halo Model(客寄せパンダの意)」の役割があったこともうなずけます。エンジンは6気筒3.9Lとこの頃からGMの大衆車でも一般的になったV型8気筒4.6L/5.7L(250HP)が搭載されました。

 

 派生車として1959年に登場したシボレー エルカミーノは荷台のあるピックアップながら、派手なテールフィンのデザインとなっていました。(実車画像→ シボレー エルカミーノ 1959) インパラは1960年のマイナーチェンジで、フロントとテールライトのデザインが変更されました。インパラ 2代目の総生産台数は約49万台で1961年に3代目にモデルチェンジしました。なおその頃には売り物だったテールフィンは飽きられていましたので、3代目ではその面影は残っていたものの大人しいデザインとなりました。(実車画像→ シボレー インパラ 1961)

 

 

 ミニカーは1988年に発売されたビテス製のアメリカ車シリーズのひとつで、インパラ コンバーチブル 1959年式をモデル化しています。このシリーズはビテスとしては初期の物で、1950-1960年代のアメリカ車を10数車種ぐらいモデル化していました。(一部は少しリファインされて最近まで販売されていました) いずれも当時としてはかなり良い出来ばえで、このインパラも特徴的なフロントとリアの造形が良く再現されていて赤いカラーリングが似合っています。これはコンバーチブルですが、バリエーションで幌を立てたもの、ハードトップ、ハードトップのレース仕様などが数種類ありました。ビテス以外のインパラ 2代目のミニカーはコーギーの当時物、国産のミクロペットの当時物、ビテス系のカルツォ(QUARTZO)のレース仕様、ダンバリー ミントの1/24、レーシングチャンピオンやジョニーライトニングの1/64、スパーク(レジン製)など非常にたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET IMPALA 1
GM CHEVROLET IMPALA 2

 以下は1995年頃に発売された上記ビテス製のバリエーション(後から追加されたリミッテド エディション)で GM シボレー インパラ コンバーチブル ランチェロ (RANCHERO) (1/43 型番L080)の画像です。ボンネットに野牛(バッファロー)の角が据え付けてあり、RANCHERO(農場主の意)という名前が付いています。実車があるのかどうかは別にして、このいかにもアメリカ車らしいところが気に入って購入しました。初期のビテスにはこんな感じの遊び心があるバリエーションがありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET IMPALA RANCHERO 1
GM CHEVROLET IMPALA RANCHERO 2

 以下は1965年に発売されたコーギー製の当時物 GM シボレー インパラ ポリス (1/50 型番481)の画像です。コーギーは型番220でインパラ 4ドアセダンを1960年に発売していて、これは後から追加されたそのポリス仕様でパトライト/アンテナと警察官のフィギュアが追加されています。当時のコーギーでは大きなサイズのアメリカ車をモデル化するにあたり、アメリカ車以外のミニカー(約1/43)とサイズを揃える為に1/47から1/50でモデル化することが多く、このインパラは1/50となっていました。テールフィンなどのインパラの特徴がうまく再現されていて当時のミニカーとして良く出来ていました。バリエーションでタクシーや消防指令車仕様もありました。インパラの4ドアセダンのミニカーはあまりモデル化されていないので、その点で興味深いミニカーです。なお昔のミニカーは子供のおもちゃでスケールモデルではなかったのですが、素朴で捨て難い味わいがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET IMPALA POLICE 1
GM CHEVROLET IMPALA POLICE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET IMPALA POLICE 1
GM CHEVROLET IMPALA POLICE 2

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AMC NASH METROPOLITAN 1959 USA

AMC NASH METROPOLITAN
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AMC NASH METROPOLITAN


VITESSE 032 1/43 89mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 47HP 3段変速
性能: 最高速125km/h  データーベースでAMC ナッシュのミニカー検索

AMC ナッシュ メトロポリタン アメリカ 1959年

 

 ナッシュ自動車はGMの5代目社長であったチャールズ W ナッシュ(Charles Williams Nash)がGMを退き、ランブラーを生産していたトマス B ジェフリー社を買収して1917年に設立した会社でした。同社は主に中型車を手がけていましたが、先進技術を採用した優れた車でした。特に高度な設計の直列8気筒エンジン、自動集中シャーシ注油システム、自動車初の温調付ヒーターなどの独自技術を採用してBIG3(GM/フォード/クライスラー)に対抗していました。1950年にはアメリカ初のコンパクトカー ランブラーが登場しこの車は人気がありました。ナッシュ社は1954年にハドソン社を吸収合併して、AMC(アメリカンモータース)が発足しました。

 

 ナッシュ メトロポリタンは1954年に発表されたアメリカ車初のサブコンパクトカー(コンパクトカーより小さい小型車)で、2人乗りの2ドアハードトップ/とコンバーチブルでした。セカンドカーとして販売され4気筒1.2/1.5Lエンジンを搭載し、3段変速で最高速125km/h(1.5L)の性能でした。この車を企画したのはナッシュでしたが、アメリカ車らしく見えないのはイギリスのオースチン ケンブリッチ A40/50/60のパーツを流用していたからでした。当初はナッシュとハドソンの2ブランドで、1957年にナッシュがAMCに吸収されてからは AMC メトロポリタンと改名され1962年まで生産されました。(実車画像→ オースチン A40 1954)

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたビテス製です。ビテスとしては初期の物で、小さいながらも実車のイメージがうまく再現されていて細部まで良くできていました。型番L025でハードトップもモデル化されていました。これと同じ物を流用していると思われる物がマッチボックスのYシリーズ(型番DYG15)でも発売されていました。それ以外ではフランクリン ミントの1/24、アーテルの1/18、ジョニーライトニングの1/64でもモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AMC NASH METROPOLITAN 1
AMC NASH METROPOLITAN 2

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