ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116) 1975 GERMANY

MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116)


MINICHAMPS 430039201 1/43 118㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.06m 全幅約1.87m エンジン 変速機: V型8気筒 6.9L 286HP 3段自動変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W116のミニカー検索

メルセデス ベンツ 450SEL 6.9 (W116) ドイツ 1975年

 

 450SEL(W116)は前述した450SEのロングホイールベース版で、1973年に登場しました。450SELはV型8気筒4.5L(225HP)エンジンを搭載していましたが、1975年に登場した450SEL 6.9は先代の300SEL 6.3(W109)の後継車で、6.9Lに拡大した600(W100)用のV型8気筒エンジンを搭載した超弩級のハイパワーセダンでした。この6.9Lエンジンは戦後のメルセデス ベンツでは最大の排気量のエンジンでした。車重増加で0-100km/h加速は7.5秒と少し遅くなりましたが、最高速は225km/hと先代と変わりませんでした。シトロエン特許のハイドロニューマティック方式のサスペンションを採用していました。

 

 通常の450SELとの外観上の違いはリアの6.9のバッジと太いタイヤだけでした。価格はGMの最高級車キャディラック フリートウッド リムジーンの2.5倍もする高価な車でしたが、1981年までに約7400台が生産されました。(ほとんどがアメリカ市場向けでした) W116は1979年にW126にモデルチェンジしましたが、450SEL 6.9を後継する車は設定されませんでした。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、2001年に発売されました。ヘッドライトのワイパーが再現されたフロントグリルや室内の造形などがリアルで、ミニチャンプスらしいかなり良い出来ばえです。ミニチャンプスは450SEL 6.9の色違いを十種類ほどと450SELのドイツ首相公用車仕様も作っています。なお別にエンジンが付いているわけではないので、外観は450SELとほとんど同じなのですが、6.9のミニカーはこれとノレブの1/18しかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/エンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116) 1
MERCEDES-BENZ 450SEL 6.9 (W116) 2

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BMW 316 (E21) 1975 GERMANY

BMW 316 (E21)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 316 (E21)


SCHUCO 626 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.61m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 90HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでBMW 3シリーズ(E21)のミニカー検索

BMW 316 (E21) ドイツ 1975年

 

 02シリーズの後継として、現在も続く3シリーズの初代が1975年に登場しました。上級車の5シリーズとデザインを統一したスタイリッシュな2ドアセダンでした。当初は4気筒1.6L/1.8L/2L(109HP)エンジンを搭載した316、318、320と燃料噴射仕様2L(123HP)エンジン搭載の320iが設定されました。316と318は2灯式、320と320iは4灯式ヘッドライトと外観上の違いがありました。1977年には6気筒2L/2.3L(143HP)エンジンを搭載した320/6、323iが追加されました。

 

 初代3シリーズには、2002に設定されていたようなバウアー製のタルガトップ カブリオレ仕様がありました。2002 ターボのような高性能版は市販されませんでしたが、ツーリングカーレース用に320iのターボ仕様が1977年に開発されました。この車は3.0 CSLの後継車として活躍したようです。1982年に2代目3シリーズにモデルチェンジしました。初代3シリーズの総生産台数は約136万台でした。

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたシュコーの当時物です。フロントグリルとバンパーを一体化した構造は、この当時のシュコーの特徴でした。(グリル部を黒塗装しているのでそこそこリアルに見えます) 実車の雰囲気をうまく再現した良い出来ばえで、ドアやボンネットの開閉ギミックは隙間が目立たない仕上がりになっています。シュコーは4灯式ヘッドライトの320もモデル化しています。初代3シリーズの当時物ミニカーとしてはマーキュリー、メーベトイ、トミカなどがありました。また320iのターボ仕様をバンダイがBEC43でモデル化していました。最近のミニカーでは、ミニチャンプス、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 316 (E21) 1
BMW 316 (E21) 2

 以下1975年に発売された同じシュコーのバリエーションの320(1/43 型番627)の画像です。フロントグリル部分を4灯式ヘッドライトに変更しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 320 (E21) 1
BMW 320 (E21) 2

 以下はバンダイのBEC43シリーズで1978年に発売された320i ターボ(1/43 型番7)の画像です。BEC43シリーズは当時のスーパーカーブームで登場した1/43のダイキャストミニカーのブランドで、スポーツカーなどを十種類ほどモデル化していました。当時としては比較的リアルな作風で、この320i ターボもまずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 320i TURBO (E21) 1
BMW 320iTURBO (E21) 2

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VOLKSWAGEN POLO 1975 GERMANY

VOLKSWAGEN POLO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN POLO


SCHUCO 301-623 1/43 83mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.56m エンジン 変速機: 4気筒 895cc 40HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ポロのミニカー検索

フォルクスワーゲン ポロ ドイツ 1975年

 

 新世代のフォルクスワーゲン最後のモデルはポロで1975年に登場しました。4気筒895cc(40HP)エンジンを搭載した当時のフォルクスワーゲンで一番小さい車でした。この車も先行して発表されていたグループ内のアウディ 50をベースにしていましたので、外観はアウディ 50と同じでエンブレムが違うだけの姉妹車でした。アウディ 50は4気筒1.1L(50HP)エンジンを搭載しており、ポロより上級な車という位置づけでした。(なおアウディにも後に895ccや1.3Lエンジンが追加されました)

 

 1975年に1.1L(50HP)エンジンが追加され、1977年には1.3L(60HP)エンジンを搭載したノッチバック スタイルのダービィが追加されました。(実車画像→ フォルクスワーゲン ダービィ 1977) 1979年のマイナーチェンジでフロントグリルとバンパーのデザインが変更され、ポロにも1.3Lエンジンを搭載した高性能版のポロ GTが追加されました。1981年にポロ 2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約50万台でした。なおポロという名前はスポーツのポロの意でゴルフに絡めた名前のようですが、真相は不明だそうです。  

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたシュコーの当時物です。これも前述したシュコーの新しい1/43シリーズの1台でした。正確なプロポーションのシャープな造形で、小さいながらボンネット/ドア/リアゲートが開閉するギミック付でなかなか良くできています。シュコーは実車同様にフロントグリルをアウディ仕様に変えたアウディ 50もモデル化していました。これ以外のポロ 初代の当時物ミニカーはポリトーイの1/55と1/43と1/25、コーギーの1/36などがありました。当時物以外ではミニチャンプスがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(ハッチバック開閉)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN POLO 1
VOLKSWAGEN POLO 2

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BMW 630CS (E24) 1976 GERMANY

BMW 630CS (E24)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 630CS (E24)


SCHUCO 629 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.76m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 6気筒 3L 185HP 4段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでBMW 6シリーズ(E24)のミニカー検索

BMW 630CS (E24) ドイツ 1976年

 

 BMW 2000CSの後継車として630CS/633CSiが1976年に登場しました。E12系5シリーズをベースとし、先代譲りの流麗なクーペスタイルのボディはカルマンのコーチワークで、「世界一美しいクーペ」と言われました。また当時のBMWの最上級車で非常に高価な車でもありました。6気筒3L/3.2L(197HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速215km/h(3.2L)の性能でした。

 

 1978年に3.5Lエンジンの635CSiが追加され、1979年には630CSが2.8Lの628CSiに切り替わりました。1982年にベースがE12系5シリーズからE28系5シリーズに変更され、内外装が変更されました。(外観的にはほとんど同じですが) 1983年にはスポーツカーのBMW M1用のDOHC 6気筒3.5L(286HP)エンジンを搭載するM6も追加されました。M6は3.0CSLの後継車としてツーリングカーレースで活躍しました。E24系は基本的なデザインを変えることなく、1988年まで生産され、1990年登場の8シリーズが後継車となりました。

 

 

 ミニカーはシュコーの当時物で1976年に発売されました。プロポーションが良くシャープな造形で実車のイメージが良く再現されてます。シュコー流の塗装したフロントグリルは当時のBMW車のフロントを再現するのには良く合っていました。これ以外の当時物としてはノレブやその型を使ったガマのものがありました。最近ではミニチャンプス、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジンルーム/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 630CS (E24) 1
BMW 630CS (E24) 2

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AUDI 100 (C2) 1976 GERMANY

AUDI 100 (C2)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI 100 (C2)


GAMA 9492 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.77m エンジン 変速機: 5気筒 2.1L  115HP 4段変速
性能: 最高速179km/h  データーベースでアウディ 100のミニカー検索

アウディ 100 (C2) ドイツ 1976年

 

 アウディ 100 2代目(C2)は1976年に登場しました。世界初の直列5気筒2.1L(115HP)エンジンを搭載した前輪駆動車で、フォルクスワーゲン グループの最高級車という性格がより明確にされた車でした。(世界初の5気筒エンジンは1974年にメルセデス ベンツがディーゼルエンジンで作っていました) 6ライト ウインドー(側面に3つ窓がある)のキャビンとシンプルな面構成の外観は派手ではないですが、高級車としての品が感じられました。

 

 2/4ドアセダンとアバントと称する5ドアハッチバックワゴンがあり、初代にあったクーペはなくなりました。前輪駆動車故の広い室内と優れた操縦安定性などは、メルセデス ベンツのコンパクト クラス(W123)を越えているとの評価を得ました。1980年にはターボ過給した2.2L(170HP)エンジンを搭載した上級モデルの200が追加されました。同年に直列5気筒2Lディーゼルエンジンも追加されました。200は北米ではアウディ 5000という名前で販売されました。1982年に100 3代目(C3)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1970年代に販売されたガマ製の当時物です。ガマのブランドで売られたのですが、作風を見れば分かるように実際はシュコーが型を起こした物なのです。(底板にはシュコー 301-639と表記されています) シュコーは1976年頃に倒産してその後ガマに吸収されたので、その頃のシュコーのミニカーはこのようにガマのブランドで販売されたものがありました。実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。上述したアウディ 50のミニカーと同じボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するフルギミック付です。なおこのミニカーのように薄青に着色されたウインドスクリーンを使うのはその頃のガマのミニカーの特徴でした。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 100 1
AUDI 100 2

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