TOYOTA COROLLA 1100 (KE10) 1966 JAPAN
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JAPANESE CAR COLLECTION 16 1/43 91㎜
トヨタ カローラ 1100 KE10型 日本 1966年
1966年に登場したトヨタ カローラはコロナとパブリカの間を埋める車として企画されました。(カローラとは「花の冠」の意) 実用性重視で販売が芳しくなかったパブリカの反省から、実用上の性能を確保した上で内外装に高級感を持たせた車となっていました。新開発した4気筒1.1L(60HP)型エンジンを搭載し、フロアシフトの4段変速で最高速140km/hの性能でした。ボディデザインはスポーティな味付けがされた目新しい物で、グッドデザインだったと思います。
ライバルの日産 サニーより排気量を100cc大きくした戦略があたり、コロナを抜いて国内販売台数1位となり商業的に大成功しました。1967年に4ドアとバンが追加され、1969年には1.2L(68HP)エンジンに切り替わりました。1968年にはスポーツ仕様を求めるユーザー層に対応してスプリンターが追加されました。カローラはその後のトヨタ流の車作り(80点主義)の原点となった車でした。1970年にカローラ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2006年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはノレブ製です。プロポーションが良くフロントやリアの雰囲気など実車のイメージがうまく再現されていてかなり良い出来ばえです。灯火類やグローブボックス周りがボディ同色パネルとなっている室内など細部も良く再現されています。(実車画像→ トヨタ カローラ 初代 インパネ) 当時物ミニカーとしてはダイヤペット製がありました。 当時物以外では2008年にエブロからモデル化され、それもこのノレブ製と同じような良い出来ばえです。同時期にトミカ リミテッド ヴィンテージ(1/64)では2ドアと4ドアがモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1967年に発売されたダイヤペット製のトヨタ カローラ(1/40 型番160)をベースにして当方が改造した物の画像です。学生時代(50年ぐらい前ですが)に車体を白に塗り替えて、ヘッドライトに小さな電球を組込むなどの改造を行いました。現状はリアスプリングがへたっているなどいろいろと見苦しいところがありますが、ダイヤペットの当時物が結構良い出来ばえであったことがわかると思います。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおこれは初期型なので、フロントグリル/バンパーがメッキ処理ですが、同じ型番の後期型ではプラスチック製パーツに変更されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2008年に発売されたトミカ リミッテド製のトヨタ カローラ (1/64 型番LV-55b)の画像です。トミカ リミッテドの縮尺は1/64なので1/43に比べると小さいですが、小さいながらもフロントグリル、ホイール、室内のインパネなどがうまく再現されていて良い出来ばえです。ただタイヤが少し大きめな感じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2022年に発売されたアシェット 国産名車プレミアムコレクション製の トヨタ カローラ 1100 DX (1/43 No.28)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。上記の国産名車コレクション(ノレブ製)と同じような出来ばえで、灯火類や車名ロゴなど細部の仕上げが少しだけ丁寧になっています。(ただフロントグリル中央のエンブレムはノレブ製の方がリアル) 室内のインパネはボディ同色パネル部分が再現されず黒一色になっています。最新のミニカーで安価でもないので、この部分は彩色するなどもっと工夫してもらいたいところです。(安価なトミカリミッテド製のインパネの方がずっとリアルです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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TOYOTA TOYOPET CORONA (RT40) 1967 JAPAN
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トヨタ トヨペット コロナ RT40型 日本 1967年
1964年に登場したトヨタ コロナ 3代目はアローラインと名付けられた傾斜したフロントノーズが特徴でした。4気筒1.5L(70HP)R型エンジンを搭載し、3段変速(2段オート トヨグライド)で最高速140km/hの性能でした。1965年には1.6L(90HP)エンジンでディスクブレーキ、フロアシフト、タコメータを装備したスポーティ仕様の1600S、日本初のピラーレスの2ドアハードトップ、5ドアセダン(ハッチバック)が追加されました。商用車(バンとピックアップ)のコロナラインはコロナに統一されました。
開通したばかりの名神高速道路で10万km連続高速走行公開テストを実施し、高速性能と耐久性をアピールし、先代の耐久性不足のイメージを払拭しました。日産のブルーバードと「BC戦争」と呼ばれた販売競争を繰り広げ、1965年には国内販売台数1位を達成しています。その後もその地位を守り、トヨタの主力車種となりました。1970年にコロナ 4代目(RT80)にモデルチェンジしました。
1967年には1600Sにヤマハ発動機が開発したDOHC エンジンを搭載したレース仕様車RTXをベースにした、高性能車 1600GT(RT55型)が登場しました。この車の正式名称はトヨタ 1600GTでコロナという名前は付きませんでした。4気筒1.6L(110HP)エンジンを搭載し 4段変速のGT4と5段変速のGT5があり、5段変速機はトヨタ 2000GTと同じものを使っていました。1600GTは最高速175㎞/hの高性能ツーリングカーで、約2200台が生産されました。
ミニカーは2013年に発売されたイクソ製です。ミニカーの箱には1964年式と記されていますが、フロントウインカーがバンパーの下にあることから、1967年にマイナーチェンジされた後期型をモデル化しているようです。ただしナンバープレートの形状やフェンダーミラーが無いことなどからこれは輸出仕様車で、右ハンドルなので当時オーストラリアでノックダウン生産された車TIARA(ティアラ)をモデル化したと思われます。ただミニカーの底板に「COROLLA」(カローラ)と表記されているのは、理由が分かりません。(カローラはオーストラリアでも生産されたので、カローラという名前も使われたのかもしれません?) 出来ばえはイクソの標準的なもので良く出来ています。特徴的なフロントの造形がうまく再現され、室内もメータ類がきちんと印刷されています。コロナ 3代目の当時物ミニカーとしては、モデルペットのセダン、ダイヤペットの5ドアハッチバックとハードトップ 1600Sがありました。特にモデルペットのセダンは実に良い出来なのですが残念ながら持ってません。当時物以外ではトミカ リミテッドのセダン、エブロの1600GT、国産名車コレクションの1600GTなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1966年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ コロナ ハードトップ 1600S (1/40 型番138)の画像です。フロントグリルやバンパーなどをメッキ処理して表現することで独特の味わいがあるアンチモニー製です。1960年代のミニカーながらリアルな造形で良く出来ています。ボンネットとトランクの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1966年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ コロナ 5ドア セダン (1/40 型番146)の画像です。これもアンチモニー製で、5ドアセダンの雰囲気が良く再現されています。ボンネットとテールゲートの開閉ギミック付です。なお経年変化でリアの車高が下がっているので、車体下にウレタンフォームをかませて撮影しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2003年に発売されたエブロ製のトヨタ (コロナ) 1600GT5 1967 (1/43 型番43367)の画像です。5段変速機を備えた上級グレードの1600GT5をモデル化しています。エブロらしいそつのないリアルな造形で、とても良く出来ています。フロントグリル、灯火類、室内などの細部も良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像です。リアには1600GT5のロゴが表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2007年に発売された国産名車コレクション製のトヨタ (コロナ) 1600GT 1967 (1/43 No.51)の画像です。メーカーはノレブで外観は上記のエブロ製と同じくらいの良い出来ばえです。(ヘッドライトが少し小さめですが) ただ安価な雑誌付きミニカーでコストに制限があるので、フェンダーミラー/ワイパーや内装の仕上げは簡素でエブロほどリアルではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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TOYOTA 2000GT (MF10L) 1967 JAPAN
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トヨタ 2000GT (MF10L) 日本 1967年
自動車メーカーがラインアップに加える高性能スポーツカーには自社の技術力をアピールし、自社ブランドのイメージを高めるという重要な役割があります。1960年代の日産においてはフェアレディ 2000がその役割を担っていました。トヨタにはスポーツ 800がありましたが、スポーツ 800は大衆車パブリカがベースの小型車でしたのでトヨタの顔としては役不足でした。
そこで本格派スポーツカー開発が企画され、シャーシやスタイリングなどの基本設計が進められました。トヨタは高性能エンジン開発経験がなかったので、2輪車で高性能エンジン開発経験を持つヤマハ発動機の協力を得ることとなりました。ヤマハはトヨタ量産エンジンのDOHC化を行い、さらに楽器メーカーとしての経験を生かして木材を使った豪華な内装パネルも担当しました。トヨタとヤマハの共同開発でDOHC 6気筒2L(150HP)エンジンを搭載し、4輪独立懸架サスペンション、5段フルシンクロ変速機、全輪ディスクブレーキなど先進の技術が盛り込まれたトヨタ 2000GTが1967年に登場しました。 以下に続く→ トヨタ 2000GT
外国のミニカーメーカーが初めてモデル化した日本車はトヨタ 2000GTでした。トヨタ 2000GTのミニカーはたくさんありますが、ここでは実車が発売された当時に作られた当時物ミニカーをまとめてみました。当時物ミニカーとしては日本のダイヤペットとモデルペットとトミカ、イギリスのコーギーのボンドカー仕様、デンマークのテクノ、イタリアのメーベトイなどがありました。最初に紹介するミニカーは1968年に発売されたメーベトイ製です。当時のイタリアのミニカーメーカーはイタリア的なセンスで実車よりもかっこよくデフォルメしたミニカーを作っていました。このメーベトイ製もボディ全体の抑揚が少しオーバーにデフォルメされ、2000GTの雰囲気がうまく再現されたメーベトイの秀作です。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。室内は簡単な造形ですが、エンジンには「TOYOTA」と「2000」のロゴが表示され、リアにはスペアタイヤを積んでいます。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
次は1968年に発売されたテクノ製の当時物 トヨタ 2000GT (1/43 型番934)の画像です。この当時のテクノはデンマークのメーカーで1950-1970年代に主にボルボやサーブなどの北欧車をモデル化していました。同時期の他のミニカーメーカより高価でしたが、独得の雰囲気がある高品質なミニカーを作っていました。(なお現在のテクノはオランドに移転し、1/50の商用車/トラックをモデル化しています) この2000GTは1/43サイズよりも少しだけ大きめ(全長101㎜)に出来ていますが、プロポーションが正確で50年以上前のミニカーとは思えないほど良く出来ています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。厚い内張がされて半開きのサイドウィンドーが付いているドアは凝った作りです。室内は昔のミニカーですから、簡素な仕上げになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(テールゲート開閉)の画像です。金属パーツのフロントグリルは錆びていますのでやや見苦しいです。前後ライトにラインストーンを使うのは当時の高級なミニカーの証でした。エンジンは結構リアルに仕上げてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は前輪操舵ギミック/底板の画像です。1960年代に作られたテクノのミニカーには前輪操舵ギミックが付いていました。車体を左右に傾けることで全輪を操舵するのですが、この操舵機構は実車同様のキャスターアングルが付いている凝ったものでした。またこの操舵機構は金属パーツ製の頑丈な構造になっていて、乱暴に扱っても壊れることはありません。底板部分には操舵機構以外の変速機/ドライブシャフト/サスペンションも金属パーツで再現されています。なおミニカーの底板には「KIRK DENMARK」と表示されていますが、テクノは1958年にKIRK TOYSに買収され1960年代にはブランド名がKIRKに変わりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1967年に発売されたコーギー製の当時物 トヨタ 2000GT ボンドカー (1/43 型番336)の画像です。1967年に公開された映画「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」は日本で撮影され、劇中車に最新の2000GTが採用されました。オープンカーが採用されたのは俳優の顔を撮影しやすいからで、この車は2週間ほどで準備されたようです。コーギーはこの映画の公開に合わせてこのミニカーを販売し、約77万台が世界中で売れました。これも上記テクノ製と同じように1/43サイズよりも少しだけ大きめ(全長101㎜)に出来ています。フィギュアは日本の女性諜報員アキ(若林映子)とジェームス ボンド(ショーン コネリー)でどちらも良く出来てます。(ボンドは顔が良く見えませんが) コーギーが得意とするギミック(トランクからミサイル発射)やフィギュアの出来も素晴らしいのですが、本来の2000GTのミニカーとしても一級品の出来ばえです。ホイールがスポークホイールとなっているのも劇中車に即しています。(ただギミック機構を収めていることもあって、ボディ下部が少し大きめですが) (実車画像→
トヨタ 2000GT ボンドカー) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リア(トランク内にミサイル装填)の拡大画像です。これも前後ライトにラインストーンが使われていて豪華な感じがします。劇中車に即した日本のナンバープレート「品川 5 ま 2000」が付いているのも面白いです。トランク内に装填したミサイルを発射するギミック動作については別のページの動画で説明していますので、そちらを参照してください。→
トヨタ 2000GT ボンドカー ギミック紹介ページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1967年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ 2000GT (1/40 型番162)の画像です。これ以前のダイヤペットのミニカーはアンチモニー製がほとんどでしたが、これはダイキャスト製でダイヤペットのダイキャスト製ミニカーとしては初期の物です。縮尺が1/40なので全長103㎜で上記の1/43のミニカーより少し大きめに出来ています。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きですが、ダイキャスト型の製作技術が稚拙だったようでドア開閉部の隙間が目立ちます。またノーズ位置が高いので前輪とフェンダーの隙間も大きすぎます。プロポーションはそれほど悪くないと思うのですが、各部の隙間が目立つのであまり良い出来ばえではありません。室内は当時のミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1977年に発売されたダイヤペット製のトヨタ 2000GT (1/40 型番G83)の画像です。上記の型番162の型を修正して、ヘッドライトが開閉するギミックを追加するなど各部をリファインしています。補助灯とウィンドースクリーン(バックミラーとワイパーの型彫り追加)を青のプラスチックに変更し、ホイールをプラスチック製に変更し、室内とエンジンの造形も変更しています。ドア開閉部の隙間は改良されましたがノーズ高さの変更はしていないので、出来ばえがそれほど良くなったわけではなく、どちらかというと安っぽくなりました。なお昔のダイヤペットの子供向けミニカーは最近の大人向けミニカーとは全くジャンルの異なる別物です、昔のミニカーはこんなものであったということで見てください。なおこれは型番G83を1984年にダイヤペット20周年記念復刻版として発売した物なので、ボンネットに「DIAPET 20th ANNIVERSARY」のロゴシールが貼ってあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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TOYOTA 2000GT (MF10L) 1967 JAPAN
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トヨタ 2000GT (MF10L) 日本 1967年
1967年に発売されたトヨタ 2000GTはDOHC 6気筒2L(150HP)エンジンを搭載し、4輪独立懸架サスペンション、5段フルシンクロ変速機、全輪ディスクブレーキ、リトラクタブル ヘッドライトと先進の技術が盛り込まれていました。0-400m 加速は15.9秒、最高速220km/hの性能は当時の2Lクラスのスポーツカーとしてトップクラスでした。またボディはロングノーズの古典的なスポーツカースタイルながら、独得の雰囲気があり、見た目の美しさにおいてもトップクラスでした。
1969年のマイナーチェンジで、補助灯(フォグライト)を小型化してフロントグリルと一体化するなどの意匠変更された後期型となりました。発売当時の価格は当時のトヨタ クラウン 2台分の238万円で、値段でも国内トップクラスでしたが、内容を考えるとむしろ安いとも言えました。ただ買える人は少なかったようで、1970年までに337台が生産されただけでした。1967年に公開された映画「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」の劇中車にオープンカーの特別仕様車が採用されたこともあって、当時の日本車としては国際的に一番有名な車でした。
トヨタ 2000GTのミニカーはたくさんあります。当時物ミニカーは上記で紹介しましたが、当時物以外のミニカーとしてはオートアートの前期型 1/18、デルプラドの世界の名車シリーズの前期型、エブロの前期型/後期型 1/43と1/24、京商の前期型/後期型 1/43と1/64と1/12(レジン製)、MARK43(レジン製)の後期型、国産名車コレクションの前期型、国産名車プレミアムコレクションのボンドカー仕様、ミニチャンプスのボンドカー仕様、トミカ/トミカ リミッテドの前期型/後期型の1/59などがあります。ここでは2000年以降に発売されたミニカーの一部を紹介します。最初に紹介するミニカーはエブロ製の前期型で2002年に発売されました。プロポーション的にはややキャビンが大き目にできているように感じます。ホイール、灯火類、室内の細部はかなりリアルに仕上げてあります。ヘッドライトが開閉するギミックが付いていて、閉じたときの建付けが今一つですが、楽しいギミックです。 以下はフロント(ヘッドライトが開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1998年に発売された京商製のトヨタ 2000GT (1/43 型番K03031W)の画像です。これも前期型をモデル化しています。補助灯が少し大きめでキャビンは少し小さめな感じ(京商流のデフォルメでしょう)がしますが、2000GTの雰囲気をうまく再現していると思います。室内のインパネの造形はリアルで、インパネから生えるステッキ式のハンドブレーキもうまく再現してあります。当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のトヨタ 2000GT (1/43 No.3)の画像です。これも前期型のモデル化で、国産名車コレクションの初期物なのでメーカーはノレブです。ノレブらしいそつのない良い造形で、上記の京商製に比べると補助灯が少し小さい感じがします。(たぶんこちらの方がスケールモデル的には正確) 安価な雑誌付きミニカーながら、室内も京商製ほどではないですが、結構リアルに仕上げてあります。国産名車コレクションは定価1790円でしたから、その値段を考えるととても良く出来ていると思います。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のトヨタ 2000GT ボンドカー (1/43)の画像です。国産名車プレミアムコレクションの定期購読者に定期購読特典として配布されたものです。1967年に公開された映画「007は二度死ぬ(You Only Live Twice)」の劇中車として採用した2000GT ボンドカーをモデル化しています。標準のクーペではなく特注のオープンカーが劇中車に採用されたのは俳優の顔を撮影しやすいからだそうで、2週間ほどで準備されたそうです。最新のミニカーですので、プロポーションが正確で細部の造形もリアルでスケールモデルとしてとても良く出来ています。室内もインパネの質感やそこから生えたステッキ式のハンドブレーキなどリアルに仕上げられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像です。上記で
当時物ミニカーとして紹介したコーギー製の2000GT ボンドカーのミニカーはミサイル発射ギミック付きで、ドライバーとボンドのフィギュアが付き、劇中車に即したナンバープレートが付いていました。このプレミアムコレクションのミニカーにミサイル発射のギミックをつけろなどという無茶は言いませんが、フィギュアやナンバープレートは簡単に付けることができると思います。したがってこのミニカーは2000GT カブリオレのスケールモデルとしては良く出来ていますが、2000GT ボンドカーのミニカーとしては遊び心が足りないので今一つの出来ばえであると私は思います。(映画の著作権の問題で出来なかったのかもしれませんが) なおこのミニカーは後になって国産名車プレミアムコレクション 増刊号としても発売されました。(たぶん在庫整理の為でしょう) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のトヨタ 2000GT 1969 (1/43 No.7)の画像です。基本的な造形は上記の国産名車プレミアムコレクション製のトヨタ 2000GT ボンドカーと同じで良く出来ています。カブリオレとクーペのボディ形状の違い以外では、ホイールが変更されフェンダーーミラーが追加されています。室内の造形はほとんど変えていないようです。ボンドカーのワイヤースポークホイールは特注で、標準ホイールはこの鋳造マグネシウム製ホイールでした。またフェンダーミラーも付いているのが標準仕様です。なお上記のボンドカーの説明に書き忘れましたが、メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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TOYOTA CENTURY (VG20) 1967 JAPAN
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JAPANESE CAR COLLECTION 111 1/43 116㎜
トヨタ センチュリー VG20型 日本 1967年
トヨタ クラウン エイトの後継車として設計されたトヨタの最上級車がセンチュリーで1967年に登場しました。全長約5mの大きなボディに、V型8気筒3L(150HP)エンジンを搭載し、3段自動変速(4段MT)で最高速160km/hの性能でした。ボディは当時としては珍しい角形ヘッドライトを採用しており、重厚ながらも個性的なデザインでした。外観だけではなく、シャーシにもエアサスペンションや変わった構造のステアリング機構といった凝ったメカが採用されていました。ホイールベースを延長した全長5.27mのLタイプと全長5.77mのリムジンもありました。
1973年のマイナーチェンジで、エンジンが3.4Lに拡大され、外観も少し変更されました。1982年の大幅なマイナーチェンジでVG40型となり、エンジンが4Lに拡大され、内外装が変更されました。この際に当初の凝ったメカを採用したサスペンション/ステアリングが一般的な構造に変わりました。その後もデジタルメーターやTEMS(電子制御サスペンション)などの電子機器の採用、内外装の変更などの改良が続けられ、1997年まで生産されました。
1997年にセンチュリー 2代目(GZG50型)が登場しました。全長が5.27mと大きくなりましたが、外観は初代のスタイルを継承していたので、見た目はほとんど変わりませんでした。国産車初のV型12気筒エンジン(DOHC 5L 280HP)を搭載し、4/6段自動変速、最高速180km/h(リミッター制限)の性能でした。内装は木目パネルや本革シートなど最高級の素材と技術を使い手作業で製作されていました。フェンダーミラーが標準ですがドアミラーもオプション設定されました。初代で設定されていたロング ホイールベース仕様はなくなりました。2006年からセンチュリーをベースにした特注車が天皇陛下の御料車に採用されました。2018年にセンチュリー 3代目(UWG60型)が登場しました。(実車画像→ トヨタ センチュリー 2018)
ミニカーは2010年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、センチュリー 初代の初期型をモデル化しています。プロポーションは悪くないのですが、タイヤが大き目なので、その点ではなんとなくバランスが悪いです。フロントグリルのエンブレムや室内などの細部はそこそこの良いレベルに仕上げてあり、雑誌付きミニカーとしては上々の出来ばえだと思います。国産名車コレクションはセンチュリー 2代目 2007年式もモデル化しています。センチュリー 初代の当時物ミニカーはダイヤペットとトミカがありました。当時物以外のセンチュリー 初代(VG20/40)のミニカーはアンチモニーコレクション(アンチモニー製)からタクシーやパトカーなどのバリエーションも含めて10数種類、センチュリー ドラゴン(レジン製)のVG40などがあります。以下はフロント(エンブレム(鳳凰)の拡大画像)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1969年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ センチュリー 初期型(1/40 型番117)の画像です。縮尺1/40で全長123㎜X全幅50mの大きさで、車幅を大きめに強調したデフォルメがされていました。またフロントの造形がいまひとつな上に車高が高いこともあって、あまり良い出来ばえではありませんでした。(車高を下げると見ばえが多少良くなります) ボンネット/トランク開閉ギミックに加えて当時としては目新しかった4ドア開閉ギミックを採用したのは意欲的な取り組みでした。なお現在の感覚で見て出来が悪いという判断はしないでください。なにしろ50年以上も前に作られた子供向けのミニカーですから。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は1977年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ センチュリー (1/40 型番G25)の画像です。これは実車がマイナーチェンジされたことに合わせて、新規の型を起して発売された物でした。(上記の型番177を修正した物ではありません) 型番177のオーバーな車幅が修正され、サイズは全長120㎜X全幅47㎜と少し小さくなりました。フロント/リアの造形や車高も変更され、ボンネット/トランク/4ドア開閉ギミックは踏襲されました。1973年のマイナーチェンジで変更されたテールライトの変更とフロント ウィンカーレンズのアンバー化が反映されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。フロントバンパーのウィンカーはアンバー色の塗装がされ、テールライトは透明プラ製パーツが使われています。室内もインパネが変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は上記の2台を並べて比較した画像です。車幅が大きく違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
センチュリー 2代目(GZG50型)はMテックが2002年頃に1997年式と2005年式をモデル化しています。そのMテックの物をベースにしてトサコレクションが1997年式と2005年式、さらにセンチュリー (VG45) 1993年式のロングボディのLタイプをモデル化しています。また京商からはセンチュリー 2代目の1/64と1/43と1/18(レジン製)、トミカ リミッテドからセンチュリー 2代目の1/64、イグニッションモデル(レジン製)からセンチュリー 2代目の1/43などたくさんモデル化されています。以下は2002年に発売されたMテック製のトヨタ センチュリー (GZG50) 1997年(1/43 型番H-07-B)の画像です。Mテックのマニア向けのHOBBYシリーズの物で、プロポーションが良く細部もリアルに仕上げてあり、とても良い出来ばえです。2代目で変更されたフロント/リアの造形もリアルに再現されています。これはフェンダーミラー仕様ですが、ドアミラー仕様もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2005年に発売されたトサ コレクション製のトヨタ センチュリー (GZG50) 2005 (1/43 型番tc015)の画像です。これは前述したようにMテック製をベースにして、2005年式に変更した物です。ただ実車は外観が変更されていないので、外観上は上記の1997年式と全く同じようです。室内のインパネなども変更されていないようですので、2005年式として変更された点は不明です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロン/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下は2015年に発売された国産名車コレクション製のトヨタ センチュリー 2007 (GZG50) (1/43 No.257)の画像です。2007年式をモデル化しています。メーカーはイクソですが、イクソがOEM生産していた京商製の型番K03633の型を流用した廉価版仕様のようです。実車では2005年式と2007年式の外観上の違いはないようですので、上記の2005年式と見た目は変わらないはずです。ただこれはフロントバンパーがやや大きめなので、フロントの雰囲気に少し違和感があります。さらに大きめでやけに目立つフェンダーミラーが全体の雰囲気を壊しているのが残念です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
以下はフロン/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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