ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

FERRARI 158 F1 1964 ITALY

FERRARI 158 F1 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R290 1/43 89㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 1.5L 210HP 6段変速
性能: 最高速270km/h
データーベースでフェラーリ 158 F1のミニカー検索

 

フェラーリ 158 F1 イタリア 1964

 

 156 F1の後継として158 F1が1964年に登場しました。156 F1後期型がベースで、エンジンはV型8気筒1.5L(210HP)で、ボッシュの燃料噴射を採用しています。ノーズ左右のNACAダクトと空色に塗られたホイールが外観上の特徴です。(鋳造マグネシウム製ホイールは酸化されやすく強度保持の塗装が必要) バンク角180度(水平対向)のV型12気筒エンジン(225HP)を搭載する1512 F1も同時に開発されました。このエンジンは後の365 BBなどのミドシップ スポーツカーで使われたエンジンのベースとなりました。

 

 1964年シーズンはフェラーリ、ロータスBRMの3チームが競う展開でした。J.サーティースのドライブでドイツGPとイタリアGPで2勝し、オーストリアGPでは156 F1が1勝し、フェラーリはドライバーとコンストラクターの2冠を獲得しました。なおフェラーリは競技運営上のトラブルで競技ライセンスを返上した為、終盤のアメリカGPとメキシコGPでは、ワークスではないアメリカのNARTチームとして参加しています。 1965年シーズンはロータス 33が圧倒的に強く、フェラーリ 158は1勝もできませんでした。

 

 

 ミニカーはブルム製で、1999年頃発売されました。1964年のイタリアGP 優勝車(ドライバー J.サーティース)をモデル化しています。ブルムもこの頃には、エンジン部分などまずまずの出来ばえに仕上げています。ブルムはアメリカのレースチームが使ったカラーリングが赤ではない158など6種類をモデル化しています。それ以外では、イクソ、マテルなどがあります。なお1512 F1のミニカーは無いようです。

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FERRARI 250 LM 1965 ITALY

FERRARI 250 LM 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BOX MODEL 8445 1/43 98㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.27m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: V型12気筒 3.3L 305HP 5段変速
性能: 最高速290km/h
データーベースでフェラーリ 250 LMのミニカー検索

 

フェラーリ 250 LM イタリア 1965

 

 1950年代後半のF1 レースでは、クーパーのミドシップエンジン方式がその優位性を示していました。フェラーリはミドシップエンジン方式を156 F1で採用し、レース用スポーツカーでは1961年にディノ 246 SPで採用しました。ディノ 246 SPはV型12気筒3Lエンジンを搭載する250Pに発展しました。250Pは1963年のセブリング、ルマンなどで優勝し、マニュファクチャラー チャンピオンを獲得していました。

 

 250 GTOの後継車として、250Pをベースにしてルーフと内装を付けたGTカー仕様の250 LMが1963年に開発されました。しかし250 LMはGTカークラス認証に必要な台数が生産できず、プロトタイプクラスとなりました。250 LMは最初の1台は3Lエンジンを搭載していましたが、それ以外は3.3Lエンジンだったので275 LMとも呼びます。(数字は1気筒分の排気量を示します) 250Pは1964年に275P(3.3L)/330P(4L)に発展し、同年のセブリング、ニュルブルクリング、ルマンで優勝しました。1965年のルマンでは250 LMが優勝しました。

 

 

 ミニカーはボックスモデル製で1988年頃に発売されました。1965年のアメリカのブリッジ ハンプトン 500㎞で8位となった車をモデル化しています。ボックスモデルは現在のベストモデルの前身ですが、この当時からボックスモデルが作るイタリア製スポーツカーのミニカーの出来ばえは抜群でした。今見るとホイールなどの出来がやや安っぽいですが、当時はこれが普通でした。ボックスモデルはプローバ(PROVA テスト車)も含めて数種類のバリエーションを作っています。当時物のミニカーでは、コーギー、ポリトーイ、マーキュリーなどがありました。最近の物はベストモデル、Bブラーゴ、マテルの1/18、イクソ、京商の1/64などがあります。 以下はフロント/リアの画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 250 LM 1
FERRARI 250 LM 2

 以下は1960年代に発売されたポリトーイ製の当時物 250 LM ピニンファリーナ (1/43 型番525)の画像です。これは250 LMのレースカーではなく1965年に1台だけ製作されたロードカー仕様をモデル化しています。(実車画像→フェラーリ 250LM ピニンファリーナ スペシャル) 上述したレースカー仕様とはリアカウルの形状が大幅に異なっていて、ロードカーなのでバンパーが付いています。当時のミニカーとしては良く出来ていて、当時のポリトーイが売りにしていたギミックが満載されています。フロントパネル/ドア/リアカウルが開閉し、運転席上のルーフとリアフェンダーに付いた燃料注入口のカバーまで開閉します。室内やエンジンもそこそこ良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 LM 3
FERRARI 250 LM 4

 以下はフロント/リアカウルを開いたエンジンルームと室内/ドア周辺の開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 LM 5
FERRARI 250 LM 6

 以下は1960年代に発売されたマーキュリー製の当時物の250 LM (1/43 型番39)の画像です。イタリアのマーキュリーは本来は自動車会社向けのダイキャスト部品のメーカーで、副業で玩具(ミニカーだけではない)も作っていたようです。副業とはいえ同社の作るミニカーは当時としてはかなり良い出来ばえでした。この250 LMも実車の雰囲気が良く再現されています。リアカウルを外すとポリトーイ同様にエンジンがそこそこリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 LM 7
FERRARI 250 LM 8

 250P/275Pのミニカーはイクソ、ジョリー、アートモデルなどがあります。→データーベースでフェラーリ 250P/275Pのミニカー検索

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FERRARI DINO BERLINETTA PININFARINA 1965 ITALY

FERRARI DINO BERLINETTA PININFARINA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
POLITOYS 536 1/43 97㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 2L 217HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラーリ ディノ ピニンファリーナ のミニカー検索

 

フェラーリ ディノ ベルリネッタ ピニンファリーナ イタリア 1965

 

 1965年のパリ サロンで公開されたフェラーリ ディノ ベルリネッタは1967年に登場するディノ 206 GTのプロトタイプでした。デザインはピニンファリーナによるもので、ミドシップエンジン故に実現できた極めて低いノーズとその先端に配置したプレクシグラスカバー付のヘッドライトが特徴です。またキャビン後方側面のラインが後方まで伸びた優雅なデザインはピニンファリーナならではです。リアウインドーを垂直にしたことは、エンジン音が室内にこもることを防ぐとともに排熱にも有利になっています。1966年に一般的なヘッドライトが付いた量産型のプロトタイプが公開され、ほぼそのままのデザインでディノ 206 GTとなりました。

 

 ディノをベースにしたプロトタイプとしては1967年のトリノ ショーで公開されたディノ コンペティツィオーネも有名です。こちらはレーシングカーをイメージしたショーカーで、抑揚の強いダイナミックなボディ、ガルウイング式ドア、車体前後に設けたスポイラーが特徴です。漫画「サーキットの狼」に登場するディノ RSはこの車をイメージした架空の車です。

 

 

 ミニカーはポリトーイ Mシリーズの当時物で、1967年に発売されました。ポリトーイ流のデフォルメで実車のイメージをうまく再現した傑作です。最大の特徴であるヘッドライトがリアルで、リアカバーを開くと6気筒エンジンとスペアタイヤも再現されています。初期物には前輪がステアするギミック付の物があったようです。これ以外の当時物としては同じポリトーイのペニー(1/66)、マーキュリー、ディンキー(英)、ポリトーイをコピーしたナコラルがあります。最近のものではイタリアのABC-BRIANZAのレジン製があるようです。ディノ コンペティツィオーのミニカーはポリトーイ Eシリーズ 型番589とペニー、ダイヤペット、マルシン、京商(1/64)などがあり、「サーキットの狼」のディノ RSもエイダイ グリップや京商がモデル化しています。 以下はポリトーイのディノ ベルリネッタのフロント/リアの拡大画像とエンジン部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI DINO BELRLINETTA PININFARINA 1
FERRARI DINO BELRLINETTA PININFARINA 2

 以下は1967年に発売されたディンキーのディノ ピニンファリーナ(型番216)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI DINO BELRLINETTA PININFARINA 3
FERRARI DINO BELRLINETTA PININFARINA 4

 以下は1969年に発売されたコーギーのディノ 206 スポーツ(型番344)の画像です。206 プロトタイプをベースにしたレースカー 206Sをモデル化しているようですが、前後にスポイラーが付いた実車が見当たらないので、このスポイラーはコーギーの脚色だと思われます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI DINO 206 GT 1
FERRARI DINO B206 GT 2

「サーキットの狼」の劇中車のミニカー→データーベースでフェラーリ ディノ RSのミニカー検索

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FERRARI 330 GTC 1966 ITALY

FERRARI 330 GTC 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BEST MODEL 8923 1/43 103㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.51m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 4L 300HP 5段変速
性能: 最高速245km/h
データーベースでフェラーリ 330 GTのミニカー検索

 

フェラーリ 330 GTC イタリア 1966

 

 250シリーズの2+2シーター仕様の250 GTEの後継として、4L(300HP)エンジンを搭載した330 GT 2+2が1964年に登場しました。デザインはピニンファリーナによるもので、当初この車は4灯式ヘッドライト(実車画像)を採用していましたが、フェラーリらしくないとのことで翌年には2灯式に戻しています。330 GT 2+2は約1000台が生産されて、1967年にノーズのデザインを変えて排気量を4.4Lに拡大した365 GT 2+2にモデルチェンジしました。

 

 この330 GTの2シータ クーペ仕様が330 GTC(Cはクーペの意)で、1966年に登場しました。前述した275 GTBのシャーシに4Lエンジンを搭載していましたが、330 GTより車重が30%程重く最高速は245km/hと、性格的にはGT的な要素が強かったようです。ボディはピニンファリーナ製で、オープン仕様の330 GTSも同時に登場しました。1968年に4.4Lエンジン搭載の365 GTC/GTSと365 GTB/4 デイトナにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはベストモデル製で、1996年頃に発売されました。1980年代に登場したボックスモデルは1991年にバン(BANG)とベストモデル(BEST MODEL)の2ブランドに分裂しました。これらのブランドはイタリアのスポーツカーを主にモデル化しており、ベストモデルはエッチングパーツなどを採用するなどして、ボックスモデルの時代より精密な仕上げのミニカーを作っています。なおバンは既に廃業し、ベストモデルは現在はM4の傘下です。このベストモデルの330 GTCはプロポーションが良く、ホイールや室内などの細部もリアルでかなり良い出来ばえです。 以下はその330 GTCのフロント/リアの拡大画像と側面のピニンファリーナのタグ/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 330 GTC 1
FERRARI 330 GTC 2

 以下は2003年頃に購入したベストモデルの330 GTS(型番9233)の画像です。これはよくできたワイヤースポークホイールを履いています。大き目で垂れ下がった排気管が少し目障りですが。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 GTS 1
FERRARI 330 GTS 2

 以下は1970年に発売されたポリトーイの330 GTC(型番562)の画像です。当時のポリトーイの廉価版EXPORTシリーズのものですが、これはまだメタル製ホイールを履いていますので、そんなに安っぽいわけではなく結構よい出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 GTC 3
FERRARI 330 GTC 4

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FERRARI 330 P3 1966 ITALY

FERRARI 330 P3 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R160 1/43 98㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.19m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 4L 420HP 5段変速
性能: 最高速320km/h
データーベースでフェラーリ 330Pのミニカー検索

 

フェラーリ 330 P3 イタリア 1966

 

 前述したフェラーリ 275P/330Pは改良され、1965年に275/330 P2となりました。(275と330 P2は排気量以外はほとんど同じ) エンジンはDOHC化によりパワーアップし、F1で採用したアエロと呼ぶセミモノコック構造シャーシを採用、標準でスパイダー形式のボディは低くなり前後のフェンダーが大きく膨らむスタイルとなりました。275/330 P2は1965年のモンザ、タルガフローリオで優勝しますが、ルマンでは250 LMが優勝したものの330 P2は全車リタイアしました。

 

 1966年に330 P2は改良されて、330 P3となりました。改良点はエンジンのパワーアップ、FRP樹脂製ドアやアルミ合金ボディによる軽量化、ヘッドライトの2灯化などです。ボディはより低くなりフェンダーの起伏も大きくなり、ダイナミックで美しい330 P3のスタイルが完成しました。1966年はモンザとスパで優勝しますが、ルマンではフォード GT40が優勝しフェラーリは全車リタイアしました。1967年には改良型の330 P4が登場しました。

 

 

 ミニカーはブルム製で、1988年頃に発売されました。1966年スパの優勝車をモデル化しています。ノーズ先端位置が高くヘッドライト形状が異なるなどフロントの造形があまり似てないので、出来ばえは今一つです。ブルムには330 P4も含めてバリエーションが数種類あります。330 P3の当時物ミニカーとしてソリドがありました。最近のものではバン(BANG)などがあります。330Pのミニカーはアートモデル、330 P2のミニカーはボックスモデル、ベストモデルなどがあります。 以下はフロント/リアの画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 330 P3 1
FERRARI 330 P3 2

 以下は1989年頃に発売されたボックスモデル製の330 P2 プローバ (テストカー) 1965 (1/43 型番8447)の画像です。ボックスモデルは現在のベストモデルの前身で、ボックスモデルが作るイタリア製スポーツカーのミニカーは当時としてはかなり良い出来ばえでした。デフォルメがうまいので、実車の雰囲気が良く再現されています。なお今見るとワイパーが目立ちすぎですが、当時のミニカーはこれが普通でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P2 1
FERRARI 330 P2 2

  以下はフロント/リアの画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P2 3
FERRARI 330 P2 4

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FERRARI DINO 206 STREET 1967 ITALY

FERRARI DINO 206 STREET 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BANG 7183 1/43 99㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.15m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型 6気筒 2L 185HP(プロトタイプの性能) 5段変速
性能: 最高速235km/h(プロトタイプの性能)
データーベースでフェラーリ ディノ 206/246のミニカー検索

 

フェラーリ ディノ 206 ストリート イタリア 1967

 

 1968年に発売されたディノ(ディーノ)はフェラーリの市販車として初めてエンジンをミドシップ搭載した車でした。ただフェラーリは12気筒エンジンが基本であったので、V型6気筒エンジンを搭載するこの車にはディノという新しいブランド名(フェラーリ ディノでは無く単にディノ)を与えました。このディノとう名前は創業者エンツォ フェラーリの長男で24歳の若さで亡くなったアルフレード フェラーリの愛称であり、彼がアイデアを出したこのV型6気筒エンジンに付けられた通称でもありました。

 

 初期に製作された206 GTのボディは総アルミ製で車重900kgと軽く、排気量2Lながら185HPのハイパワー、5段変速で最高速235km/hの性能でした。またミドシップ エンジン車でしたので、その操縦性は市販車としては並外れたものだったそうです。性能もさることながら、一度見たら忘れられない程完璧に美しいピニンファリーナのデザインもこの車の魅力です。

 

 

 フェラーリはフォーミュラー 2 レースのホモロゲーションをとるために、ディノの6気筒エンジンを量産する必要がありました。そこで提携関係にあったフィアットにエンジンを提供したことで、そのエンジンを搭載した フィアット ディノが生まれました。フォーミュラー 2の規定生産台数(500台以上)が達成された後、役目を終えた206 GTは150台ほどで生産中止となり、1969年に2.4L(195HP)エンジンを搭載した246 GTに切り替わりました。 246 GTは206 GTに比べるとホイールベースと全長が少し大きくなり、ボディは量産しやすいスチール製となっていました。車重も重くなりましたが、パワーアップで動力性能はほぼ同じでした。また1971年にタルガトップの246 GTSが追加されました。1974年までに約3700台が生産されました。

 ディノの当時物ミニカーはノレブのJET CARシリーズ、トミカ ダンディ、サクラのスーパーカーシリーズなどがありました。その後ビテス、マッチボックス、バン(BANG)などでもモデル化されました。最近では京商、イクソ、マテル、レジン製ではアイドロンなどでモデル化されています。バンのディノは1996年頃に発売されましたが、量産ミニカーでは現在でも最高の出来ばえといって間違いないでしょう。この種のかっこいいイタリア車のミニカーはイタリアのメーカーが一番うまく作ります。特徴的なノーズの造形、ホイール/ライト類のリアルさなどとても気に入っています。また206 市販車の量産ミニカーはバンしかモデル化していないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と特徴的なリアウィンドー周り/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI DINO 206 1
FERRARI DINO 206 2

 以下は1991年頃に発売されたビテスのディノ 246(型番540)の画像です。昔の量産ミニカーとしては、かなり良い出来ばえです。プロポーションの造形はバンとほぼ同等ですが ホイール、ボディ開口部、バンパー、灯火類、ワイパーなどの仕上げの丁寧さの点でバンにかないません。リアルなホイールときちんと開口した開口部はミニカーがしまって見えます。エッチングパーツのワイパーや室内のリアルなステアリングホイールなどの細かいパーツはコストがかかるので、これは値段相応になるわけです。ただし約25年前のミニカーとしては、ビテスもよく出来ていると言うことも付け加えておきます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI DINO 246 1
FERRARI DINO 246 2

FERRARI DINO 246 3
FERRARI DINO 246 4

 以下は1978年に発売されたトミカ ダンディのディノ 246(型番DF05)の画像です。1/45で少し小さめですが、当時の国産ミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI DINO 246 3
FERRARI DINO 246 4

 以下は1977年に発売されたサクラ スーパーカーシリーズのディノ 246(型番8)の画像です。1/43と底板に明記してありますが、サイズが大きめで、全体的にかなり太ったディノになっています。また透明プラスチックをウィンドーと共用していてリアライトが青いのも、スーパーカーブームでとりあえずつくったという感じのやり方です。これは好ましくない例ですが、当時の国産ミニカーのレベルはこんなものだったということで見てください。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI DINO 246 7
FERRARI DINO 246 8

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FERRARI 312 F1 1967 ITALY

FERRARI 312 F1 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R255 1/43 93㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.97m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 3L 360HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラーリ 312 (F1)のミニカー検索

 

フェラーリ 312 F1 イタリア 1967

 

 1966年からF1の排気量が3L(過給1.5L)に変わりました。それに対応した312 F1が1966年に登場しました。エンジンはプロトタイプスポーツー カー275P2用のV型12気筒3.3Lを3Lに変更したもので、シャーシはエンジンを構造部材としないセミモノコックを採用していました。1966年シーズンはベルギーGPとイタリアGPで優勝し、コンストラクタータイトルは2位(1位はブラバム)でした。

 

 1967年シーズンは後半にエンジンを3バルブ化して390HPにパワーアップしましたが、ドライバーの事故が相継いだこともあり、1勝もできませんでした。 1968年シーズンにはリアスポイラーを装着するマシン(ロータス 49B)が登場し、312 F1/68もエンジンの上にスポイラーを装着するようになりました。その後スポイラーは油圧可変式に進歩していきました。この年もフランスGPで1勝しただけで、成績はふるいませんでした。

 

 

 1969年はエンジンをさらにパワーアップしましたが、信頼性が低くトラブルが多発しました。スポイラーは前後ハイマウント式が開発されましたが、安全性の問題からモナコGPからは高さの低い固定式に規制されました。この年はリタイヤが多くオランダGPの3位が最高の成績でした。

 1967年にロータスが初採用した小型軽量で信頼性の高いフォード コスワース DFVエンジン(V型8気筒3L)はF1用エンジンとして多くのコンストラクターに採用されました。このエンジンに対抗してフェラーリはVバンク角を180度にした新開発のV型12気筒エンジン(450HP 通称ボクサー)を開発し、それを搭載した312B F1が1970年に登場します。Vバンク角を広げたことで重心が下がりマシンの操縦性が向上した312B F1は、シーズン後半で4勝し、コンストラクタータイトルでロータスに次ぐ2位となりフェラーリは復活を遂げました。その後312B F1は312B2、312B3と改良され、1975年に312T F1に発展しました。

 ミニカーはブルム製で、1996年頃発売されました。1967年のイタリアGP 出場車(ドライバー C.エイモン)をモデル化しています。当時のミニカーとしては、結構良い出来ばえでした。ブルムは最初のスポイラー付ハイマウント式スポイラー付規制後の低いスポイラー付の312から312B、312 T5まで、約50種類をモデル化しています。(バリエーションが多いのはブルムの特徴です) 当時物ミニカーとしてはソリド、ポリトーイ、ディンキーなどがあります。当時もの以外では、カルツォ、ミニチャンプス、マテル、イクソなどたくさんあります。

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FERRARI 330 P4 1967 ITALY

FERRARI 330 P4 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JOUEF 7203 1/43 98㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.19m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 4L 444HP 5段変速
性能: 最高速320km/h
データーベースでフェラーリ 330 Pのミニカー検索

 

フェラーリ 330 P4 イタリア 1967

 

 1966年ルマンでのファラーリ 330 P3の全車リタイアの雪辱を果たすため、330 P4が開発されました。外観は330 P3とほとんど同じですが、ルマンで問題があったブレーキの冷却性向上、ZF製ギヤボックスを自社製に変更、エンジンのパワーアップなどの改良が行われました。ワークスの330 P4のバックアップとして、プライベーター向けに330 P3の改良版である412P(当初は330P3/4と呼ばれた)も製作されました。
データーベースでフェラーリ 412Pのミニカー検索

 

 このように万全の態勢で臨んだフェラーリの1967年シーズンは、まずデイトナで330 P4(412Pも含む)が1-2-3フィニッシュで優勝し、その後のモンザでも勝利しました。この状況に脅威を感じたフォードはルマン用にGT40 MK IVを準備しました。ルマンではフォードが序盤を優勢にすすめ、後半にフェラーリが食い下がりましたが、結局GT40 MK IVが優勝し330 P4は2、3位となりました。なおこの年のプロトタイプ スポーツカー選手権はフェラーリが獲得しました。今と違って当時のフェラーリは中小企業レベルでしたから、大企業のフォードを相手によく善戦していました。

 

 

 ミニカーはジョエフ製の精密さを売りものにしたシリーズの1台で、1992年頃発売されました。ドアやリアカウルが開閉し、エンジンやシャーシが再現されています。エンジンやサスペンションは1/43とは思えないほどリアルで、素晴らしい出来ばえです。ただキャビン部分が大きめで車高が高めになっている為、プロポーション的には今一つなのが惜しいです。(精密なんだけど全体的な出来ばえは今一つの代表例です) 330 P4のミニカーは当時物ではポリトーイ、マーキュリー、メーベトイなどがありました。最近の物ではバン(BANG)、ブルム、イクソ、京商の1/64などがあります。なお330 P4のシャーシを使ったピニンファリーナのスタイリング実験車 250 P5をポリトーイとディンキーがモデル化しています。 以下はジョエフの330 P4のフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 330 P4 1
FERRARI 330 P4 2

 以下は室内部分とエンジン部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 3
FERRARI 330 P4 4

 以下は1988年頃に発売されたブルム製の 330 P4 スパイダー #20 ルマン 1967年 (1/43 型番R160)の画像です。1967年ルマンでリタイアした#20をモデル化しています。なおブルムは2位、3位であった#21と#24も限定品のルマン シリーズの型番S029とS030でモデル化しています。この#20だけがオープンのスパイダー仕様だったので、リタイアした#20をあえてモデル化したのかもしれません。出来ばえは前述した330 P3と同様で今一つです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 lE MANS 1
FERRARI 330 P4 LE MANS 2

 以下は1960年代に発売されたポリトーイ製の当時物 330 P4 (1/43 型番574)の画像です。ポリトーイ Mシリーズの廉価版であったエキスポート シリーズの1台です。初期のエキスポート シリーズなので、まだホイールがメタル製で後期のフリーホイール仕様のように安っぽくないです。全体的な造形もポリトーイらしいかっこいいもので、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドアが開閉しリアウィンドーの下にはエンジン/スぺタイヤも再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 3
FERRARI 330 P4 4

 以下は1960年代に発売されたメーベトイの当時物 330 P4 (1/43 型番A27)の画像です。ゼッケンが#24ですから、ルマン 1967年の#24を想定しているのでしょう。ポリトーイ同様にこれも当時としては良い出来ばえでした。フロントパネル/ドア/リアカウルが開閉するフルギミック仕様となっています。エンジンルーム内もそこそこ再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 330 P4 5
FERRARI 330 P4 6

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FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 1968 ITALY

FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 165 1/43 103㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.34m 全幅約1.73m
エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 4.4L 352HP 5段変速
性能: 最高速280km/h
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フェラーリ 365 GTB4 デイトナ イタリア 1968

 

 12気筒エンジンをフロントに搭載した後輪駆動車という創立以来の伝統を突きつめた究極の車が365 GTB/4でした。ピニンファリーナによる空力を考慮したクーペ スタイルは、古典的なスポーツカーの粋を極めた美しさでした。また初期の透明カバーで覆った4灯式ライトのフロントグリルは独特の魅力がありました。このヘッドライトはアメリカの安全基準に合わせる為、1970年にリトラクタブル式に変更されました。DOHC V型12気筒4.4L(352HP)エンジンで最高速280km/hの性能でした。

 

 この車の愛称「デイトナ」とは1967年のデイトナ 24hでフェラーリ 330Pが1-2-3フィニッシュを果たしたことから、同じ頃にデビューしたこの車がそう呼ばれるようになったそうです。1972年から1974年までルマンのGTクラスで3年連続クラス優勝するなど、この車もレースで活躍しています。1973年まで生産され総生産台数は約1400台、そのなかの120台ほどがオープンのスパイダーでした。(後継車は365 GT4 BBです)

 

 

 ミニカーはソリドの当時物で、デイトナのミニカーとしてプロポーションは今でもトップレベルだと思います。デイトナのミニカーは結構たくさんあります。これ以外の当時物ではリオがスパイダーを含めて約10種類ほどをモデル化していて、最近の物では京商の1/18、1/43、1/64や、ディテールカー、イクソ、レッドライン(レジン製)などがあります。当時のデイトナは私の一番好きなフェラーリでしたので、フロントや室内をよりそれらしくしたくて、このソリドのミニカーを何台か購入して改造を行いました。透明カバー内へのヘッドライトの追加やメーターパネルの自作まで行ったのですが、満足できるものができず中途半端で諦めました。結局そのような細かい部分はかなり正確に作らないとかえって見栄えが悪くなることを思い知りました。 以下はソリドのデイトナのフロント/リアの拡大画像とエンジン/室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)

FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 1
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 2

 以下はソリドのデイトナ レーシングカー仕様(型番16)の画像です。レース仕様車はホイールがプラスチック製になりヘッドライト部分が変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA RACING 1
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA RACING 2

 2006年にイクソのフェラーリ シリーズでデイトナが発売されました。このイクソ製デイトナ(型番FER034)は非常に出来が良く、上述した私がやりたかったことをほとんど実現してくれました。フロントの透明カバー内には4灯式ライトが備わっています。ただこの透明カバーは内部が見えすぎで、ソリド製デイトナの半透明処理のほうがリアルだと思います。次に室内ですが、フェラーリロゴの付いたハンドル、シフトレバー、丸形8連メーターの付いたインパネなどがかなりリアルに再現されています。(参照→実車の室内画像) 以下はイクソ製デイトナの全体の画像、フロント/リアエンドの拡大画像、室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 3
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 4

FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 5
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 6

 以下はリオのデイトナ スパイダー(型番R02)とデイトナ クーペ(型番R01)とデイトナ レーシングカー仕様(型番R03)の画像です。リオのデイトナはキャビンが小さめにデフォルメされていて、プロポーション的にはいまひとつです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA SPIDER 1
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA SPIDER 2

FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 5
FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA 6

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FERRARI 250 P5 BERLINETTA SPECIALE PININFARINA 1968 ITALY

FERRARI 250 P5  BERLINETTA SPECIALE PININFARINA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
POLITOYS 566 1/43 97㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 3L 330HP 5段変速
性能: 最高速250km/h
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フェラーリ 250 P5 (ベルリネッタ スペチアーレ)  ピニンファリーナ イタリア 1968

 

 フェラーリ 250 P5は1968年のジュネーブ ショーで公開されたコンセプトカーで、330 P4のシャーシを使って12気筒エンジンをミドシップ搭載したGTカーを提案したものでした。レースカーのP3/P4のパワフルな造形をピニンファリーナ流の繊細なデザインに落とし込んだものです。ただそれでもボディはダイナミックで、水平のベーンで覆ったリアは迫力があります。ドアはガルウイング式でノーズ先端のヘッドライトは7個の角形ライトを一体化したものです。

 

 P5登場から数か月後の1968年秋のトリノ ショーでは、P5の後継のフェラーリ P6が登場しています。P6はP5のデザインを現実的に発展させたもので、1971年に登場した365GT BBのベースとなリました。P6はP5に比べて直線的な面処理が目立ちますが、1969年に登場したコンセプトカー512Sではさらにこの傾向が進み、その後はウェッジシェイプのデザインが主流になっていきました。

 

 

 なお1969年のパリ サロンで公開されたアルファ ロメオのコンセプトカーアルファ ロメオ 33/2 スペチアーレはP5とほぼ同じデザインです。アルファ ロメオのエンブレムを付けてヘッドライトを格納式に変更しリアの水平ベーンを取り外してありますが、基本的には同じデザインです。P5を気にいったアルファ ロメオがピニンファリーナに依頼して、P5のボディをアルファ ロメオ 33のシャーシに載せ変えたものだったようです。なおアルファ ロメオはその前年の1968年には極めて直線的なデザインのコンセプトカー カラボ ベルトーネを公開しています。アルファ ロメオ 33/2は古典的な流線形デザインに別れを告げるべく、最後を飾る流線形デザイン車としてショーに送り出されたのだと思います。

 ミニカーはポリトーイ製の当時物で、1969年に発売されました。廉価版として作られたEXPORTシリーズですが、プロポーションは悪くなくメタル製ホイール(初期型)は結構リアルです。ガルウイング式ドアが開閉し、リアには簡単ですがエンジンも再現されています。なおドア下部を着色していますが、本来は無塗装(透明)です。これ以外の当時物としては、このポリトーイをコピーしたオートピレン(ドアをリファインした物もある)、ディンキー(英)がありました。最近の物では、レッドラインやテクノモデルのレジン製があります。なおアルファ ロメオ 33/2 スペチアーレはマーキューリー、ナコラル(マーキューリーのコピー)、スパークがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアカウルのエンジン/ドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 250 P5 BERLINETTA SPECIALE PININFARINA 1
FERRARI 250 P5 BERLINETTA SPECIALE PININFARINA 2

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