ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 1969 ITALY

FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MEBETOYS (MATEL GRANTROS) A100 1/43 100㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m? 全幅約1.9m?
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5L 550HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラー 512S ピニンファリーナのミニカー検索

 

フェラーリ 512S ベルリネッタ ピニンファリーナ イタリア 1969

 

 フェラーリ 512S ベルリネッタは1969年のトリノ ショーで公開されたコンセプトカーです。ベースはレースカーの512Sで、ミドシップのスポーツカーの未来像を提案したものです。当時はこのようなウェッジシェイプのコンセプトカーが多かったのですが、フロントのフェンダーラインの抑揚などにピニンファリーナ流が感じられます。

 

 またキャビン横にあるインテークの形状やそれにつながるリアカウルには当時のカンナム(CAN-AM)マシンの影響が感じられます。なお512Sを使ったコンセプトカーとしては翌年に発表されたモデューロもありました。512Sよりもモデューロのほうが圧倒的に未来的なデザインだったので、512Sはかすんでしまいました。

 

 

 ミニカーはメーベトイ(マテル グラントロス)製の当時物で1976年頃に発売されました。全体的にややシャープさが足りないような気もしますが、当時のミニカーとしては上出来だと思います。開閉するキャノピー、可動するリトラクタブルヘッドライト、リアカウルを開くとあまりリアルじゃないですがエンジンが再現されています。テールライト部分は紙シールで表現されていて、リアカウルのスリット越しにエンジンが見えるのは結構リアルです。これ以外の当時物ミニカーとしてはポリトーイとマーキューリー、ポリトーイをコピーしたジョアル、メーベトイをコピーしたオートピレンがありましたが、最近の物はないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャノピーを開いた室内/リアカウルを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 1
FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 2

 以下は1971年に発売されたポリトーイの512S(型番M13)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 1
FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 2

 この時代のミニカーは同じ車をモデル化しても、メーカー毎の個性がありました。そこでメーベトイとポリトーイを比較してみました。(なおマーキューリーはメーベトイとよく似ています) 一番大きな違いは全長でメーベトイは100㎜でポリトーイは108㎜、以下の画像のように並べてみると全然違います。実車寸法でホイールベースが2400㎜とわかっているので、ミニカーのホイールベースを測ってみました。結果はメーベトイが56㎜でほぼ1/43、ポリトーイは63㎜で1/43ではなく1/38ぐらいの縮尺でモデル化しているようです。

 実車と比べると各部の形状も違っているので、以下の画像のように実車サイドビューと並べて比較してみました。(一番下が実車の画像です) キャノピーやリアカウルの形状はメーベトイのほうが実車に近いように思いますが、全体的な造形はポリトーイのデフォルメ(創作?)も悪くないように思います。当時は実車の採寸などせずに、公開された写真などからミニカーの型を起こしていたと思われますので、結構創作した部分があるようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 1
FERRARI 512S BERLINETTA PININFARINA 2

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FERRARI SIGMA GRAND PRIX PININFARINA 1969 ITALY

FERRARI SIGMA GRAND PRIX PININFARINA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MERCURY 301 1/43 106㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m? 全幅約1.91m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 3L 436HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラーリ シグマ グランプリのミニカー検索

 

フェラーリ シグマ グランプリ ピニンファリーナ イタリア 1969

 

 フェラーリ シグマ グランプリは1969年のジュネーブショーで公開されたコンセプトカーです。1960年代後半のF1は排気量拡大でコーナリング性能が向上したことなどで、ドライバーが負傷する事故が増えました。例えば1967年のフェラーリ 312の車両火災によるL.バンディーニの死亡事故や1968年のロータス 48で車外に放り出されたことによるJ.クラークの死亡事故などがありました。そこでエンツォ フェラーリなどのF1関係者のサポートをうけて、ピニンファリーナが安全な構造のF1の具体例を提案したのが、このシグマ グランプリでした。

 

提案された具体例は主に以下のようなものでした。
 1.車幅を拡大しコクピット周辺の強度向上
 2.前後輪間にクラシャブルゾーンとなるサイドポンツーン追加
 3.コクピット背後にロールバーを兼ねたウイング追加
 4.ボディ先端にバンパー機能を持つフェンダー追加
 5.リアタイヤ後ろにバンパー追加
 6.6点式シートベルト、自己消火のある燃料タンクの採用
 など 現在に通じるアイデアが盛り込まれていました。

 

 

 1970年代以降に安全な燃料タンクや複合材モノコック構造によるコクピット周りの強度向上など、安全基準が強化されていきました。それでも1982年のG.ビルヌーブ(フェラーリ 126C2)や、1994年のA.セナ(ウィリアムズ FW16)などの死亡事故が発生し、そのたびに安全対策が追加されていきました。

 ミニカーはマーキュリー製の当時物で1971年に発売されました。全体のプロポーションは悪くないのですが、ウインドスクリーン、ホイール、エンジン部形状などの細部が大雑把な作りで現在的な感覚で見るとあまり良い出来ではありません。(当時物としては標準的な出来ばえでしたが) ただこの車で具体化されたアイデアは、ミニカーでも良くわかると思います。シグマ グランプリの量産ミニカーは、マーキュリーの小スケール版のSPEEDY(1/66)とマーキュリーをコピーしたナコラル製ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とエンジン部/俯瞰した状態の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI SIGMA GRAND PRIX PININFARINA 1
FERRARI SIGMA GRAND PRIX PININFARINA 2

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FERRARI 312P 1970 ITALY

FERRARI 312P 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 7173 1/43 99㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.23m 全幅約1.98m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 3L 420HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラーリ 312P/PBのミニカー検索

 

フェラーリ 312P イタリア 1970

 

 1968年のレギュレーション変更で、グループ6のプロトタイプ スポーツカーの排気量が3L以下に制限され、フェラーリ 330 P4やフォード GT40などが参戦できなくなりました。それらの大排気量プロトタイプ スポーツカーは北米のカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)で活動するようになりました。(最高速を抑制するという理由でしたが、ヨーロッパのレースからフォード GT40などのアメリカ勢を締め出すのが目的だったともいわれています)

 

 フェラーリはプロトタイプ スポーツカーへの参戦を1年見送り、1969年シーズンから312Pで参戦しました。312Pは330 P4とほぼ同じシャーシ/サスペンションで、312 F1用のV型12気筒3Lを耐久レース用にディチューンしたエンジンと自社製5速変速機を搭載していました。312Pのデビュー戦は1969年のセブリングで2位でした。その後スパで2位となりますが、ルマンではリタイヤするなどあまり良い結果がでないままシーズンを終えました。

 

 

 1969年にグループ4スポーツカー(排気量5L)の最低生産台数が50台から25台に引き下げれたことで、排気量の大きいグループ4がプロトタイプより実質的に有利になりました。そこでフェラーリはグループ4の512S(排気量5L 後述)を1970年に登場させます。ところが同じ理由でグループ4に進出したポルシェ 917が圧倒的に強くなり過ぎてレースが成立しなくなった為、1972年からは耐久レースは排気量3Lまでのオープントップ プロトタイプカーに限定することになりました。(ころころ変わるレギュレーションに翻弄されています)

 そこで1971年に312 PBが登場します。オープントップの312 PBは312Pより小さく軽量化され、エンジンは312B F1のエンジンを耐久レース用にディチューンしたものを搭載していました。1971年の312 PBは信頼性が低く、リタイアが多く1勝もしていません。1972年は大幅に改良された312 PBが、出場しなかったルマン以外の10戦を全勝し、マニファクチャーとドライバーズタイトル(J.イクス)を獲得しています。 1973年はレース予算が削減され、強力なライバル マトラの参入もあって、モンザとニュルブルクリングで2勝しルマンは2位で、マトラにマニファクチャラータイトルを奪われました。1974年には親会社フィアットの意向で、スポーツカーレースから撤退し、F1に専念することになりました。

 ミニカーはソリドの当時物ですが、オリジナル(型番177 ルマン仕様)ではなく1992年頃にフェラーリ 12台セットとして再生産されたものです。付属するデカールを貼っていませんが、1970年のデイトナ出場車(4位)をモデル化しています。昔のミニカーですので細部は省略されていますが、プロポーションが良く実車のイメージがうまく再現されています。リアカウルが開きエンジンが再現されています。ソリドは312 PBもモデル化しています。312P/PBの当時物ミニカーはディンキー、マーキュリー、ポリトーイ、メーベトイなどがあり、最近の物ではベスト ボックス、ブルムなどがあります。 以下はソリドの312Pのフロント/リアの拡大画像とエンジンの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 312P 1
FERRARI 312P 2

 以下は1992年にフェラーリ 12台セットとして発売されたソリドの312PB(型番7173)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312PB 1
FERRARI 312PB 2

 以下は1998年に発売されたブルムの312 PB(型番R259)の画像です。1971年モンザの参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 312 PB 3
FERRARI 312PB 4

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FERRARI 512S MODULO PININFARINA 1970 ITALY

FERRARI 512S MODULO PININFARINA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MERCURY 651 1/32 140㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.48m 全幅約2.04m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5L 550HP 5段変速
性能: 最高速350km/h ?
データーベースでフェラーリ モデューロのミニカー検索

 

フェラーリ 512S モデューロ ピニンファリーナ イタリア 1970

 

 フェラーリ 512S モデューロは1970年のジュネーブ ショーで公開されたコンセプトカーです。前述した512S ベルリネッタと同じピニンファリーナによるミドシップ スポーツカーで極めて未来的なデザインです。MODULO(イタリア語でモジュールの意)という名前は、分割したモジュールの組合せでボディを構成するというこの車のコンセプトを表しています。このコンセプトではキャビン部モジュールを屋根を外したモジュールに交換すれば2シーターのオープンカーになり、4シーターのモジュールに交換すれば4シーターのリムジンになるというものです。ドアはなくキャビン上部がキャノピー式に前にスライドして開閉し、ヘッドライトはリトラクタブル式です。

 

 タイヤの存在を意図的に隠しているので、自動車というよりも宇宙船のような感じがします。ただ前輪を操舵するスペースが十分に無いようにみえるので、まともにカーブを曲がれるのかどうか疑問です。この車は1970年の大阪万博のイタリア館に未来の車として展示され人気を博しました。1970年に登場したモデューロですが、この車以上に未来的なコンセプトカーは今だに出ていないように思います。なお名前が512Sとなっていますが、実際にはカンナム レース用に開発した612Pのシャーシを使っていたとのことです。

 

 

 ミニカーはマーキュリー製の当時物で1/32と大きめのミニカーです。車高が高めで実車の平べったいイメージがいまひとつですが、当時のミニカーとしては良い出来ばえだと思います。キャノピーが開閉し内装やリアカウル内のエンジンもそこそこ再現されています。黒のカラーリングは公開された時のカラーリングを再現したものです。(大阪万博で展示されたモデューロは白でした) これ以外の当時物ではポリトーイとそれをコピーしたオートピレンがあります。最近の物では、レッドラインやミニ ミニエラのレジン製などがあります。 以下はマーキュリーのモデューロのフロント/リアの拡大画像とキャノピーのスライド動作/室内/エンジンの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 512S MODULO PININFARINA 1
FERRARI 512S MODULO PININFARINA 2

 以下は1972年に発売されたポリトーイのモデューロ(型番M17)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S MODULO PININFARINA 3
FERRARI 512S MODULO PININFARINA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像とキャノピーのスライド動作/室内/エンジンの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S MODULO PININFARINA 3
FERRARI 512S MODULO PININFARINA 4

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FERRARI DINO 246 GTS 1971 ITALY

FERRARI DINO 246 GTS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BANG 7133 1/43 99㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.23m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型 6気筒 2.4L 195HP 5段変速
性能: 最高速235km/h
データーベースでフェラーリ ディノ 206/246のミニカー検索

 

フェラーリ ディノ 246 GTS イタリア 1971

 

 1968年に発売されたディノ(ディーノ)はフェラーリの市販車として初めてエンジンをミドシップ搭載した車でした。ただフェラーリは12気筒エンジンが基本であったので、V型6気筒エンジンを搭載するこの車にはディノという新しいブランド名(フェラーリ ディノでは無く単にディノ)を与えました。このディノとう名前は創業者エンツォ フェラーリの長男で24歳の若さで亡くなったアルフレード フェラーリの愛称であり、彼がアイデアを出したこのV型6気筒エンジンに付けられた通称でもありました。

 

 初期に製作された206 GTのボディは総アルミ製で車重900kgと軽く、排気量2Lながら185HPのハイパワー、5段変速で最高速235km/hの性能でした。またミドシップ エンジン車でしたので、その操縦性は市販車としては並外れたものだったそうです。性能もさることながら、一度見たら忘れられない程完璧に美しいピニンファリーナのデザインもこの車の魅力です。

 

 

 フェラーリはフォーミュラー 2 レースのホモロゲーションをとるために、ディノの6気筒エンジンを量産する必要がありました。そこで提携関係にあったフィアットにエンジンを提供したことで、そのエンジンを搭載した フィアット ディノが生まれました。フォーミュラー 2の規定生産台数(500台以上)が達成された後、役目を終えた206 GTは150台ほどで生産中止となり、1969年に2.4L(195HP)エンジンを搭載した246 GTに切り替わりました。 246GTは206 GTに比べるとホイールベースと全長が少し大きくなり、ボディは量産しやすいスチール製となっていました。車重も重くなりましたが、パワーアップで動力性能はほぼ同じでした。また1971年にタルガトップの246 GTSが追加されました。1974年までに約3700台が生産されました。

 ディノの当時物ミニカーはノレブのJET CARシリーズ、トミカ ダンディ、サクラのスーパーカーシリーズなどがありました。その後ビテス、マッチボックス、バン(BANG)などでもモデル化されました。最近では京商、イクソ、マテル、レジン製ではアイドロンなどでモデル化されています。バンのディノは1996年頃に発売されましたが、量産ミニカーでは現在でも最高の出来ばえといって間違いないでしょう。この種のかっこいいイタリア車のミニカーはイタリアのメーカーが一番うまく作ります。特徴的なノーズの造形、ホイール/ライト類のリアルさなどとても気に入っています。また206 市販車の量産ミニカーはバンしかモデル化していないようです。 以下は前述したバンの206のバリエーションである246 GTSのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。なお実車では206と246は全長が異なりますが、ミニカーでは同じ型を流用しているので、そこまでは再現していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI DINO 246 GTS 1
FERRARI DINO 246 GTS 2

 以下は1973年頃に発売されたノレブのJET CARシリーズのディノ GTS(型番824)の画像です。最初はプラスチック製(型番186)でしたが、これは同じ型のダイキャスト製です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI DINO 246 GTS 3
FERRARI DINO 246 GTS 4

 以下は1991年頃に発売されたマッチボックス傘下のディンキーのディノ GTS(型番DY024)の画像です。マニア向けのシリーズですので、そこそこ良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI DINO 246 GTS 5
FERRARI DINO 246 GTS 6

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FERRARI 365 GTC/4 1971 ITALY

FERRARI 365 GTC/4 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MEBETOYS A50 1/43 107㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.78m
エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 4.4L 340HP 5段変速
性能: 最高速260km/h
データーベースでフェラーリ 365 GTCのミニカー検索

 

フェラーリ 365 GTC/4 イタリア 1971

 

 2+2シーターの330 GT 2+2は1967年に4.4L(320HP)の365 GT 2+2に発展し、1971年には新しいデザインの365 GTC/4が登場します。前述したデイトナに+2の後部座席を追加した豪華仕様のクーペといった位置づけでした。4.4L(340HP)エンジン、最高速260km/hとやや大人しいチューンで、その分だけスムーズで静粛性も高かったそうです。

 

 ボディ デザインも同じピニンファリーナ製クーペながら、どこか大人しいシックな感じになっています。派手なデイトナの陰であまり目立たず、たった1年間ほどの短命車でした。

 

 

 実車が短命だったので、2008年にイクソがモデル化するまで、このメーベトイ製しか量産ミニカーがありませんでした。メーベトイ後期のシャープな出来栄えで、実車の雰囲気が良く再現されています。(キャビンから上が少し大きめですが)発売当時からあまり出回らず、レアなミニカーです。

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FERRARI 512M 1971 ITALY

FERRARI 512M 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R230 1/43 97㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.18m 全幅約2m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5L 610HP 5段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフェラーリ 512S/Mのミニカー検索

 

フェラーリ 512M イタリア 1971

 

 1969年にグループ4スポーツカー(排気量5L)の最低生産台数が50台から25台に緩和され、排気量の大きいグループ4がプロトタイプより有利になりました。そこでフェラーリはグループ4の512Sを1970年に登場させます。512Sの構造は前述した312Pとほとんど同じで、V型12気筒5L(550HP)エンジンを搭載し、ボディはクーペ、高速レース用ロングテール クーペ、スパイダーがありました。512Sのデビュー戦は1970年デイトナで、ポルシェ 917に次ぐ3位となっています。1970年はポルシェ勢に勝つことが出来ず、セブリングで1勝しただけでした。

 

 1970年後半にはボディを軽量化し、エンジンを610HPにパワーアップした512Mが登場しました。デザインも低いノーズと緩やかな傾斜のリアカウルに変わっています。512Mは1970年南アフリカのキャラミ 9hでポルシェ 917を制して初優勝しています。1971年になるとポルシェ 917Kが圧倒的に強くなりレースが成立しなくなった為、1972年からは耐久レースは排気量3Lまでのオープントッププロトタイプカーで行われることになりました。これを受けてフェラーリの512Mでのワークス活動は中止され、512Mはプライベーターに売却されました。1971年ルマンではプライベーターの512Mがポルシェ 917に次ぐ3-4位となっています。

 

 

 250Pから312 PBに至るフェラーリのスポーツカーレースのワークス活動は1973年で終了し、以後はF1に専念しています。この間に製作されたレースカーは約70台ほどということです。有名な車が多い割には台数が少ないですが、当時のフェラーリは中小企業レベルで予算が限られていたので、同じ車を改造して何度も使っていたようです。

 ミニカーはブルム製で1995年頃に販売されました。1971年のルマン出場車(4位)をモデル化しています。ブルムは全体的に少しごついですが、プロポーションは悪くなく当時のミニカーとしては結構良くできていました。ブルムは512Sと512Mを約10種類ほどモデル化しています。512の当時物ミニカーはソリドの512Sと512M、ポリトーイの512Sなどがあり、最近の物ではイクソ、マテルなどがあります。レースカーではありませんが、512Sのシャーシを使ったピニンファリーナのスタイリング実験車のベルリネッタモデューロをポリトーイ、メーベトイ、マーキュリーなどがモデル化しています。

 以下はブルムの512Mのフロント/リアの拡大画像とボディ側面/ボディ俯瞰の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512M 1
FERRARI 512M 2

 以下は1989年に発売されたブルムの512S(型番R201)の画像です。1970年のスパ 1000Kmの参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 1
FERRARI 512S 2

 以下は1992年に発売されたソリドの512S(型番7123)の画像です。1970年デイトナの参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 3
FERRARI 512S 4

 以下は1992年に発売されたソリドの512M(型番7123)の画像です。1971年ブエノスアイレス 1000㎞の参戦車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512M 3
FERRARI 512M 4

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FERRARI 365 GT/4 2+2 1972 ITALY

FERRARI 365 GT/4 2+2 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO FER030 1/43 113㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 4.4L 340HP 5段変速
性能: 最高速245km/h
データーベースでフェラーリ 365/400/412のミニカー検索

 

フェラーリ 365 GT/4 2+2 イタリア 1972

 

 2+2としては中途半端であった365 GTC/4に代わり、アメリカ向けの豪華GTとして1972年に登場したのが365 GT/4 2+2でした。ホイールベースの延長とセダン的なデザインで、実用的なリアシーターを持つキャビン部分を確保しています。あまりフェラーリらしくない車といえますが、ピニンファリーナ製のボディはシンプルで品のあるデザインです。V型12気筒4.4L(340HP)エンジンを搭載し、最高速245km/hの性能でした。

 

 1975年には排気量が4.8Lに拡大され400 GTとなり、GM製の自動変速機がフェラーリとして初めてオプション設定されました。1979年にボッシュのKジェトロニック型電子燃料噴射方式が採用された400iとなりました。1985年には排気量が5Lに拡大され412 GTとなり、1990年まで長く生産されました。400/412をベースにして4ドアセダンやフルオープンのカブリオレなどの特注モデルが制作されたようです。後継車は1992年に登場した458 GTとなります。

 

 

 ミニカーはイクソ製で、2007年頃に購入しました。イクソのフェラーリ シリーズは何れも良い出来ばえですが、この365 GT/4 2+2は量産ミニカーでは他社があまり手がけていないモデルなので貴重です。これ以外のミニカーとしては、マテルの1/43、京商の1/64、ルックスマート(レジン製)などがあります。 以下はイクソの365 GT/4 2+2のフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。2+2と称していますが、大人が乗れる実用的な4シーターになっていることがわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 365 GT/4 2+2 1
FERRARI 365 GT/4 2+2 2

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FERRARI 365 GT/4 BB 1973 ITALY

FERRARI 365 GT/4 BB 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 44 1/43 101㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.37m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 水平対向DOHC 12気筒 4.4L 380HP 5段変速
性能: 最高速302km/h
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フェラーリ 365 GT4 BB イタリア 1973

 

 フェラーリ初(ディノは除く)の市販ミドシップ エンジン搭載車として1973年に登場したのが365 GT4 BBでした。BBとはベルリネッタ ボクサーの略で、ベルリネッタはクーペの意でボクサーとはV型エンジンのVバンク角を180度まで倒した水平対向DOHC 12気筒4.4L(380HP)エンジンを意味します。(左右のピストンの動きがボクシングのグローブの打合いの動作に似ているので) このエンジンの下に5段変速機を配置したミドシップ配置で、ライバルのランボルギーニ カウンタックをわずかに上回る最高速302km/hの性能でした。

 

 独特の平べったいボディはピニンファリーナのデザインで、1968年の空力実験車P6がベースとなっています。1975年に排ガス規制対応でエンジンを5L(360HP)に拡大した512 BBに発展しました。512 BBはフロントにチンスポイラー、ドア下部に冷却用のNASAダクトが追加され、テールライトが6連丸型から4連丸形に変更されています。512 BBは1984年まで生産され、BBの総生産台数は約2300台でした。なお512 BBをベースにしたレース仕様車512 BB LMがルマンに参戦しています。

 

 

 ミニカーはソリドの当時物で、1976年に発売されました。このミニカーは当時としては最高の出来映えで、これを入手したときにはそのかっこよさに感激したもでした。今見てもプロポーションは素晴らしいのですが、昔のミニカーですからワイパーは少し目立ち過ぎで、テールライトの表現は簡単すぎます。ソリドはこれのテールライトなどを変更して512 BBもモデル化しています。当時の日本はいわゆるスーパーカーブームで、365 BBのミニカーをダイヤペット、サクラ(ソリドのコピー)、バンダイなどが作っていました。一方海外ではまともなミニカーがあまり作られなかった時期なので、ブラーゴの1/24ぐらいしか当時物がありませんでした。最近の物では、ベスト モデルの512 BB、京商の1/43、1/18、1/64、イクソ、アイドロン(レジン製)などがあります。 以下はソリドの365 BBのフロント/リアの拡大画像と室内/リアパネルを開いたエンジン部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 365 GT/4 BB 1
FERRARI 365 GT/4 BB 2

 以下はソリドの512 BB(型番1802)の画像です。テールライト/排気管が変更されていますが、NASAダクトなどは再現されていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB 1
FERRARI 512 BB 2

 以下はサクラの365 BB(スーパーカーシリーズ型番3)の画像です。ソリドをコピーしていますが、単なるコピーではなくリトラクタブルヘッドライトとドアの開閉ギミックを追加しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 365 GT/4 BB 3
FERRARI 365 GT/4 BB 4

 以下はベスト モデルの512 BB(型番9258)の画像です。チンスポイラー、NASAダクト、テールライトなど512 BBの特徴がきちんと再現され、非常に良くできています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB 3
FERRARI 512 BB 4

FERRARI 512 BB 5
FERRARI 512 BB 6

 以下はブルムの512 BB LM プロトタイプ(型番R210)の画像です。ルマン仕様の空力的なデザインがうまく再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512 BB LM 1
FERRARI 512 BB LM 2

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FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2 1973 ITALY

FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2 画像をクリック/タップすると画像が変わります
POLITOYS EL58 1/43 100㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.71m
エンジン 変速機: DOHC V型 8気筒 3L 250HP 5段変速
性能: 最高速251km/h
データーベースでフェラーリ 208/308 GT4のミニカー検索

 

フェラーリ (ディノ) 308 GT4 2+2 イタリア 1973

 

 ディノ 246 GTの後継車としてV型8気筒エンジンを搭載したディノ 308 GT4が1973年に登場しました。12気筒以外はフェラーリと呼ばないという方針から、当初はフェラーリの名前は付いていませんでした。しかし1976年からはフェラーリ 308 GT4と改名されました。ディノとほぼ同じシャーシに新設計したV型8気筒3L(250HP)DOHCエンジンをミッドシップ搭載し、最高速250km/hの性能でした。

 

 2+2と4シーター化されているため、ホイールベースは246 GTより長くなっています。またフェラーリでは初めてベルトーネがデザインを担当したので、あまりフェラーリらしくない直線的なスタイルとなっています。(フェラーリというよりはランボルギーニ的なデザインです)1975年にはイタリア国内向けに2L(170HP)エンジンを搭載した208 GT4が追加されています。

 

 

 名車ディノ の後継としてはベルトーネのボディ デザインや性能などが物足らず、この車はあまり人気がでませんでした。名前にフェラーリを追加したのも人気を挽回する為だったのかもしれませんが、結局人気のないまま1979年に生産中止となりました。総生産台数は約2800台でした。

 ミニカーはポリスティル(ポリトーイ)の当時物で、1976年頃に発売されました。実車の不人気を反映して当時物のミニカーはこれぐらいしかありません。ELシリーズは廉価版ミニカーで、プロポーションは悪くないのですが、タイヤ/ホイールがどうしようもなくしょぼいです。最近の物では京商の1/64、マテルの1/18があります。 以下はポリトーイのディノ 308のフロント/308リアの拡大画像とエンジン部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2 1
FERRARI (DINO) 308 GT4 2+2 2

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