ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

TOYOTA TOYOPET SA 1947 JAPAN

TOYOTA TOYOPET SA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
REEN REPLICA 2 1/43 89mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.59m
エンジン 変速機: 4気筒 995cc 27HP 3段変速
性能: 最高速87km/h
データーベースでトヨタ AA型/SA型のミニカー検索

 

トヨタ トヨペット SA型 日本 1947

 

 終戦後すぐにトヨタ自動車は小型車開発を決定し、1947年には試作車が完成しました。同年にGHQから年間300台に限り乗用車生産が許可されたので、この車はトヨペット SA型として発表されました。なおトヨペット(TOYOPET)はこの時に付けられた愛称でした。 SA型は全輪独立懸架の鋼板バックボーンフレームに鋼板ボディを載せた極めて先進的な構造で、戦前の欧州小型車をお手本にしていました。流線型のボディも欧州的で、ちょっと変わったデザインのグリルが付いていました。新開発した4気筒995cc(27HP)のS型エンジンを搭載し、3段コラムシフトで最高速87km/hの性能でした。

 

 戦後いち早く発売されたSA型は意欲的な車でしたが、少し時代に先んじすぎていました。当時の乗用車はほとんどがタクシーに使われましたが、全輪独立懸架は当時の劣悪な道路で酷使される用途には不向きでしたし、2ドア仕様もタクシーには不向きでした。 そんなわけでSA型は1952年まで約200台ほどしか生産されず、営業的には失敗作でした。ただSA型はその後のトヨタの自動車開発にとって、極めて重要な布石となったと思われます。トヨタ自動車が欧米メーカーと技術提携せず、独自技術に拘ったのもこの車での経験が有ったからだと思われます。

 

 

 ミニカーは1970年代に個人コレクターが起ち上げたブランドのリーンレプリカ製です。リーンレプリカは1/43のホワイトメタル製ミニカーで、初期の国産車を6種ほどモデル化していました。個人が私費を投じて製作していたのでコストがかけられず、ウィンドーや室内の造形は省略されて初期のビンテージミニカーのような素朴な造りです。リーンレプリカはそれまでミニカーになっていなかった車をモデル化しており、このトヨタ SA型もその一台でした。室内の造形がない素朴な作りですが、プロポーションはしっかりしていて実車の雰囲気が良く再現されています。トヨタ博物館や日本自動車博物館にある実車(レプリカ?)と比べると、やや屋根の形状が違うようですが。。。 なお現在でもトヨタ SA型のミニカーはこれしかありませんので、車種的に大変貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET SA 1
TOYOTA TOYOPET SA 2

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TOYOTA TOYOPET CROWN RS 1955 JAPAN

TOYOTA TOYOPET CROWN RS 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV) 24 1/43 100㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 48HP 3段変速
性能: 最高速100km/h
データーベースでトヨタ クラウン RS型のミニカー検索

 

トヨタ トヨペット クラウン RS型 日本 1955

 

 前述したトヨタ SA型と同時に発売されたSB型小型トラックは、ラダーフレームに固定車軸の丈夫な構造である程度売れていました。そこでこのSB型シャシーにセダンボディを載せたSD型乗用車が1949年に発売されました。さらにこのSD型の乗り心地などを改良したSF型が1951年に登場しました。1953年に新型の4気筒1.5L(48HP)R型エンジンが開発され、このエンジンを搭載したトヨペット スーパー RH型が登場しました。エンジンのパワーアップで最高速は100km/h以上になり、タクシーに多く使われたそうです。

 

 このRH型の後継車として1955年に登場したのが、トヨタを代表する国産高級車であるトヨペット クラウン RS型(初代)でした。クラウンは「王冠」の意で、初代から王冠のエンブレムがフロントグリルに付いていました。RS型は新たに開発した前輪独立懸架の乗用車用シャシに、RH型と同じ1.5L(48HP)エンジンを載せ、3段変速で最高速100km/hの性能でした。当時のアメリカ車をお手本にしたボディは、観音開きのドアを採用しているのが最大の特徴でした。なおSA型で失敗した前輪独立懸架は、耐久試験を繰り返して改良され、RS型ではタクシーでも問題が起こりませんでした。この前輪独立懸架に対するトヨタの拘りには、技術者の意地が感じられます。

 

 

 1955年末にRS型の高級仕様RSD型が設定されました。エンジンは55HPにパワーアップされ、外観的にはフロントウィンドーが1枚ガラスとなり、ボンネット先端のマスコット、サイドモールが追加されました。またフォグランプ、真空管式カーラジオ、時計、ヒーターなどが装備されていました。1958年のマイナーチェンジで後期型のRS20型となり、フロントグリルとサイドモールが変更されました。1959年には4気筒1.5L(40HP)ディーゼル エンジンC型が搭載された、国産初のディーゼル乗用車が設定されました。1960年には1.9L(77HP)エンジンを搭載したRS30型が追加され、この車は全長が少し長く、さらに2速AT車の設定もありました。クラウン RS型には当時の国産車として初めての技術がたくさん盛り込まれていました。1962年にクラウン 2代目(S40型)にモデルチェンジしました。

 ミニカーは2006年に発売された国産名車コレクションで、メーカーはノレブです。クラウン RS型の初期型をモデル化しています。プロポーションが良く、灯火類/クロームモール/フェンダーミラーなどの細部もリアルで、かなり良い出来ばえです。雑誌付きミニカーですのでコストの関係で室内は無彩色ですが、コラムシフトレバーが再現されているなどそこそこリアルに作ってあります。クラウン RS型の当時物ミニカーはモデルペットがありますが超レアものです。当時物以外ではエブロのRSD型とRS21型、エブロを流用したトサ コレクション、J-43(アンチモニー製)のRS20/30型、トミカ、トミカ リミッテドなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET CROWN RS 1
TOYOTA TOYOPET CROWN RS 2

 以下は2000年に発売されたエブロ製のクラウン RSD 1955 (1/43 型番43096)の画像です。高級仕様のRSD型をモデル化しています。エブロらしいそつのない良い出来ばえで、RSD型の特徴である1枚ガラスのフロントウィンドー、ボンネット先端のマスコット、サイドモールがきちんと再現されています。また右側の前後ドアが観音開きに開くギミック付ですが、スムーズな開閉動作ができません。(強引に開くと壊れそうで、下手な作りです) ドアを開くとRSD型に装備された時計(ダッシュボード中央に付いた円筒形状の物)が付いたインパネや操作ペダルなど室内も良く再現されています。ただここまでやるなら、フェンダーミラーも付けて欲しかったです。なおこれは左前ドアのドアノブが欠品しています。エブロは後期型のRS21型もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 1
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 3
TOYOTA TOYOPET CROWN RSD 4

 以下は1980年に発売されたカドー製のクラウン RS 1955 (1/43 型番14)の画像です。カドーは卸問屋「可堂玩具」が1980年にマニア向けに興したブランドで、ホワイトメタル製でずっしりと重いです。フロントウインドーが2分割されている初期型をモデル化しており、ワイパーやドアハンドルは別部品でユーザーが取り付けるようになっていました。当時としても古くさい作風でしたが、プロポーションは悪くなく、この作風が実車の雰囲気をうまく醸し出しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RS 3
TOYOTA TOYOPET CROWN RS 4

 以下は2001年に発売されたトサ コレクション製のクラウン RS STD 1955 (1/43 型番213)の画像です。トサ コレクションは既存ミニカーの特注品を企画していたブランドでした。これは上記のエブロ製のの特注品で、RSD型のエブロをスタンダード仕様に変更しています。したがって基本的な部分はエブロ製と同じですが、RSD型のフロントウィンドーやモールをスタンダード仕様に変更し、室内も時計が外されて取付穴だけが残っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CROWN RS20 1
TOYOTA TOYOPET CROWN RS20 2

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TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 1957 JAPAN

TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
REEN REPLICA 5 1/43 91㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.91m 全幅約1.47m
エンジン 変速機: 4気筒 1L 33HP 3段変速
性能: 最高速90km/h
データーベースでトヨタ コロナのミニカー検索

 

トヨタ トヨペット コロナ ST10型 日本 1957

 

 当時の自動車需要はタクシー用が多く、小型車タクシーでは日産のダットサン 110/210型が市場を握っていました。この日産小型車に対抗するために開発されたのがコロナで、初代ST10型は1957年に登場しました。上述したトヨペット マスターのボディを流用したモノコックボディとクラウンの足回りを流用したシャシーにトヨペット SA型の4気筒1L(33HP)のS型エンジンを搭載していました。3段変速で最高速は90km/hの性能でした。ボディは丸みを帯びたやや古くさいデザインで、「ダルマ コロナ」と呼ばれました。

 

 1959年のマイナーチェンジで4気筒1L(45HP)の新しいP型エンジンに変更しPT10型となり、最高速は105km/hに向上しました。また後席を拡大し、乗車定員が4名から5名に増加しました。なおコロナの商用車(2ドアのバン)はコロナラインという名前で発売されました。ST10型は急いで開発された為、ハードの詰めが甘く、当初搭載された古いエンジンによるパワー不足などもあってダットサンの小型車に対抗できませんでした。1960年にコロナ PT20型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1970年代に個人コレクターが起ち上げたブランドのリーンレプリカ製です。リーンレプリカは1/43のホワイトメタル製ミニカーで、初期の国産車を6種ほどモデル化していました。個人が私費を投じて製作していたのでコストがかけられず、ウィンドーや室内の造形は省略されて初期のビンテージミニカーのような素朴な造りです。ただそれまで一度もモデル化されていなかったコロナ ST10をモデル化したということに個人の思い入れが感じられます。(コレクター仲間として私も購入させていただきました) 材質の関係でやや厚ぼったい感じがしますが、実車の雰囲気が良く再現されていると思います。最近になって国産名車コレクションの1/43と1/24でもコロナ ST10がモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 1
TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 2

 以下は2007年に発売された国産名車コレクションのコロナ ST10 1957 (1/43 No.36)の画像です。国産名車コレクションの初期物ですので、メーカーはノレブです。プロポーションが良くフロントグリル(CORONAのエンブレム付)、テールライト、フロンドウィンドー下部造形、室内などの細部も良く再現されていて、雑誌付きミニカーながらかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 3
TOYOTA TOYOPET CORONA (ST10) 4

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TOYOTA TOYOPET MASTERLINE 1960 JAPAN

TOYOTA TOYOPET MASTERLINE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MODELPET 2 1/42 105㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.42m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 77HP 3段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでトヨタ マスターラインのミニカー検索

 

トヨタ トヨペット マスターライン 日本 1960

 

 前述したトヨペット クラウン RS型と同時にタクシー用として発売されたのが、トヨペット マスターでした。クラウンと共通のパワートレーンながら独立懸架ではなく全輪リーフスプリング固定車軸で頑丈な足回りとなっていました。クラウンの独立懸架に問題が有った場合の安全策を用意した訳で、この辺はトヨタらしいところです。ただ独立懸架の耐久性に問題はなかったので、この車は2年ほどで生産中止となり、タクシーもクラウンがベースとなりました。クラウン タクシーは評判が良くトヨタは中型車タクシーの市場を固めました。

 

 マスターにはその商用版としてマスターラインがあり、バンとピックアップがありました。マスターが早々に生産中止となったので、マスターラインはクラウンをベースにした商用車に切り替わりましたが、名前はマスターラインのままでした。1959年にクラウン RS20型をベースにした2代目マスターライン(S20/30)にモデルチェンジしました。1960年にエンジンが1.5Lから1.9L(77HP)に変更されました。1962年にクラウンのモデルチェンジと同時に、3代目マスターライン(S40)にモデルチェンジし、この3代目(実車画像→マスターライン ピックアップ)が最後のモデルとなりました。

 

 

 ミニカーは1960年に発売されたモデルペットの当時物です。2代目マスターラインをモデル化していますので、フロントグリルがクラウン RS20型とおなじデザインになっています。このミニカーは私が持っているモデルペットのなかで一番古い物ですが、まだ結構きれいな状態です。室内の造形はなくがらんどうで素朴な作りですが、グリルの造形など結構正確で実車の雰囲気が良くでています。これ以外のマスターラインのミニカーはアンチモニーコレクション(アンチモニー製)、J-43(アンチモニー製)、トミカ リミテッド、トミーテックの1/150、エブロのバンとピックアップなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET MASTERLINE 1
TOYOTA TOYOPET MASTERLINE 2

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TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20) 1960 JAPAN

TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MODELPET 7S 1/42 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.99m 全幅約1.49m
エンジン 変速機: 4気筒 1L 39HP 3段変速
性能: 最高速110km/h
データーベースでトヨタ コロナのミニカー検索

 

トヨタ トヨペット コロナ PT20型 日本 1960

 

 トヨペット コロナは1960年にモデルチェンジし、PT20型が登場しました。先代がライバルのダットサン 1000に比べて評価が低かったことを挽回すべく、総力を挙げて開発された本格的な小型車でした。最大の特徴は当時としては格段にスタイリッシュなボディデザインでした。同時期のライバルだったダットサン ブルーバード (310)と比べるとシンプルでセンスが良いことがわかりますが、少し弱々しい感じもします。4気筒1L(39HP)エンジンを搭載し、3段変速で最高速は110km/hの性能でした。商用車(2ドアのバン、ピックアップ)は先代同様コロナラインの名前で発売されました。

 

 リーフスプリングをコイルで吊ったカンチレバー式リアサスペンションは優れた操縦性を示しましたが、未舗装路では強度不足の問題があり、タクシー用途では不評でした。1961年に1.5L(60HP)エンジンを追加し、問題のリアサスペンションも強度を向上させましたが、耐久性が低いというイメージを変えることはできなかったようです。結局PT20型でも小型車市場でのダットサンの優位を崩すことができませんでした。1964年に3代目 コロナ (RT40)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたモデルペットの当時物です。1960年代のミニカーですから素朴な作りですが、プロポーションはしっかりしていて、細いモールドのピラーなど実車の雰囲気が良く再現されています。このモデルは室内が再現されていますが、1960年に発売された型番7の初期型は室内がついていないものでした。モデルペットはバリエーションとして地味な商用車のコロナラインもモデル化していました。PT20型のミニカーはエブロ、トミカ リミテッド、トミーテックの1/150などがあります。  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20) 1
TOYOTA TOYOPET CORONA (PT20) 2

 以下は1961年に発売された同じモデルペットのコロナライン (1/42 型番11)の画像です。当時はこの種の商用車がミニカーになることは珍しく、その点で貴重なミニカーです。これは室内が再現されていないのでがらんどうですが、1962年には室内を再現した改良版が型番11Sで発売されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOYOPET CORONALINE (PT20) 1
TOYOTA TOYOPET CORONALINE (PT20) 2

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TOYOTA PUBLICA (UP10) 1961 JAPAN

TOYOTA PUBLICA (UP10) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
EBBRO 43316 1/43 86mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.57m 全幅約1.42m
エンジン 変速機: 水平対向2気筒 697cc 28HP 4段変速
性能: 最高速110km/h
データーベースでトヨタ パブリカのミニカー検索

 

トヨタ パブリカ UP10型 日本 1961

 

 当時の通産省が検討していた国民車構想に沿って企画された小型車が1961年に登場したパブリカでした。車名はパブリックカー(Public car)からの造語で一般公募で選ばれました。軽量なフルモノコックボディに新開発のOHV強制空冷水平対向2気筒697cc(28HP)エンジン(U型)を搭載し、4段変速で最高速110km/hの性能でした。デザインは同時期の2代目 コロナと良く似ていて、シンプルで良いデザインでした。

 

 初期のパブリカはラジオ、ヒーターはもちろんフェンダーミラーすら無いという徹底した簡素化で38.9万円という低価格を達成していましたが、この実用一辺倒の仕様はあまり支持されませんでした。そこで1963年にラジオ、ヒーターなどを装備しクロームモール装飾を施したデラックス仕様(UP10D型)や、オープンカー仕様のコンバーチブルが追加され、人気を回復させました。1964年にはバンやトラックの商用車も設定されました。

 

 

 1965年にパブリカをベースにした小型スポーツカーのスポーツ 800が登場しました。1966年に排気量を800cc(36HP)に拡大し、ドライブトレーンや外観形状を変更する大幅な仕様変更が行われ、UP20型に変わりました。(実車画像→パブリカ UP20型) 販売価格を36万円に下げて当時の為替レート(1ドル=360円)では1000ドルになるため、1000ドルカーというキャッチフレーズで宣伝されました。1969年にパブリカ 2代目(KP30型)にモデルチェンジしました。

 ミニカーは2002年に発売されたエブロ製で、初期型のUP10型をモデル化しています。プロポーションが良く、フロントの造形がなんとなく安っぽい感じのする実車のイメージをうまく再現していて、非常に良い出来ばえです。(フェンダーミラーが付いていないのも実車どうり) 当時物ミニカーとしてはモデルペットのUP10型とダイヤペットのUP20型がありましたが、どちらもレア物です。最近の物では国産名車コレクションのセダンとコンバーチブル、トミカ リミッテド、コナミの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA PUBLICA (UP10) 1
TOYOTA PUBLICA (UP10) 2

 以下は2007年に発売された国産名車コレクションのパブリカ 700 1961 (1/43 No.28)の画像です。メーカーはノレブで実車に即したカラーリングで、雑誌付きミニカーながら上記のエブロ並みに良く出来ています。ただ室内の造形はコストの関係でエブロ並みという訳にはいかないのはしょうがないです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA PUBLICA (UP10) 3
TOYOTA PUBLICA (UP10) 4

 以下は2012年に発売された国産名車コレクションのパブリカ コンバーチブル 1964 (1/43 No.165)の画像です。こちらはメーカー名がミニカーに表示されていないのですが、イクソ系のメーカーだと思われます。フェンダーミラー付きで室内などの細部もそこそこ良く仕上げてあって、これも雑誌付きミニカーながら良い出来ばえです。同じ型を使った物がFIRST43からも発売されています。2018年に国産名車コレクション 1/24でもモデル化されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA PUBLICA CONVERTIBLE (UP20) 1
TOYOTA PUBLICA CONVERTIBLE (UP20) 2

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TOYOTA CROWN (RS41) 1962 JAPAN

TOYOTA CROWN (RS41) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
EBBRO 43047 1/43 109mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.61m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 80HP 3段変速
性能: 最高速140km/h
データーベースでトヨタ クラウン S40型のミニカー検索

 

トヨタ クラウン RS41型 日本 1962

 

 1960年に小型車規格が全長4.7m全幅1.7mまで拡大され、1962年に登場した2代目クラウンは一回り大きいボディとなりました。ボディはトヨタのTをイメージしたフロントグリルを特徴とする直線的なデザインで、アメリカ車をお手本としていました。当初のエンジンは4気筒1.9L(80HP)のR型で、3段変速(2段オート トヨグライド)で最高速140km/hほどの性能でした。カスタムという名前のワゴン、商用車のマスターラインもありました。1963年のマイナーチェンジで、テールライトの形状が丸型から横長形に変わりました。

 

 1964年にボディーを大型化し(全幅1.85m)、新設計したアルミ製V型8気筒2.6L(115HP)エンジンを搭載した上級車のクラウン エイト(8)が登場しました。1965年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠が変更されました。同年に新設計の6気筒2L(99HP)のM型エンジンも追加されました。この6気筒エンジン搭載車にはディスクブレーキ、フロアシフト、タコメータを装備したスポーティ仕様もありました。この新開発されたM型エンジンはその後のトヨタの高級車の主力エンジンとなりました。1967年にクラウン 3代目(S50型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたエブロ製です。王冠のエンブレムが付いた良くできたフロントグリルや凝った内装の室内などがリアルで、2代目クラウンの雰囲気がうまく再現された良い出来ばえです。当時物ミニカーはミクロペット、モデルペット(1963/1964年式 2タイプ)、ダイヤペット(1963/1966年式 2タイプ)があり、いずれもレア物揃いです。エブロ以外の最近のミニカーはファイン モデル(アンチモニー製)がパトカーやタクシーなども含めて10数種類、国産名車コレクション、ファースト43(国産名車コレクションに同じ)、トミカ リミッテドの1/64などたくさんあります。なお2011年にエニフ(ENIF)がクラウン 8を非常に素晴らしい出来ばえのダイキャスト製ミニカーに仕立てています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA CROWN (RS41) 1
TOYOTA CROWN (RS41) 2

 以下は2011年に発売された国産名車コレクション製のクラウン 1962 (1/43 No.148)の画像です。メーカーはイクソだと思われます。イクソはミニカー付雑誌「007 ボンドカー シリーズ」でこのクラウンをモデル化していますので、それの型を流用した物かもしれません。金色のカラーがきれいでフロントグリルなどの細部もそこそこ仕上げてあり、雑誌付のミニカーとしては良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CROWN (RS41) 3
TOYOTA CROWN (RS41) 4

 以下は1963年に発売されたモデルペット製の当時物 クラウン 1963 (1/42 型番20)の画像です。良く出来たフロントグリルなど、1960年代に作られたミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。ボンネットが開閉するギミック付です。なおこれはマイナーチェンジ前の丸いテールライトですが、同じ品番でマイナーチェンジ後の物もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CROWN (RS41) 5
TOYOTA CROWN (RS41) 6

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TOYOTA TOYOPET TOYOACE (PK20) 1962 JAPAN

TOYOTA TOYOPET TOYOACE (PK20) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MODELPET 102 1/48 93mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.69m
エンジン 変速機: 4気筒 1L 45HP 4段変速
性能: 最高速78km/h (初期型SK20 33HP)
データーベースでトヨタ トヨエースのミニカー検索

 

トヨタ トヨペット トヨエース PK20型 日本 1962

 

 1954年 エンジン(4気筒 1L 30HP)をシート下に配置するセミキャブオーバー方式の トヨペット ライトトラック(SKB型) 登場
 1956年 公募によりトヨペット トヨエースと名前が付き、当時主流だった3輪トラックを駆逐して大成功を収めました。
 1957年 トヨエースの上位機種 ダイナ 初代 登場

 1959年 トヨペット トヨエース 2代目 登場
 エンジン搭載位置を下げてコラムシフトを採用し、ベンチシートの3人乗りとなっています。

 

 ミニカーはモデルペットの当時物で、約50年以上も前に作られたものですが、これはかなり良い保存状態です。モデルペットは朝日玩具が1959年から始めたブランドで、国産初のダイキャスト製ミニカーでした。モデルペットはいずれも素晴らしい出来栄えで、このトヨエースも当時物としてはリアリティのある良い出来栄えになっています。型番101で幌無しの1959年式があり、この幌が付いた型番102は1962年式でフロントグリルが変更されています。(幌は外せます→幌を外した状態) なおトヨエース 初代のミニカーではプラモデルメーカーのナガノが「MODEL LINE」というブランドでホワイトメタル製少量生産品を出しています。

 

 

 

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TOYOTA CROWN EIGHT (VG10) 1964 JAPAN

TOYOTA CROWN EIGHT (VG10) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ENIF ENIF0001 1/43 110mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.72m 全幅約1.845m
エンジン 変速機: V型8気筒 2.6L 115HP 4段変速/2段自動変速
性能: 最高速150km/h
データーベースでトヨタ クラウン エイトのミニカー検索

 

トヨタ クラウン エイト VG10型 日本 1964

 

 1960年に2代目クラウン(RS40型)が登場しました。1964年にクラウンのボディーを大型化し、新設計したアルミ製V型8気筒2.6L(115HP)エンジンを搭載して追加されたのが、最上級車のクラウン エイト(8)でした。(8は8気筒エンジン搭載の意) 特筆すべきはそのサイズで、 全長はRS40系より120mm長い4720mm、全幅は150mm広い1845mmとかなりの大型です。特に全幅は現行クラウン(1800mm)よりも広く、クラウン史上最大でした。

 

 日本車初の自動変速機(トヨグライド)、速度を一定に保つオートドライブ、パワーステアリング、パワーウィンドウ、パワーシート、ヘッドライトの自動点灯とハイ/ロービームの自動切り替えを行うコンライトなど当時としては最新のハイテク装備が採用されていました。コンピューターなどなかった時代ですから、オートドライブなどはアナログ式電子回路で構成されていました。当時のライバルであったプリンス自動車のグランド グロリアが宮内庁で使われたのに対し、クラウン エイトは当時の佐藤栄作総理大臣の公用車に使われました。1967年まで生産され、センチュリーに切り替わりました。総生産台数は約3800台でした。

 

 

 ミニカーはエニフ(ENIF)製で、2012年に発売されました。ダイキャスト製でずっしりと重く、プロポーションが良く、実車の雰囲気が良く再現されています。前後のグリルやワイパーなどの細部にはエッティング パーツが使用されており、時計やコンライトのセンサーがダッシュボード上にちゃんと付いているなど、このサイズとしては非常に凝った造りとなっています。なお画像のミニカーは1964年式(前期型)ですが、前後のグリルが少し異なる1965年式(後期型)もモデル化されていて、前期型と後期型の外観上の違いや室内のシートなどがきちんと作り分けてあります。(カラーバリエーションも含めて全部で6種類あります) なおクラウン エイトのミニカーは2019年現在もこれしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA CROWN EIGHT (VG10) 1
TOYOTA CROWN EIGHT (VG10) 2

 以下は室内の拡大画像です。ダッシュボード上の中央にあるのが丸形の時計で、右端にあるのがコンライトの外光センサーです。また横長で文字が並んだスピードメーターなどインパネ部分も良く再現されています。
TOYOTA CROWN EIGHT (VG10) 3
TOYOTA CROWN EIGHT (VG10) 4

 以下は前述したエブロ製 クラウン(RS40型)と並べてみた画像です。クラウン エイトの車幅の広さがよくわかります。
TOYOTA CROWN EIGHT (VG10) 5

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TOYOTA SPORT 800 1965 JAPAN

TOYOTA SPORT 800 画像をクリック/タップすると画像が変わります
EBBRO 43047 1/43 83mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.58m 全幅約1.47m
エンジン 変速機: 水平対向2気筒 790cc 45HP 4段変速
性能: 最高速155km/h
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トヨタ スポーツ 800 日本 1965

 

 自動車メーカーが自社のラインナップを魅力的にする為にスポーツカーは欠かせません。トヨタはパブリカのエンジンとシャシを流用したスポーツ 800を1965年に登場させました。小さなエンジンで高性能を得るため、軽量化(重量580kg)と空気抵抗低減が図られ、独得の空力ボディとなっていました。完全なオープンではなくタルガトップ形式(有名なポルシェ 911 タルガより先に採用)になっているのはモノコック構造を採用しているからでしょう。

 

 パブリカのエンジンを約100ccの排気量拡大とツイン キャブレターで45HPにパワーアップした空冷水平対向2気筒790cc2U型エンジンを搭載し、4段変速で、最高速155km/hの性能でした。「ヨタハチ」の愛称で呼ばれ、ライバルのホンダS600とレースで競い合った傑作車でした。1968年のマイナーチェンジで、フロントグリルのデザインなどが変更されました。このような2シータースポーツカーがたくさん売れる時代でもなかったので、1969年までに約3000台が生産されただけでした。

 

 

 ミニカーは1999年に発売されたエブロ製です。プロポーションが良く、実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類などの細部もリアルで、実車同様に屋根が脱着できます。なおこれは前期型ですが、フロントグリルが異なる1968年式後期型もエブロがモデル化してます。当時物のミニカーとしてはかなりのレア物でモデルペット製が有りました。最近の物では京商、トミカの特注品(アンチモニー製)、トミカ リミッテド、国産名車コレクション(ノレブ製)、京商の1/64と1/43、コナミの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA SPORT 800 1
TOYOTA SPORT 800 2

 以下は2006年に発売された国産名車コレクションのトヨタ スポーツ 800 (1/43 No.12)の画像です。メーカーはノレブで、これも灯火類などの細部が良く仕上げてあり、雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SPORT 800 3
TOYOTA SPORT 800 4


以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SPORT 800 5
TOYOTA SPORT 800 6

 以下は2012年に発売された国産名車コレクションのトヨタ スポーツ 800 (1/43 No.179)の画像です。国産名車コレクションでは上記のNo.12でスポーツ 800を既に作っていたので、これは2台目となります。メーカは同じノレブ製ですが、同じものではなく仕上げが変更されています。塗装で済ませていたボンネット/トランクのヒンジ、ウインカー、ドアハンドルを別パーツ化しています。またルーフを付けた状態にして、室内の仕上げを少し簡素化しています。(上記のエブロの物と良く似たものになっています) 何故同じ車を重複してモデル化したのかというと、たぶん予定していた物が入手できなくなって間に合わせ的にやったことだと思います。(国産名車コレクションはこれ以外にも同じ車を重複してモデル化しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SPORT 800 7
TOYOTA SPORT 800 8

以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA SPORT 800 9
TOYOTA SPORT 800 10

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