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日産 スカイライン GT-R R32型 日本 1989年
1989年に日産 スカイライン 8代目(R32)が登場しました。やや大人しいデザインであった先代から角形ヘッドライト/スラントノーズは継承しつつ、ボディをスリム化してシャープなデザインとなりました。また全モデルに丸形4灯式テールライトが採用されました。先代同様にシャーシはローレル(C33型)と共用し、4ドアセダンと2ドアクーペの構成でワゴンはなくなりました。エンジンは4気筒1.8L(91HP)、6気筒2L(125-155HP)/2Lターボ(215HP)が搭載されました。1991年のマイナーチェンジで、フロントグリルやバンパーの意匠が小変更され、DOHC 6気筒2.5L(180HP)エンジンが追加されました。
1989年にDOHC 6気筒2.6Lターボ(280HP)エンジンを搭載し、4輪の駆動力を電子制御する4輪駆動システム(アテーサE-TS)を採用したGT-Rが16年ぶりに復活しました。1990年にはグループAのホモロゲーション用モデルとしてGT-R ニスモが発売されました。R32 GT-RはR31 スカイライン GTS-Rの後継としてレースに参戦し、国内のレースを席巻しました。ボディのスリム化で室内が狭くなりファミリーユースのユーザーが減ったことで販売台数は先代より減ったようです。ただその反面スリムな外観はマニアには評判が高く、現在でも大柄になった後継のR33よりも人気があるようです。1993年にスカイライン 9代目(R33)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1997年に発売されたエブロ製のGT-Rです。エブロらしいセンスの良い造形で、実車の雰囲気がよく再現されています。ヘッドライトやテールライトなどの細部はリアルですが、室内の造形は現在の感覚ではやや物足りない気もします。スカイライン R32の当時物ミニカーとしてはすべてがGT-Rですが、ダイヤペット、トミカ、ロッソ(ROSSO)などがありました。当時物以外では 京商の1/18と1/43と1/64、トミカ、トミカ リミッテド、オートアートの1/18、国産名車コレクション、ごく最近のレジン製(hpiレーシング、イグニションモデル、MARK43)など非常にたくさんあります。なおインターアライドのブランド ハイストーリー(HI-STORY レジン製)だけがGT-Rではない4ドアのGTSをモデル化しています。このように他のレジン製ブランドとは一味違った車種展開をするハイストーリーはレジン製でも好ましいブランドです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 フェアレディ Z 300ZX Tバールーフ Z32型 日本 1989年
1989年にフェアレディ Z 4代目(Z32型)が登場しました。先代までのロングノーズ/ショートデッキのスタイルから脱却し、キャビンが前進したワイド/ロー(低く幅広い)のスタイルに変わりました。流行りのリトラクタブル方式ではないボディラインに沿って埋め込まれた薄いヘッドライトも独創的でした。先代同様に2シーターと4シーターの2by2(Tバールーフ仕様のみ)があり、1992年にはフルオープンのコンバーチブル(2シーターのみ)も設定されました。エンジンは当時国内では最強であったDOHC V型6気筒3L(230HP)ターボとそのツインターボ仕様(280HP)が搭載されました。なお海外ではフェアレディという名前は付けず日産 300ZXです。
米国仕様の3Lツインターボエンジンは300HPでしたが、国内では運輸省の指導で280HPに自主規制されました。この国産車のエンジン最大出力自主規制は2004年頃まで続いたのですが、そのきっかけを作ったのがこのZ32でした。1993年のマイナーチェンジで、リアスポイラーが大型のウイングタイプに変更されました。1998年のマイナーチェンジでも、フロントバンパーやリアスポイラーが小変更されました。2000年に生産中止となり、2002年のフェアレディ Z 5代目(Z33)の登場まで一時的にフェアレディ Zの後継車が消えました。
ミニカーは鉄道模型で有名な株式会社カトーが、1993年頃に発売したものでプラスチック製です。300ZX 2シーター Tバールーフ仕様をモデル化しています。(同時期にカトーはトヨタ スープラもモデル化しています) プラモデルの完成品のようなミニカーで塗装されていないのでボディの質感はいまひとつです。その質感とヘッドライトの造形がいまひとつなのを除外すれば、リアルな造形で実車の雰囲気がうまく再現されているので、Z32の1/43ミニカーとしては2020年現在でも第一級の出来ばえです。底板はダイキャスト製ですので適度の重さがあり、通常のプラスチック製のような安っぽい感じはしません。ドアとボンネットが開閉しますが、閉じた状態では隙間が無く非常に緻密な仕上がりです。(これは塗装していないプラスチック製の長所です) また室内やエンジンもリアルに再現されていて、老舗鉄道模型メーカーの優れた技術力が発揮されています。
なおプラスチック製ミニカーは長期保存で変形する心配がありますが、これは約25年以上経った現在でも全く変形していません。理由は耐久性のあるプラスチック(ABS樹脂)を使っているからです。カトー以外の当時物ミニカーとしては、ダイヤペットの1/40、トミカの1/59、ディテールカーのクーペとコンバーチブルなどがありました。当時物以外では、京商の1/43と1/18、国産/日産名車コレクション、レジン製ではWIT'Sやイグニッションモデルなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 インフィニティ Q45 G50型 日本 1989年
1989年に日産はアメリカの高級車市場向けにインフィニティ ブランドを立上げ、その最上級車としてインフィニティ Q45 (G50型)が登場しました。同時にその日本仕様が国内では日産 インフィニティ Q45として販売されました。外観のデザインは「ジャパン オリジナル」というキャッチフレーズで独自性を打ち出し、高級車に付き物の大きなフロントグリルをなくし、グリルレスのノーズにインフィニティのロゴが取り付けられているなど個性的でした。内装も漆塗りのインパネがオプション設定されるなど和風の技術が使われていました。エンジンは当時の国産最強のDOHC V型8気筒4.5L(280HP 北米300HP)を搭載し、足回りも全輪マルチリンクの油圧式アクティブサスペンションを装備するなどスポーティでした。
北米仕様のインフィニティ Q45は4輪操舵システムを装備したツーリング仕様のQ45tがあるなど、国内仕様よりパーソナルな性格の車となっていました。1993年のマイナーチェンジで、評判の良くなかったグリルレスのノーズに一般的なフロントグリルが取り付けられ、当初のキャッチフレーズは継続できませんでした。1996年に 北米ではQ45 2代目(FY33)にモデルチェンジし、国内では1997年にシーマ(FY33)に統合されてインフィニティ Q45は生産中止となりました。なお1990年にはインフィニティ Q45 (G50型)をベースにしたプレジデント 3代目(JG50型)が登場しましたが、プレジデントには最初からフロントグリルが付いていました。(実車画像→ 日産 プレジデント 1990)
ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製で、メーカーはノレブです。安価な雑誌付きミニカーですが、ノレブらしいそつのない造形でプロポーションが良く、特徴的なフロント周りがうまく再現されています。室内などの細部もそこそこ良く再現されています。なおノーズのインフィニティのロゴが大きめなのは良いのですが、ワイパーは大き過ぎて異様です。これと同じ物の色違いが国産名車コレクションでも発売されました。これ以外のインフィニティ Q45のミニカーはダイヤペットの1/40、ハイストーリー(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 サニー B13型 日本 1990年
1981年に日産 サニー 5代目(B11)が登場しました。この代から正式車名が日産 サニーとなり、ダットサン ブランドではなくなりました。ボディ形式は4ドアセダン、3ドアハッチバッククーペ、5ドアワゴンがあり、国内版は2ドアセダンがなくなり、バンはADバンとして独立しました。駆動方式が前輪駆動に変わり、エンジンはSOHC化された4気筒1.3L/1.5Lに変更されました。ボディは大きくなリましたが、外観は先代(B310)を踏襲した直線的なデザインでした。1982年に1.5Lターボーエンジン搭載のターボ ルプレが追加され、サニー初のディーゼルエンジン(1.7L)も追加されました。1983年のマイナーチェンジでファーストバックスタイルの3ドアクーペが3ドアハッチバックに変更されました。(実車画像→ 日産 サニー B11 1981)
1985年に日産 サニー 6代目(B12)が登場しました。ボディ形式は先代(B11)と同じで、外観も先代を踏襲していましたがより直線的なデザインとなりました。サニー(B12)は当時日産がノックダウン生産していたフォルクスワーゲン サンタナを研究して開発したので、高張力鋼板を採用した高剛性ボディや全輪独立懸架サスペンションの採用など、品質/走行性能が向上していました。エンジンは先代同様でセダン系にはサニーとしては初の4WD仕様が設定されました。1986年に3ドアハッチバックでクーペスタイルのRZ-1が追加され、さらにDOHC 4気筒1.6L(120HP)エンジンを搭載する高性能版のツインカム ニスモが追加されました。1987年のマイナーチェンジで1.5Lエンジンが新型に変わり、ボディ前後の意匠が変更されました。(実車画像→ 日産 サニー B12 1985)
1990年に日産 サニー 7代目(B13型)が登場しました。先代の3ドアクーペのサニー RZ-1はサニーシリーズから独立してNXクーペとなり、ワゴンのサニー カリフォルニアはADワゴン/ADバンの姉妹車となりましたので、ボディ形式は4ドアセダンだけとなりました。外観は先代のイメージを踏襲しつつやや丸みを帯びたデザインとなりました。4気筒1.3L/1.5L/1.6L/1.8Lエンジンと1.7Lディーゼルエンジンを搭載し、ガソリンエンジンは全てDOHC化されました。先代の4WDはパートタイム式がありましたが、ディーゼル車以外は全てフルタイム式となりました。1992年のマイナーチェンジでバンパー形状が小変更されました。1993年にサニー 8代目(B14)にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 サニー B14 1994)
ミニカーは2021年に発売されたファースト43製です。メーカーは明記されていませんが、たぶんイクソ系のメーカーでしょう。サイドビューを見るとウエストラインより上のキャビン部分がやや小さめですので、プロポーション的にはいまひとつです。(このキャビンを小さめにするデフォルメ?はイクソ系などでたまにあるのですが、センスの良くない造形だと思います) ただフロントの顔付は実車の雰囲気がうまく再現されていますし、灯火類などの細部はリアルですので全体的にはまずまずの良い出来ばえです。この当時の大衆車で地味なセダンはほとんどミニカーがないので、このサニー セダン(B13)は車種的には貴重です。これ以外のサニー B11~B13のミニカーは、トミカ リミッテドのB12 セダン 1/64、ハイストーリー(レジン製)のB12 セダンとRZ-1などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 NX クーペ 日本 1990年
1990年に日産 NX クーペが登場しました。当時の北米市場では小型の2ドアクーペがセクレタリーカー(Secretary's car:秘書などをしている高学歴女性が買う小型車の意)として人気があったことから、NX クーペはそこを主要なターゲットとして開発されました。北米の「日産デザインインターナショナル」がデザインし、当時の日産 180SX(北米では240SX)を小さくしたようなデザインで、Tバールーフ仕様がありました。北米ではNX1600/2000、欧州では100NXの名前で発売されました。他社の同様なセクレタリーカーとしてはトヨタ サイノス(北米の車名はPASEO(パセオ))、ホンダ シビック クーペなどがありました。(実車画像→ トヨタ サイノス 1991)
NX クーペはサニー 7代目(B13型)をベースにしたクーペで、国内ではサニー クーペ RZ-1 (B12型)の後継車でもありました。DOHC 4気筒1.5L/1.6L/1.8L(140HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、北米仕様にはDOHC 4気筒2L(140HP)エンジンも搭載されました。1.5L搭載車にはデジタルメーターが装備されていました。NX クーペは北米ではヒットしましたが、日本ではこの類のクーペには高性能が求められていたので、人気がありませんでした。1994年に生産中止となり、ルキノ クーペが後継車となりました。(実車画像→ 日産 ルキノ クーペ 1994)
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、プロポーションはまずまずで実車の雰囲気がうまく再現されています。(ただしヘッドライトが少し奥まっているのが再現されていませんが) 室内は無彩色ながらインパネがそこそこ再現されていて、安価な雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえでした。ノレブはこの型を流用して自社のルミノ ブランドの型番800237では欧州仕様の100NX Tバールーフ(左ハンドル)を発売しています。NX クーペのミニカーは日産名車コレクションに同じ物の色違い(白)がありますが、それ以外の量産ミニカーは無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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