ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN CEFIRO (A31) 1988 JAPAN

NISSAN CEFIRO (A31)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEFIRO (A31)


NISSAN CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) 39 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.69m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2L ターボ 205HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h (国内仕様)  データーベースで日産 セフィーロのミニカー検索

日産 セフィーロ A31型 日本 1988年

 

 1988年に高級パーソナルカー 日産 セフィーロが登場しました。スカイライン(R32)やローレル(C33)とシャーシを共有する後輪駆動車で、4ドアセダンだけの設定でした。外観はプロジェクター ヘッドライトを採用した薄い横長のフロントグリルを特徴とするスタイリッシュなデザインでした。エンジンはスカイラインと同じSOHC 6気筒2L、DOHC 6気筒2L(155HP ターボ 205HP)を搭載し高性能でした。超音波センサー付き電子制御サスペンション DUET?SSや4?操舵システム HICAS?Iなどの先進装備が設定されていました。

 

 1990年のマイナーチェンジで中期型となり4WD仕様が追加されました。1992年のマイナーチェンジでバンパーが大型化されて3ナンバー車となり、DOHC 6気筒2.5L(180HP)エンジンが追加され全?が5段自動変速機仕様となりました。セフィーロ 初代で今でも思い出すのは、シンガーソングライターの井上陽水氏が助手席で「みなさんお元気ですか」と喋る印象的なTV CMです。ハイソカーブームで大ヒットしたトヨタのマーク II/チェイサー/クレスタ 3兄弟に対抗した日産の意欲作でしたが、販売はあまり芳しくありませんでした。1994年にセフィーロ 2代目(A32)にモデルチェンジし前輪駆動車となりました。(実車画像→ 日産 セフィーロ 2代目 1994 )

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。日産名車コレクションの製造メーカーはノレブで、老舗のノレブらしいレベルの高い出来ばえのものが多かったです。このセフィーロも特徴的なフロント周りやスタイリッシュなボディがうまく再現されています。安価な雑誌付きミニカーですので、内装の仕上げは簡素ですが、全体的には値段以上の良い出来ばえとなっていました。アシェット 国産名車コレクションのNo.60でも同じ型の色違い(赤茶)が発売されました。これ以外のセフィーロ 初代のミニカーはアオシマのあぶない刑事仕様の1/64、コナミの1/64、ハイストーリー(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CEFIRO (A31) 1
NISSAN CEFIRO (A31) 2

 以下は2008年に発売された国産名車コレクションの日産 セフィーロ (1/43 No.60)の画像です。上記の日産名車コレクションの色違いで、カラーリング以外は同じ物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEFIRO (A31) 1
NISSAN CEFIRO (A31) 2

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NISSAN CIMA (FY31) 1988 JAPAN

NISSAN CIMA (FY31)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CIMA (FY31)


DIAPET SV08 1/30 162mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.89m 全幅約1.77m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L ターボ 255HP 4段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースで日産 シーマのミニカー検索

日産 シーマ FY31型 日本 1988年

 

 日産 シーマはバブル絶頂期の1988年に登場した高級車で、パーソナルユースを目的とした3ナンバー専用車でした。セドリック 7代目 Y31型 をベースにしていましたが、タクシーや社有車のイメージがある従来のセドリック クラスの車とは別格の車で、輸入高級車に対抗できる日本車というジャンルを確立させました。当時は圧倒的な人気で市場を独占し「シーマ現象」といわれました。日本の高級車としてはセンスの良いデザインもさることながら、ターボ付きのハイパワーエンジン(V型6気筒3L 255HP)による圧倒的な加速力も人気の要因でした。

 

 1989年のマイナーチェンジで、内外装を変更し後期型となりました。(フロントグリルの横桟が増えただけで、見た目はほとんど同じ) CRTディスプレイ(TVも映る)/カセットデッキ/CDオートチェンジャーを持つマルチAVシステムはオーディオ関係の操作だけではなく、車速/ステアリン舵角/地磁気センサーなどで自車位置を計算して地図を表示する完全自律航法式ナビゲーションシステムの機能もありました。(現在のGPS方式のナビとは別物です) サンルーフ、デジタルメーターなどもオプション設定されました。1991年にシーマ 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたダイヤペット製の当時物です。縮尺1/30で当時のダイヤペットではシャープな造形を特徴とする12番工場製なので、フロントグリル/バンパーやテールライトなどの細部がリアルに再現され良い出来ばえでした。ただし室内の造形はサイズに見合わない簡素でしょぼい物でこれは今一つでした。なおボンネット上にエンブレムが刻印されていますが、これはエンブレムの形状を明確に表現したいが別パーツ化すると破損する恐れがあることからこのような処置をしたのではないかと思われます。ダイヤペットは1/40で無塗装メッキ仕様のシーマのミニカー(インゴットシリーズと呼ばれる)も発売していました。シーマ 初代の当時物ミニカーはトミカもありました。当時物以外では京商(日産特注品もある)、国産名車コレクション、トミカ リミッテド、イグニッションモデル(レジン製)などがあります。 以下はフロント(エンブレム拡大)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CIMA (FY31) 1
NISSAN CIMA (FY31) 2

 以下は2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製の日産 シーマ 初代 (1/43 No.68 全長113㎜)の画像です。メーカーはノレブで、プロポーションは良く出来ています。ただしヘッドライト形状がやや角を落としすぎで、フロントの雰囲気が少し違っています。安価な雑誌付きミニカーですので室内は無彩色ですが、そこそこ良く再現されています。同じ物の色違い(白)がアシェット 日産名車コレクションのNo.57でも発売されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CIMA (FY31) 3
NISSAN CIMA (FY31) 4

 フロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。ボンネット上のエンブレムを再現しているのは老舗ノレブらしい粋な仕上げです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CIMA (FY31) 3
NISSAN CIMA (FY31) 4

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NISSAN 180SX (RS13) 1989 JAPAN

NISSAN 180SX (RS13)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN 180SX (RS13)


NISSAN CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) 22 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.52m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8Lターボ 175HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速225km/h (輸出仕様)  データーベースで日産 180SX 200SXのミニカー検索

日産 180SX RS13型 日本 1989年

 

 1989年に日産 シルビア 4代目 S13型の姉妹車として日産 180SXが登場しました。シルビア販売店からのハッチバック追加要請に対応したもので、ガゼール 2代目の実質的な後継車でもありました。シルビア S13型の北米仕様車の240SXにはクーペとハッチバックがあったので、そのハッチバックを国内仕様の180SXとしたものでした。なお北米仕様車の240SXがリトラクタブル式ヘッドライトを採用したのは、シルビアのヘッドライトの高さが北米法規に合わない為に変更したものでした。エンジンやサスペンションなどは全てシルビア S13型と共通でした。

 

 1991年のマイナーチェンジで中期型となり、フロントバンパーの形状が変更されエンジンが4気筒2Lに変更されました。1993年にシルビアがS14型にモデルチェンジしましたが、180SXはそのまま販売が継続されました。1996年ののマイナーチェンジで後期型となり、フロントバンパーやリアライトなどの内外装が変更されました。1998年にシルビアに統合され生産中止となりました。

 180SXとシルビア S13型は姉妹車なので部品の互換性があり、180SXにシルビアのフロントグリル/ヘッドライトを組み込んだ改造車が作られました。この車は「シルエイティ」という通称が付けられチューニングショップで販売されるようになり、後にこの名前が日産自動車の正式名称にもなりました。

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。日産名車コレクションのメーカーはノレブだったので、老舗ノレブらしいレベルの高い出来ばえのものが多かったです。この180SXもプロポーションが良く、フロントの造形など実車の雰囲気がうまく再現されています。安価な雑誌付きミニカー故に内装の仕上げは簡素ですが、それ以外は値段相応以上の良い出来ばえです。180SXのミニカーはアオシマ DISMの1/24(前期/中期/後期)、トミカ リミッテドの1/64、ハイストーリー(レジン製)、MARK43(レジン製)、オットーモバイル(レジン製)の1/18などがあります。またシルエイティのミニカーはトミカの1/62、トミカ リミッテドの1/64、ハイストーリー(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN 180SX (RS13) 1
NISSAN 180SX (RS13) 2

 以下は2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 180SX (1/43 No.139)の画像です。上記の日産名車コレクションの色違いで、カラーリング以外は同じ物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN 180SX (RS13) 3
NISSAN 180SX (RS13) 4

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NISSAN PAO 1989 JAPAN

NISSAN PAO
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NISSAN PAO


KYOSHO K03412R 1/43 ㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.74m 全幅約1.57m エンジン 変速機: 4気筒 1L 52HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速 130km/h?  データーベースで日産 パオのミニカー検索

日産 パオ 日本 1989年

 

  1980?代のバブル景気の下で各自動車会社から個性的なスタイリングの車が登場したことがありました。昔の車に似せたレトロなデザインから前衛的なデザインまで色々ありましたが、それらはまとめてパイクカー(PIKE CAR '尖ったクルマ')と呼ばれていました。マーチ初代をベースにしたパイクカーの第2弾としてパオが登場しました。パオは1987?の東京モーターショーに参考出展され、パイクカー第1弾のBe-1同様に人気が高く1989年に市販化されました。パオは1950-1960年代のフランス車あたりをイメージしたようなレトロなデザインが特徴でしたが、全体のフォルムは近代的なハッチバックスタイルでした。

 

 外観では丸形ヘッドライト、スチール製バンパー、補強リブのあるボンネット/ドア、カバー付きのドアヒンジ、上下2分割のリアサイドウィンドー、上下2分割で開くバックドアなどがレトロな雰囲気で、内装も簡素なインパネに大型の丸形メータ、細い2本スポークのステアリングホイールなどレトロでした。屋根が開くキャンバストップ仕様がありました。4気筒1L(52HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、古いフランス車のような柔らかい乗り心地にサスペンション設定されていたそうです。Be-1は1万台の限定生産でしたが、パオは3ヶ月間の期間限定受注で約5万台が販売され日産のパイクカーの中では一番多く生産されました。

 

 

 ミニカーは2008年に発売された京商 Jコレクション製です。ミニカーは買いそびれて持っていないので、ここではWEBショップの画像を借用させていただきました。画像で見ただけですが京商 Jコレクションの標準的な良い出来ばえで、実車の雰囲気がうまく再現されていると思います。京商 Jコレクションにはキャンバストップ仕様もありました。これ以外のパオのミニカーはダイヤペットの当時物 1/40とアンチモニー製の置物的な物 1/40、コナミの1/64がありました。

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NISSAN S-CARGO 1989 JAPAN

NISSAN S-CARGO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN S-CARGO


DIAPET SV06 1/32 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.48m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 73HP 3段自動変速
性能: 最高速 不明  データーベースで日産 エスカルゴのミニカー検索

日産 エスカルゴ 日本 1989年

 

 1980年代のバブル景気の下で各自動車会社から個性的なスタイリングの車が登場したことがありました。昔の車に似せたレトロなデザイン(日産 パオなど)から、前衛的なデザイン(トヨタ WILL)まで色々ありましたが、それらはまとめてパイクカー(PIKE CAR '尖ったクルマ')と呼ばれていました。エスカルゴは1989年に登場した商用車のパイクカーでした。フロントの顔つきを含めて車体全体をカタツムリの形に似せた高い車高のボディが特徴で、4人乗りで簡易的なリアシートを畳むと広い荷室になりました。このエスカルゴ(S-CARGO)という名前はフランス語のESCARGOT(エスカルゴ:カタツムリの意)と英語のCARGO(カーゴ:貨物の意)を組み合わせたものでした。

 

 パルサー初代(前輪駆動車)の商用バンをベースにして、後輪サスペンションをトーションバーを使ったトレーリングアーム式に変更することで荷室の床を低くし、高い車高と合わせて広い荷室を実現していました。荷室側面に丸い窓のあるタイプと、キャンバストップで屋根を開放できるタイプがありました。広い車体側面に会社のロゴが大きく表示でき、変わった外観で人目を引くので宣伝用の商用車として需要があったようです。限定生産された乗用車のパイクカーとは異なり予約された分は全て販売され、1990年までに約1万台が販売されました。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの協力工場の13番工場製で、キャンバストップ仕様をモデル化しています。縮尺が1/32と中途半端なのが今一つですが、フロントの愛嬌のある顔つきや変わった形のボディなど実車がリアルに再現されていて、当時のミニカーとしてはかなり良く出来ていました。室内は簡単ですが特徴であったセンターメータとインパネから生える自動変速シフトレバーが再現されています。サイドウィンドー付ドアと大きなリアゲートが開くギミック付きです。ダイヤペットは金属(アンチモニー)製の置物的なインゴット シリーズでもエスカルゴ(1/40)をモデル化していました。これ以外のエスカルゴのミニカーはスパーク(レジン製)が2019年に発売しています。 以下はフロントの拡大画像とリア/リアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN S-CARGO 1
NISSAN S-CARGO 2

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