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フォード グラナダ 4ドア セダン ドイツ 1972年
1972年にイギリス フォードのゼファー/ゾディアックはコンサル/グラナダにモデルチェンジしました。同時にドイツ フォードの17/20/26M (P7)もコンサル/グラナダにモデルチェンジし、ヨーロッパ フォードとして車種統合が完了しました。コンサルはグラナダの廉価版として設定されたもので、1975年以降はグラナダに一本化されました。グラナダのボディはゼファー/ゾディアックの無駄なスペースが整理されて一回り小さくなり、アメリカ車的なイメージがほとんど無くなりました。(ドイツ フォード的なデザインですが)
当初のボディ形式は4ドアセダン、5ドアワゴン、2ドアクーペがあり、1973年に2ドアセダンが追加されました。車体は統一されましたが、エンジンはまだ別々でした。イギリスではV型4気筒1.7L/2L(82HP)とV型6気筒2.5L/3L(138HP)エンジン、ドイツではV型4気筒1.7LとV型6気筒2L/2.3L/2.6Lが搭載されました。グラナダの高性能版GTは4段変速(3段AT)で最高速182km/h(3L)の性能でした。1977年のモデルチェンジでボディを直線的なデザインに変更したMK IIとなりました。この時点でエンジンがドイツ フォード製に統一されました。
ミニカーは1972年に発売されたガマ製の当時物です。ドイツ フォードのグラナダ 4ドアセダン(左ハンドル)をモデル化しています。青色に着色された透明プラスチックのヘッドライトを使ったガマ流の作風が少し玩具ぽいですが、実車のイメージはうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ミニカーの底板に1/43と表示されていますが、1/43としては小ぶりで実際には1/45ぐらいで出来ていました。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。最近になってこのミニカーのフロント ウインカーがオレンジ色に着色されていないことに気づきました。以前はこういう仕様だと思っていたのですが、どうも塗り忘れのようです。(昔のミニカーにはたまにこういうことがありました) これ以外のコンサル/グラナダ 初代のミニカーはシュコーの当時物 1/66、ジク(SIKU)の当時物 1/55、ポリスティルの当時物 1/55、バンガーズ、オックスフォードの1/76、ネオ(レジン製)のワゴンなどがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 450SLC (C107) ドイツ 1973年
前述したようにメルセデス ベンツ 350SLCにはメルセデス ベンツ Sクラス クーペ(W111)の後継車としての役割が与えられました。したがってSLシリーズ初代の300SLのSLにはSport Leicht(軽量のスポーツカー)の意味があったのですが、豪華なパーソナルカーとなったSLCではSuper Luxury Coupe(豪華なクーペ仕様車)を意味することになりました。
1973年にV型8気筒4.5Lエンジン搭載の450SL/SLCが追加され、1977年にV型8気筒5L(240HP)エンジンを搭載した450SLC 5.0が追加されました。1980年のマイナーチェンジでは、V型8気筒エンジンがSクラス(W126)と同じ新開発の軽量アルミ製に変更され、380SL/SLCと500SL/SLCが登場しました。1981年にSクラスのクーペ(C126)が設定されたことで、SLCは役割を終え1981年に生産中止となりました。SLCの生産中止後もSLクラス(C107系)は1989年まで生産され、18年間で約24万台が生産されました。(そのほとんどはアメリカ市場で販売されました)
ミニカーは1996年頃に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプス製のメルセデス ベンツは総じて出来が良いのですが、この450SLCはヘッドライトが小さめでフロントのイメージにやや違和感があります。また全体的に平べったい感じがするので、ミニチャンプスのメルセデス ベンツとしては今一つの出来ばえのように思います。なお室内のインパネなどの細部はミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっています。当時物ミニカーとしてはポリスティルの1/25で450SLCとラリー仕様のSLC、マッチボックスのKシリーズの350SLなどがありました。国産のサクラでも450SLCをモデル化していました。最近の物では、NEO(レジン製)の450SLC AMGレース仕様があります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 2002 ターボ ドイツ 1973年
ターボチャージャーは航空機エンジンの高高度性能を向上させる為に空気を圧縮する技術でした。航空機エンジンメーカーでもあったBMWが、この技術を量産型自動車エンジンに採用したのが、1973年に登場した2002 ターボでした。ターボチャージャーが追加された2002 Tiiの2Lエンジンは170HPを発生しました。最高速210km/h、0-400m加速が15秒台と当時の2Lクラスとしてはずば抜けた性能でした。
太いタイヤをカバーするオーバーフェンダー、フロントのチンスポイラーなど見た目も凄味の効いたスタイルで圧倒的な存在感のある車でした。またチンスポイラーには「TURBO」の逆さ文字のステッカーが貼られていて、これは先行車のバックミラーに「TURBO」の文字を映し出して威圧感を与えるものでした。ハイパワー故に燃費が悪かったのでオイルショックの影響で1974年には生産中止となり、総生産台数は約1700台の希少車でした。同様のターボ車としては1973年にポルシェ 911(930)ターボの試作車が発表され、1975年に市販されました。
ミニカーは1975年に発売されたソリド製の当時物です。このミニカーは入手したときにその出来ばえにほれぼれしたほど、当時のミニカーとしては素晴らしいものでした。なおナンバープレート、BMWエンブレム、スポイラーの「TURBO」文字などは付属しているデカールを自分で貼りました。昔のミニカーは自分でデカールを貼るという作業が必要で、その少し面倒な作業もミニカーの楽しみのひとつでもありました。これ以外の2002ターボのミニカーは、ミニチャンプスの1/43と1/18、オートアートの1/18、京商の1/18と1/64、スパークのレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 3.0 CSL スパ 24h ドイツ 1973年
前述したBMW 2800CSのエンジンを3L(180HP)に拡大した3.0 CSが1971年に登場し、さらにボッシュの電子制御燃料噴射を採用して200HPにパワーアップした3.0 CSiも追加されました。ツーリングカーレースに2002で参戦していたBMWは、この3.0 CSでツーリングカーレースに参戦することにしました。そこでアルミ製ドアやアクリル製リアウインドウで徹底的に軽量化した3.0 CSLをレースのホモロゲーション用として1971年に市販しました。CSLのLはLEICHT(軽量)を意味しています。
レースカーのベースでしたから、大型フロントスポイラーが装着された迫力のあるスタイルとなっていました。当初は2985cc(180HP)エンジンで最高速は215km/hでしたが、1972年にはリアスポイラーとボンネット上の整流板を追加し燃料噴射式3003cc(200HP)エンジンで最高速は220km/hとなりました。1973年にはリアスポイラーが外されて3153cc(206HP)エンジンに変わりました。(なお実際のレースで使われたマシンはもっと高出力にチューンされていたはずです) 1974年にはDOHC 3.5L(430HP)エンジンを搭載した3.5 CSLが登場しました。3.0 CSLは1973年のスパ 24hで優勝するなど各種レースで活躍しました。3.0 CSLの総生産台数は約1000台でした。
ミニカーは1978年に発売されたソリド製の当時物です。1973年のスパ 24hに出場した車をモデル化していますが、この21号車はリタイアした車で、優勝したのは同じ3.0 CSLの10号車でした。迫力のあるスタイルが良く再現されていて、当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きで、室内には組み込まれたロールケージも再現されています。なお昔のミニカーなので同梱されていたデカールを自分で貼っています。ソリドは1973年ルマン出場車もモデル化しています。3.0/3.5 CSLの当時物ミニカーはトミカ、マッチボックス、シュコーの1/66、ダイヤペット、永大(EIDAI) GRIPの1/28などがありました。当時物以外では、ミニチャンプス、オートアートの1/18、シュコー、イクソ、スパーク(レジン製)などレース仕様も含めてたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 525 (E12) ドイツ 1973年
前述したBMW ノイエクラッセの2Lクラスの後継車として、現在も続く5シリーズの初代が1972年に登場しました。デザインはベルトーネが1970年ジュネーブ ショーで発表した「ガールミッシュ」というコンセプトカーがベースになっていて、スタイリッシュでした。4ドアセダンのみの設定で当初の520は4気筒2L(115HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速180km/hの性能でした。(実車画像→ コンセプトカー BMW ガールミッシュ)
1973年には6気筒2.5L(145HP)エンジン搭載の525が追加され、その後6気筒2.8L/3L(175HP)エンジンの528/530、廉価版の4気筒1.8Lエンジンの518も追加されました。1977年のマイナーチェンジでフロントとリアの意匠が少し変わり、モデル後期には6気筒3.5Lエンジンの535iやその高性能版のM535iが追加されました。1982年に2代目のE28型にモデルチェンジしました。E12の総生産台数は約70万台でした。
ミニカーは1973年に発売されたシュコー製の当時物です。フロントグリルとバンパーを一体化した造形は、この当時のシュコーの特徴でした。(グリル部を黒塗装しているのでそこそこリアルに見えます) 全体的にシャープな造形で、当時としてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。シュコーは当時のドイツ車を精力的にモデル化していて、520もモデル化していました。これ以外の5シリーズの当時物としてはソリドとポリスティル(1/25)などがありました。当時物以外では、ミニチャンプス、スパーク(レジン製)のM535i 、OTTO MOBILE(レジン製)のアルピナ B7 ターボ 1/18などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)