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フィアット スティーロ イタリア 2001年
フィアット ブラーボ/ブラーバの後継車として2001年にスティーロが登場しました。 フォルクスワーゲン ゴルフのようなデザインで、本国でもドイツ風だと批判されたようですが、個人的にはゴルフよりセンスが良いように思います。当初は3/5ドアハッチバックだけで、2002年にブラーボのワゴン仕様であったマレア ウィークエンドを後継する車として5ドアワゴンが追加されました。エンジンは4気筒1.2L/1.4L、DOHC4気筒1.6L(113HP)/1.8L(133HP)、アバルト仕様用の5気筒2.4L(170HP)、4気筒1.9L(116HP)ターボディーゼルなどが搭載されました。
2006年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更されました。スティーロは発売当初は売れたようですが、故障が多いことで評判を落とし販売は芳しくありませんでした。売れなくなったスティーロは失敗作と評価されて一代限りで名前が消え、2007年には先代の名前を復活させた後継車のブラーボにモデルチェンジしました。(実車画像→ フィアット ブラーボ 2007)
ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。ノレブは1990年代中頃からレベルの高いミニカーを作るようになりましたが、このスティーロも同時期のミニチャンプス製のようなそつのない良い出来ばえです。室内などの細部もそこそこ良く再現されています。ノレブは2ドアとワゴンなどバリエーションを含めて約10種類をモデル化しています。実車が不人気だったからでしょうか、2022年現在でもノレブ以外ではスティーロの量産ミニカーが無いようです。なおイタリアのミニカー付雑誌「フィアット ストーリー コレクション」のNo.19(3ドア)とNo.44(5ドアワゴン)でもモデル化されていますが、それもノレブ製のようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランチア テージス イタリア 2001年
2001年にランチア カッパの後継車としてテージスが登場しました。販売不振だったカッパとは少し違う雰囲気の車に変わりました。独特なデザインのフロント周りは1998年に発表されたコンセプトカー ディアロゴスのデザインがそのまま使われていました。このデザインは1950年代の名車アウレリアあたりをモチーフにしたノスタルジックな物でしたが、個人的にはあまり高級な感じがしません。ボディは4ドアセダンのみで横置きエンジンの前輪駆動車で、ダンパー制御機能付サスペンションを採用したシャーシは専用で開発されました。エンジンはDOHC 5気筒2.4L/2Lターボ(185HP)、DOHC V型6気筒3L(215HP)、5気筒2.4L(150HP)ターボディーゼルが搭載されました。(DOHC V型6気筒3L(230HP)が後に追加された)
ランチアの最高級車として上質な内装仕上げで、レーザーで先行車を検出するクルーズコントロールなどの先進機器を装備していました。イタリアでは政府の公用車として採用され、全長5.5mほどにホイールベースを延長したストレッチリムジンが大統領専用車やローマ教皇専用車として使われました。一般受けしないデザインの為か、テージスはカッパよりも販売が低調で、2009年に一代限りで生産中止となりました。総生産台数は約16000台でした。
ミニカーは2010年に入手したノレブ製です。イタリアのミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」の No.13用として作られた物の色違いのようです。(私はWEBオークションで入手しました) 安価なミニカーでしたが、実車の雰囲気がうまく再現されていて値段以上の良い出来ばえでした。ノレブはカタログモデルとして型番780001でも発売していて、そちらは室内が彩色されるなど仕上げが良くなっていました。テージスの量産ミニカーは現時点(2023年)でもこのノレブ製しかないようで、実車同様にミニカーでも人気が無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランボルギーニ ムルシエラゴ イタリア 2001年
ランボルギーニ ディアブロの後継車としてムルシエラゴが2001年に登場しました。デザイン的には先代よりシンプルになりましたが、サイドの大きなエアインテークや跳ね上げ式ドアなどにディアブロらしさが残っていました。基本的な構造はディアブロと同じで、ディアブロの6Lエンジンを拡大したDOHC V型12気筒6.2L(580HP)エンジンを縦置きミドシップ配置していましたが、ドライブシャフトの引き回しを変えてエンジン搭載位置を下げていました。なおムルシエラゴは全てがビスカスカップリング式センターデフを持つフルタイム4WDで、後輪駆動はありませんでした
2004年にオープンのロードスターが追加されました。2006年に6.5L(640HP)エンジンを搭載し、トラクションコントロール機能を持つ6段セミオートマチックシステム「e-Gear」を採用した高性能版のLP640が追加されました。ムルシエラゴをベースにして6.5Lエンジンを搭載したレヴェントンが2007年に20台限定生産されました。レース仕様のカーボン製ボディのR-GTやRG1などもありました。2011年に後継車のアヴェンタドールにモデルチェンジしました。
ミニカーは2001年に発売されたオートアート製です。オートアートの1/18のミニカーの出来ばえは定評がありますが、1/43でもその出来ばえは一級品で、しかも1/18に準じた凝った作りになっていました。ミニカーの底板部分にはエンジン/駆動系メカが別部品で組み込まれ、4WDなのでエンジンから前輪へドライブシャフトが接続され、後輪のディファレンシャルギアは右側にずらして配置されていることまできちんと再現されています。このように外からは見えない内部もきちんと再現するのは、1/18で内部のメカを再現することが当たり前になっているオートアートならではのリアルな仕上げでしょう。これ以外のムルシエラゴのミニカーはミニチャンプスのLP640、エブロのレース仕様、トミカとトミカ プレミアムの1/62、京商の1/64、イクソ、マイストの1/18、アイドロン(レジン製)などたくさんモデル化されてます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アストン マーチン V12 ヴァンキッシュ イギリス 2001年
2001年に登場したアストン マーチン V12 ヴァンキッシュは前述したDB7より車格が上のアストン マーチンの最上級車でした。DB7をよりダイナミックにしたデザインで、その後このスタイルが新しいアストン マーチンのベースとなりました。2シーターが基本で、オプションで2+2も可能でした。シャーシはカーボンファイバーとアルミの複合材で構成され、ボディはハンドメイドのアルミパネル製でした。エンジンはDB7 ヴァンテージと同じDOHC V型12気筒5.9L(460HP)を搭載し、変速機はパドルシフトの6段半自動のみでした。
2004年にエンジンを528HPにパワーアップし最高速321km/hの高性能版V12 ヴァンキッシュ Sが登場しました。外観的にはフロントグリルの開口部が大きくなり、フロント/リアにスポイラーが追加されていました。V12 ヴァンキッシュは2007年に生産中止となり、後継車はDBS V12となりヴァンキッシュの名前が一時的に消えました。2012年にはDBS V12の後継車としてヴァンキッシュの名前が復活しました。(アストン マーチン DBS V12、アストン マーチン ヴァンキッシュ 2代目)
ミニカーは2003年に発売されたイクソ製です。フロント周りなどダイナミックなボディがうまく再現されていて、なかなかの良い出来ばえでした。フロントグリルやホイール、室内のインパネなどの細部もリアルに仕上げてあります。多分同じ型を使っていると思いますが、ビテスでもモデル化していました。これ以外のV12 ヴァンキッシュのミニカーはコーギーの映画「007 ダイ アナザー デイ(2002年)」のボンドカー仕様(1/36)、アオシマのボンドカー仕様(1/18)、京商の1/12とボンドカー仕様(1/72)、ミニチャンプスのヴァンキッシュ Sとボンドカー仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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サーブ 9-3 SE 2.0 ターボ スウェーデン 2001年
1998年にサーブ 900は衝突安全性や操縦性を大幅に改良して、サーブ 9-3に名前が変わりました。この時期にサーバーは全車種の名前を9-5や9-7など9-*の形式に統一していました。3/5ドアハッチバックと2ドアコンバーチブルのボディ形式はそのままで、外観は先代のイメージを残していましたが、スラントノーズでよりシャープなスタイルとなりました。エンジンは既存の4気筒2Lにオペル ベクトラ用の4気筒2.2L(116HP)ターボディーゼルが追加されました。なお1950年代にはサーブ 93という良く似た名前のモデルがありましたが混同しないで下さい。
1999年にはブースト圧を高めるなどして235HPにパワーアップした4気筒2.3Lターボエンジンを搭載したヴィゲン(VIGGEN)が限定生産されました。なおヴィゲンという名前ははサーブの戦闘機に由来しています。(参照画像→ サーブの戦闘機 ヴィゲン) ヴィゲンはリアスポイラーやサイドスカートなどが付き足回りが強化され、内装はカーボン調のインパネ装備といったプレミアムな仕様の高性能車(最高速250㎞/h)でした。2002年にサーブ 9-3 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2001年頃に発売されたシュコー ジュニアの当時物です。3ドアハッチバックの高性能版SE 2.0 ターボをモデル化しています。シュコー ジュニアはホンウェルのカララマとほとんど同じ物を流用していた廉価版のミニカーでした。これもカララマでは9-3 ヴィゲンとして発売された物とほぼ同じようです。定価約1000円と安価ながらプロポーションはまずまずで、コストダウンでヘッドライトなど灯火類を銀塗装処理していますが、サーブ 9-3の雰囲気はうまく再現されています。ドア開閉ギミックが付いています。これ以外の9-3 初代のミニカーとしては、カララマのヴィゲン、ミニチャンプスの5ドアなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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