Sorry Japanese Only
日産 キューブ 日本 2002年
1993年に発売されたスズキ ワゴンRが大ヒットし、車高の高い軽ワゴン「トールワゴン」のブームを引き起こしました。その流れは小型車にも波及し1996年にホンダ SM-X、1998年に日産 キューブ、2000年にトヨタ bBなどが登場しました。日産 キューブは日産 マーチをベースにして車高を上げた小型ミニバンで、広々とした室内が特長でした。デザインは丸みの付いたマーチとは異なり、キューブという名前が示すように角ばった箱型でした。DOHC 4気筒1.3L(82HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で変速機は4段自動/CVT、1999年のマイナーチェンジでフルタイム4WD仕様が追加されました。当時若年層の間でミニバンをカスタムカーとして改造することが流行り、同クラスに競合する車がなかったこともあって、キューブは大ヒットしました。(実車画像→ 日産 キューブ 1998)
2002年にキューブ 2代目が登場しました。先代のコンセプトを継承し、箱型ボディに左右非対称のリアウィンドーを持つ極めて個性的なデザインが特徴でした。DOHC 4気筒1.4L(98HP)エンジンを搭載し、変速機は4段自動/CVT、前輪駆動と後輪を電気モーターで駆動するe-4WDがありました。2002年に派生車としてホイールベース/全長(3.9m)を拡大した3列シート7人乗りのキューブ キュービックが登場しました。2005年のマイナーチェンジでフロントグリルやテールライトの意匠が変更され1.5L(109HP)エンジンが追加され、2007年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更されました。キューブ 2代目も大ヒットして2008年に3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 キューブ 2008)
ミニカーは2002年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。キューブ 2代目 初期型をモデル化しています。プロポーションが正確で箱型ボディがうまく再現され、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。特徴的なフロントグリルや室内などの細部も良く再現されています。Jコレクション以外のキューブ 2代目のミニカーはMテック カプセルの当時物 1/72、日産名車コレクションと国産名車コレクション、FIRST43(レジン製)などがあります。なおキューブ 初代の量産ミニカーは2022年現在でもないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1553
日産 フェアレディ Z クーペ Z33型 日本 2002年
2002年にフェアレディ Z 5代目 Z33型が登場しました。バブル景気の崩壊で開発が中断された為、先代が生産中止された2年後の登場となりました。1969年に発表された初代(S30型)のイメージが感じられる240Z コンセプトをベースにして、現代風にアレンジしたデザインとなりました。(実車画像→ 日産 240Z コンセプト) このデザインは当時としてはトップクラスの空力性能だったようです。先代まで続いたロングホイールベースの2by2の設定がなくなり、2シーターだけとなりました。元々2by2はアメリカ市場の要望で設定されたものでしたが、その需要はアメリカに輸出されることになったスカイライン クーペ V36型(アメリカではインフィニティ G35 クーペ)が担うことになりました。2003年には電動開閉式ソフトトップを備えたオープンのロードスターが追加されました。
エンジンはV型6気筒3.5Lターボ(280HP)で、国外では350Zの名前で販売されました。2005年のマイナーチェンジで、フロントバンパー/ライトのデザインが変更され、テールライトがLED化されました。2007年にはエンジンがスカイライン(V36)用のV型6気筒3.5に変更され、313HPにパワーアップされました。同時期に高性能版のニスモ バージョンも追加され、さらにエンジンを3.8L(350HP)にパワーアップしたレース仕様に近い380RSも限定生産されました。2008年にフェアレディ Z 6代目(Z34)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2005年に発売された京商のJコレクション製です。プロポーションが良く、実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類、インパネのメータ、シートが彩色された内装など細かいところも良く出来ています。京商は1/43と1/64でロードスターやレース仕様もモデル化しています。京商以外のZ33型のミニカーはトミカのクーペ/レース仕様、オートアートの1/18(クーペ/ロードスター/レース仕様)、エブロのクーペ/レース仕様、リアルXの1/72などたくさんあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1462
日産 エルグランド 日本 2002年
2002年に日産 エルグランド 2代目が登場しました。上下2段に分かれたフロントグリルとヘッドライトが外観の特徴で、全体的に重厚さが増しました。ボディが少し拡大されて室内が広くなり居住性が向上し、スライドドアが両側に設定されました。先代のプラットフォームを改良して、後輪サスペンションが独立懸架になり4輪ディスクブレーキが採用されました。当初のエンジンはDOHC V型6気筒3.5L(240HP)だけで、エンジンを縦置き配置する後輪駆動/フルタイム4WD車でした。後輪駆動車でしたので走行性能的には有利でしたが、室内の床を低くすることが難しかしいといったデメリットがありました。
2004年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠を変更し、DOHC V型6気筒2.5L(186HP)エンジンが追加されました。2007年のマイナーチェンジで市販車初のアラウンドビューモニター(ボディに付けたカメラで車体を上から見たような画像を表示して駐車をアシストする)が装備されました。大ヒットしたエルグランド 初代に対抗してトヨタ アルファード 初代が2002年に登場しました。アルファードには経済的な2.4Lエンジンがあり、前輪駆動だったので低床化されていました。当初は3.5Lエンジンしかなかったエルグランドは販売面で苦戦し、ミニバンのベストセラーの地位を明け渡すことになりました。2010年に前輪駆動を採用したエルグランド 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 エルグランド 2010)
ミニカーは2003年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。エルグランド 2代目 初期型をモデル化しています。プロポーションが良く特徴的なフロントグリル周りの造形がうまく再現され、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。灯火類や室内などの細部も良く再現されています。Jコレクション以外のエルグランド 2代目のミニカーはアオシマのエアロパーツをつけたケンスタイル仕様、トミーテックの1/150、CARNELの消防車、RAI'Sのポリス仕様、日産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1558
日産 キャラバン (E25型) 日本 2002年
1986年に日産 キャラバン 3代目(E24)が登場しました。外観は キャラバン 2代目/ホーミー 3代目(E23型)を踏襲していました。乗用車仕様のコーチと商用バンがありました。ロングボディの商用バンには荷室左側窓をを大型化した「ビックリウィンドウー」と呼ばれた変わったデザインのモデルがありました。当初は4気筒2Lガソリンと4気筒2Lディーゼルターボ/2.3Lディーゼルエンジンを搭載していました。その後エンジンの追加や意匠変更などのマイナーチェンジが行われ、1997年に乗用車仕様のキャラバン エルグランドとホーミー エルグランドが登場しました。1999年にホーミーはキャラバンに統合され、乗用車仕様はエルグランドの名前で独立し、以後キャラバンは商用及びマイクロバスのみとなりました。 (実車画像→ 日産 キャラバン 1986) (実車画像→ 日産 キャラバン ビックリウィンドウー 1986)
日産 キャラバン 4代目(E25)が2001年に登場しました。商用バンとマイクロバスのみとなり、ロングボディ/スーパーロングボディがありました。エンジンはDOHC 4気筒2L/2.4Lと4気筒3L(105HP)直噴ディーゼルが搭載されました。2002年に4気筒3L(121HP)直噴ディーゼルターボ(インタークーラー付)エンジンが追加されました。2005年のマイナーチェンジで後期型となり内外装が変更され、乗用車仕様の8人乗りのシルクロードが追加されました。2005年のマイナーチェンジでフロントグリル/ヘッドライトなどの意匠が変更されました。その後も仕様変更が行われ、2012年にキャラバン 5代目がNV350 キャラバンとして登場しました。(実車画像→ 日産 NV350 キャラバン 2012)
ミニカーは2017年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。リアゲートに3.0Di INTERCOOLERと表示されているので3Lディーゼルターボエンジン搭載のロングボディ バンをモデル化しています。ミニカーのケースの台座には2006と表示されていますが、ヘッドライトやフェンダーミラーの形状などから、前期型でエンジンが3.0Diとなった2002年式をモデル化していると判断しました。メーカーはイクソでミニカーの底板にJ-COLLECTIONと表示されているので、イクソがOEM生産している京商 Jコレクションのキャラバン (E25) 2005 (型番JCP80001)の型を流用しています。
そのJコレクションのキャラバンは2005年のマイナーチェンジ後の後期型をモデル化しているので、この国産名車コレクションのキャラバン(2002年式)とはフロントグリル、バンパーの色、ホイール、ドアミラーなどが違っています。Jコレクションのミニカーはいずれも出来が良いので、それをベースにして仕上げを簡素化したこの国産名車コレクションのキャラバンもドアミラー/フェンダーミラー/リアアンダーミラーが再現されていてなかなかの良い出来ばえです。またそのミラーが簡単に壊れないよう軟かい樹脂で成型されているのは良い設計です。これ以外のキャラバン 4代目のミニカーは前述したJコレクションの後期型、RAI'Sのポリス仕様があります。(これもJコレクションがベースと思われます) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=2018
日産 スカイライン 300GT V35型 日本 2003年
日産は1999年の東京モーターショーでXVLという名前のコンセプトカーを公開しました。(実車画像→ 日産 XVL) このコンセプトカーはスカイラインとは別の車として開発されたのですが、1999年に資本提携したルノーの意向でこの車が2001年にスカイライン 11代目(V35)として登場しました。したがってデザインは従来のスカイラインとは全く違う感じのスポーティな高級セダン的なものとなりました。(スカイラインの伝統だった丸いテールライトは採用されませんでした) 当初は4ドアセダンのみの構成で、エンジンはセドリックと同じV型6気筒2.5L/3L(260HP)を搭載し、変速機は自動変速機のみでした。なお2002年にアメリカでスカイライン V35はインフィニティ G35として発売されました
2002年にV型6気筒3.5L(280HP)エンジンが追加され、国内初となる8段変速マニュアルモードを持つエクストロイドCVTが採用されました。2003年にV型6気筒3.5Lエンジンを搭載するクーペが追加されました。このクーペのテールライトボックス内には丸い形状のライトが付きました。2004年のセダンのマイナーチェンジでは内外装が変更され、セダンのテールライトもクーペと同じ丸いライトが付きました。(丸いテールライトの復活は販売サイドの要望だったのでしょう) スカイライン 11代目は直列6気筒エンジンと丸いテールライトを止めたことで、従来のスカイラインのユーザーには不評でした。ただそのようなこだわりのないアメリカでは、インフニティ ブランドの新型車として好評だったようです。2006年にスカイライン 12代目(V36)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。プロポーションが良く、灯火類などの細部もリアルでまずまずの良い出来ばえです。雑誌付きミニカーはコストの関係で室内の彩色(印刷)処理はされないものが多いのですが、これはセンターコンソールやメータの印刷処理がされていますので値段を考えるとお得なミニカーです。なお国産名車コレクションのNo.108ではクーペが発売されています。それ以外のV35 スカイラインのミニカーはトミカ/トミカ リミッテドのセダンとクーペ、エブロのクーペ、京商のセダンとクーペなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1455
サラブレッド期 ← ページ « 前へ 1...15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 次へ »
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.