ミニチュアカー ミュージアム

FAVORITE お気に入り車

ロータリーエンジン搭載車(RX-7以外) その1 その2

MAZDA マツダ

1971年 SAVANNA RX-3  DIAPET 292 1/40
 ファミリアの姉妹車でロータリーエンジン専用車のサバンナはトヨタのレビン/トレノ系の走り屋仕様の車といった感じでした。10A型ロータリーエンジン搭載 105HP
ミニカーは実車と同じ頃に販売されたダイヤペット製 この車の持つ硬派のイメージがそれらしく再現されています。 
savanna21
グリルをメッキ仕上げにしなかったのが効いてる
savanna22
幅広のタイヤもイメージに合っています
savanna23
リアもまあまあ
 
1971年 SAVANNA RX-3 国産名車コレクション(NOREV) 38 1/43
ミニカー付き雑誌「国産名車コレクション」で2007年7月に発売されたもので、これはマイナーチェンジする前の「GT」のモデルです。上記のエブロの型を流用しているようですが、フロントとリアがマイナーチェンジ前の仕様ですので大幅に型を変えています。(ここまで変えているなら流用とはいえないかもしれませんが) 特にボンネット上とリアウインドー横の黒いダミーのダクトはこの車の目立つ部分でしたから、これがはっきり分かるように仕立ててある点は実車を知る私にとっては実にしっくりときます。
savanna11
この色は実車ではあまり記憶に無い色ですが
savanna12
savanna13
リアウインドー横の黒いダクトが目立ちます
 
savanna14
初期モデルの独立したノーズを持ったグリル
savanna15
タイヤはエブロと同じながら仕上げが異なります
savanna16
マイナーチェンジ前の丸形のライトが
忠実に再現してあります

1973年 SAVANNA RX-3 EBBRO 43546 1/43
2004年に発売されたエブロ製 1973年のマイナーチェンジでフロント グリルなどの意匠が変更されたもののモデルです。「RE12」のエンブレムが付いていますので、カペラ用の12A型ロータリーエンジンを搭載した高性能版の「GT」仕様となっています。この12Aを搭載した車の輸出名が「サバンナ RX-3」で、その名前で国内レースではスカイライン GT-Rのライバルとして活躍し、その人気がRX-7を生み出したのです。なおこの頃からロータリーエンジン車を示す2連のリアライトは単純な丸型から六角形に変わりました。

savanna01
当時の高性能車はこの色が多かった
savanna02
こんな感じのクーペも多かった
savanna03
今ではこんな車の後席には座れません
 
savanna04
 マイナーチェンジ後のグリルとライトが
一体化されたフロント
savanna05
ホイールも実車に忠実です
savanna06
マイナーチェンジで丸から六角形に変わった
リアライトを忠実に再現してあります
 
 
 
1973年 LUCE COSTOM  DIAPET 124 1/40
1973年に始まったオイルショックで燃費の悪いロータリーエンジンは低迷をはじめます。このルーチェには初の公害対策車であるAP仕様のロータリーエンジンが搭載されました。 このモデルはセダンですがハードトップタイプのロータリー車が私の初めてのマイカー(中古車)でしたのでなにかと思い入れのある車です。 12A/13B型ロータリーエンジン搭載 130HP
luce01
luce02
luce03
 
luce 04
luce 05
luce 06
 
1975年 COSMO AP  DIAPET G52 1/40
初代コスモの名前を引き継いで高級スペシャリティカーとして登場した2代目コスモはロングノーズと個性的なサイドウインドーの印象的な車で特に赤のコスモは人気がありました。AP(Anti Pollution)とは公害対策車であることを示し12A型と13B型の2種類のエンジンがありました。 12A(13B型)ロータリーエンジン搭載 125(135)HP
cosmo ap01
cosmo ap02
cosmo ap03
 
cosmo ap 01
cosmo ap 05

cosmo ap 06

L字型のテールライトが特徴


 

1979年 COSMO AP 後期型 DIAPET G136 1/40

上述したコスモ APの後期型 変更されたフロントグリルとリアライトがきちんと再現されています。

cosmo ap 11
cosmo ap 12
cosmo ap 13
 
cosmo ap 14
ヘッドライトとグリルが一体化
cosmo ap 15
バンパーも変わっている
cosmo ap 16
一般的なテールライトに変わっている
 
 
 
 
1975年 ROADPACER
70年代のマツダ車にはフルラインナップでロータリーエンジン搭載車がありました。(軽自動車シャンテにも搭載される予定でしたが他社の反対?でつぶれました) 1975年にマツダはトヨタのセンチュリーや日産のプレジデントといった最高級車市場にロードぺーサーで参入しました。ただ一から自社開発するのはマツダにとっては荷が重く、この車はオーストラリアのGMホールデン社から輸入した車(PREMIER プレミア 実車画像)を改造した物でした。内外装を高級に仕上げ、13B型エンジン(135HP)にジャトコ(日本自動変速機)製の3速自動変速機を組み合わせて搭載し、最高速は165km/hでした。低回転域でのトルクに難があるロータリーエンジンはこの手の高級車には不向きなこともあって、この車はあまり出来が良い車ではなかったようです。生産中止となった1979年までの5年間で800台ほどしか売れていないので、実車を見たことがある人は極めて少ないのではないかと思います。
 
1975年 ROADPACER DANDY D49 1/49
トミカ ダンディが1976年にモデル化した当時物です。初期のダンディは縮尺が統一されておらず、このミニカーも1/49と中途半端なサイズです。ただあまり人気がなかったこの車を良くモデル化してくれたものです。(マツダのプロモーション関係で製作されたのかもしれませんが) ダンディは基本的には子供向けでしたが、スケールモデル的な作風でプロポーションはかなりしっかりしています。当時のミニカーとしては実車の雰囲気を良く再現していると思います。ロードぺーサーのミニカーはこれしかしか無かったので、非常に貴重な存在でした。
raodpacer01
raodpacer02
プロポーションはかなり良い
raodpacer03
 
raodpacer04
メッキパーツだけのフロントはこの時代の標準的な仕上げ
raodpacer05
ドアとボンネットが開閉できます
raodpacer06
リアライトが別パーツになったのはこの頃から
 
1975年 ROADPACER 国産名車コレクション (イクソ?) 104 1/43
2010年に国産名車コレクションからモデル化されました。名車というよりは珍車の類ですから、よもやこの車が名車コレクションでモデル化されるとは思ってもいませんでした。ロータリー車のファンとしては大変嬉しいのですが、普通の人にはいまいちの車種かもしれません。製造はイクソのOEMと思われますが、ミニカーの底板にブランド名は記載されていません。実車に即したボディカラーなどで実車の雰囲気が良く再現されていて、名車コレクション・シリーズのなかでも(外れではなく)当たりの部類に入るミニカーだと思います。値段を考えればかなりお買い得なミニカーといえるでしょう。
raodpacer01
実車に即したカラーリング
raodpacer02
プロポーションも良い
raodpacer03
 
raodpacer14
フロント・グリルは結構良い出来
raodpacer15
ホイールキャップのセンターにMAZDAのロゴ
メッキ仕様のフェンダーミラーなど細かい点もまあま
raodpacer16
リアもそこそこの出来
 
1981年 COSMO  DIAPET G010 1/40
リトラクタブルヘッドライトを採用した個性的なデザインの3代目コスモは、電子制御方式で吸気ポートを2ポート増やして燃費性能を向上させた6PIシステムのロータリーエンジンを搭載していました。 12A6PI型 ロータリーエンジン搭載 130HP
cosmo 3rd01
cosmo 3rd02
cosmo 3rd03
 
1990年 EUNOS COSMO
バブル時代に発表された世界初の3ロータ ロータリーエンジン(20B)を搭載したユーノス コスモです。2ロータ ロータリーエンジ(13B)のバージョンもありましたが、以下の画像のタイプ ECCSは3ロータにCCS(当時のカーナビ)を搭載した最上位モデルで500万円以上の超高級車でした。(屋根後部に付いているのはGPSのアンテナ) 長く低いノーズに短いキャビンといった実にシンプルで品のいいデザインでした。 20B型ロータリーエンジン搭載 280HP
 
1990年 EUNOS COSMO TYPE-E CCS SAPI C017 1/43
2006年に発売されたSAPI製です。ユーノス コスモのミニカーは無かったので、大変うれしいモデル化でした。出来映えも素晴らしく、ロータリーエンジン搭載の最高級車にふさわしい物でした。特に長いノーズとシンプルなフロントエンドが実によく再現されています。CCSのセンサーが無いタイプなど約8種類のバリエーションがありました。
eunos cosmo1
eunos cosmo2やや腰高な感じもするサイドビュー
eunos cosmo3 ルーフ上にあるのはCCSのセンサー
 
eunos cosmo1
eunos cosmo1
eunos cosmo1
 
1990年 EUNOS COSMO  国産名車コレクション(NOREV) 61 1/43
2008年に国産名車コレクションでもモデル化されました。メーカーはノレブということですが、上記SAPI以外はユーノス コスモをモデル化していないので、ノレブが型を起こしたようです。
eunos cosmo1
eunos cosmo1
やや平板な感じがするサイドビュー
eunos cosmo1
 
eunos cosmo1
eunos cosmo1
塗装未処理で見栄えがいまいちのホイール
eunos cosmo1

1970年 RX-500 SPARK KBS036 1/43
 2009年に発売されたスパーク製 RX-500は1970年の東京モーターショーに出品されたロータリーエンジンをミッドシップ搭載したプロトタイプです。RX-500の500はマツダ創立50周年を意味し、当初は次期コスモの試作車として作られたそうですが、結局この車はプロトタイプで終わりました。エンジンは10Aのレーシングカー用(250HP以上?)で、ルーチェ ロータリークーペの前輪駆動用変速機を流用してミドシップ配置していました。デザイン的には前年に発表されたベンツC111の影響がフロントの造形に感じられ、ドアはランボルギーニ カウンタックのような開き方のガルウイング式、リアのエンジンカバーがデ トマソ マングスタのようにガルウイング式に開くなど当時の流行が取り入れています。なおリアエンドのウインドーとそれを囲むリアライトの配置はユニークで先進性が感じられます。

 

 製作された車は一台で最初は緑色に塗装され、東京モーターショー用に黄色に塗り替えられ、1978年に初代RX-7のプロモーションで銀に塗り替えら れたそうです。またヘッドライトは最初は付いていなくて、銀に塗り替えら れた時に埋め込み式のライトが取り付けられたそうです。スパークのミニカーにはこの3種類と、さらに黄色でヘッドライトカバーの付いた1971年ニューイヤーモデル(?)の4種類が揃っています。この車のミニカーは以前はトミカ(黒箱No.34)とマッチボックス(Superfast No.66)の当時物しかなかったのですが、最近実車がレストアされたのがきっかけになって今回スパークがモデル化しました。

rx500_1
当時としては
rx500_2
かなり思い切ったデザインで
rx500_3
なかなかかっこいいです
 
rx500_4
ヘッドライトは付いていません
rx500_5
ドアはカウンタック方式のガルウイング
rx500_6
ユニークなデザインのリアエンド
1991年 787B Le Mans 優勝車
 1979年から何度もルマンに挑戦してきたマツダが、念願のルマン総合優勝をはたした車 私は深夜のTV中継で優勝した瞬間を見ていました。とにかくうれしくてうれしくてとても感動したことを思い出します。(実はこの車ではありませんが、ルマン出場車の開発には私もほんの少しですが仕事で関与していました) この年はロータリーエンジン好きの私にとっては最高の年でした。 R26B型ロータリーエンジン搭載 700HP
 
STARTER LM016 1/43
 こんな快挙を達成した787Bなので実車に人気がなかった訳では無いのですが、当時はあまりレースカーのミニカーが作られていなかったこともあって、787Bのミニカーはなかなか登場しませんでした。それから約10年後の2000年になって、フランスのキットカーメーカーのスターターから787Bの完成品モデルが発売されました。ハンドメイドで13000円とずいぶん高かったのですが、迷わず購入しました。鮮やかなレナウンカラーが優勝した当時の感動を思い起こしてくれました。
mazda787_11
レナウンカラーがやや色あせしてます
mazda787_12
アンテナは省略されてます
mazda787_13
 
mazda787_14
mazda787_15
前輪のホイールカバー(エアロディスク)
mazda787_16
 
QUARTZO QLM032 1/43
 上記のスターターの787B発売から1年後に、カルツォ(旧ビテス系のレースカーブランド)からも787Bが発売され、こちらもすぐに購入しました。少し太めですが、スタータでは省略されていたアンテナが付いています。プロポーションなど非常によい出来映えですが、何故か前輪のホイールカバー(エアロディスク)を再現していない点がこのミニカーの残念なところです。
mazda787_01
mazda787_02
色が少し濃い
mazda787_03
 
mazda787_04

mazda787_05

前輪のホイールカバーが無い

mazda787_06
 
HPI-RACING 998 1/43
 上記の2台以降はここ最近になって787Bの人気が再燃したようで、Q-MODEL、ミニチャンプス、オートアート、イクソ、京商、スパーク、HPIレーシングなどが次々とモデル化してくれました。カルツォの出来が良いので、その後の各社のモデルは買わずにいましたが、2006年発売のHPIレーシングの物はかなり出来が違うようなので気になっていました。最近になってオークションで値段がこなれてきた物を購入しました。(発売当初は定価でしか買えないので、売り切れる心配がない物はあわてて買いません) 同じレナウンカラーばかりではおもしろくないので、これはシルバーのプレーンカラーにしました。全体的には期待通りのレジン製のシャープな出来映えでした。ただ売り物のエンジン部分の造形は確かに良くできてますが、いまひとつ立体感が不足している感じもしました。
mazda787_21
mazda787_22
アンテナは金属ワイヤー
mazda787_23
 
mazda787_24
mazda787_25画像をクリックするとエンジン部分の
画像に変わります
mazda787_26
ウイングの形状が少し異なる
2003年 RX-8
RX-7が販売中止になってその後継車として開発された車 大人4人がきちんと乗れてある程度の実用性があり大変魅力的で最新かつ唯一のロータリーエンジン搭載車です。 13B型ロータリーエンジン搭載 250HP
 
AUTOART 559229 1/43
 2003年に発売されたオートアートのRX-8です。オートアートはマツダ車をよくモデル化してくれます。最近の車種ではCX-7、CX-9をモデル化しているのはオートアートだけです。ただオートアートの1/43サイズは販売台数が少ないのかすぐに売り切れになってしまい、欲しいと思ってもなかなか入手できません。1/18サイズは高品質でコストパフォーマンスが高いとの定評がありますが、独特の前輪操舵ギミックが付いた1/43サイズも同様にコストパフォーマンスが高く外れのモデルがほとんどありません。このRX-8も非常に出来がよいです。
rx8_01
rx8_02
プロポーションは良好
rx8_03
 
rx8_04
rx8_05
特徴的な独立したフェンダー
rx8_06
 
M-TECH 55101-3400
 2003年に発売されたMテック HOBBYシリーズのRX-8です。Mテックの1/43サイズは2005年頃に生産を終了していますが、HOBBYシリーズやM4シリーズはかなり出来が良いモデルが多かったです。このRX-8もプロポーション、細部の仕上げともに非常にレベルが高い出来映えとなっています。上記のオートアート製とほとんど遜色がなく同じ型を使っているかのように見えますが、2台を並べて見比べると微妙に細部が違っています。スケールモデル的な最近のミニカーでも、こんな風にそっくりなのは珍しいと思います。ここまでハイレベルのミニカーを作っていたM-TECHが1/43サイズから撤退してしまったのは残念です。
rx8_01
rx8_01
上記オートアート製とそっくりなプロポーション
rx8_01
 
rx8_01
rx8_01
ホイールのセンター部分が微妙にオートアートと異なる
rx8_01
リアライトのディテールもオートアートと異なる
 
 
prevpage ロータリーエンジン搭載車のページ その1 に戻ります