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AC SHELBY COBRA  シェルビー コブラ

概要

cobra frontレベル製  1/20

 一度見ただけでそのスタイルに魅せられる車がありますが、このコブラという車もその印象的な名前とともにダイナミックなボディのイメージが記憶に残る車です。

 コブラはそのデザインからアメリカン マッスルカーの代表のように思われていますが、もともとはイギリスのスポーツカーメーカーAC社の車がベースとなっています。

 

 AC社が1953年に発表したAC エースは少量生産の高級スポーツカーで、当初は自社製や同じイギリスのブリストル社の6気筒2Lエンジンを搭載していました。この車はルマンなどのレースに出場していたのですが、アメリカでのレース活動に注目したレーシングドライバーのキャロル シェルビーがこの車にフォードのV型8気筒4.2Lエンジンを搭載することを思いつきAC コブラが誕生します。

 

 特徴的なデザインは1950年代のフェラーリやジャガーの流れをくんだ軽量スポーツカー AC エースの古典的なデザインが基本になっていて、これに強大なトルクを受け止める幅の広いタイヤを納めるオーバーフェンダーがつけられたことであの迫力のあるスタイルが生まれています。1962年のニューヨーク ・オートショーで発表されたコブラは改良を加えられシェルビーの名前を冠したシェルビー AC コブラとしてアメリカのレースにデビューしその圧倒的なパワーで注目を浴びます。1963年からルマンを筆頭とする世界耐久レースにも参戦し1965年にはGT世界チャンピオンになっています。

 

 コブラのエンジン排気量は年を追って拡大され3タイプのエンジンが搭載されています。まず最初の4260cc(=260cu.in.:キュービックインチ)264HPエンジンを搭載したコブラ260、4737cc(=289cu.in.)284HPのコブラ289、6997cc(=427cu.in)390~420HPのコブラ427です。(ただし260は台数がすくないのでコブラのほとんどは289と427)もともとレース用として開発された車ですが、ロードバージョンも存在します。ロードバージョンのコブラ427の性能は資料によってデータが違いますが、0-400m加速が12秒台 最高速度260~280km/hといったところです。最新の日産 GT-Rでも0-400m加速は11秒ぐらいですから、50年以上も前のコブラの加速性能はとてつもないものだったといえるでしょう

 
cobra logo
コブラのロゴ

 コブラはアメリカの安全基準に適合できなくなって1968年頃に生産中止となりました。生産台数は全てのタイプを合わせても千台以下ということでまず本物を見かける事はなく、見かけることがあってもほとんどがレプリカだということです。なおコブラという名前の由来ですが、キャロル シェルビーの夢の中に毒蛇コブラが出てきたことから名づけたそうですがどんな夢だったのでしょうか。

 

 以下に私が所有しているコブラのミニカーを紹介します。最近の新製品のラッシュについていけなくて、京商のミニカー(特に1964年ル マンGTクラス優勝を果たしたクーペボディのコブラ デイトナ クーペ)などが抜けていますが、あしからず。

 
 

BOX MODEL ボックス モデル

8410 1/43
シェルビー AC コブラ RUOTE A RAGGI 1985年に発売されたイタリアのボックス モデル製 ボックス モデルはここで紹介しているモデル全てが289のようです。このモデルはライセンス プレートやバンパーがついているのでロードバージョンでしょう。30年以上前に作られたミニカーとしてはなかなかの出来映えで、この手のスポーツカーをつくらせるとイタリア製が一番です。ただ昔のものだけに組み付けがラフなところもあります。なおイタリア語「RUOTE A RAGGI」とはスポークホイールを意味しているようです。
cobra box01
全体的なプロポーションが良い
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スポークホイールを履いてます
cobra box03
リアバンパー、ライセンスプレートが付いてます
 
cobra box04
ボンネット先端にコブラのロゴが付いてます
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左側に小さなサイドミラーが付いてます
cobra box016
 
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シェルビー AC コブラ ルマン 1963 上記のバリエーション ルマンのGTクラスのレギュレーション対応か空力対策でハードトップを付けていますのだと思います。初出場したACカーチームのコブラは総合7位になっています。ちなみに優勝はフェラーリ250Pで、モデルとなっているゼッケン4のコブラはプライベートチームのようで23位でした。
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この当時のレースカーに多いストライプです
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ハードトップを付けてクーペとしています
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ライセンス プレートらしき物が付いていますが
公道も走れるのかも?
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ハードトップの上に燃料口があります
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室内の燃料配管が再現されてます
 
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シェルビー AC コブラ セブリング(アメリカ) 1963 同じくバリエーション このレースでシェルビーチームのゼッケン15のコブラは29位となっています。この濃い色のコブラは独特なすごみがあって人気があるようで実車の写真がいくつかWEB上にありました。同じレースではゼッケン12のコブラが11位になっていますが、そちらは何故か人気がないようです。
cobra box31
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サイドにマフラーが付いています
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cobra box34
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ロールバーが助手席から生えています
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変わった形のリアバンパーは多分タイヤ交換用
のジャッキをかませるようになっているのかも?
BOX 8412 1/43
シェルビー AC コブラ CON CAPOTTINA イタリア語「CON CAPOTTINA」は幌付きという意味のようです。幌とライセンスプレートから完全なロードバージョンであることが分かります。またこのモデルだけロールバーが付いていません。コブラの幌は現在の車のように折り畳んでボディに収納するのではなく、外付けタイプでボディに付いている金具に取り付けるようになっていました。
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サイドにマフラーが付いています
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室内のロールバーが付いていません
 
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アメリカの青いライセンス プレート
 

SOLIDO ソリド

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コブラ 427 フランスのソリド製 1993年に製作されたもので、ソリドらしいシャープな出来 コクピットのメータも細かく再現されていて値段以上の素晴らしいミニカーです。これは427のモデルですが、フェンダーの張り出しが289より大きくなってよりグラマラスなスタイルになっています。ミニカーでも正面や上からみた画像でその違いが分かると思います。また燃料口がリアの右フェンダー上に変更されています。
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立て付けの良いドア開閉ギミック付き
マウスカーソルを画像上に置くとドアが開きます
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グリルの中にラジエータ ファンが見えます
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右側に小さなサイドミラーが付いてます
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REVELL レベル

1/20
シェルビー AC コブラ 427SC 1965年式 1989年に発売されたレベルの大スケールもの サイズは1/20で少し半端ですが、キャロル シェルビーがミニカー製作を監修したとのことなので出来映えはお墨付きです。ただ古いモデルなのでエンジンや室内の造形は最新の大スケールものと較べるとすこし見劣りするかもしれません。なお427SCはコブラの一番有名なモデル(425HPの最強版)で、SCとはセミ コンペティションの略でレースカーとしても使えるロードバージョンです。
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タイヤの大きさが目立ちます
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cobra revell03
 
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cobra revell05シフトレバー後ろにあるのは消火器
マウスカーソルを画像上に置くと拡大されます
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申し訳程度のリアバンパー
 
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艶消塗装されたメータパネルとメータ
画像をクリックすると拡大画像が表示されます
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ガランとしたエンジンルーム内の
巨大なV8エンジン
画像をクリックすると拡大画像が表示されます
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昔風のあまり扁平でない幅広タイヤ
 

DELPRADO デルプラド

カーコレクションシリーズ No20 1/43
シェルビー AC コブラ 427SC デルプラド カーコレクションシリーズ 当たりはずれの多いこのシリーズの中でもコブラはコクピット内部やタイヤが良くできていて当たりのモデルです。ボディカラーもコブラでは定番のメタリックブルーで、変な色の多いこのシリーズのなかではいたってまともな色です。ただドアから下がやや間延びしていますが。。。 
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カラーリングはなかなか良い感じ
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タイヤの出来が良いのもモデルを引き立てています
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消火器までちゃんと付いてます
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RUBICON ルビコン

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シェルビー AC コブラ 427SC 1977年に発売されたミニカーショップコジマのオリジナル ブランド「ルビコン」のミニカー ホワイトメタル製でずっしりと重いです。やや大げさなデフォルメがされていますが、このミニカーがコブラのイメージを一番それらしく表現しているように私は思います。特に正面からみた感じはスケールモデル的には実車から外れていますが迫力があります。型を設計した人の思い入れが感じられて私の好きなミニカーです。
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ライトは塗装処理
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実車よりも引き締まったサイドビュー
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 かなり横幅が広くなっています
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排気管も大きめになっています
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リアの大きなお尻が好きな人も多いはず
 
コブラのミニカーは上記以外にもたくさんあります。当サイトのミニカーデーターベースを検索すれば、現在モデル化されているミニカーのほとんどを一覧できます。右のリンクをクリックしてください。 データーベースでコブラのミニカーを検索
 
以上 コブラのミニカーの紹介でした。  2006/12 作成  2015/08 モバイル対応用にページ構成変更並びに内容更新