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LAMBORGHINI MIURA その1 その2

miura front イオタ (オリジナル) MINICHAMPS製 1/43

 ランボルギーニ イオタ(JOTA)のオリジナルはミウラを改良する為に開発されたレース仕様の実験車で1969年に製造されました。外観はミウラに似ていますが、中身はほとんどが独自設計の別物でした。エンジンはミウラと同じV型12気筒DOHC3929ccで、440HPにパワーアップされていました。この車は開発用に走行試験が行われた後に1972年に個人コレクターに売却されましたが、すぐに高速道路で事故を起こし廃車となりました。したがってイオタのオリジナルは現存しません。

 

 ランボルギーニ社を訪れてオリジナルのイオタを見た顧客の要望で、ランボルギーニはミウラをベースにしたイオタのレプリカをSVJという名前(SVのイオタ仕様という意味でしょう)で数台生産しました。これらはランボルギーニ純正のレプリカですが、それ以外にも個人オーナーが自分のミウラをランボルギーニに依頼してイオタに改装させたものも数台あるそうです。その中の1台は日本にあるそうですが、カウンタックのリアウイングをルーフに取付けたそのイオタはSVRと呼ばれているそうです。(イオタのミニカーはこのSVRが多いです)

 

以上の内容はWIKIPEDIAから抜粋させていただきました。

 

 

 
 

MINICHAMPS ミニチャンプス

400103680 1/43
2009年にミニチャンプスからイオタが発売されました。年式が1970年となっており、このイオタはオリジナルをモデル化しています。(したがってWEB上でイオタ SVRと書かれているのは間違いです) 実車の画像(カラーリングが少し違うような気もしますが。。) ミニカーはミウラの型を変更したのではなく、イオタとして新規の型を起こしているのだと思われます。黄色のエンブレム、幅広リアタイヤ、ヘッドライト、シングルワイパーなど実車を忠実に再現しています。
lamborghini jota pma01
ミウラとはかなり雰囲気が違っています
実車どおりのフェンダーミラー
lamborghini jota pma02

スパルタンな室内と消火器も再現

マウスカーソルを画像の上に移動すると
室内部分の画像に変わります。

lamborghini jota pma03
膨らんだフェンダーと幅広タイヤ
 
lamborghini jota pma04
埋込み式ヘッドライトと大きなノーズフィン
lamborghini jota pma05
エンブレムも実車どおり
マウスカーソルを画像の上に移動すると
リアサイドの画像に変わります。
lamborghini jota pma06
ライト内側に追加された開口部
リアパネルを貫通しているマフラー
 

KYOSHO 京商

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京商は1/18でミウラを作っていますが1/43ではイオタ(JOTA) SVRをモデルにしています。オーバーフェンダーやスポイラーが付いてミウラよりすごみのある車になっています。リアカウルが開閉可能で見応えのあるエンジン部分が再現されている点など高く評価したいと思います。(1/43サイズでミウラも作って欲しいものです)
kyosho01
大きく張り出したオーバーフェンダー
kyosho02
屋根には細いアンテナが付いてます
kyosho03
 
kyosho04
kyosho05
シートベルトなど室内も凝っています
kyosho06
かなり細かく再現されたエンジン部
 

SAKURA サクラ

SUPERCAR 2 1/43
その1で前述したミウラをイオタに変更したモデル オーバーフェンダーとなっていませんがそのようなイオタの写真もあるので手抜きということでもないようです。スーパーカーブームの当時のミニカーのレベルからいえばよくがんばった秀作といえるでしょう。ただ上の京商のモデルと見比べると時代が違うのでしかたないですが、かなり見劣りしてしまいます。赤、黒のカラーバリエーションがあり屋根にアンテナの付いたタイプもありました。
sakura11
フロント部分は大改造となってます
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基本的な部分はよくできてます
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画像では閉じてありますがドアも開きます
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エンジン部はミウラのままのようです
 

ミウラのミニカー 新旧主要5ブランドの出来映え比較

30年間でのミニカーの変化について

 ミウラのミニカーをまとめましたので、昔のミニカーと現代のミニカーについて比較してみたいと思います。代表として古いポリトーイから最新のオートアートまで5台を選びました。この5台は発売された時代が45年も違うことから、その間の購買層の変化がミニカーを子供向けの玩具からコレクター向けのモデルに変化させています。玩具として設計する場合には安全性の問題から粗雑に扱われても簡単には壊れないよう配慮する必要があります。従ってあまり細かいパーツは付けられません。現代のミニカーはこのような制約がないので、ワイパーやミラーなどを別パーツとするなどして細かいところを表現するようになりました。また中国など人件費が安い工場でそのような細かい組立作業が出来るようになったのもこの傾向を後押ししました。

 

 このように細かいところが再現されるようになった反面、ドアやボンネットの開閉アクションが省かれるようになりました。これらの開閉アクションをつけるとボディ全体のプロポーションが崩れるといわれますが、オートアートのミニカーをみてもらうと分かるようにそのようなことは技術レベルの高いメーカーにはありません。本当の理由は開閉ギミックのない型のほうが技術的に簡単で型の数も少なくコストがかからないからです。また開閉ギミックなどをつけると組み立てにもコストがかかります。ギミックのないミニカーの方が精密でマニア向けだという論理は、メーカー側都合で作られた単なる屁理屈です。(1/18クラスでもギミックのないどんがらだけのミニカーの方が精密だと考えますか?)

 

 昔のミニカーは一つのモデルで何十万個も販売していましたが、今は多品種少量生産になっており一つのモデルは昔の十分の一も売れていないと思います。つまり一つのモデルの型に昔ほどお金がかけられないのです。(やたらとバリエーションがでるのも何とか生産台数を増やそうとしているから) 開閉ギミックなどがない簡単な型なら現在では実車の3D図面からある程度は自動設計できますので、今はそのようにして型の基本が作られているはずです。したがって実車の設計図により忠実にできているのは現在のミニカーです。ただ最終的な型は型職人がそのセンスを発揮して、実車のイメージにより近づけるよう修正(デフォルメ)を加えています。ミニカーの最終的な出来映えが型職人のセンスにかかっているのはいまも昔も変わらないのです。

 

主要5ブランドの出来映え比較

 昔のミニカーと最近のミニカーの出来映えを比較することは、時代背景が違うので本来はナンセンスなことです。ただここでは同じ車をモデル化しても、メーカーによって最終的に出来上がったミニカーがこんなに違うということを見せるためにあえて比較してみました。同じアングルでとった画像を並べるだけではその違いが分かり難いので、実車の3面図から側面外形線を抜き出してそれを基準として使うことにしました。以下の側面画像にマウスカーソルを載せると、実車外形線が緑色で表示されますので、それぞれのミニカーの違いを見てください。

 

 以下の5台では、一般的にミニチャンプスの造形が一番評価が高いのですが、それを証明するようにミニチャンプスの側面画像は外形線に平均してよく一致しています。なおミニチャンプスは実車より車高を下げてかっこよく見せる演出を行っていますが、それがこのミウラでは功を奏しています。また次に評価の高いソリドは、フェンダーラインの抑揚が大きめにデフォルメされていて、実車よりダイナミックなボディラインが演出されています。フロントに違和感のあるオートアートは、フロントフェンダーの造形がほかの4台とは少し違っていることがわかります。こんな具合に人の感覚は結構正確である反面ちょっとした演出でだまされやすいことも分かります。なおここではプロポーションについて言及しましたが、ディテールの違いによって感じる実車らしさの感覚的な評価はまた別物となります。

POLITOYS 552 1/43 1968年発売
miura politoys
miura politoys2
ノーズ先端が低い キャビンが大き目
SOLIDO 161 1/43 1968年発売
solido00
solido0s
サイドラインの抑揚が大きい
MINICHAMPS 430-103001 1/43 1999年発売
pma00
pma0s
車高が低い 全体的に外形線によく合っている
IXO CLC135 1/43 2007年発売
ixo miura 1
ixo miura 2
ボディ下半分が大き目 車高が高い
AUTO ART 54543 1/43 2011年発売
autoart miura sv
auto art miura sv
フロントフェンダーが少し変
 次に平面図でも各ミニカーの違いを比べてみます。側面図同様にミニカーを真上から見た画像に実車の3面図から抜き出した平面図を緑色の外形線で重ねています。ミウラの全長は4360mmですから、1/43の大きさは101㎜となります。どのミニカーもほぼこのサイズで出来上がっていますが、ポリトーイは他の4台よりわずかに全長が長いです。側面図よりも平面図のほうが個々のミニカー毎の違いが大きいことがわかると思います。特に屋根の大きさ Aピラーの位置、ヘッドライトの位置などがかなり違っています。ただしこの外形線が本当に正確かどうかは不明ですから、外形線に合っていることが実車に忠実であるとは言えません。また撮影の都合で真上からの画像には広角レンズによる歪みが少し生じています。
POLITOYS 552 1/43
politoy miura be

 側面図ではキャビン部分が大き目に見えますが、平面図では、大きな問題はなく全体的に外形線と良く一致しています。(リアウインドが小さ目)

 

 ミニカーがやや平板的に感じられるのは、実は実車寸法にかなり正確にできているからではないかともいう気がします。ただヘッドライトが小さいのは歴然としていますが。

SOLIDO 161 1/43
solido miura be

 側面図ではかなり意図的な演出が感じられましたが、平面図ではあまり感じられません。トランク部分のリアの絞り込みがきついのはフェンダーの抑揚と呼応しているのかもしれません。(リアウインドが小さ目)

 

 特徴であるまつ毛ヘッドライトを大きめにしたのは、ミウラのイメージを強調する意図があるのでしょう。特徴的な部分を大きめに作るデフォルメ 私は好きです。

MINICHAMPS 430-103001 1/43
pma miura be

 ミニカー全体としては良い造形との評価ですが、平面図ではドアの厚みが少な目でフロントウインドー形状が外形線から少しずれています。通常このようなアングルで実車を見ることはないので、平面図とのずれは実車のイメージにあまり関係ないようです。

 

 たださすがにフロントウインドーまわり以外では、外形線にかなり良く一致しています。

IXO CLC135 1/43
ixo miura be

 イクソはSVです。SVの外形線は画像をクリックすると表示されますが、この外形線は車幅やフロントノーズ/ヘッドライトあたりの形状にやや疑問があります。


 SVの車幅はP400よりも20㎜ほど広いのですが、イクソの車幅はややオーバーな感じです。その為ルーフがかなり大きめで、サイドウインドーの内側への傾きも足らないように思います。フェンダーミラの位置は正確ですが、フロントカウル上のグリルは少し小さい。

AUTO ART 54543 1/43
autoart miura be

 オートアートもSVのモデルです。SVの外形線は画像をクリックすると表示されますが、この外形線は車幅やフロントノーズ/ヘッドライトあたりの形状にやや疑問があります。

 

 イクソに比べると車幅が狭いように思えますが、実際はこんなもんでしょう。最新のミニカーですので実車3D図で型のベースを作っていると思われます。全体的に外形線と良く一致しています。

 
以上 同じ車をモデル化しても、こんなふうにミニカー毎の違いがあります。ミニカーが実車を単純に縮小しているだけではないことが分かりますよね。また「実車(のイメージ)に似ていること」と「実車に忠実な精密さ」とは必ずしも同じことではないのです。
 

 ここで紹介した以外にもイオタのミニカーは非常にたくさんあります。当サイトのミニカーデーターベースを検索すれば、現在モデル化されているミニカーのほとんどを一覧できます。右のリンクをクリックしてください。 データーベースでランボルギーニ イオタのミニカーを検索

 

以上 ミウラとイオタのミニカーを紹介しました。

2013/09/26 AUTO ARTのミウラを追加して内容を更新しました。
2014/01/26 ミウラのページを2ページに分割しました。

2015/08/16 ページをモバイル対応に変更 イオタは解説を追加して更新した。

 
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