ミニチュアカー ミュージアム

GIMMICK ミニカーのギミック

アストン マーチン DB5 007 ボンドカー

ミニカーのギミック

 私がミニカーを集め始めたのは35年以上も前になりますが、その当時のミニカーはドアやボンネットが開閉するアクションがついておりそのほかにも様々なアクションを工夫したミニカーがありました。それらの中でもイギリスの老舗コーギー(CORGI)社やディンキー社(DINKY)が作っていた映画やTVに登場した車をモデルにしたミニカー(マスコミミニカー)は単なるドアなどの開閉とは違う凝ったアクション(ギミック)が施されていて非常に人気がありました。これらのミニカーは今見てもとても面白いので、ギミックの動作説明を中心にして紹介したいと思います。

 

 最初に紹介するのはマスコミミニカーの中でも一番有名な「アストン マーチン DB5 007ボンドカー」です。このボンドカーはショーン・コネリー主演の映画007シリーズ第3話「ゴールドフィンガー」(1964年公開)に登場しています。コーギー社製のこのミニカーは1965年に最初のタイプ(型番261)が発表され現在でも同様の物が販売されている超ロングセラーのミニカーですが、紹介するのは1968年から発売されたセカンドタイプ(型番270)です。映画の秘密兵器を再現した巧妙なギミック動作を以下の簡易動画で見てください。

注意!!ちょっとした効果音が出ますので音を控えめにしておいてください!!
 
座席が飛び出すアクションは上の画像ではゆっくり動作しますが、実際には一瞬で終わる動作です。実際の動作が見たい方は少し重いファイルですが、DB5ボンドカー射出シート動画をダウンロードして動画を見てください。
 
 

箱 付属品 説明書など

 このミニカーは1969年に1000円で購入しました。当時ダイアペットなどの国産ミニカーが500円ぐらいでしたので子供のおもちゃとしては高いものだったと思います。このミニカーはアクションが売り物のおもちゃですから梱包してある箱もそれなりの凝った箱になっていました。店頭で目立つように下のようなブリスターパッケージになっていましたが、日本のデパートなどでは箱から出してショーケースにディスプレイしていたと思います。
 
パッケジは後ろから開けられる様になっていましてそこからボンドカーが取り出せます。
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ミニカーの下の台は紙の箱で、その中には取扱い説明書「OPERATING INSTRUCTIONS」と封筒が入っています。封筒には助手席から飛び出すフィギュアが2体、前後ナンバープレートに貼るラベル、007のシールが入っています。
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 取扱い説明書のほうは「TOP SECRET FROM 007 James Bond」と赤字で書かれていて遊び心をくすぐります。裏面にはミニカーのギミックの操作方法が図解されています。007のシールは秘密情報員ですので上着の襟の裏に目立たないように貼り付けるようです。
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 取扱説明書の上の方には「JOIN THE CORGI MODEL CLUB」と書かれた欄がありますが、このコーギーモデルクラブへの入会案内はこの当時のコーギーのミニカーの箱にはだいたい入っていました。当時私はコーギーの別のミニカーに同封されていた入会案内に住所、氏名等を記入してコーギー社に送ってみました。どのくらいの時間がかかったのかは覚えていませんが、コーギー社から封筒が届きその中にはコーギーモデルクラブのピンバッチと会員証が入っていました。
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 左の画像がピンバッチです。プラスチック製の簡単な物ですが、本当に返事がきたので感激しました。海外から郵便物をもらったのは初めてでしたし、極東の子供のオファーにも誠実に対応してくれたコーギー社に大変好感をもちました。(ちなみにコーギーモデルクラブはコーギーコレクターズクラブとして現存しているようです)

CORGI社のホームページは以下です。
 http://www.corgi.co.uk/

 
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