ミニチュアカー ミュージアム

GIMMICK ミニカーのギミック

サンダーバード ペネロープ号 (THUNDERBIRDS ROLLS ROYCE "LADY PENELOPE")

ミニカーのギミック

 サンダーバードのロールス ロイス ペネロープ号(正式名称はFAB1)を紹介します。サンダーバードは1964年にイギリスで放映されたSF人形劇で、日本では1966年にNHKで放送が開始されました。当時中学生だった私は毎週日曜日の夕方6時にはTVの前でスタンバイして待っていて、当時としてはまだ珍しいカラーの映像に我を忘れて見入っていました。ミニカーマニアになる前は熱狂的なサンダーバードマニアでした。サンダーバードのプラモデル(イマイ製)もほとんど全部作りましたし2号の発射台を自作したこともありました。そんな訳でいまでもDVDを時々みています。

 

 2004年に実写版のサンバーバードが映画化されましたが、あれは昔からのサンダーバードファンの私にはあまり興味が持てませんでした。一番好ましくないのはペネロープ号がロールス ロイスではなくフォードになってしまったことです。デザインも奇をてらった外観で品がなくあれをみただけで映画を見る気がなくなりました。(ついでにいいますと2号もいまいちです)結局映画もあまりヒットしなかったようですが、アメリカ的な発想ではイギリスの品のいいオリジナルには勝てないということです。

 

 ミニカーに戻りますがこのペネロープ号はコーギーのライバルであるディンキー製(英DINKY型番100)で1966年に発売されています。ディンキーのマスコミミニカーはこれが最初のものとなり、このあとサンダーバード2号や同じジュリー アンダーソン製作の人形劇キャプテン スカーレットやジョー90のマスコミミニカーを製作しています。英ディンキーのミニカーはコーギーに比べると金属部分が多いなどやや無骨な作りですが、このペネロープ号もフロントグリル全体がダイカスト製でディンキーらしさがでていると思います。ペネロープ号は実車があるわけではありませんが、このミニカーは劇中にでてくる車にかなり忠実に作られていると思います。(ちなみに劇中にでてくるペネロープ号は大きさの違うミニチュアが何台かあり少しづつ細部が違うようです)

 

 このミニカーのギミックはフロントから発射されるミサイルとリアから発射されるハプーン(銛)とスライドするルーフになります。このギミックを以下の動画で見てください。

注意!!ちょっとした効果音が出ますので音を控えめにしておいてください!!
 
ミサイル発射の実際の動作が見たい方は少し重いファイルですが、ペネロープ号ミサイル発射動画 ペネロープ号ハプーン発射動画をダウンロードして動画を見てください。
 
 

箱 付属品 説明書など

 ペネロープ号は1975年に1450円で購入しています。このミニカーは1976年まで生産されていましたのでかなり後期のものを買ったことになります。したがって箱も初期の紙箱ではなくこの時期のディンキーに使われていたブリスターパッケージになっています。ミニカーのバリエーションとしてスライディングルーフの柱部分がピンクに着色されているものと着色されていないものがありますが私のものは着色されていないタイプです。それ以外にも初期の物の写真と比較するとホイールの形状が異なっているようです。(初期の物は中心が円錐状のシンプルな円盤で劇中車のものに近い)さらにフィギュアの彩色に手が抜かれているような気がします。

 
fab1 parker figure
運転手のパーカーです
fab1 penelope figure
やや見にくいですがこちらがペネロープ嬢です
fab1 boxブリスターパッケージの箱

 ミニカーを載せてある台の部分にギミックの説明がたいへん素っ気なく印刷されています。取扱い説明書のようなものは入っていませんでしたのでこれが説明になるかと思いますが、これではどこをどう操作するのかよく分からないと思います。同時期のディンキーの他のミニカーのブリスターパッケージにはもう少しましな説明図が印刷されていますのでこれはかなり不親切ではないかと思います。

fab1 box instruction
簡単な説明図
 
fab1 missiles

 ミニカーの下には左のようなミサイル2個とハプーン5本(Harpoon:銛)が入ったビニール袋がありました。ミサイルは大きいので危険防止の為に先端がゴムで覆われています。このギミックについてサンダーバードファンの立場から少し解説しておきますと、リアから発射されるハプーンについてはサンダーバード第9話「ペネロープの危機」で実際に使用されています。

 

 地下室に閉じこめられたペネロープを助けるために地下室のドアにこの銛を打ち込んで銛につけられたケーブルを車で引っ張ってドアを引きはがしています。(ただし銛は4本ではなく2本ですが)

 
 次にミサイルですがこれは劇中で使用されたことがないと思いますのでディンキーの創作なのだと思います。あんな大きなミサイルがボンネットのなかに入っているのはサンダーバードのメカとしては少し乱暴すぎます。(サンダーバードのメカはある程度の実現性が考慮されていますのでそのように思いますが違っていたらすいません) この辺は別にとやかく言うほどのことでもありませんが、コーギーのマスコミミニカーに対抗するためにはハプーンだけでは少し物足りなかったのでミサイルをつけたのではないかと思います。

 

 2004年頃になぜかコーギーからペネロープ号(ロールス ロイス版)が発売されましたが、二番煎じのレベルにとどまっていてやはりこのディンキーの方が好ましいと思います。さらに2012年にはAMIE製で1/18のミニカーが作られました。これはスケールモデル的には良くできているとは思うのですが、ただ大きいだけで何のギミックもなく、あまり面白いものではありません。

 
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