Sorry Japanese Only
BEDFORD TK HORSE TRANSPORTER 1960? UK |
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![]() CORGI 1104 1/47 255mm
実車諸元 画像参照
ベッドフォード TK 競争馬運搬車 イギリス 1960?
イギリスのベッドフォードはGM系列の自動車メーカーであったヴォクスホールの商用車ブランドでした。GM系列のシボレーからベッドフォードにブランドが変わったのは1930年頃で、小型バン、トラック、大型トラック、バスなど幅広く商用車を揃えていました。第2次大戦中は軍用トラックなどの軍需品の生産を行いました。当時のベッドフォードには12CWTや30CWTという名前が付いた商用車がありました。CWTは積載量を示す単位で1CWTは約45㎏なので、12CWTは540㎏となり小型商用バンクラス、30CWTは1350㎏となり小型トラッククラスとなります。
ベッドフォードは戦後もイギリス有数の商用車メーカーとして発展しましたが、1980年代には競合他社に対する競争力がなくなりました。1991年にベッドフォード ブランドはなくなり、小型商用車はオペルやヴォクスホールに移管されました。戦後のベッドフォードとして有名なモデルとしては、1950年に登場した大型トラックのSとその後継車で1959年に登場したTK、1952年に登場した短いノーズで特徴のある顔付きの小型商用車CA、1963年に登場したヴォクスホール ビバをベースにした小型商用車HA、ボンネットバスのOB/OWB、軍用トラックののQLなどがありました。
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ミニカーはコーギー製で、1973年頃に発売されました。ベッドフォード TKの競争馬運搬車(セミトレーラー)をモデル化しています。モデル化された実車があるかどうかは不明ですが、縮尺1/47と少し小さめながらトラクターやトレーラーはそこそこリアルにできています。(なお連結されたトレーラーは分離できません) コーギーお得意の馬や作業員のフィギュアが付き、ちょっとしたジオラマが楽しめるミニカーに仕上がっていました。馬に着せる被服(馬着というらしい)が紙のシール製で付属していました。(1頭だけ着せてあります) ベッドフォード TKのミニカーは最初は型番1130でチッパーフィールド サーカスのトレーラーとして1962年に発売され、これはその仕様変更版でした。コーギーにはこれ以外にもベッドフォード TKのトラクターを使った、ダンプカー、カートランスポーター、重量物運搬トレーラーなどのバリエーションが10種類ほどありました。コーギーはTKの前のモデル(S)も数種類モデル化していました。ベッドフォードのミニカーは、当時物ではディンキーやマッチボックス、最近の物ではオックスフォードなどが色々な車種をたくさんモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とトレーラーのジオラマ仕立て簡易動画です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は馬の馬着(紙のシール)の画像です。上段の真ん中は外してて馬に着せています。 ![]() 以下は1967年に発売されたディンキー(英)製のベッドフォード TK ジョーンズ フリートマスター 片持ち式クレーン車 (/1/43 型番970)の画像です。ジョーンズ クレーン社(JONES CRANES)はイギリスのクレーンのメーカーで、これはベッドファードをベースにした同社の片持ち式クレーン車をモデル化しています。縮尺1/43で全長175㎜X全幅65㎜の少し大きめのミニカーになっています。ディンキー(英)のがっちりとした作風は、このような商用車を再現するには最適で、実に良く出来ています。クレーンの柱は寸法を短くして車載する為に中央で折れ曲がっていて、使用する際には展開させるのですが、その展開も実車同様に動作します。またクレーンの柱の立ち上げと吊り下げフックの巻き上げもクレーン台座の横にある赤いクランクハンドルで操作できます。当時のミニカーは基本的には子供向けながら、ここまで凝ったギミックがついていました。(大人のマニア向けといった要素もありましたが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像とクレーンの巻き上げ部の画像とクレーンを展開させた簡易動画です。巻き上げ部の後方のギヤが吊り下げフックの巻き上げ用で前方のギヤがクレーンの柱の立上げ用です。クランクハンドルを押し込むと後方のギヤ、手前に引くと前方のギヤをハンドルで操作することができます。凝った構造ですが、今でもちゃんと動作します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]()
以下はクレーンの展開動作の簡易動画です。クレーンの展開動作が分かりやすいように、クレーン台座を180度回転させてから展開させています。次にクレーンの柱を立てて、吊り下げフックを下げています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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MORRIS OXFORD MK VI 1961 UK |
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![]() VANGUARDS VA05402 1/43 112㎜
実車諸元 画像参照
モーリス オックスフォード MK VI イギリス 1961
ピニンファリーナ デザインを採用したBMC車はファリーナ サルーンと呼ばれ、1958年に中型車が登場し、1959年には大型車が登場しました。中型車はモーリス オックスフォード MK V、MG マグネット MK III、オースチン A55 ケンブリッジ MK II、ウーズレー 15/16などで、大型車(6気筒エンジン搭載)はオースチン A99 ウエストミンスター、ウーズレー 6/100、バンデン プラ プリンセスなどがありました。
それぞれ同じようなデザインのボディでしたが、エンジンや内装が変えられていて、いわゆるバッジ エンジニアリングの車でした。これらの車は1961年にボディがマイナーチェンジされ、1968年頃まで生産されました。なおファリーナ サルーンの中/大型車は同じようなデザインになったことで各ブランドの独自性が損なわれ、あまり好評では無かったそうです。なおモーリス オックスフォード MK VI(1961年マイナーチェンジ版)は1971年まで生産されました。後継車はADO17シリーズのモーリス 1800(オースチン 1800の姉妹車)でした。
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ミニカーは2002年に発売されたバンガーズ製です。ファリーナ サルーンの中型車の代表であるモーリス オックスフォード MK VIをモデル化しています。ピニンファリーナによる同時期のフランスのプジョー 404とそっくり同じデザインとなっています。エッチング材のワイパーやフェンダーミラーなど細部をリアルに仕上げている反面ヘッドライトにダイヤカットしたガラス球を使うなど昔のコーギー流で仕上げたところもあり、私のようなロートル コレクターが懐かしさを感じる良い出来ばえです。これ以外のファリーナ サルーンは適当なミニカーがありませんが、外観的にグリルが違うだけでいずれも同じようなデザインです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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AUSTIN A60 CAMBRIDGE 1961 UK |
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![]() VANGUARDS VA04400 1/43 103㎜
実車諸元 画像参照
オースチン A60 ケンブリッジ イギリス 1961
1952年にオースチン グループはモーリスと合併しBMC(ブリティッシュ モーター コーポレーション)となりました。当時のオースチンにはA40 サマーセット(4気筒1.2L)、A70 ヘレフォード(4気筒2.2L)、プリンセス リムジーン(6気筒4L)などがあり、A40 サマーセットの後継車としてA40 ケンブリッジ(初代)が1954年に登場しました。A40 ケンブリッジは4ドアセダンの小型車で、4気筒1.2L(42HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速110㎞/hの性能でした。(実車画像→ オースチン A40 ケンブリッジ)
1954年にA40 ケンブリッジのボディに4気筒1.5L(50HP)エンジンを搭載したA50 ケンブリッジ(2代目)が登場しました。最高速が119㎞/hに向上し、デラックス仕様にはヒーターやカーペットなどが装備され、ラジオと時計はオプション設定でした。A50 ケンブリッジは日本の日産でダットサン 112型としてライセンス生産されました。
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1961年に4気筒1.6L(61HP)エンジンを搭載した、A60 ケンブリッジが登場しました。デザインは先代のピニンファリーナのデザインを継承していましたが、テールフィンは小さくなっていました。3段自動変速機が設定され、最高速130km/hの性能でした。1962年に4気筒1.5L(40HP)ディーゼルエンジンが追加されました。後継車のオースチン 1800が1964年に登場した後も、1969年まで生産され総生産台数は約28万台でした。 |
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JAGUAR MK X 1961 UK |
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![]() NOREV 2700000 1/43 119mm
実車諸元 画像参照
ジャガー MK X イギリス 1961
MK IXの後継車としてMK Xが1961年に登場しました。主要な市場であったアメリカの要望を受け、ボディは全長5.1m 全幅1.94mにまで大型化されました。車高は1.38mと低められたので、幅広く低い堂々たるスタイルになりました。丸型4灯式ヘッドライトを採用した独特のフロントはイギリス車らしいエレガントなデザインで、このスタイルはその後のジャガーの基本となりました。サスペンションには4輪独立懸架が採用され、MK IXの3.8L(255HP)エンジンを継承し、4速マニュアルか3速自動変速機仕様で、最高速196km/hの性能でした。
1964年にはエンジンが4.2L(288HP)に拡大され、1966年にはフロントグリルが2分割風に少し変更されて車名が420Gに変わりました。420Gにはホイールベースを延長したリムジーンが追加され、これをベースにして1968年にはディムラー DS420が登場しています。なお前述したMK IIの発展型のSタイプのフロントをMK Xと同じようなデザインにしたモデルが420と言う名前で1966年に登場していますが、これと420Gは全くの別物です。1968年に後継車であるXJ6が登場し、420Gは1970年に生産中止となりました。MK Xと420Gの総生産台数は約24000台でした。
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ミニカーは2000年頃に発売されたノレブ製です。ノレブは1965年にMK Xの当時物ミニカー(プラスチック製 型番19)を発売していました。以下の画像はその当時物ミニカーの画像ですが、プラスチックの経年劣化でかなり派手に弓なりに変形してます。ノレブは初期に製造していたプラスチック製ミニカーの型を流用して、塗装や仕上げなどをリファインした物を作っていますが、このMK Xもその一つです。
このMK Xはオリジナルの型をかなり大幅に変更して、ボディの塗装や細部の仕上げに手を掛けることで、元のプラスチック製とは別物のように見える良い出来ばえのミニカーに仕上がっています。さらにサイドウインドーが上下できるギミックを追加しています。(画像のマウスオーバー又はタップで新旧の2台を並べた画像に変わります) なおこのリファイン版もプラスチック製なのですが、経年変化が小さいABS樹脂を使っているようなので18年経過した現在でも目に見える変形はありません。 ![]() 以下はリファイン版のフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。画像はサイドウインドーを下げた状態で、左右の4枚を上下にスライドさせることができます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1962年に発売されたディンキー(英)の当時物のMK X (1/46 型番142)の画像です。1960年代のビンテージミニカーですから素朴な作りです。トランクの開閉ギミック付で、トランク内にはおまけの旅行鞄が収まっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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JAGUAR E TYPE 1961 UK |
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![]() BBURAGO 3016 1/18 255mm
実車諸元 画像参照
ジャガー E タイプ イギリス 1961
XKシリーズの後継車として1961年に登場した2シーターのスポーツカーがE タイプでした。当時ジャガーはC タイプやD タイプがレースで活躍していたので、その関連でE タイプと名付けられました。ロングノーズ/ショートデッキのスポーツカーのお手本のようなボディは実にかっこいいです。(現代的な感覚では無駄が多いですが) エンジンはMK II 3.8と同じDOHC 6気筒3.8L(265HP)を搭載し、4輪独立懸架サスペンション、4輪ディスクブレーキ、4段変速で最高速は240km/hと高性能でした。
当初はオープンのロードスターとクーペの2タイプでした。ロングノーズの華麗なデザインで高性能ながら安価であったE タイプは人気を博し、アメリカなどで大ヒットしました。ただ初期のE タイプはスポーツカーとしては良かったのですが、フルシンクロではない変速機、居住性が悪いバケットシート、内装に使われた高級感がないアルミパネルなどが不評でした。1964年のマイナーチェンジで、エンジンが4.2Lに拡大されトルクがアップし、変速機がフルシンクロ化され、ブレーキが改良され、問題のあったシートなどの内装も見直されました。 続きは→E タイプ 2+2
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人気の高いE タイプのミニカーはたくさんあります。最初に紹介するのは1986年頃に発売されたBブラーゴ製の1/18です。Bブラーゴは1976年に登場した大スケールミニカーの先駆メーカーで、同社の標準は1/24だったのですが、これはダイヤモンドシリーズと称する1/18で、1/24よりも仕上げレベルを上げたものでした。左ハンドルですので、輸出仕様の初期型をモデル化しています。ボンネット/ドア/トランクが開閉し、エンジン/サスペンションや室内などが再現されています。特にアルミパネルのセンターパネルやメーターパネルなどの内装はよく再現されています。 以下はフロント/リアの拡大画像とドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下はボンネットを開いたエンジンルームの画像と底板部分のエンジン/変速機/サスペンションの画像です。ボンネットは後部下側に固定用のバンドが付いていて、このロックを外して開くのですが、実車のロックはこのような方式ではありません。前輪は操舵可能で、ステアリングホイールと連動しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() E タイプの当時物としてはディンキー、コーギー、マッチボックス、スポットオン、テクノ、ノレブなどがありました。当時物ではないですが古いものでは、ポリトーイ、Bブラーゴ、エリゴール、ボックス モデル、ベスト モデルなどがあり、最近の物では京商、オートアート、シュコー、イクソ、オックスフォードなど非常にたくさんあります。 以下は1961年頃に発売されたテクノの当時物のE タイプ (1/43 型番927)の画像です。テクノのミニカーは簡単に分解/組立てができる構造となっているものが多いのですが、これもそれが可能です。その為金属製パーツが多く頑丈にできています。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミックでさらに前輪操舵も可能となっています。ギミックがてんこ盛りの上にプロポーションが良く、エンジン/室内などの細部も良く再現されていて当時物ミニカーとして一級品の素晴らしい出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの拡大画像です。 。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1990年頃に発売されたボックス モデルのE タイプ (1/43 型番8460)の画像です。少し前のミニカーでギミックはありませんが、実車の雰囲気が良く再現されていると思います。なおワイパーが3連式になっていることはこのミニカーで知りました。ボックス モデルはクーペやレース仕様など数種類をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2001年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズののE タイプ (1/43 No.1)の画像です。世界の名車シリーズの創刊号のミニカーでしたので、このシリーズの中でも結構良い出来ばえのミニカーに仕上がっていると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1986年に発売されたエリゴールのE タイプ (1/43 型番1152)の画像です。ヘッドライトが黄色なので、フランス仕様をモデル化しています。エリゴールのミニカーはノレブのプラスチック製ミニカーの型を流用したものが多いので、これもノレブの型を流用した物と思ってそのように記載しました。ところがこれは同じフランスのMINIALUXE製のE タイプを流用したものだというご指摘をこの記事を見た方から掲示板経由でいただきました。書籍とWEB上の画像でこれと同じ仕様のMINIALUXE製のロードスター(型番S-15)があることが分かりましたので、これはMINIALUXE製の型を流用しているようです。エリゴールはクーペ(型番1153)もモデル化していて、そちらは同じMINIALUXE製のクーペ(型番S-16)を流用しているようです。ボンネット/トランク開閉のギミック付で、当時物ミニカーとしては良く出来ています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1990年に発売されたマッチボックス ディンキーのE タイプ (1/43 型番DY18)の画像です。マッチボックス傘下で一時的に復活したディンキー ブランドがマニア向けに作ったディンキー コレクション シリーズの1つです。右ハンドル仕様でディンキーの復刻版的なミニカーだと思いますが、そこそこ良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II) 1961 UK |
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![]() OXFORD VFE003 1/43 106㎜
実車諸元 画像参照
ヴォクスホール クレスタ PA フリアリー エステート イギリス 1961
ヴォクスホール クレスタは前述したヴェロックスの上級モデルとして1954年に設定され、内外装が高級に仕上げられていました。1957年のモデルチェンジで4気筒はビクター FA、6気筒はヴェロックス/クレスタ PAとなりました。6気筒2.3L(73HP)エンジンを搭載したヴェロックス/クレスタは、3段変速で最高速136km/hの性能でした。ボディのデザインはGM風のアクの強いもので、あまりイギリスの保守層には受けそうにないものでした。
ただこの車の特注仕様のフリアリー エステートは、エリザベス女王が私用車として長年愛用されました。エリザベス女王はかつては自ら運転されていて、1965年に登場したクレスタ PCのフリアリー エステートを女王が運転されている写真(参照画像→クレスタ PCを運転するエリザベス女王)があるので、女王はよほどこの車がお気に入りだったようです。女王の車ということとその個性的なデザインで、クレスタ PAは戦後のヴォクスホールでは最も有名なモデルとなりました。1962年に2.6L(104HP)エンジンが追加されPBにモデルチェンジされるまでに、約8万台が生産されました。なおPBはエステートも含めてごく平凡なデザインになっています。(参照画像→ヴォクスホール クレスタ PA)
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ミニカーは2010年に発売されたオックスフォード製です。オックスフォードは2009年から輸入されるようになったイギリスの新ブランドで、コーギーのブランドであるバンガーズに似たノスタルジックな作風で、主に古いイギリス車をモデル化しています。このフリアリー エステートは個性的なリアのデザインが良く再現されていて、少しレトロな感じの作風がいい味をだしています。なおPAとPBの当時物はスポットオンがモデル化していました。PAのミニカーはバンガーズもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 1961 UK |
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![]() CORGI 234 1/46 95mm
実車諸元 画像参照
フォード コンサル クラシック (輸出名 コンサル 315) イギリス 1961
前述したコンサルは1956年にMK IIに発展し1962年まで生産されました。コンサルの後継車としてコンサル クラシックが1961年に登場しました。コンサル クラシックはデザイン的には人気のあったアングリアとよく似ていて、4灯式ヘッドライトを採用してアメリカ車的な味付けをより一層強めた物でした。4気筒1.3L(55HP)/1.5L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/h(1.5L)の性能でした。4ドアと2ドアが有り、2ドアをベースにしてスポーティなルーフに変更したクーペ仕様はカプリ(輸出名 コンサル 335)という別名が付けられました。
当初カプリは輸出仕様だけだったのですが、1962年からイギリスでも販売されました。カプリにはエンジンをチューンした高性能版のGTが1963年に追加されました。クラシックとカプリは1963年まで生産され、クラシックは約11万台、カプリは約2万台が生産されました。なお当時のフォードではこの生産台数は失敗作の類だったようです。あまりにアメリカ車的なデザインが一般大衆に受け入れられなかったのが原因でしょう。クラシックは1963年にコンサル コルセアにモデルチェンジしました。
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ミニカーは1961年に発売されたコーギーの当時物です。1960年代のミニカーですから、ライト類が塗装処理となっている素朴な作りです。それでも特徴的なルーフやフロントグリル/リアのテールフィンなどアメリカ車的な感じが良く再現されています。(ボンネットが前ヒンジで開閉するので、隙間が少し目立っていますが) なお室内の造形についてはそれらしい物が付いているといったレベルでした。これ以外の当時物ミニカーとしてはスポットオンとノレブ(プラスチック製)とディンキー(英)のカプリなどがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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COOPER T53 F1 1961 UK |
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![]() BRUMM R300 1/43 83㎜
実車諸元 画像参照
クーパー T53 F1 イギリス 1961
1959年のF1シーズンを席巻したクーパー T51 F1の改良型クーパー T53 F1が1960年に登場しました。T53は新しい鋼管フレーム構造を採用したことで、T51より低くスマートになりました。コヴェントリー クライマックス製のDOHC 4気筒2.5L(240HP) FPFエンジンを搭載し、リアサスペンションはT51のリーフスプリングからコイルスプリングに変わりました。デビュー戦は1960年のモナコ GP(ドライバー B.マクラーレン)で2位でした。1960年シーズンは10戦中6勝の成績で、コンストラクターズとドライバーチャンピオンを連覇しました。
クーパーが大活躍したことで、ロータスやフェラーリがミッドシップエンジン方式のマシンを開発し、クーパーの優位性は失われていきました。1961年からF1の排気量が1.5Lに変わり、クーパー T55が登場しました。(実車画像→ クーパー T55) T55はイタリアGPで3位となりましたが、それ以上の成績は上げていません。1962年にはクーパー T60が登場し、モナコGPでB.マクラーレンのドライブで久しぶりの優勝をしました。(実車画像→ クーパー T60) 1963年にはクーパー T66が登場しましたが、ほとんど活躍しませんでした。(実車画像→ クーパー T66) 1966年にF1の排気量が3L(過給付1.5L)に変わり、マクラーレンの3Lエンジンを搭載したクーパー T81が登場しました。
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ミニカーはブルム製で、2000年頃に発売されました。1960年のイギリス GPの優勝車(ドライバー J.ブラバム)をモデル化しています。実車の雰囲気がうまく再現されていて、リアサスペンションのコイルスプリングがそれらしく再現されているなど細部もそこそこリアルに仕上げられ、良く出来ています。ブルムはT53を4種類モデル化しています。これ以外のT53のミニカーではディンキーの当時物や、シュコーの1/18、スパークなどがあります。T66のミニカーはポリトーイ(初期のプラスチック製)の当時物 1/41がありました。 以下はフロント/リアの拡大画像とコクピットの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は2000年頃に発売されたブルム製のクーパー T53 #1 J.ブラバム イギリス GP クーパー クライマックス シャーシ付 1960 (1/43 型番A002)の画像です。これは上記のクーパー T53とボディを外したシャーシをセットにして専用の梱包箱に収めた限定生産品です。(箱の背景に当時のイギリス GPの写真が使われています) 当方が保有するこれはシャーシにエンジンが付いていないのですが、どうもこれは欠品のようで、本来はエンジンが再現されています。エンジン以外のサスペンションとコクピット周りもそれなりに再現されていますが、T53のシャーシは鋼管フレーム構造でこのミニカーのような底板はありませんので、その点ではあまりリアルではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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AUSTIN MINI COUNTRYMAN 1962 UK |
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![]() JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 253 1/43 77㎜
実車諸元 画像参照
オースチン ミニ カントリーマン イギリス 1962
ミニのエステート(ワゴン)仕様であるオースチン セブン カントリーマンとモーリス ミニ マイナー トラベラーは1960年に登場しました。エステートより少し前に発売されていたホイールベースが104㎜(全長が245㎜)長い商用バンをベースにしており、リアには上下又は観音開きのドアがついていました。上級仕様車には、後部の荷室部分とリアドアに木製の飾り板が付いていました。これはアメリカ車のワゴンなどで見られる高級車風の飾りでした。
業務用として商用バンとピックアップトラックがあり、どちらもロングホイールベースでした。リアクォーターウインドウが無いパネルバンはイギリスでは税金が安くなるそうで、パネルバンが乗用的な使われ方もしたようです。1969年にミニの高級版としてクラブマンが登場し、1970年にカントリーマンとトラベラーはクラブマン エステートに切り替わりました。
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ミニカーは、2015年に発売された国産名車コレクションで、メーカーはイクソです。横バーが目立つオースチンのフロントグリルとエンブレムなどが結構きちんと作ってあり、まずまずの出来ばえです。ただボディ後部の飾り板を塗装ではなく別パーツにすれば、ぐっとリアルになるのですが、そこはやや残念です。ミニのバンやエステートの当時物ミニカーは、ディンキー、コーギー、スポットオンのイギリス老舗ブランドがそれぞれ数種類をモデル化しているので、当時の人気ぶりが伺えます。最近の物では、エブロ、京商(1/18)、バンガーズ、オックスフォード、ホンウェルなどでたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1966年に発売されたディンキー(英)のモーリス ミニ マイナー バン RAC SERVICE(1/43 型番273)とモーリス ミニ マイナー バン AA SERVICE(1/43 型番274)の画像です。RACはRoyal Automobile Club(イギリス王立自動車クラブ)、AAはThe Automobile Association(イギリス自動車協会)で、どちらも日本のJAFのような組織です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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MORRIS 1100 1962 UK |
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![]() VITESSE V98136 1/43 90㎜
実車諸元 画像参照
モーリス 1100 イギリス 1962
ミニの成功に続いて主任技術者アレック イシゴニスが手がけたのは開発番号ADO16と呼ばれるミニの上級車でした。横置エンジンの前輪駆動方式でボディの4隅にタイヤを配したスペース効率の高い基本設計はミニを踏襲していました。サスペンションはゴムのスプリングに液圧式の前後輪関連懸架機能を追加した、ハイドロ ラスティック方式というユニークな方式でした。
ボディはピニンファリーナのデザインで、イギリス車らしいオーソドックスなフロントとテールフィンの付いた独特なリアがうまく融合したシンプルながら美しいデザインでした。最初のADO16はモーリス 1100で、1962年にデビューしました。BMC Aタイプと呼ばれる4気筒1.1L(50HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速125km/hの性能でした。1967年にはテールフィン部分を変更したMK IIにマイナーチェンジし、1.3Lエンジンが追加されるなどして1971年頃まで生産されました。優れた操縦性、居住性も相まって、ADO16シリーズはミニ同様に大ヒットしました。
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ミニカーはビテス製で1998年頃に発売されました。ビテスはモーリス、オースチン、MGなどADO16シリーズを20種類ほどモデル化しています。ビテスのADO16シリーズはプロポーションが良く、グリルやホイールなど各ブランドの違いをきちんと作り分けてあるので、集めると楽しいシリーズです。当サイトではモーリス、オースチン、MG、バンデン プラを紹介しています。モーリス 1100の当時物ミニカーとしてはディンキー、スポットオン、テクノなどがありました。最近の物ではヴァンガーズがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1963年に発売されたディンキー(英)の当時物のモーリス 1100の画像です。ビンテージ物のミニカーですから素朴な作りですが、それでもプロポーションはしっかりしていて良い出来ばえです。ボンネットが開閉するギミックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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