ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

PACKARD SUPER EIGHT SEDAN 1937 USA

PACKARD SUPER EIGHT SEDAN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SOLIDO 4047 1/43 132mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m
エンジン 変速機: 8気筒 4.6L 120HP 3段変速
性能: 最高速136km/h
データーベースでパッカードのミニカー検索

 

パッカード スーパー エイト セダン アメリカ 1937

 

 パッカードは航空用エンジンの生産でも有名で、第一次大戦中はV型12気筒航空機エンジンを量産しました。第一次大戦後の1924年に8気筒5.9L(84HP)エンジンを搭載するシングル エイトを発表し、この車はツイン シックスの後継車として成功し、生産台数でキャディラックを追い抜きアメリカの高級車No.1の地位をかためました。1930年代になると、世界大恐慌によって高級車の販売が低下しパッカードは販路拡大の為、中級車市場に進出します。1932年に6気筒エンジンを搭載した廉価版のライト シックスを発表しますが、これは評判が悪くすぐに8気筒エンジンに戻しました。

 

 1935年にはシングル エイトの後継車として新型8気筒エンジン(4.6L 120HP)を搭載したスーパー エイトが登場します。スーパー エイトはホイールベースが120インチであったことから、120とも呼びます。スーパー エイトは前輪独立懸架で4輪油圧ブレーキが装備され、パッカードとしては破格の低価格でした。あこがれのパッカードがお安く買えるということで、スーパー エイトは大ヒットしました。1937年にはさらに低価格の6気筒エンジン搭載の110/115を発売しました。この年にパッカードは同社の年間最高生産台数(約11万台)を記録しています。中級車シリーズは一時的にパッカードの業績を上げましたが、パッカードのブランドイメージを下げることになりました。

 

 

 ミニカーはソリド製で、1986年に発売されました。コーチビルダー は不明ですが、リアにトランクの付いているフォーマルな4ドアセダンをモデル化しています。当時のソリドのクラシックカーはクラシックカーを専門としていたリオほど凝った作り方をしていませんが、当時のクラシックカーのミニカーとしては値段相応で文句のない出来ばえでした。このスーパー エイトも全体的な雰囲気や室内などがきちんと再現されていて良い出来ばえです。なおフロントグリル全体がメッキされていますが、実車ではスリット部分以外はボディ同色となっているのがほとんどなので、その点は値段相応とはいえやや残念です。ソリドはバリエーションで前述したコンバーチブル(型番4037)もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD SUPER EIGHT 1
PACKARD SUPER EIGHT 2

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GM CHEVROLET COUPE 1937 USA

GM CHEVROLET COUPE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BROOKLIN 4 1/43 103mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 6気筒 3.5L 85HP 3段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースで戦前のシボレーのミニカー検索

 

GM シボレー クーペ アメリカ 1937

 

 馬車製造会社を経営していたウイリアム C デュラントは1908年にGM(ジェネラル モータース)社を設立しました。GM社はキャディラックオールズモービルなどを買収して拡大していきました。財務の悪化で経営権を剥奪されたデュラントは1911年にシボレー社を設立し低価格の大衆車を開発しました。最初のシボレーは6気筒4.8Lエンジンを搭載したクラシック シックスで、安価ながら高性能だったので成功しました。シボレーの成功でデュラントはGMの経営者として復帰し、1916年にシボレーはGMの大衆車ブランドとなりました。

 

 1915年にシボレーはフォード T型に対向してモデル 490(4気筒2.8Lエンジン搭載)を発表し名前どおりの490ドル(T型と同じ値段)で販売し、フォード Tのシャアを奪い始めました。1923年にフォード T型より少し良い品質のシューペリア(SUPERIOR 4気筒2.8Lエンジン搭載)を発売しヒットさせ、1931年にはフォード A型を抜いてベストセラーカーとなりました。さらに4気筒エンジン搭載のフォード A型に対して6気筒エンジンを搭載したACシリーズを1929年に発売し、その頃には販売台数でフォードを上回るようになっていました。

 

 

 ミニカーはこの時代のアメリカ車を多くモデル化しているイギリスのブルックリン製です。ブルックリンのミニカーはホワイトメタル製でハンドメイドの少量生産品です。少量生産なのでほとんどのパーツが金属製で、手に持つとずっしりと重く存在感があります。これは1937年に登場したシボレーの上級グレードのマスター デラックス クーペをモデル化しているようです。当時の流行りであった流線型ボディを再現していますが、横から見ると窓がずいぶん小さく感じます。プロポーション的には実車のイメージを強調するやや大げさなデフォルメがされているようです。この時代のシボレー乗用車のミニカーはフランクリン ミントやダンバリー ミントの1/24がありますが、それ以外はあまりミニカーになっていませんので、その点で貴重なミニカーだと思います。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET COUPE 1
GM CHEVROLET COUPE 2

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GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 1938 USA

GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
REXTOY 2 1/43 134㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m
エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

 

GM キャディラック V16 クーペ デビル アメリカ 1938

 

 1930年代中頃ののキャディラックのラインナップは50、60、70、75、80、85、90といった7シリーズ構成でした。50/60シリーズにはV型8気筒4.1L/5.3L/5.7L、70/75シリーズにはV型8気筒/5.3L/5.7L、80/85/90シリーズにはV型12気筒6L/V型16気筒7.4Lなどのエンジンが搭載されました。それぞれのシリーズにはリムジーン/セダン/クーペ/カブリオレなど様々なボディ形式が用意され、この車種構成で年間に約3万台弱を販売していました。一番売れたのはV型8気筒エンジン搭載の60シリーズだったようです。当時ライバルであったパッカードは約10万台を販売しており、この頃はまだ販売台数で負けていました。

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行した流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年式にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 

 ミニカーはこの時代のアメリカ車を多くモデル化しているフランスのレックストイ製で、1987年に発売されました。V型16気筒エンジンを搭載した最上級の90シリーズ クーペ デビルをモデル化しています。クーペ デビルとは運転席(前席)の屋根だけがオープンになっているフォーマルな用途に使われるセダンのことです。レックストイはホワイトメタル製で、グリルやバンパーなどが金属製パーツで構成された重厚な出来ばえです。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 1
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 2

 以下は同じレックストイのバリエーションで、セダン(型番4)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 3
GM CADILLAC V16 COUPE DE VILLE 4

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GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 1938 USA

GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 画像をクリック/タップすると画像が変わります
REXTOY 1 1/43 134㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m
エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

 

GM キャディラック V16 クーペ 2ドア アメリカ 1938

 

 1930年代中頃ののキャディラックのラインナップは50、60、70、75、80、85、90といった7シリーズ構成でした。50/60シリーズにはV型8気筒4.1L/5.3L/5.7L、70/75シリーズにはV型8気筒/5.3L/5.7L、80/85/90シリーズにはV型12気筒6L/V型16気筒7.4Lなどのエンジンが搭載されました。それぞれのシリーズにはリムジーン/セダン/クーペ/カブリオレなど様々なボディ形式が用意され、この車種構成で年間に約3万台弱を販売していました。一番売れたのはV型8気筒エンジン搭載の60シリーズだったようです。当時ライバルであったパッカードは約10万台を販売しており、この頃はまだ販売台数で負けていました。

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行した流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年式にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 

 ミニカーは前述したレックストイ製のV16 クーペ デビルのバリエーションで、これは伸びやかなデザインの2ドアクーペです。レックストイはホワイトメタル製で、グリルやバンパーなどが金属製パーツで構成された重厚な出来ばえです。レックストイはこのほかにもバリエーションで、セダンやキャブリオレなどもモデル化していました。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 1
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 2

 以下は同じレックストイのバリエーションのV16 コンバーチブル チッチョリーナ仕様(型番7)の画像です。1980年代に国会議員に選出されたことで有名になったイタリアのセクシー女優のチッチョリーナさんのフィギュアが後席に座っています。このミニカーは彼女の人気にあやかって作られたものですが、このような実車があったかどうかは不明です。(お遊びのミニカーですから、たぶん実在しないと思います)(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 1
GM CADILLAC V16 COUPE 2-DOOR 2

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GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?) 1939 USA

GM CADILLAC 90 FLEETWOOD LIMOUSINE (V18?) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ALTAYA VOITURES CLASSIQUES No.46 1/43 137mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.76m 全幅約2m
エンジン 変速機: V型16気筒 7L 185HP 3段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

 

GM キャディラック 90 フリートウッド リムジン (V18?) アメリカ 1939

 

 1938年にモデルチェンジしたキャディラックは次の1940年代への先駆けとなる斬新なデザインとなりました。当時流行した流線型を取り入れつつ、リアフェンダーやトランクの形状が近代的な3ボックス スタイルに変わろうとしていました。1938年式にはサイドバルブ式を採用した新しいV型16気筒エンジンが登場しました。このエンジンはVバンク角を従来のOHV方式90°から135°に広げ、従来の半分の部品で構成されていました。排気量は7Lと少し小さくなりましたが、185HPに性能は向上していました。このエンジンは高さが低くなったので、ボンネットを下げたボディデザインが可能となり重心が下がったことで操縦性が良くなりました。このエンジン搭載車は1940年まで生産されました。

 

 この画像のような用途が限られるフォーマル リムジンは製作台数が少ないので、モデルとなった実車は極めて希少な車でした。当時特注仕様のキャディラックはGM傘下となったコーチビルダーのフリートウッドがボディを架装していましたが、この頃になるとかなり近代的なデザインになっています。オプション装備にはラジオ(約70$ 現在の貨幣価値で約35万円)やヒーター(約30$)がありました。当時のラジオはかなり高価だったようです。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのNO.46でメーカーはALTAYA(イクソ)です。全体的なプロポーション、クロームメッキの大きなフロントグリル、クロームモール処理、室内などよく出来ています。この時代の重厚なアメリカ製最高級車を見事に再現した魅力的なミニカーに仕上がっています。

 なおこのミニカーは車名がV18と表記されています。V型18気筒エンジンのキャディラックなど無かったはずですから単なる間違いと思うのですが、それにしても底板にまでしっかりと明記されているので何か意味があるのかもしれません。(散々調べましたが??でしたので、やはり間違いでしょう) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC 90 FLEEDWOOD (V18?) LIMOUSINE 1
GM CADILLAC 90 FLEEDWOOD (V18?) LIMOUSINE 2

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FORD LINCOLN ZEPHYR CONVERTIBLE 1939 USA

FORD LINCOLN ZEPHYR CONVERTIBLE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SIGNATURE 32333B 1/32 160mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m
エンジン 変速機: V型12気筒 4.4L 110HP 3段変速
性能: 最高速145km/h
データーベースでリンカーン ゼファーのミニカー検索

 

フォード リンカーン ゼファー コンバーチブル アメリカ 1939

 

 GMの中級車(ビュイックやオールズモービルなど)に対抗してフォードは1935年にリンカーンの廉価版リンカーン ゼファー(V型12気筒4.4Lエンジン)、1938年に新ブランドのマーキュリー(V型8気 4Lエンジン)を発売しました。ゼファーはフェンダーに埋め込まれたヘッドライトなど空気力学に基づいてデザインされた流線形ボディを備えた先進的な車でした。4ドアセダン/コンバーチブル、2ドアセダン/クーペ/コンバーチブルのボディ形式がありました。8気筒エンジンを搭載していたライバルのキャディラックやパッカードの廉価版に対して、V型12気筒エンジンを搭載していたのは優位でした。

 

 ゼファーは初年度に約15000台が販売され、リンカーン ブランドの販売台数の大半を占め、大ヒットしました。1941年以降は全てのリンカーンはゼファーをベースにしたモデルになりました。その為ゼファーという名前は戦前まで使われただけで、戦後はリンカーンに統合され使われなくなりました。ゼファーは「アメリカで最初に成功した流線型デザイン」といわれ、同時期に流線型を打ち出して失敗したクライスラーエアフローとは違い傑作車として高く評価されています。

 

 

 ミニカーはシグネチャー製のクラシックカーシリーズで、2007年頃に購入しました。フロントグリルが大幅に変更された1939年式のコンバーチブル クーペをモデル化しています。このシリーズは1/32と中途半端なスケールですが、そのサイズを生かしてドア/ボンネット開閉などのギミック付きで室内やエンジンもそこそこ再現してあります。このゼファーもプロポーションが良く、室内やエンジンなどの細かいところもきちんと作ってあり、さらに前輪の操舵ギミック(ハンドルと連動しない)まで付いています。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジン部/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD LINCOLN ZEPHYR 1
FORD LINCOLN ZEPHYR 2

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GRAHAM PAIGE MODEL 97 ROADSTER 1939 USA

GRAHAM PAIGE MODEL 97 ROADSTER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VOITURES CLASSIQUES (IXO ALTAYA) 13 1/43 123㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.9m
エンジン 変速機: 6気筒 3.6L スーパーチャージャー 116HP 3段変速
性能: 最高速 不明
データーベースでグラハムのミニカー検索

 

グラハム ペイジ モデル 97 ロードスター アメリカ 1939

 

 アメリカでトラックを生産していたグラハム社が乗用車を生産する為に、乗用車メーカー ペイジ社を買収しグラハム ペイジ社が1927年に設立されました。グラハム ペイジ社は主として6気筒車を生産していました。1932年に8気筒車ブルーストリーク(BLUESTREAK)などを登場させますが、この車は売れず1936年に8気筒車がなくなりました。その頃に戦前の日産自動車がこの会社の旧型の生産設備を買い取り、それをダットサン 70型として生産しており、日本ではこの件で同社の名前が知られています。(実車画像→ グラハム ペイジ ブルーストリーク 1932)

 

 1938年に「Spirit of motion」と称するフロントグリルやフェンダーを前方に突き出したデザインの車が登場しました。このデザインは「シャークノーズ(SHARK NOSE:鮫の鼻)」とあだ名され、インパクトがある外観の為、同社の代表車種として知られています。このデザインのモデル 97は6気筒3.6Lスーパーチャージャー付(116HP)エンジンを搭載していました。ただこのデザインは不評でほとんど売れなかったそうです。その後1940年にハリウッドという名前の車が登場しました。この車は倒産したコード 810のボディなど他社の部品を寄せ集めたもので、これも売れず最後のモデルとなりました。1941年に生産を停止し、1947年にカイザー フレーザー社に吸収合併されました。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」(No13)用として作られた物でイクソ製です。(当方はオークションで入手しましたが、イクソでもカラーリングなどを変更して2008年に型番MUS013で発売されました) 1938年に発表されたモデル 97 ロードスターをモデル化しています。出来ばえとしては「VOITURES CLASSIQUES」シリーズの標準的なもので、特徴的な突き出したノーズやフェンダー上に組み込まれたヘッドライトなどがうまく再現されています。室内もインパネの中央に当時のラジオらしき物?が再現されているなど良く出来ています。これ以外のグラハムのミニカーとしてはBROOKLIN(ホワイトメタル製)、NEO(レジン製)がありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GRAHAM PAIGE MODEL 97 ROADSTER 1
GRAHAM PAIGE MODEL 97 ROADSTER 2

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PACKARD SUPER EIGHT FORMAL SEDAN 1940 USA

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REXTOYS 61 1/43 122mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m
エンジン 変速機: 8気筒 5.8L 160HP 3段変速
性能: 最高速136km/h?
データーベースでパッカードのミニカー検索

 

パッカード スーパー エイト フォーマル セダン アメリカ 1940

 

 1930年代になると、世界大恐慌によって高級車の販売が低下しパッカードは販路拡大の為、中級車市場に進出します。1932年に6気筒エンジンを搭載した廉価版のライト シックスを発表しますが、これは評判が悪くすぐに8気筒エンジンに戻しました。 1935年にはシングル エイトの後継車として新型8気筒エンジン(4.6L 120HP)を搭載したスーパー エイトが登場します。スーパー エイトはホイールベースが120インチであったことから、120とも呼びます。スーパー エイトは前輪独立懸架で4輪油圧ブレーキが装備され、パッカードとしては破格の低価格でした。あこがれのパッカードがお安く買えるということで、スーパー エイトは大ヒットしました。1937年にはさらに低価格の6気筒エンジン搭載の110/115を発売しました。この年にパッカードは同社の年間最高生産台数(約11万台)を記録しています。中級車シリーズは一時的にパッカードの業績を上げましたが、パッカードのブランドイメージを下げることになりました。

 

 パッカードはその後、8気筒エンジンを搭載するスーパー エイトの上級車スーパー エイト 160/180などを発表し、高級車マーケットが縮小する中で1930年代を乗り切りました。1941年にはスーパー エイト 180の後継車のクリッパーが登場しました。なお旧型の180の製造ラインの設備がソ連政府に売却され、それを使ってソ連のVIP専用車ZIS 110(後のZIL)が製造されました。

 

 

 ミニカーはクラシックカー専門だったフランスのレックストイ製で、1990年頃に発売されました。材質はホワイトメタルで、ほとんどが金属パーツですので重いです。プロポーションが正確で、ホワイトメタル製ミニカーに共通する独特の柔らかい作風がこの時代の車の雰囲気にぴったりで良い出来ばえです。1940年式のスーパー エイト セダンのモデル化で前述した1937年型セダンとに比べると、全体的に丸みがついてより近代的なデザインになっていることがわかります。以下はフロント/リアの拡大画像とフロントグリル/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD SUPER EIGHT FORMAL SEDAN 1
PACKARD SUPER EIGHT FORMAL SEDAN 2

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FORD WOODY WAGON  1940 USA

FORD WOODY WAGON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ERTL 2517 1/43 117mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: V型8気筒 3.6L 90HP 3段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでフォード ウッディのミニカー検索

 

フォード ウッディ ワゴン アメリカ 1940

 

 ステーション ワゴンとは車体が2ボックスで室内には座席とそれに連続する荷室を備えている車体形式を示します。ワゴンの前にステーション(駅)が付いている理由は、当初この形式の車が列車で駅に到着した人と荷物を最終的な目的地まで運ぶ役割をしていたからだそうです。この形式の車両は商用車として扱われていましたが、それを乗用車的に使うことを最初に提唱し積極的に進めたのはアメリカのフォードでした。1910年代にフォードがT型に初めてステーションワゴン的なモデルを製作しましたが、当時の車体はまだ手作業による木製でしたのでこの車は「ウッディ(Woody)」と呼ばれていました。

 

 その後鋼鉄製ボディがあたりまえの時代になると、製作に手間がかかる木製ボディは高級な仕様となって行きました。少し前までステーションワゴンの後部に木製パネル(又はそれに似せた化粧パネル)が使われていたのはその名残りです。このウッディ ワゴンはV型8気筒3.6Lエンジンを搭載した1940年式フォードのステーションワゴンです。ウッディ ワゴンという名前のとおり荷室部分に本物の木材が使用されていました。1940年頃にはボディは既に鋼鉄製となっていたので、手間がかかる本物の木材を使ったこのワゴンは高級な乗用車でした。

 

 

 ミニカーは1987年に発売されたアーテル(ERTL)製です。初期のアメリカ車をモデル化したアーテルの「VINTAGE VEHICLES」シリーズの1台です。ドアに「WHISPERING PINES LODGE」とロゴが付いていますが、「WHISPERING PINES LODGE」とはコテージタイプの宿泊施設(ホテル)の名前のようですから、これはホテルの送迎車だと思われます。1940年式フォードの特徴である突き出したノーズ/フロントグリルやフェンダーに埋め込まれたヘッドライトが良く再現されています。後部の木材風の仕上げもそこそこリアルで当時のミニカーとして良く出来ていました。同時期のフォード ウッディ ワゴンのミニカーはダンバリーミントの1/24、ヤトミン、ミニチャンプス、ホットホイールの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD WOODY WAGON 1940 1
FORD WOODY WAGON 1940 2

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PACKARD 180 DARRIN CONVERTIBLE 1941 USA

PACKARD 180 DARRIN CONVERTIBLE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SIGNATURE 32398 1/32 169mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約1.95m
エンジン 変速機: 8気筒 5.8L 160HP 3段変速
性能: 最高速136km/h?
データーベースでパッカードのミニカー検索

 

パッカード 180 ダリン コンバーチブル アメリカ 1941

 

 アメリカのの自動車デザイナー ハワード ダリン(Howard A. Darrin)は、友人のトーマス ヒバード(Thomas L. Hibbard)と共同で、コーチビルダー ヒバード&ダリン社を1923年にフランスのパリで創立しました。ヒバード&ダリン社はヨーロッパに住むアメリカ人向けに高級車のカスタムデザインを架装していました。1937年に彼はアメリカに戻り、「パリのダリン(Darrin Of Paris)」という名前の会社でハリウッドの有名人(クラーク ゲーブルやアル ジョルソンなど)向けにカスタムデザイン車を約20台ほど架装しました。これらの車のほとんどはパッカードがベースでした。

 

 ハリウッドの著名人の車ということで、ダリンのパッカードは有名になっていきました。そこで1939年にパッカードはダリンと契約し、1940年のカタログにパッカード ダリン モデルが設定されました。1941年にはダリンのデザインした新型車クリッパーが発表されました。1941年末に太平洋戦争が勃発し、民間乗用車の生産が禁止されたので、パッカードも乗用車の生産を停止しました。パッカード ダリン モデルは1942年までに約50台ほどが生産されたようです。(半数はこのようなカブリオレだったようです)

 

 

 ミニカーはシグネチャー製のクラシックカーシリーズで、2008年頃に購入しました。1/32と中途半端なスケールですが、そのサイズを生かしてドア/ボンネット開閉などのギミック付きで室内やエンジンもそこそこ再現してあります。ただし1/18ほど精密ではないので、その分値段は控えめ(約3500円)で、財布の軽い私のお気に入りのシリーズです。このダリンもプロポーションが良く、細かいところも値段以上にきちんと作ってあります。これ以外のパッカード ダリンのミニカーは、フランクリン ミントの1/24、ウエスタンモデル(ホワイトメタル製)、最近のMATRIX(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リア(トランク開閉)の拡大画像と室内/ボンネット開閉(エンジン部)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD 180 SUPER EIGHT FORMAL DARRIN 1
PACKARD 180 SUPER EIGHT FORMAL DARRIN 2

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