ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

STUTZ DV32 BEARCAT 1931 USA

STUTZ DV32 BEARCAT 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y14 1/44 111mm

 

スタッツ DV32 ベアキャット アメリカ 1931

 

 ブラックホークと同時期にスタッツ 8にスーパーチャージャーを追加した高性能版も登場し、こちらには1910年代の名車ベアキャットの名前を復活させています。しかし1930年代にはキャディラック、リンカーンなどからV型16/12気筒の高性能車が発売され、スタッツも新しいDOHC32バルブ8気筒を搭載したDV32を発売して対抗しますが、自動車初期の唯一のアメリカン スポーツカーであったスタッツは結局1935年に倒産しました。

 

 ミニカーはマッチボックス製でDV32 ベアキャットをモデル化しています。マッチボックスのYシリーズのなかでも、このベアキャットは特に出来の良いモデルです。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m
エンジン 変速機: 8気筒DOHC 5L 155HP 3段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでスタッツのミニカー検索
 

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STUDEBAKER PRESIDENT ROADSTER 1931 USA

STUDEBAKER PRESIDENT ROADSTER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BROOKLIN 88 1/43 112㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m
エンジン 変速機: 8気筒 5.5L 122HP 3段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでスチュードベーカー プレジデントのミニカー検索

 

スチュードベーカー プレジデント ロードスター アメリカ 1931

 

 スチュードベーカー社の前身は19世紀から馬車製造を行っていた歴史のある会社で、19世紀後半には世界最大の馬車メーカとなっていました。1904年に他社のガソリンエンジン車の販売を開始し、1911年にスチュードベーカー社を設立し1914年から自社ブランドの自動車を発売しました。当初は4気筒エンジンと6気筒エンジン搭載車があり安価であったので良く売れたそうです。1920年代には6気筒エンジン搭載車が3車種あり、1925年には10万台以上を生産していました。1928年には高級車のピアス アロー社を吸収合併しました。

 

 最上級モデルであった6気筒5.8Lエンジンを搭載したプレジデントに8気筒5.1Lエンジンが1928年に追加されました。同時期に6気筒エンジン搭載車はディクテーター(DICTATOR 独裁者)とコマンダー(COMMANDER 司令官)という名前になりました。どちらも大げさな名前で、プレジデントは大統領車だったわけではありません。1931年にプレジデントののエンジンは8気筒5.5L(122HP)に拡大され、スチュードベーカーの最上級車であることを示す為に楕円形のヘッドライトが採用されました。当時のプレジデントはGM キャディラックやパッカードと同等レベルの高級車でした。

 

 

 ミニカーはこの時代のアメリカ車を多くモデル化しているイギリスのブルックリン製です。ブルックリンのミニカーは全てホワイトメタル製でハンドメイドの少量生産品です。少量生産なのでほとんどのパーツが金属製で、手に持つとずっしりと重く存在感があります。(個人的な好みですがこのような重量感のあるミニカーが好きです) ホワイトメタル製ミニカー独特のごつい感じの造形ですが、プロポーションは良く、フロントグリルや楕円形のヘッドライトもうまく再現されています。またフロントグリル上の鳥のマスコットや室内などの細部もそれらしく再現されています。この当時のスチュードベーカーのミニカーはほとんどないのでその点で貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

STUDEBAKER PRESIDENT CONVERTIBLE ROADSTER 1
STUDEBAKER PRESIDENT CONVERTIBLE ROADSTER 2

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GM CADILLAC 452 V16 SPORT PHAETON 1932 USA

GM CADILLAC 452 V16 SPORT PHAETON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DANBURYMINT 303M 1/24 243mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m
エンジン 変速機: V型16気筒 7.4L 165HP 3段変速
性能: 最高速150km/h
データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

 

GM キャディラック 452 V16 スポーツ フェートン アメリカ 1932

 

 1930年に登場したV型16気筒エンジンを搭載したキャディラック 452は初年度に約3000台が生産されました。コーチビルダーのフリートウッドがリムジーンやコンバーチブルなどのボディを架装し、価格は最低でも5000ドル(現在の2000万円ぐらい)と非常に高価でした。1929年に世界大恐慌が起こりアメリカは不況の真っ只中でしたので、452のような高級車を購入できたのはごく限られた富裕層だけでした。

 

 V型16気筒エンジンを搭載したキャディラックは初年度以降は年間100台ほどしか売れない車でしたが、その中でも特に希少であったボディ形式は「スポーツ フェートン」と呼ばれるオープンカーでした。フェートンとは4ドアのオープンカーを意味しますが、この「スポーツ フェートン」はリアシートの前のカウルにもウインドースクリーンが装備されているデュアル カウル フェートンという高級なボディ形式でした。このスクリーンが付いたリアカウルはリアシートに出入りする際には持ち上がる構造となっていました。同じボディ形式が同時代の高級車デューセンバーグ Jパッカード トゥエルブにもありました。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたアメリカのダンバリーミント製です。ダンバリーミントはコレクター向けの商品を扱う会社で、同業のフランクリン ミントと同時期に同じような1/24 精密ミニカーを製作していました。どちらも当時は通信販売でしか購入できませんでした。両社の1/24のミニカーはプラスチック製パーツが少ない重厚な作りで、ドア/ボンネットなどが可動しエンジンやサスペンションなどもリアルに再現され、何れも素晴らしい出来ばえでした。このダンバリーミントのスポーツ フェートンも、マスコットの鳥が付いたリアルなフロントグリル、良く再現されたエンジンやサスペンションなどかなり良く出来ています。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC V16 SPORT PHAETON 1
GM CADILLAC V16 SPORT PHAETON 2

  以下はキャビン部分の拡大画像と下回りメカ/前輪操舵動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC V16 SPORT PHAETON 3
GM CADILLAC V16 SPORT PHAETON 4

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CHRYSLER IMPERIAL LEBARON 1932 USA

CHRYSLER IMPERIAL LEBARON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SIGNATURE 32116 1/32 162mm

 

クライスラー インペリアル ルバロン アメリカ 1932

 

 GMのビュイック部門の責任者であったウオルター P クライスラーはGMから離れたあと、経営危機にあった小型車メーカーのマックスウェル社の再建に着手し6気筒エンジンのクライスラー シックスを開発します。この車は大ヒットし1925年にクライスラー社が創立されます。

 クライスラーはその後ダッジやプリムスなどを傘下に加えフォード、GMに次ぐ自動車メーカーになっていきます。ルバロンとは元々コーチビルダーの名前でしたが現在では車名になっています。

 

 ミニカーはシグネチュア製(ヤトミン)で、サイズが中途半端ですがなかなか良くできています。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m
エンジン 変速機: 8気筒 6.3L 125HP 3段変速
性能: 
データーベースでクライスラー インペリアルのミニカー検索
 

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FORD V8 ROADSTER (MODEL 18) 1932 USA

FORD V8 ROADSTER (MODEL 18) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ELIGOR 1200 1/43 105㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m
エンジン 変速機: V型8気筒 3.6L 65HP 3段変速
性能: 最高速122km/h
データーベースでフォード V8のミニカー検索

 

フォード V8 (モデル18) ロードスター アメリカ 1932

 

 フォード T型の後継車A型は4気筒エンジンを搭載していましたが、ライバルであったGMのシボレーが6気筒エンジンを搭載していたことに対抗して、1932年にV型8気筒3.6L(65HP)エンジンを搭載したフォード V8(モデル18)が追加されました。V型8気筒エンジンは現在でも高級車のエンジンですから、ずいぶん思い切った戦略をとったものです。(カローラにV型8気筒エンジンを載せるようなものですから) 画像は人気車種であったV8 ロードスターでシンプルで魅力的なスタイルをしています。

 

 フォード V8と同じボディに4気筒エンジンを搭載したフォード B型も同時に販売されていました。V8との価格差は50ドル(当時の車両価格は500ドル程度)だったとのことで、V8のほうがよく売れたそうです。この安価なV型8気筒エンジンはフォードの中級車にも展開され、1953年まで20年間も基本設計を変えずに使われていました。ちなみにライバルのGM シボレーがV型8気筒エンジンを搭載したのは1950年代でした。モデル18は1933年にモデル40に、1935年にモデル48に発展しました。1937年には外観を一新してスタンダードという名前のシリーズになりました。

 

 

 ミニカーは1986年に発売されたエリゴール製です。フォード V8 ロードスター 1932年式をモデル化しています。プロポーションが良くフロントウィンドー手前横に生えた小さなライト(ウインカーだと思う?)やホイールなどの細部も再現されていて、実車の雰囲気が良く再現されています。エリゴールの初期物はノレブの型を使っていた物があったのですが、これはエリゴールのオリジナルのようです。エリゴールは4ドア/2ドアセダン、ポリス、商用バン、ピックアップなどのバリエーションを約50種類ほど出しています。エリゴール以外ではテクノのビンテージ物の商用車(戦後型)、ソリドのセダン(フォード UK版)、マッチボックス ディンキーのセダン(フォード UKの戦後型)、デルプラド 世界の名車シリーズのクーペ、イクソ(ホワイトボックス)のセダンなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD V8 ROADSTER 1
FORD V8 ROADSTER 2

 以下は2002年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズのフォード V8 2ドア クーペ (1/43 No.71)の画像です。V8 クーペ 1932年式をモデル化しています。メーカーは不明で、確証はないですがアーテル(ERTL)ではないかと思います。プロポーションは悪くなく細部もそこそこ仕上げてあるので、この名車シリーズとしては良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 COUPE 1
FORD V8 COUPE 2

 以下は1982年頃に発売されたエリゴール製のフォード V8 ピックアップ (1/43 型番1080)の画像です。上記のバリエーションのピックアップで、これもいい雰囲気に仕上がっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 ROADSTER 1
FORD V8 ROADSTER 2

 以下は1982年頃に発売されたエリゴール製のフォード V8 バン ロンジン(LONGINES) (1/43 型番1075)の画像です。これも上記のバリエーションで、商用バンをモデル化しています。ロンジンは有名な腕時計のブランドですから、そのサービスカー仕様です。この商用バン仕様には数種類のバリエーションがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 ROADSTER 1
FORD V8 ROADSTER 2

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GM CADILLAC 452C V16 PHAETON FLEETWOOD 1933 USA

GM CADILLAC 452C V16 PHAETON FLEETWOOD 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SIGNATURE 32302 1/32 163㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m
エンジン 変速機: V型16気筒 7.4L 165HP 3段変速
性能: 最高速150km/h
データーベースでキャディラック 戦前のミニカー検索

 

GM キャディラック 452C V16 フェートン フリートウッド アメリカ 1933

 

 1930年に登場したV型16気筒エンジンを搭載したキャディラック 452は初年度に約3000台が生産されました。コーチビルダーのフリートウッドがリムジーンやコンバーチブルなどのボディを架装し、価格は最低でも5000ドル(現在の2000万円ぐらい)と非常に高価でした。1929年に世界大恐慌が起こりアメリカは不況の真っ只中でしたので、452のような高級車を購入できたのはごく限られた富裕層だけでした。

 

 V型16気筒エンジンを搭載したキャディラックは初年度以降は年間100台ほどしか売れない車でした。1933年には限定生産車種となり、シリアルナンバーを記したプレートが車に取り付けられたそうです。画像は1933年にマイナーチェンジされた452Cにフリートウッドが架装したフェートン(4ドア オープン)で、1930年代の有名な歌手/俳優 アル ジョンソンが発注したシリアルナンバー56番の車ということです。当時の価格は8000$(現在の3200万円ぐらい)だったそうで、実車はアメリカの国立自動車博物館(NATIONAL AUTOMOBILE MUSEUM かつてのハーラー自動車ミュージアム)に保管されているようです。

 

 

 ミニカーはヤトミンのシグネチャー クラシックカーシリーズで、2006年頃に購入しました。1/32と中途半端なスケールですが、そのサイズを生かしてドア/ボンネット開閉などのギミック付きで室内やエンジンもそこそこ再現してあります。ただし1/18ほど精密ではないので、その分値段は控えめ(約3500円)で、財布の軽い私のお気に入りのシリーズです。このキャディラック V16もプロポーションが良く、エンジンなどの細かいところもきちんと作ってあり、さらに前輪の操舵ギミック(ハンドルと連動しない)まで付いています。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネットを開いたエンジン部/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC V16 452C FLEETWOOD 1
GM CADILLAC V16 452C FLEETWOOD 2

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AUBURN 12-160 SPEEDSTER ROADSTER 1933 USA

AUBURN 12-160 SPEEDSTER ROADSTER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS037 1/43 120㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: V型12気筒 6.4L 160HP 3段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでオーバン/コード/デューセンバーグのミニカー検索

 

オーバン 12-160 スピードスター ロードスター アメリカ 1933

 

 インディアナ州オーバンの馬車製造会社が1900年にオーバーン自動車を設立し自動車製造を始めました。1920年頃まで平凡ながら信頼性の高い車を生産していましたが、第一次大戦の物資不足の影響で工場が閉鎖されました。自動車ディーラーの優秀な販売員だったエレット ローバン コード(Errett Lobban Cord)はこの会社を1926年に再建し、その後の3年間でオーバン、コードデューセンバーグの3つの自動車メーカーと航空機会社などを傘下に持つ一大企業連合体「コード帝国」を作り上げました。コード帝国でオーバンは大衆向けの高性能車でした。

 

 1928年にライカミング製のV型8気筒4L(88HP)エンジンを搭載した8-88(8気筒88HPの意)が登場しました。この車は8気筒エンジン搭載車としては安い価格ながら、パッカードなどの高級車と同じ4輪油圧ブレーキとシャーシ潤滑システムを装備し美しいデザインもあいまって大いに注目されました。同年に8気筒4.9L(115HP)エンジンを搭載する8-115が追加されました。8-115は3段変速で最高速137km/hの性能でした。さらにボディ後部がボートの形状になっていることからボートテールと呼ばれる、スポーティなロードスター仕様のスピードスターも追加されました。このスピードスターはオーバンの代表的なモデルとして有名でした。1932年にはV型12気筒6.4L(160HP)エンジンを搭載した高性能版の12-160が登場しました。オーバンはストックカーレースで活躍しており、パイクス ピークでの優勝など多くの速度記録も達成しています。

 

 

 ミニカーは2012年に発売されたイクソ製のMUSシリーズです。オーバン スピードスターとしては後述する1935年に登場した851 スピードスターのほうが有名ですが、この12-160はその少し前のモデルとなります。このミニカーは元々はフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.20として作られた物でした。雑誌付きの物は白で緑色のラインが入っていますが、これは黒で銀色のラインに変えてありワイヤースポークホイールの造形やエッティングパーツのワイパーなど雑誌付きの物より仕上げレベルを上げてあります。銀色のラインが収束して黒/銀で塗り分けられたボディ後部は、実車に忠実に出来ていて魅力的です。またオープンカーですので、室内もそこそこ再現されています。なおオーバン 12-160のミニカーはこれしか無いようです。(イクソの別ブランドのホワイトボックスでも同じものが発売されています) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUBURN 12-160 SPEEDSTER ROADSTER 1
AUBURN 12-160 SPEEDSTER ROADSTER 2

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DUESENBERG J CONVERTIBLE VICTORIA 1933 USA

DUESENBERG J CONVERTIBLE VICTORIA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLINMINT RU77 1/24 252㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6m 全幅約1.85m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 6.9L 265HP 3段変速
性能: 最高速186km/h
データーベースでデューセンバーグのミニカー検索

 

デューセンバーグ J コンバーチブル ビクトリア アメリカ 1933

 

 コード傘下となったデューセンバーグが1928年に発表したモデル Jはデューセンバーグを一躍有名にしました。モデル Jはアメリカ最大、最速、最高品質を目指して開発され、値段も当時最高の超豪華車でした。サイズは全長約5.6m(リムジーン)、性能は当時レーシングカーしか採用していなかったDOHC方式8気筒6.9L(265HP)エンジンを搭載し最高速180km/h、コーチビルダーが特注ボディを架装して販売され、その価格は大衆車T型フォードの約40倍でした。この車を買えたのは当時のハリウッドの大スターや王侯貴族だけでした。

 

 ボディは有名なコーチビルダーが担当し華麗なデザインのボディが架装されました。ボディ形式としては4ドアセダン、2ドアクーペ、スパイダー、フェートン(4座オープン)、ダブル カウル フェートン(前席/後席にスクリーンが付いた4座オープン)などがありました。最も高価なモデルは当時の価格が2万ドルであったことから「トゥエンティ グランド」と呼ばれていました。

 

 

 この車は往年のハリウッドの名女優グレタ ガルボ(Greta Garb もう知らない人が多いでしょうが)が所有していたとされる、デューセンバーグ J コンバーチブル ビクトリアです。全長が6mを越える長い車で少し奇抜なデザインですが、最も優美なデューセンバーグとも言われています。極端に低いウインドシールドと大きなドアを持ち、リアには巨大なトランクと2本のスペアタイヤを背負っています。幌を立てると後席に乗車しているオーナーの姿はほとんど見えないようになっています。ボディを架装したのはフランスのコーチビルダー ダリンでした。

 ミニカーはフランクリン ミント製の1/24で、1990年頃に購入しました。当時フランクリン ミントのミニカーは国内では同社の通信販売でしか購入できませんでした。フランクリン ミントは現在のオートアートなどの大スケールミニカーの先駆けで、シャーシ/エンジン/サスペンションなどのメカ部分が金属製パーツ主体で再現されドアやボンネットが全て可動する、当時としては最も精密なミニカーでした。当時の価格は29500円とかなり高価でしたが、その価格に見合った素晴らしい出来ばえです。以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DUESENBERG J VICTORIA 1
DUESENBERG J VICTORIA 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部分の画像とシャーシ/サスペンションなどのメカ部分の画像です。エンジンはかなりリアルに再現されていて、手前右下にハンドルに直結されたステアリングシャフトが見えますが、このシャフトは先端についたギヤで実際に前輪を操舵します。(実車と同じ構造ではないですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DUESENBERG J VICTORIA 3
DUESENBERG J VICTORIA 4

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DUESENBERG SJ FISHTAIL 1933 USA

DUESENBERG SJ FISHTAIL 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 86 1/43 142mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.1m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 6.9L スーパーチャージャー 320HP 3段変速
性能: 最高速250km/h
データーベースでデューセンバーグのミニカー検索

 

デューセンバーグ SJ フィッシュテール アメリカ 1933

 

 前述したようにデューセンバーグ Jは1929年から始まった世界大恐慌の時代に成功しており、当時のユーザーはまだ不況とは無関係だったようです。このようなユーザーに向けてさらに高級な車が1932年に発表されました。スーパーチャージャーを追加して320HP 250km/hに性能を向上させたモデル SJです。スーパーチャージャーの追加で排気管がボンネット右側面から取り出されるようになり迫力のある外観となっています。

 

 ただデューセンバーグが輝いていたのはほんの数年でした。1932年にデューセンバーグ創始者のフレッドが、自分が開発したSJの自動車事故で死亡しています。これと呼応するかのようにデューセンバーグを有するコード帝国もL29の販売不振から崩壊し始め、1937年にデューセンバーグ社は倒産しました。

 前述したJ ビクトリアは全長の長い車でしたが、この車も同じくらい長い車です。この車はアメリカのコーチビルダー ウェイマン(WEYMANN)が架装したボディで、そのリアの形状からFISH TAIL(魚のしっぽ)と名付けられています。2座のオープンボディでテール部分にはトランクらしきものがありますが、ほとんどがデッドスペース?で現在では考えられない贅沢なスペースの使い方です。現在のような実用性重視で設計された車とは全くの別物で、このような無駄に思える虚飾を追及していることがこの種の車の魅力なのです。

 

 

 ミニカーは前述したリオのバリエーションで、1993年に発売されました。ボディ後半の型を大幅に変更して、この特徴的なボディを再現しています。ボディ全体を上から見ると、車というよりもボートのような形状をしています。ボンネットの上部を取り外すことができ、ボンネット右側面から出る排気管を持つスーパーチャージャー付エンジンもそこそこリアルに再現されています。(なお実車のボンネットはこんな具合に開いたのではありませんが) 以下はフロント/リアの拡大画像とテール部/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DUESENBERG SJ FISHTAIL 1
DUESENBERG SJ FISHTAIL 2

 以下はボンネットを外したエンジン部分と俯瞰/下回りシャーシの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DUESENBERG SJ FISHTAIL 3
DUESENBERG SJ FISHTAIL 4

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DUESENBERG SJ TORPEDO SEDAN 'TWENTY GRAND' 1933 USA

DUESENBERG SJ TORPEDO SEDAN 'TWENTY GRAND' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLINMINT PW73 1/24 237㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m
エンジン 変速機: 8気筒DOHC 6.9L 320HP 3段変速
性能: 最高速208km/h
データーベースでデューセンバーグのミニカー検索

 

デューセンバーグ SJ トルペード セダン 'トゥエンティ グランド' アメリカ 1933

 

 前述したようにデューセンバーグ Jは1929年から始まった世界大恐慌の時代に成功しており、当時のユーザーはまだ不況とは無関係だったようです。このようなユーザーに向けてさらに高級な車が1932年に発表されました。スーパーチャージャーを追加して320HP 250km/hに性能を向上させたモデル SJです。スーパーチャージャーの追加で排気管がボンネット右側面から取り出されるようになり迫力のある外観となっています。

 ただデューセンバーグが輝いていたのはほんの数年でした。1932年にデューセンバーグ創始者のフレッドが、自分が開発したSJの自動車事故で死亡しています。これと呼応するかのようにデューセンバーグを有するコード帝国もL29の販売不振から崩壊し始め、1937年にデューセンバーグ社は倒産しました。

 

 この車は1933年のシカゴ万国博覧会に出品された、デューセンバーグとして一番豪華であった特別な車でした。当時の価格が2万ドル(現在に換算するとたぶん4000万円ぐらい)であったことからこの車は「トゥエンティ グランド」という名前で呼ばれました。またトルペード セダンとは、革張り風のファブリックで覆った屋根でフェートン(4座オープンカー)のように見せかけていることを意味します。室内には4つの肘掛け付シートがあり、ウォールナットのパネルを使った豪華な内装となっていました。モデル Jは約480台が製造されその中でSJは約40台、そのほとんどはロードスターやデュアルカウルフェートンで、この車のようなセダンはたったの数台だけでした。

 

 

 ミニカーはフランクリン ミント製の1/24で、1991年頃に通信販売で購入しました。フランクリン ミントは現在のオートアートなどの大スケールミニカーの先駆けで、シャーシ/エンジン/サスペンションなどのメカ部分が金属製パーツ主体で再現されドアやボンネットが全て可動する、当時としては最も精密なミニカーでした。当時の価格は25000円とかなり高価でしたが、その価格に見合った素晴らしい出来ばえです。細部のディテール再現が優れているだけではなく、実車が持つ周囲を圧倒する重厚な感じも見事に再現しています。これ以外のトゥエンティ グランドのミニカーでは、GREAT LIGHTNING(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像とドアの開閉と室内の画像です。室内の木目パネルはデカールを張ったプラスチックではなく本物の木目パネルが使われていて、フランクリン ミントならではのリアリティの追求がされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 1
DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部と荷物ラック/トランクの開閉ギミックの画像です。エンジンルーム左側手前右下にハンドルに直結されたステアリングシャフトが見えますが、前述したコンバーチブル ビクトリアと同じくこのトゥエンティ グランドもハンドル操作で前輪の操舵ができます。このような可動部の作りが頑丈で、簡単には壊れないのもフランクリン ミントの良いところ(設計思想)です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 3
DUESENBERG SJ TWENTY GRAND 4

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