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ROLLS ROYCE SILVER CLOUD I 1956 UK |
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![]() OXFORD 43RSC002 1/43 124㎜
実車諸元 画像参照
ロールス ロイス シルバー クラウド I イギリス 1956
1955年にシルバー ドーンはシルバー クラウド Iに、ベントレー R タイプはS1 タイプに発展しました。これ以前のロールス ロイスとベントレーはホイールベースが異なるなどの明確な違いがありましたが、この時点で両車はグリルとエンブレムだけが異なるだけのほとんど同じ車になってしまいました。エンジンはシルバー レイス用の6気筒4.9Lを大幅に改良してものが搭載され、シャーシは新設計で最高速は170km/hと、ロールス ロイスとしては初めて100mp/h(160km/h)を越えた車となりました。
前述したフーパー エンプレスはコーチビルダーが架装したボディでしたが、こちらはロールス ロイスが標準仕様としていたモノコックボディのようです。フーパー エンプレスより少し全長が短く、前後フェンダーとトランクがボディと一体化した近代的なデザインとなっています。このモデルは標準のホイールベース仕様(3124㎜)で、ロングホイールベース仕様(3226㎜)も1957年から追加されました。1959年にエンジンをV型8気筒に変更してシルバー クラウド IIとなりました。シルバー クラウド Iの総生産台数は約2300台で、そのなかでコーチビルダーが架装したのは150台ほどでした。
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ミニカーはオックスフォード製で、2018年に発売されました。オックスフォードの1/43は以前から出来が良かったのですが、このシルバー クラウド Iもプロポーションが良く実車の雰囲気をうまく再現しています。フロントグリルの造形、適度に再現された室内なども良い出来ばえです。また小さなフェンダーミラーとロールスロイスのマスコットもリアルに出来ています。マスコットを大きめに作っているのは、マニアの嗜好をよくわかっているからです。これで定価6300円ですから、ミニカーの価格が高騰している現在では実にリーズナブルな価格設定です。(ダイキャスト製であれば、現在でもこの値段で充分やれるのです) これ以外のシルバー クラウド Iのミニカーは、マーキュリーやマッチボックスのビンテージ物、フランクリンミントの1/24、マトリックス(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とフロントグリルのマスコット/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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FORD ZODIAC MK II 1956 UK |
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![]() CORGI C709/1 1/43 107mm
実車諸元 画像参照
フォード ゾディアック MK II イギリス 1956
1950年代前半のイギリス フォードのラインナップは前述したポピュラー、プリフェクト、アングリア、その上級車で1951年に登場したコンサル、最上級車として1951年に登場した6気筒2.3L(68HP)エンジンを搭載するゼファー(ZEPHYER)の5モデルでした。コンサルは4気筒1.5L(41HP)エンジンを搭載するファミリーセダンで、ゼファーはV型8気筒エンジンを搭載していたV8 パイロットを後継する高級車でした。1953年にゼファーに豪華仕様のゾディアックが追加されました。ゾディアックは内外装が豪華に仕立てられ、エンジンは71HPにチューンアップされていました。
1956年にゼファー/ゾディアックはデザインを一新してMK IIに切り替わりました。2.55L(86HP)に拡大された6気筒エンジンは両車で共通となり、3段変速で最高速142km/hの性能でした。ゼファー/ゾディアックはボディは同じですが、前後のデザインを少し変えて差別化されていました。セダン、2ドアコンバーチブル、5ドアエステートの設定がありました。1962年まで生産され、ゼファー MK III/ゾディアック MK IIIにモデルチェンジしました。
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ミニカーは1990年頃に発売されたコーギー製です。マニア向けのクラシックカーズ シリーズの1台で、比較的安価(定価2500円)だったのであまり凝ったつくりではありません。それでもプロポーションはしっかりしていて実車の雰囲気が良く再現されています。またツートンカラーはゾディアックにしかなかった仕様で実車に即しています。なおコーギーはゼファー MK IIもモデル化しています。箱には「MADE IN GREAT BRITAIN」と記載されているので、イギリスで作った最後の頃のミニカーだと思います。ゼファー MK IIの当時物ミニカーはコーギーのエステート、ゾディアック MK IIの当時物ミニカーはスポットオンがありました。最近の物ではバンガーズがゼファーとゾディアックをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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MG MAGNETTE ZB VARITONE 1956 UK |
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![]() OXFORD MGZ006 1/43 100㎜
実車諸元 画像参照
MG マグネット ZB バリトーン イギリス 1956
MG マグネット ZAはBMCグループ内のウーズレー 4/44をベースにしたスポーティセダンで、1954年に登場しました。ウーズレーの4気筒1.3Lエンジンより高性能な1.5L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速130km/hの性能でした。ルーフラインがウーズレーより50mmほど低められたボディ、ラック&ピニオン方式のステアリングなどMGらしいスポーティな味付けがされていて、MGのセダンとして人気を博しました。
1956年にエンジンを64HPにパワーアップしたマグネット ZBに発展しました。1958年まで生産され、マグネット MK IIIにモデルチェンジしました。マグネット ZA/ZBの総生産台数は約3.6万台でした。
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ミニカーは2010年に発売されたオックスフォード製です。バリトーン(VARITONE)と称するオプション設定のツートンカラー仕様のマグネット ZBをモデル化しています。オックスフォードは1993年に設立されたイギリスのミニカーメーカーで、古き良き時代のイギリス車をダイキャスト製でモデル化しています。オックスフォードのミニカーはややレトロな作風で、比較的安価ながらもレベルの高い出来ばえの物が多いです。このマグネット ZBもレトロな作風が実車の雰囲気をうまく再現していて良い出来ばえです。オックスフォードはZAもモデル化しており、ZAとZBの違い(リアウインドーの大きさなど)もきちんと再現しています。マグネット Zシリーズはブルックリン(BROOKLIN ホワイトメタル製少量生産)もモデル化していますが、量産ミニカーではこのオックスフォード製しかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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AUSTIN HEALEY 100 BN2 1956 UK |
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![]() DINKY (MATCHBOX) DY-30 1/43 90㎜
実車諸元 画像参照
オースチン ヒーレー 100 BN2 イギリス 1956
自動車エンジニアのドナルド ヒーレーがオースチンのエンジンを用いてスポーツカーのプロトタイプを製作し、それをBMCのオースチン部門が引き継いで量産化したのがオースチン ヒーレーの始まりでした。最初のモデル 100(BN1)は1953年に登場しました。オースチン A90と同じ4気筒2.7L(90HP)エンジンを搭載した2座のオープンカーで、3段変速で最高速172km/hの性能でした。100という名前は最高速100マイル/h(160km/h)が可能であることを意味していました。
1955年のマイナーチェンジでBN2となり、4段変速機が採用されフロントのホイールアーチが少し大きくなりました。1956年にエンジンを6気筒2.6L(102HP)に切り換え、ホイールベースを延長し2+2座とした100/6(BN4)に発展しました。可倒式であったフロントスクリーンが固定され、ボンネットにはエアダクトが追加されました。1958年には2座の100/6(BN6)が追加されました。ヒーレー 100はMGと同じくアメリカ市場で人気を博し、1959年までに約3万台が生産されました。限定生産の高性能版として110HPエンジンを搭載した100M、アルミ製ボディで軽量化し132HPエンジンを搭載した100Sがありました。1953年ルマンなどレースでも活躍しました。
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ミニカーは1992年頃に発売されたマッチボックス傘下のディンキー製です。1955年にマイナーチェンジしたBN2をモデル化しています。フロントフェンダーのボリュームの感じが少し違うような感じもしますが、豪快なイメージのこの車をそこそこうまく再現していると思います。ヒーレー 100の当時物ミニカーとしては、コーギー、ディンキー、テクノなどがありました。最近のものでは、ビテス、京商の1/18、ホンウェル、オックスフォード、スパーク(レジン製)の100Sなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は2002年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズの100(BN1)(1/43 No.37)の画像です。メーカーは不明ですが、このシリーズのミニカーとしては良い出来だと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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BENTLEY S1 TYPE CONTINENTAL FLYING SPUR 1957 UK |
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![]() MINICHAMPS 436139550 1/43 127㎜
実車諸元 画像参照
ベントレー S1 タイプ コンチネンタル フライング スパー イギリス 1957
前述したロールス ロイス シルバー クラウド Iのベントレー版のS1は1955年に登場しました。ロールス ロイスとベントレーは基本的に同じ性能になりましたが、2ドア クーペやオープンのドロップヘッド クーペを架装したベントレ コンチネンタルだけは圧縮比を高めてパワーアップがされていてスポーティになっていました。このフライイング スパー(飛翔する拍車)と名付けられたモデルは、H.J.マリナー製のコンチネンタル クーペのデザインを生かして4ドア化したものでした。アルミ製のボディは手作りで標準のS タイプより豪華な内装に仕立てられた特別なモデルでした。
フライング スパーは当時最も高速でかつ最も高価な4ドアサルーンでした。前述したロールス ロイス シルバー クラウド Iと比べてみると、リアフェンダーあたりのデザインが少し違っていますが、これはフライイング スパーがコーチビルダーによる特別なデザインであったからです。なおこの頃にはセダンにコーチビルダー製のボディが架装されることは少なくなり、ほとんどがロールス ロイス内製の標準ボディとなりました。
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1959年にS1はエンジンをV型8気筒6.2Lに変更されてS2(シルバー クラウド IIの兄弟車)となりました。S1の総生産台数は約3500台でした。(その中でコーチビルダー製のボディは約500台) 1962年には4灯式ヘッドライトを採用しボディが全面的に変更され、エンジンが少しパワーアップされたS3(シルバー クラウド IIIの兄弟車)となりました。S2の総生産台数は約2200台でした。1965年にS3からT シリーズ(シルバー シャドウの兄弟車)にモデルチェンジしました。S3の総生産台数は約1600台でした。 |
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![]() ![]() 以下は1961年に発売されたコーギー製の当時物 S2 コンチネンタル スポーツ サルーン 1956年(1/50 型番224)の画像です。1/50と少しサイズが小さいですが、ヘッドライトだけではなくリアライトにもダイヤカットガラスを使うなど凝った作りです。トランク開閉と前輪操舵ギミックも付いています。前輪操舵ギミックの詳細はこちら→前輪操舵ギミックのページ (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1986年に発売されたべレム(ソリド)製のベントレー S1 1956年(1/43 型番V311)の画像です。ソリドのシルバー クラウド II(型番115)の型をリファインしフロントグリルなどを変更してS1に仕立てています。経年変化でサスペンションがへたったので車高が下がりすぎています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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VAUXHALL VICTOR FA 1957 UK |
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![]() VANGAURDS VA03810 1/43 101㎜
実車諸元 画像参照
ヴォクスホール ビクター FA イギリス 1957
1910-20年代の傑作車プリンス ヘンリーで有名であったヴォクスホール モーターズ社は、1925年にアメリカのGMに買収されました。その後GM傘下ながらも、ヴォクスホールはイギリスの国情に合った独自の車両開発を行いました。乗用車では小型車から大型車までのラインアップを整え、商用車ではベッドフォード(BEDFORD)ブランドを展開し、戦前には年間6万台を生産する量産メーカーになっていました。
戦時中は軍用トラックやベッドフォード エンジンを搭載したチャーチル歩兵戦車などを生産しました。戦後は1946年から乗用車生産を再開し、1951年には戦前型を改良しフラッシュ サーフェス ボディを採用した4気筒1.5L(45HP)エンジン搭載のワイバーン(WYVERN)と、同じボディに6気筒2.3L(55HP)エンジンを搭載するヴェロックス(VELOX)が登場しました。(参照画像→ヴォクスホール ワイバーン)
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1957年にワイバーンの後継としてビクターが登場しました。GMグループのドイツのオペル レコードをベースにした車で、4気筒1.5L(48HP)エンジンを搭載し、3段変速で最高速120km/hの性能でした。フロントスクリーンの形状や派手なモールなどアメリカ車的なデザインが採用されていました。1961年までに約40万台が生産され、商業的にはかなり成功したようです。1960年に後継車のビクター FBが登場し、1963年にビクター FC、1966年にビクター FD、1972年にビクター FEと続きました。(いずれもオペル レコードがベースでした) |
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FORD TAUNUS 12M (CONSUL) 1957 UK |
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![]() MINICHAMPS 400085600 1/43 94mm
実車諸元 画像参照
フォード タウナス 12M (コンサル) イギリス 1957
イギリス フォードの戦後の新型車であるコンサルは1951年に登場しました。アメリカで発表された1949年型フォードはフラッシュサーフェス(前後フェンダーがボディと一体化している)デザインを採用したことで大きな話題となりました。コンサルはこのフラッシュサーフェスを採用したモノコック ボディ、前輪独立懸架、OHVエンジンなど戦後のフォードの基本となった革新的な車でした。上述した戦前型フォードのデザインと比べて見ると、画期的なデザインであったことがよく分かります。4気筒1.5L(41HP)エンジンを搭載し、3段変速で最高速116km/hの性能でした。
コンサルと同時期にボディを10cmほど長くして、6気筒2.3L(59HP)エンジンを搭載したゼファー(ZEPHYR)も登場しまいた。こちらは上述したV8 パイロットの後継車で、3段変速で最高速129km/hの性能でした。コンサル、ゼファーとも2ドアコンバーチブルが追加されました。コンサルは1956年にデザインを一新してMK IIに発展し1962年まで生産されました。なお1952年にはドイツ フォードからコンサルと同じデザインとシャーシを持つタウナス 12Mが登場しています。(ただしエンジンは全く異なりますが)
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初代コンサルのミニカーはコーギーの当時物ぐらいしかなく、それは滅多にお目にかかれないレア物です。そこでミニカーはコンサルではないのですが、ミニチャンプス製のタウナス 12Mを流用しました。フロントエンドのグリルなどのデザインが違いますが、全体的にはほとんど同じスタイルですので雰囲気が分かってもらえると思います。なお実車諸元のデータはフォード コンサルのデータです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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LOTUS ELITE S1 1957 UK |
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![]() IXO CLC047 1/43 88㎜
実車諸元 画像参照
ロータス エリート シリーズ 1 (S1) イギリス 1957
大学生であったコーリン チャップマンがオースチン セブンをベースにしたレースカーを製作し、この車が好成績をあげたことからロータスの歴史が始まりました。1952年にロータス エンジニアリング社が設立され、本格的なレースカーとして開発されたマーク VIは高性能で安価であったことから、プライベートチームに好評を博しました。その後もマーク XIまでのレースカー販売で順調に資金を蓄えたロータスは、GPレースへの本格参戦と市販スポーツカーの販売に乗り出しました。
1957年に最初の市販スポーツカーのセブンとエリートが発表されました。エリートはFRPによるフルモノコックという特殊な構造のクーペ ボディで、ジャガー並みの価格の高級GTカーでした。エンジンは4気筒1.2L(76HP)、4段変速機で、最高速は軽量なボディの為185km/hと高性能でした。 1960年にS2に発展し、85HPの高性能版SEが追加されるなどして、1963年までに約1000台が生産されました。エリートは結構売れましたが、特殊な構造故に製造コストが高く、営業的には失敗作でした。
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ミニカーは2004年に発売されたイクソ製です。キャビン部分が少し大きめな感じもしますが、全体的にはエリートの微妙なスタイルがうまく再現されていて良い出来ばえです。ワイヤースポークホイールがリアルでブリティッシュグリーンのカラーリングはセンスが良いです。イクソにはレース仕様など数種類のバリエーションもあります。エリートの当時物ミニカーは無いようです。イクソ製以外では、ヤトミンの1/18、オックスフォードなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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LOTUS ELEVEN 1957 UK |
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![]() QUARTZO QLM025 1/43 ㎜
実車諸元 画像参照
ロータス イレブン イギリス 1957
ロータスはマーク VIの成功を受けて、ルマンに出場する本格的なレーシングカーの開発に着手します。1954年にマーク VIIIが完成し、シルバーストーンでクラス優勝しています。この車はマーク IX、マーク Xと発展し、1956年にXI(イレブン このモデルから「マーク」が付かない)が登場します。イレブンの最大の特徴はアルミパネルを補強材とした航空機のようなスペースフレーム構造で、車重は約400kgと非常に軽量でした。フランク コスティンのデザインした流線形ボディで、コベントリー クライマックス製4気筒1.1L(76HP)エンジンを搭載しています。
1955年にマーク IXでルマンに初参戦しますが、リバースギアを使ったことで失格となりました。1956年ルマンにはイレブンで出場し、総合7位(クラス優勝)、1957年ルマンでは総合9(クラス優勝)-14-16位となっています。イレブンにはフォード製4気筒1.2Lエンジンも搭載され、ボディもドライバー後方の大きなテールフィンがあるものとないものがあります。1957年にフロントサスペンションなどを改良してシリーズ 2となり、1958年まで生産され総生産台数は約270台でした。
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ミニカーはカルツォ製で、2000年頃発売されました。1957年ルマンで14位となった車(750ccエンジン搭載)をモデル化しています。(画像はWEBサイトから借用しました)カルツォは旧ビテスグループのブランドで、画像で見る限りではなかなか良い出来ばえです。これ以外では老舗コーギーの当時物、最近のものではスパークやBOSモデルなどがあります。 |
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VANWALL F1 1957 UK |
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![]() BRUMM R199 1/43 97㎜
実車諸元 画像参照
バンウォール F1 イギリス 1957
ベアリング会社バンダーベル(VANDERVELL)社の創業者トニー バンダーベル(Tony Vandervell)はレースマニアでBRM(British Racing Motors)を支援していました。彼はフェラーリのレースカーを購入して改良し、自社のベアリングの商標であるシンウォール(THINWALL)を冠した「Thinwall Special」の名前でレースに参加するようになりました。1954年にレースカー製作に乗り出し、バンダーベルとシンウォールを合成したバンウォールという名前をレースカーに付けました。
最初のバンウォールは、バイクで有名なノートン社の4気筒2Lエンジンをクーパーのシャーシに搭載したもので、1954年に登場しました。当初は勝てませんでしたが、シャーシをロータス社のコーリン チャップマンの協力で改良し、エンジンを2.5Lに拡大するなどして競争力を上げていきました。1956年のベルギー GPでは4位となり、結果を出しました。(実車画像→ バンウォール F1 1954)
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1957年にスターリング モスがドライバーに加わり、イギリス GPで初勝利を挙げました。その後のペスカーラ(イタリア) GP、イタリア GPでも優勝し、フェラーリやマセラティを脅かす存在となりました。1958年にはスターリング モスとトニー ブルックスが共に3勝して、シリーズ11戦中6勝の成績でコンストラクターズ チャンピオンとなりました。ただこの頃に創業者トニー バンダーベルが健康を害したことで、レース活動は1958年限りとなりました。バンウォールの活躍はクーパー、BRM、ロータスなどのイギリス勢のF1マシンが台頭する先駆けとなりました。 |
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![]() ![]() 以下は1983年に発売されたブルム製のバンウォール F1 イギリス GP 1957 (1/43 型番R98)の画像です。1957年のイギリス GPでリタイアした#18をモデル化しています。(このレースでは#20のバンウォール F1が優勝しています) ブルムのバンウォール F1としては最初に発売されたもので、上記の型番R199とはフロントノーズにエアインテークが付いていないなど外観が多少違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1958年に発売されたディンキー(英)製の当時物 バンウォール F1 1958 (1/43 型番239)の画像です。約60年前に作られた1950年代のビンテージミニカーですので素朴な作りです。作りは簡素ですが、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されているので、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。当時のレースカーのミニカーにはドライバーフィギュアが付いているものが多く、これもそれらしい格好をしたドライバーが乗っています。ボディに比べるとタイヤが綺麗なので、タイヤは交換されていると思われます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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