ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 1931 GERMANY

MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 79 1/43? 105㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.24m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 6気筒 7.1L 300HP 4段変速
性能: 最高速235km/h
データーベースでメルセデス ベンツ SSKLのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ SSKL (W06) ドイツ 1931

 

 SSKLは前述したSSKの純粋なレーシング仕様でファクトリーチーム用に数台が製作されました。SSKLのLはドイツ語のLeicht(軽いの意)で、徹底的な軽量化をするためにフレーム各部に軽減穴が開けられていました。スーパーチャージャーを大型化して過給圧を上げベンゾール系燃料を使い最高出力300HP 最高速235km/hと極めて高性能で、各種レースに勝ち続けました。こんな細いタイヤの車で300HPもあったのですから、とてもすさまじい操縦性であったと思います。

 

 ミニカーはイタリアのリオ(RIO)製で、1983年頃に発売されました。リオのクラシックカーはほとんどが1990年以前に作られていますが、いずれも当時のミニカーとしては非常に出来が良いものでした。このSSKLは前述したSKLをベースにして、SSKLに仕立てたもので、SSKLの特徴である軽減穴がボディ下部シャーシに追加されています。SSKが最近まで1/43サイズではベストの出来ばえであったので、このSSKLも同様にベストの出来ばえです。ただ1/43よりも少し大きめにできているので、1/43でできたミニカーと並べた場合に少し違和感があるのが唯一の難点です。型番SL001でミッレ ミリア仕様があり、最近でもSSK/SSKLのバリエーションが作られていますが、国内には輸入されていないようです。

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 5
MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 6

 リオ以外のSSKLのミニカーでは、ソリドのスタンダードとミッレ ミリア仕様、ニューレイ、ブラーゴの1/18、CMCの1/18などがあります。以下はソリドのミッレ ミリア仕様(型番4004)の画像です。ソリドのSSKLはかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 1
MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 2

 以下はブラーゴの1/18(型番3002)の画像です。1980年頃に発売されたブラーゴの初期の物ですが、当時の大スケールのミニカーとしては良くできていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 3
MERCEDES-BENZ SSKL (W06) 4

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MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 1931 GERMANY

MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS020 1/43 125㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.38m 全幅約1.82m
エンジン 変速機: 8気筒 4.6L 80HP 4段自動変速
性能: 最高速100km/h
データーベースでメルセデス ベンツ 460/500のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 460 ニュルブルク プルマン (W08) ドイツ 1931

 

 1926年にダイムラー社とベンツ社が合併して、ダイムラー ベンツ社となりました。メルセデスはダイムラー社のブランド名で、この時点でメルセデス ベンツというブランドが出来ました。合併直後にダイムラーの技術部長であったF.ポルシェ博士の下で、新しいツーリングカーが作られました。6気筒2Lエンジンを搭載するシュトゥットガルトと6気筒3.1Lエンジンを搭載するマンハイムで、それぞれの名前はダイムラー社とベンツ社の本拠地に因んでいました。

 

 その両車の上級車としてベンツ初の8気筒エンジン(4.6L 80HP)を搭載した、460 ニュルブルク (W08)が1928年に登場しました。全長約4.9mの大型リムジーンで、1930年に770K グロッサー メルセデスが登場するまではベンツの最上級車でした。460は1931年に5L(100HP)エンジンが搭載できるようホイールベースが拡大されて500 ニュルブルクとなりました。460/500には当時の最先端の技術が採用されており、ローマ教皇用に特別に製作された特注車もありました。最終的には500の名前で1939年までに約4000台が生産されました。

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたイクソ製です。ロングホイールベース版の460 1931年式をモデル化しています。元々このミニカーはミニカー付き雑誌「MERCEDES-BENZ COLLECTION」のNo.38用に作られたモデルでした。これはイクソのカタログモデルとして発売したもので、オリジナルの雑誌付きミニカーより細部の仕上げがレベルアップされています。フロント グリル(Nurburgのロゴ付)、ひさしの付いたフロントウインドー、リアのトランク、室内の造形などがリアルに再現されています。またベージュと茶のツートンカラーもベンツ博物館の実車に即したカラーリングになっています。ただしフェンダー部分がプラスチック製なので、このサイズのミニカーとしては軽いのが個人的にはいまひとつの感じがします。(ロートルコレクターの古臭い感覚ですが) イクソは別ブランドのホワイトボックスでも460を発売しています。イクソ以外の460のミニカーはエリゴールがあります。 以下はフロント(グリルの拡大画像)/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 1
MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 2

 以下は1981年頃に発売されたエリゴール製のメルセデス ベンツ 460 ニュルブルク 1929 (1/43 型番1043)の画像です。これは460の標準ホイールベース仕様をモデル化していますので全長は約4.9mですが、このミニカー(全長108㎜)はそれより一回りサイズが小さく出来ています。このミニカーは同じエリゴールのロールス ロイス 20/25HP(型番1030)の型を流用してフロントグリルを変更するなどしてメルセデス ベンツ 460に仕立ててありますので、サイズが合わないようです。当時の高級車は同じようなスタイルをしていたのでこのようなやり方でもそこそこそれらしくは見えるのですが、この460はやや強引すぎるやり方です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 3
MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 4

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MERCEDES-BENZ 770K (W07) 1932 GERMANY

MERCEDES-BENZ 770K (W07) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX (DINKY) YY053/SA-M 1/48 120㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m 全幅約1.84m
エンジン 変速機: 8気筒 7.66L 150HP(過給時200HP) 4段変速(オーバードライブ付3段)
性能: 最高速160km/h
データーベースでメルセデス ベンツ 770のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 770K (W07) ドイツ 1932

 

 1930年代のメルセデス ベンツの高級車としては8気筒4.6Lエンジンを搭載した460/500 (W08)がありました。1930年には460/500より高級な国家元首クラス向けの最上級車として「グロッサー メルセデス」と呼ばれるメルセデス ベンツ 770K (W07)が登場しました。770KのKは過給器(KOMPRESSOR)付きエンジンを意味し 8気筒7.66L(150HP 過給時200HP)エンジンを搭載していました。このような最上級高級車にも過給器を付けてしまうところがメルセデス ベンツのすごいところでした。(なお過給器が付かない仕様の770も選択できました) 4段変速で最高速160km/h(過給時)の性能でした。

 

 当初は4ドア6人乗りセダンだけでしたが、1932年にカブリオレが追加されました。770 (W07)は117台が生産され、そのなかにはカイザーヴァーゲン(皇帝の車)の名前で知られる帝政ドイツ最後の皇帝ウイルヘルム 2世の為に特注された4ドア カブリオレや日本の宮内庁に納入された昭和天皇の御料車などがありました。1938年に全面的な変更が行われ770K シリーズ II(W150)に発展しました。

 

 

 ミニカーは1996年頃に発売されたディンキーのブランドが併記されたマッチボックス製です。770K (W07) カブリオレをモデル化しています。マッチボックスは1990年代にアメリカのマテル社傘下となりディンキーも1980年代にマテル傘下になっていたので、この当時は両ブランドが併記されていました。マッチボックスのYシリーズはクラシックカーのシリーズで、仕上げを簡素化することで比較的安価に仕上げてありました。これは1990年代のYシリーズの新作で定価は約2000円程でした。縮尺が1/48と中途半端なのが今一つですが、そこそこリアルな造形で良く出来ていました。細かいところですがAピラーのすぐ下についている銀色の部品は昔懐かしい腕木式方向指示器です。(腕木式が分からない人はWEBで調べてみてください) これ以外の770 (W07)のミニカーはイクソ、ミニチャンプス、フランクリン ミントの1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 770K 1
MERCEDES-BENZ 770K 2

 以下は2008年に発売されたミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 770K カイザー ヴィルヘルム II 1931 (1/43 型番436036000)の画像です。ミニカーの箱に特に記載されてはいませんが、バンパーに取り付けられているライセンスプレート番号「L-15237」から皇帝ウイルヘルム2世の為に特注されたカイザーヴァーゲンであることが分かります。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、フロントグリル上のエンブレムなど細部までリアルに再現されています。なおミニチャンプスの前身であるPMAブランドで1992年に同じカイザーヴァーゲンが1/24サイズでモデル化され通信販売されました。→ VIPCAR ドイツのVIPCAR (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 770K KAISER WILHELM II 1
MERCEDES-BENZ 770K KAISER WILHELM II 2

 以下は2010年に発売されたイクソ製のメルセデス ベンツ 770 カブリオレ F (1/43 型番MUS024)の画像です。これも箱に記載されてはいませんが、上記のミニチャンプス製と同じカイザーヴァーゲンをモデル化してます。770のカブリオレ Fとは運転席と後席との間に仕切りがあるリムジーン形式のカブリオレで、後席と運転席の幌が分離されている形式のものを示すようです。これも良く出来ているのですが、ミニチャンプス製とはボディカラー以外にもいろいろと違っているところがあります。その細部の違いなどについては新製品情報2010年のレビューに詳しく記載してありますので、知りたい方はこちらをご覧ください。→ 新製品情報2010年 レビュー (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 770K CABRIOLET F 1
MERCEDES-BENZ 770K CABRIOLET F 2

 以下は2004年に発売されたミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 770 天皇陛下御料車 (1/43 型番436034200)の画像です。昭和7年(1932年)頃に宮内庁に納入された天皇陛下の御料車をモデル化しています。これもミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、フロントグリルやドアに付けられた菊のご紋章や室内など細部がリアルに再現されています。なお昭和天皇のご即位60年を記念してこの御料車の1/24サイズのミニカーが、ミニチャンプスの前身であるPMAブランドで1986年にモデル化されて通信発売されました。→ VIPCAR 日本の皇室御料車 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 770K JAPANISCHER KAISERWAGEN 1
MERCEDES-BENZ 770K JAPANISCHER KAISERWAGEN 2

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MERCEDES-BENZ L5 LORRY ’HOLSTEN BIER' 1932 GERMANY

MERCEDES-BENZ L5 LORRY ’HOLSTEN BIER' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YGB06 1/43 115mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.92m 全幅約1.87m
エンジン 変速機: 8気筒 5.4L 110HP 4段変速 後4輪駆動
性能: 最高速67km/h
データーベースで戦前のベンツ トラックのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ L5 トラック ’ホルステン ビール' ドイツ 1932

 

 エンジンを搭載した最初のトラックはダイムラー社のダイムラー LKWとされていて、この車からトラックの歴史が始まっています。ベンツ社はディーゼルエンジンの開発に力をいれ、1923年にディーゼルエンジンを搭載した世界初のトラック ベンツ 5K3を発表しています。1926年にダイムラー社とベンツ社が合併してダイムラー ベンツ社となり、両社のトラックは統合され、L1、L2、L5の3タイプとなりました。(L1とL2は新型、L5はベンツ社の5CNの後継車)

 

 LはLASTWAGEN(独語でトラック)のLで、数字は積載量(t単位)を意味していました。L1/L2/L5は4気筒3.7L(45HP)/5.8L(55HP)/8.1L(70HP)ガソリンエンジンを搭載していました。またトラック用よりも低いシャーシを持つN1、N2、N5があり、このNタイプにはバスなどが架装されました。(NはNIEDERWAGEN(独語でバス)のN) 1927年に世界初の6気筒ディーゼルエンジンがトラックに搭載され、同時にガソリンエンジンも6気筒版が設定され積載量が増えました。その後L1とL2の間を埋めるL45、L5より大きな7-9tクラスの3車軸仕様のN56が追加されました。

 

 

 技術革新でL1の積載量が2tになるなど名前が実情に合わなくなったので、1930年に命名法が変わりました。積載量表示を4桁のkg単位に変え、L1はL2000に、L45はL2500、L57はL3000、L2はL4000、L5はL5000、N56はL8500に変更され、バス用の記号はNからLO又はO(OMNIBUSのO)に変わりました。この命名法は1954年まで使われました。1954年からは4桁の数字が3桁の社内識別番号に変わり、キャブオーバー式トラックにはLPという記号が付きました。(ダンプカーはLK、オフロード用トラックはLG、キャタピラー付トラックはLR、消防車はLFです)

 1963年に3桁の数字は3-4桁に変わり、最初の1-2桁は最大積載状態の車両総重量(GVW)をt単位で示し、残りの2桁はエンジン出力を10HP単位で示すように変わりました。例えばGVWが9tでエンジン出力が110HPのトラックはL911となります。現在もこの命名法は有効なようですが、1995年以降はアクトロスやアクサーなどの車名を使うようになりました。

 ミニカーはマッチボックスのマニア向けイエスタイヤーシリーズの物で、1995年に発売されました。ホルステン ビール(ドイツ最大の老舗ビールメーカー)の配送に使われたL5 トラックをモデル化しています。簡単な作りのミニカーですが、フロントグリルのベンツのロゴは結構リアルです。この種の商用車ミニカーの魅力はカラフルな塗装や会社名のロゴの面白さにあります。このトラックは白ボディにオレンジ幌と派手な配色で、HOLSTEN BIERのロゴがボディと幌に綺麗に印刷されていて、なかなかの出来ばえです。イエスタイヤーシリーズはこのようなクラシックな商用車(例えばフォード AA トラック 1932)を多くモデル化していて、L5 トラックは消防車など3種類のバリエーションがあります。 以下はフロント/リア/荷台部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ L5 LORRY ’HOLSTEN BIER' 1
MERCEDES-BENZ L5 LORRY ’HOLSTEN BIER' 2

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MAYBACH DS8 ZEPPELIN 1932 GERMANY

MAYBACH DS8 ZEPPELIN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 436039401 1/43 132㎜

 

マイバッハ ツェッペリン  ドイツ 1932

 

 ダイムラー社の技術者であったヴィルヘルム マイバッハが1909年にダイムラー社を去り設立したのがマイバッハ社です。自動車や鉄道用のエンジンを製作し、当時の大型飛行船ツェッペリン号にV型12気筒エンジンを供給したことで知られています。1921年から20年間ほど高級車を製作しており、その代表的なモデルがツェッペリンです。その名のとうり前述のV型12気筒8Lエンジンを搭載し最高速170km/hの性能でグローサー メルセデスに次ぐ超高級車でした。

 

 ミニカーは2001年発売のミニチャンプス製ですが、フロントグリルのエンブレムやツェッペリンのロゴなど素晴らしい出来映えです。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m
エンジン 変速機: V型12気筒 8L 200HP 5段変速
性能: 最高速170km/h
 

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MERCEDES-BENZ SS (W06) 1933 GERMANY

MERCEDES-BENZ SS (W06) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ALTAYA VOITURES CLASSIQUES (IXO) 30 1/43 120㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 6気筒 7L 170/225HP 4段変速
性能: 最高速185km/h
データーベースでメルセデス ベンツ SSのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ SS (W06) ドイツ 1933

 

 1926年にダイムラー社とベンツ社が合併して、ダイムラー ベンツ社となりました。合併前にダイムラーの技術部長であったF.ポルシェ博士は、スーパーチャージャー付4気筒エンジンのレースカータルガ フロリオを開発し、この車をベースとして6気筒6Lエンジン搭載の高性能なツーリングカー メルセデス 24/100/140HP(課税馬力/実馬力/過給馬力)が登場しました。(実車画像→ メルセデス 24/100/140HP)

 

 この車のホイールベースを短縮し、エンジンを強化したスポーツカー メルセデス 24/110/160HPは「Kヴァーゲン」と呼ばれました。(KはKurz:短いの意) それをさらに発展させたのが「Sヴァーゲン」(SはSportの意)で、後のSシリーズの最初のモデルとなりました。代表的なモデルは1926年の6気筒6.8L(120HP/過給時180HP)エンジンを搭載したSやその後継の1928年のSS(Super Sportの略)がありました。SSは当時最強のスポーツカーで、実車は100台ほどしか生産されていません。 6気筒7L(170HP/過給時225HP)の高性能エンジンを搭載し、最高速185km/hの性能でした。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUESシリーズ」のNo.30で、オークションで入手しました。メーカーはイクソで、モデル化した実車がはっきりしないのですが、1933年式なのでSSの最終型と思われます。ミニカーの出来ばえはこのシリーズの標準的なもので、室内などの細部もある程度再現され良く出来ています。銀と黒のツートンカラーもこの車に良く似合っています。同じものがイクソのカタログモデル(型番MUS044)でも発売されていますが、そちらは地味な灰色でいまいちです。SSのミニカーはソリド(VEREMも含む)とマッチボックスの古いものしかありませんでしたので、このイクソのSSはうれしいモデル化でした。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ SS (W06) 1
MERCEDES-BENZ SS (W06) 2

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MERCEDES-BENZ 130H (W23) 1934 GERMANY

MERCEDES-BENZ 130H (W23) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS026 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.05m 全幅約1.52m
エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 26HP 4段自動変速
性能: 最高速92km/h
データーベースでメルセデス ベンツ W23のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 130H (W23) ドイツ 1934

 

 1929年に起こった大恐慌による世界的不況の時代背景の下、1934年のベルリン ショーで発表されたメルセデス ベンツの小型大衆車が130Hでした。130HのHはドイツ語のheckmotorのHでリアエンジン、排気量はベンツ車として最小の1.3Lと、従来のベンツとは異質の車でした。リア車軸より後ろに置かれたエンジンは水冷4気筒1.3L(26HP)、4段自動変速で最高速92km/hの性能でした。

 

 130Hは6気筒エンジンを積む170の7割ほどの価格(それでもオペルなどより高かった)で、2ドアセダンとカブリオレがありました。130Hは1935年までに約4300台が生産され、1936年にエンジンを170Vと同じ4気筒1.7Lエンジンに変更した170Hに切り変わりました。この時代の1.3Lのリアエンジン車といえば、フォルクスワーゲン ビートルが思い起こされますが、130Hはビートルの生みの親であるF.ポルシェ博士がベンツに在籍中に開発されています。130Hとビートルは内部構造がよく似ていることから、ポルシェ博士が開発に関与していたようです。

 

 

 ミニカーは2011年に発売されたイクソ製です。このミニカーは元々はアルタヤ(ALTAYA)のミニカー付雑誌「MERCEDES-BENZ COLLECTION」(No41 黒と青のツートンカラー) 用に作られたものでした。細かな灯火類やモールなどがきちんと再現されていて、赤/黒のツートンカラーも綺麗です。130Hはメルセデス ベンツ車の歴史を知るうえで重要な車ですが、量産ミニカーは最近までこれしかなくその点で貴重なミニカーでした。同じものがイクソの別ブランドのホワイトボックスでも発売されています。またAUTOCULT(レジン製)でも2017年にモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 130H (W23) 1
MERCEDES-BENZ 130H (W23) 2

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MERCEDES-BENZ 500K ROADSTER 1934 GERMANY

MERCEDES-BENZ 500K ROADSTER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLIN MINT EY72 1/24 210㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 8気筒 5L 100HP過給時160HP 4/5段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでメルセデス ベンツ 380K/500K/540Kのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ 500K ロードスター ドイツ 1934

 

 ポルシェ博士が設計したスポーツカー Sシリーズの後継車Kシリーズの380K(8気筒3.8L 90HP過給時140HP)は1933年に登場し、翌年には500K(5L 100HP過給時160HP)、1936年には540K(5.4L 120HP過給時180HP)と排気量を拡大していきました。(KはKOMPRESSOR:過給器付の意です) 全輪独立懸架、全輪サーボ付油圧ブレーキなど先進的な技術が使われ、380Kの最高速は145km/h、500Kの最高速は160km/h、540Kのの最高速は170km/hと当時最も高価で高性能な車でした。

 

 Kシリーズには2/4ドアサルーン、4座クーペ、2座ロードスターなどのボディが架装されましたが、派手な2座ロードスターが一番良く知られています。なおSシリーズはレーシングカーとしても活躍したのですが、Kシリーズは高級ツーリングカーでレースで使われることは無かったようです。380Kは約150台、500Kは約300台、540Kは約400台が生産されました。

 

 

 ミニカーは1/24サイズのフランクリン ミント製で、1986年にフランクリン ミントの通信販売だけで販売されました。当時の価格は18000円(現在の感覚では約4万円相当)と高価でした。500Kでも一番派手な2座のロードスターをモデル化しています。ドア/ボンネットなどが開閉し、サイズが大きいので細部まで精密に再現されていて、非常に素晴らしい出来ばえです。現在の1/18の精密ミニカー(オートアートなど)と比較しても、ほぼ同じぐらいの精密さです。現在ではプラスチックが使われることが多いサスペンションなどのメカ部分のパーツがダイキャスト製なので、その分だけ質感がリアルでなおかつ頑丈にできています。なお閉じた状態の幌(軟質プラスチック製)も付属しており、側面画像のように取り付けることができます。

 この500Kは現在も続くフランクリン ミントのプレシジョン モデル(ダイキャスト製精密モデル)の最初のモデルでした。当時の大スケールミニカーは1/43を大きくしただけの雑な作りのものが多かったのですが、この500Kはそれらとは別格の出来ばえで非常に高く評価され、少なくとも数万台は販売されたはずです。この成功はその後のプレシジョン モデルのシリーズ化につながりました。プレシジョン モデルは主に1/24サイズのクラシックカーが中心で、現在までに約1000種類ほどがモデル化されています。(1/43や1/18もあります) いずれも少し高価ですが、ドアなどの可動部が多く、エンジン/シャーシ/サスペンションなどのメカ部分も再現した極めて精密なものです。1990年代半ばまでは精密な大スケールミニカーといえば、フランクリン ミントがベストでしたが、その後オートアートなどの安価なミニカーが登場しその座を奪われました。またプレシジョン モデルは部品点数の多い精密なミニカーを中国で生産するといった生産方式の先がけとなりました。

 以下この時代を先取りした精密なミニカーの詳細を画像で紹介します。まずはフロント/リアの拡大画像と、室内の拡大画像です。現在の感覚ではフロントグリルや内装は格別に精密とは言えませんが、前輪のサスペンションは現在のミニカーと遜色ないぐらいリアルです。ドアは後ろをヒンジとする前開きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 540K ROADSTER 1
MERCEDES-BENZ 540K ROADSTER 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部とランブルシート(折畳式補助席)の画像です。エンジンは結構リアルに出来ています。ランブルシートにはリアの左側リアフェンダー上にあるステップに足を掛けて乗り込みます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 540K ROADSTER 3
MERCEDES-BENZ 540K ROADSTER 4

 以下はボディの底のシャーシ/サスペンションと前輪のステア動作の画像です。(ハンドル操作で前輪をステア出来ます) サスペンションなどに金属パーツを使っているので、質感がリアルで簡単には壊れないぐらい頑丈です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 540K ROADSTER 5
MERCEDES-BENZ 540K ROADSTER 6

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MERCEDES-BENZ W25 1934 GERMANY

MERCEDES-BENZ W25 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SPARK S1039 1/43 ㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.04m 全幅約1.77m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 スーパーチャージャー 3.4L 354HP 4段変速
性能: 最高速270km/h以上
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メルセデス ベンツ W25 ドイツ 1934

 

 自動車の歴史にモータースポーツは欠かせないものですが、現在のF1(フォーミュラ1)のような規格化された車(グランプリカー)によるレースが始まったのは1930年代からです。それ以前にも緩い規格はありましたが、1934年に総重量が750kg以下、ボディ全幅850mm以下という規格(エンジンに関しては無制限 俗称:750㎏フォーミュラ)が決まり、1937年まで適用されました。

 それまでSシリーズでレースを席巻してきたメルセデス ベンツはこの規格に対応する車としてW25を開発します。W25は8気筒3.4Lエンジン搭載ながら徹底的な軽量化で重量を750㎏以下に抑え、流線形ボディ、全輪独立サスペンションを採用するなど古典的な設計のSシリーズとは全く異なる画期的な車でした。W25は緒戦から勝利を重ね、1935年には圧倒的な強さをほこり、ドライバーの R.カラッチオラはドライバーズ選手権チャンピオンとなりました。

 

 当時のドイツはヒットラーが率いるナチス党が政権を握っていました。ヒットラーは国威発揚の手段としてモータースポーツを利用することを決め、国策としてベンツとアウトウニオンを援助しました。それゆえ第2次世界大戦前のグランプリレースでドイツ勢は圧倒的な強さを発揮しました。

 

 

 W25のミニカーは最近まで戦前のメルクリン製(とてつもないレア物)しかありませんでした。1980年代に復刻版が作られており、たまにオークションなどに出品されているのは復刻版です。このミニカーはスパーク製で、画像はWEBサイトから借用しました。W25のボディはアルミ地肌の銀色ですが、これはプロトタイプをモデル化しているので白色になっています。なおスパークはW25の速度記録車仕様もモデル化しています。

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AUTO UNION TYPE A 1934 GERMANY

AUTO UNION TYPE A 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 5031300313 1/43 ㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.66m
エンジン 変速機: V型16気筒 4.36L スーパーチャージャー 295HP 5段変速
性能: 最高速280km/h
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アウトウニオン タイプ A ドイツ 1934

 

 1932年にホルヒ、アウディ、DKW、ヴァンダラーの民族系4社は協同でアウトウニオン社を結成します。アウトウニオンは自社を宣伝する為に750㎏フォーミュラ グランプリに出場することを決めました。また前述したようにナチス政権はメルセデス ベンツとアウトウニオンのグランプリレース活動をバックアップしていました。

 アウトウニオンはF.ポルシェ博士(フォルクスワーゲン ビートルの設計者)にレースカーの設計を依頼し、博士はV型16気筒エンジンをリアに搭載する世界初のミッドシップエンジン式レースカーを設計しました。この車はポルシェ博士の頭文字PをつけてPヴァーゲンと呼ばれ、タイプ Aからタイプ Dがありました。

 

 1934年にホルヒの工場でタイプ Aが作られました。最初のレースは1934年のドイツのアヴァス GPで、3位となっています。その後ドイツ GPで初勝利し、スイス GP 優勝、イタリア GP 準優勝などの成績でした。(メインのドライバーはH.スタック)

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、アウディの特注品です。画像はアウディのWEBサイトから借用しました。画像で見ただけですが、よく出来ていると思います。これ以外のタイプ Aのミニカーはシュコーの1/24 組立てキットぐらいしかないようです。

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