ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 1965 UK

FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT


DINKY(UK) 287 1/40? 全長122mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型4気筒 2L 86HP 4段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでフォード トランジットのミニカー検索

フォード トランジット MK I 交通事故処理車 イギリス 1965年

 

 フォードの商用車 テームズ 400Eの後継車として1965年にトランジット MK I が登場しました。 テームズ 400Eは当時のライバルであったベッドフォード CAなどに対して積載量で劣っていた為、ボディを大きくしベッドフォード CAに似た短いノーズを持つデザインに変わりました。ホイールベースの異なるロングとショートのボディがあり、ピックアップトラックやミニバスもありました。トランジットはドイツとイギリスの両フォードに共通するモデルでした。(実車画像→ フォード テームズ 400Eベッドフォード CA)

 

 当初のエンジンはフォード製 V型4気筒1.7L/2Lとパーキンス製 4気筒1.6Lディーゼルで、サイズが大きいディーゼルはノーズを前方に延ばして搭載していました。このロングノーズ版には緊急車両用としてV型6気筒3Lエンジンを搭載した高性能モデルもありました。1978年のマイナーチェンジで、フロントのデザインが大幅に変更され、MK IIとなりました。当サイトのデータベースでは車名に世代を意味するMK *を付けています。1965年のモデルをMK I、1978年モデルをMK II、1986年モデルをMK III、1991年モデルをMK IV、1994年モデルをMK Vとしています。(MK Iはマイナーチェンジでフロントのデザインが2回変更されているようで、この変更はa b cを付けて区別しています)

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー製の当時物で、ロングボディの交通事故処理車をモデル化しています。ディンキーらしいがっちりした作りで、当時のミニカーとして良くできていました。交通事故処理のポリス仕様なので警察官のフィギュアが乗っていて、ルーフには青色灯とスポットライトが付いています。右側スライドドア、左側ドア、バックドアが開閉し、車内には車線規制用の3角コーンと標識が積まれています。それらを取り出して並べると交通事故処理の簡単なジオラマが出来上がります。ディンキーはフロントが変更されたMK IIも含めてバン、救急車、ポリスカーなど十数種類をモデル化していました。(MK Iには縮尺の異なる2タイプがあります) トランジットのミニカーはたくさんあり、特にブレキナはMK Iのマイナーチェンジを作り分けていて、様々なタイプを約40種類もモデル化しています。(なおドイツではイギリス版のMK IをMK IIと呼ぶのでブレキナのミニカーの車名表示はMK IIとなっています) 以下はフロント/リア(バックドア開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 1
FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 2

 以下は左側ドアとバックドアから3角コーンと標識を取り出して並べた画像とルーフ上のスポットライトの回転/伸縮動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 3
FORD TRANSIT MK I POLICE ACCIDENT UNIT 4

 以下で当時のイギリスの商用車のミニカーが検索できます。
データーベースでフォード テームズのミニカー検索  データーベースでベッドフォード CAのミニカー検索
データーベースでBMC J2のミニカー検索  データーベースでコマーのミニカー検索

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FORD D800 TRUCK 1965 UK

FORD D800 TRUCK
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 TRUCK


TEKNO 914 1/43 全長130mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約2.2m エンジン 変速機: 6気筒 6L ディーゼル 128HP など 4段変速?
性能: 最高速 不詳   データーベースでフォード D800のミニカー検索

フォード D800 トラック イギリス 1965年

 

 イギリス フォードの商用車は1930年代のフォード Y型の商用バン仕様(E83W)から始まりました。この商用車はフォードソン(FORDSON)のブランド名で展開されました。フォードソンはフォードの農業用トラクターのブランドとして知られていましたが、イギリス フォードの商用車のブランドとしても使われました。1937年には5t積みの大型トラック フォードソン 7Vが登場しました。(実車画像→ フォード Y型 商用バン仕様(E83W)、 フォードソン 7V 1943)

 1949年に大型トラック 7Vを後継するフォードソン テームズ ET6/7が登場し、1954年に小型車アングリアをベースにした小型商用バンの300Eが登場しました。1957年にE83Wを後継するキャブオーバー型商用バンのテームズ 400Eと、大型トラック テームズ ET6/7を後継するテームズ トレーダーが登場しました。なお1957年に商用車のフォードソン ブランドはなくなりフォードに戻りました。1965年にテームズ 400Eはトランジットに、テームズ トレーダーはDシリーズに変わりました。(実車画像→ フォード 300Eフォードソン テームズ トレーダー 1957)

 

 キャブオーバー式商用車はエンジン整備の為にキャブを傾けて(チルトして)開く必要がありますが、Dシリーズはカウンターウエイトを使う方法でほぼ片手でキャブの開閉ができました。このようにDシリーズは、ライバルのGM系列のベッドフォード TK(1959年登場)などに比べて近代的な構造のキャブオーバー式トラックでした。エンジンは4/6気筒のガソリン/ディーゼルで、1967年にV型8気筒7.7Lディーゼルを積むイギリス フォード最大の大型トラック D1000が追加されました。Dシリーズは1981年に後継のカーゴ(CARGO)シリーズに切り替わりました。(実車画像→ フォード カーゴ CF7000 1986)

 

 

 ミニカーはデンマークのテクノ製でブランド表記がTEKNOからKIRKに変わった1970年頃に発売されました。フォード D800 ダンプ トラックをモデル化したテクノの傑作ミニカーでした。50年以上も前に作られた昔のミニカーですが、私の知る限りでは、1/43サイズではこれが一番精巧で凝ったギミックを持つ商用車ミニカーであると思います。(単なるスケールモデル的な精巧さだけなら、現在のヘルパやブッシュの1/87の商用車の方が優れていますが) プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。キャブは半開きのサイドウィンドーと内張付きのドアがスムーズに開閉し、室内も良く再現されていました。キャブは実車同様にチルト動作し、荷台もダンプ動作し荷台後部の後あおりが開閉します。このようなギミックを付けるとプロポーションが崩れると言われることがありますが、技術力のあるメーカーではそんなことはありません。このミニカーのプロポーションとギミックの出来ばえを見れば、それは技術力の低いメーカーの言い訳に過ぎないことが分かります。

 テクノはこれよりホイールベースが長いトラックもモデル化していて、荷台に企業ロゴを印刷した販促プロモーション用モデルのバリエーションも多くありました。同時期にコーギーも同じようなフォードのトラックを数種類(カートランスポーターなど)モデル化していましたが、それはD800ではなく、アメリカ フォードのHシリーズでした。これ以外のD800のミニカーはディンキー(ダンプカーや道路清掃車など) やマッチボックスの当時物もありました。(最近のものはないようです) Dシリーズより以前のトラック、テームズ トレーダーやテームズ ET6はディンキー(英)やスポットオンの当時物などがありました。 以下はフロントの拡大画像とリア/後あおりの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD D800 TRUCK 1
FORD D800 TRUCK 2

 以下はキャブのチルト動作と荷台のダンプ動作の画像です。キャブは実車同様ににキャブ全体が前ヒンジで開き、エンジンや補器類が再現されています。このエンジンはリアルで左に45度傾けて搭載されていることがわかります。荷台をダンプさせるには、荷台左前にあるレバーを前方にスライドさせて荷台のロックを外してから車体を後退させれば、後車軸の回転と連動して荷台がダンプします。(画像では撮影の都合で車体を後退させていませんが) このギミックは非常に良く考えられた構造で、子供が雑に扱っても壊れないよう可動部には頑丈な金属パーツが使われています。なお荷台やエンジンなどは玩具としての安全上の配慮から白い軟質プラスチックで再現されています。(軟質プラスチックは乱暴に扱っても壊れにくいことから採用されているようです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 TRUCK 3
FORD D800 TRUCK 4

 以下は前輪操舵ギミックの画像と床下部分の画像です。前輪操舵ギミックは当時のテクノのミニカーのほとんどに付いていました。前輪は車体を傾けることで操舵できます。(操舵メカはさすがに実車と同じというわけではありませんが、頑丈な金属パーツでしっかり作られていて、普通の扱いではまず壊れません) 車体下部にはシャーシ、エンジン、サスペンション、ドライブトレーンなどのメカ部分が良く再現されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 TRUCK 5
FORD D800 TRUCK 6

 以下は1971年に発売されたディンキー(英)製の当時物 フォード D800 ジョンソン 道路清掃車 (1/43 型番451)の画像です。D800をベースにしたイギリスのジョンソン スイパー(Johnston Sweepers)社の道路清掃車(ロードスイーパー)をモデル化しています。縮尺1/43で全長140㎜X全幅54㎜の少し大きなミニカーになっています。ディンキー(英)らしいがっちりとした作りで、ごみを貯めるタンクなどがリアルでとても良く出来ていました。このミニカーはドアが開閉し道路清掃車ゆえの面白いギミックが付いていました。タンクの上にあるゴミを吸引するホースが可動し、タンクの下にある道路上のごみを掻き上げるブラシ(タンク左下にある丸いブラシとボディ底面にあるブラシ)が実車同様に回転します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 ROADSWEEPER 1
FORD D800 ROADSWEEPER 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 ROADSWEEPER 3
FORD D800 ROADSWEEPER 4

 以下は吸入ホースの可動/床下のブラシを駆動する構造の画像です。路上の大きなごみはタンク上から延びる吸入ホースで吸い取るようで、そのホースの吸入口を移動させる操作ができます。またミニカーを押して走らせると後輪の回転を金属ベルトで伝達して2つのブラシを回転させる構造になっています。(耐久性のある丈夫な金属ベルトを使っているのは、玩具としては凝った構造です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD D800 ROADSWEEPER 5
FORD D800 ROADSWEEPER 6

データーベースでフォードソンのミニカー検索
データーベースでフォード テームズのミニカー検索

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ASTON MARTIN DB6 1965 UK

ASTON MARTIN DB6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB6


DINKY(UK) 153 1/43 全長110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.62m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4L 282HP 5段変速
性能: 最高速245km/h  データーベースでアストン マーチン DB6のミニカー検索

アストン マーチン DB6 イギリス 1965年

 

 アストン マーチン DB5は1965年にDB6にモデルチェンジしました。ホイールベースが95mm延長され高速安定性が向上しました。また全長の50mm延長で後席が拡大し、パワーステアリングとエアコンがオプション設定され居住性も向上しました。外観はほとんど同じように見えますが、前後バンパーが分割タイプとなり、空力効果があるテールエンドが持ち上がったカムテールが採用されました。エンジンはDB5と同じDOHC 6気筒4L(282HP)で、DB5とほぼ同じ性能でした。325HPにパワーアップした高性能版のヴァンテージもありました。

 

 1969年に後継車のDBSが登場し、DB6はマイナーチェンジでMK IIとなりました。DB6 MK IIはDBSの部品を共用しており、幅広くなったタイヤをカバーする為ホイールアーチにフレアーが追加されました。DB5と同じくクーペとドロップヘッドクーペ(コンバーチブル)のボランテが設定され、少数ですがシューティング ブレークもコーチビルダーにより製作されました。DB6は1970年まで生産され、総生産台数は約1800台でした。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。前述したドロップヘッドクーペ(型番110)の型を流用して、ボディ後半部分を変更しているようです。前後バンパーはDB5のままで変更されておらず、リアのカムテールがかなり誇張されていました。ボディ前半は前述したDB5とほぼ同じでしたので、全体的にはDB5同様の良い出来ばえでした。実車ではDB6はDB5より少しサイズが大きくなったのですが、ミニカーでは縮尺を1/42から1/43に変更したからなのか、このDB6のほうがDB5 ドロップヘッドクーペより全長が短くなっていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。 DB6の量産ミニカーは不思議なことに最近までこれしかありませんでした。(外観がDB5と変わりばえしないからでしょうか?) 最近になってスパーク(レジン製)とマトリックス(レジン製)がクーペとボランテをモデル化しました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(なおこのミニカーのフェンダー周りの変色は、汚れではなく塗装の経年変化?によるものらしく拭いてもとれません) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN DB6 1
ASTON MARTIN DB6 2

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LOTUS ELAN S2 1965 UK

LOTUS ELAN S2
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2


CORGI 319 1/40 全長89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.68m 全幅約1.42m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 105HP 4段変速
性能: 最高速161km/h?  データーベースでロータス エランのミニカー検索

ロータス エラン S2 イギリス 1965年

 

 ロータス セブンの後継車として開発されたエランが1962年に登場しました。ユニークなデザインのオープンカーで、リトラクタブル ヘッドライトを採用していました。DOHC 4気筒1.5L(100HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速185km/hと高性能で操縦性にも優れていました。エリートで問題となったFR樹脂製モノコック ボディの代わりに、鋼板のバックボーン フレームにFRP樹脂製ボディを被せるという構造が採用されました。この構造による生産性向上でエランはセブン並みの低価格で発売することができ、それ故に大ヒットしました。

 

 1965年にはS2(シリーズ 2)に発展しハードトップを持つクーペが追加され、丸形2灯のリアライトが楕円形に変更されました。1966年にS3(シリーズ 3)に発展し、1967年にホイールベースを延長して2+2座とした+2(プラス 2)が追加され、1968年にS4(シリーズ 4)に発展しました。1975年に生産中止となりましたが、総生産台数は約18000台とロータス社に大きな利益をもたらしました。またバックボーン フレームにFRP樹脂製ボディを被せる構造はその後のロータス車の基本となりました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたコーギーの当時物です。エラン S2のハードトップをモデル化しています。実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとして良く出来ていました。外観を見ただけでは分かりませんが、このミニカーにはエランの特徴であるバックボーン フレーム構造(シャーシ)をリアルに再現した非常にマニアックなギミックが付いていました。コーギーのエランのミニカーは最初はオープン仕様のロードスターが型番318で1965年に発売されました。その型を変更してシャーシを取り外すことができるギミックを追加したものがこの型番319でした。S2のリアライトは楕円形なのですが、この型番319はそこを変更していないのでリアライトはS1の丸形2灯のままになっています。(昔はそんな細かいことはさほど気にしませんでした) このミニカーのギミックの詳細についてはこちらのページもご覧ください。→ ロータス エランのギミック紹介ページ 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LOTUS ELAN S2 1
LOTUS ELAN S2 2

 以下はボディからバックボーン フレームを取り外す動作の画像とバックボーン フレームの画像です。バックボーン フレームは後部のロック解除レバーを引いてロックを解除すると外せます。バックボーン フレームは実車に即した造形で、LOTUSロゴの付いたエンジン、ラジエーター、サスペンションなどがリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2 3

LOTUS ELAN S2 3

 ロータス エランのミニカーはビテス、エブロ、京商、オックスフォード、サンスターの1/18などがあります。 以下は2004年に発売されたビテス製のロータス エラン S2 (1/43 型番27753)の画像です。楕円形テールライトのS2のロードスターをモデル化しています。上記のコーギー同様に実車の雰囲気がうまく再現されていて、室内などの細部も良く出来ていました。特徴的なリトラクタブル ヘッドライトが開閉するギミックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2 3
LOTUS ELAN S2 4

 以下はフロント/リトラクタブル ヘッドライト開閉動作の画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2 5
LOTUS ELAN S2 6

 以下は2002年に発売されたデルプラド製 世界の名車シリーズのロータス エラン S4 クーペ (1/43 No.77)の画像です。テールライトが大型化されたS4をモデル化しています。底板に京商のロゴがあるので、京商製のエラン S4(型番K0304型番)を流用しているようです。流用した京商製の出来が良いので、これも世界の名車シリーズのなかでは良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S4 1
LOTUS ELAN S4 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S4 3
LOTUS ELAN S4 4

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MG MGB GT 1965 UK

MG MGB GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB GT


DINKY (MATCHBOX) DY-3B 1/43 全長90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.89m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 98HP 4段変速
性能: 最高速173km/h  データーベースでMG MGB/MGCのミニカー検索

MG MGB GT イギリス 1965年

 

 MG MGBはMGAの後継として1962年に登場しました。基本設計はMGAと同じですが、モノコックボディの採用などでより近代的な車となっていました。4気筒OHV1.8L(89HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速170km/hの性能でした。当初はオープンのロードスターだけでしたが、1965年に実用的なテールゲートの付いた2+2座クーペがGTという名前で追加されました。このGTのデザインには当時BMCと関係のあったピニンファリーナの影響(小さなテールフィンなど)が感じられましたが、公式には発表されていません。

 

 1967年には6気筒2.9L(150HP)エンジンを搭載した高性能版のMGC(最高速202km/h)が登場しました。MGBは改良を重ねて1967年にMK II、1969年にMK IIIに発展しました。1973年にGTにオールアルミ合金製のV型8気筒3.5L(137HP)エンジンを搭載したGT V8(最高速200km/h)が登場しました。1974年にアメリカの衝突安全規制に対応して、前後バンパーが衝撃吸収機能付の樹脂製に変更され外観が大幅に変更されました。1980年まで生産され、総生産台数は約50万台でした。MGBはレース/ラリーでも活躍し、実用的な入門用スポーツカーとして大ヒットしました。MGといえばこのMGBが思い浮かぶほど有名な車でした。

 

 

 ミニカーは1992年頃に発売されたマッチボックス傘下のディンキー製です。マッチボックスがディンキーブランドを復活させた当時のマニア向けのミニカーでした。高性能版のMGB GTをモデル化しています。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていて良い出来ばえでした。フロントグリルやホイール、室内などの細部も良く仕上げてありました。右ハンドルなのでフランス仕様のような黄色いヘッドライトとなっているのは理由が分かりません。MGB/MGCの当時物ミニカーとしてはディンキーのロードスター、コーギーのMGB GTとMGC GTなどがありました。当時物以外ではミニチャンプス、オートアート、バンガーズ、国産名車コレクションのMGBなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG MGB GT 1
MG MGB GT 2

 以下は1967年に発売されたコーギー製の当時物 MG MGB GT (1/44 型番327)の画像です。1960年代のビンテージミニカーですが、実車の雰囲気がうまく再現されていて当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ドアとテールゲートが開閉するギミック付きで、室内も良く再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB GT 3
MG MGB GT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉ギミックの画像です。フロントバンパーはプラスチックのアルミ蒸着メッキが劣化して剥離し下地が見えています。当時のコーギーのプラスチック製メッキパーツは耐久性が不足していて、このような状態になる物がありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB GT 5
MG MGB GT 6

 以下は1969年に発売されたコーギー製の当時物 MG MGC GT コンペティション (1/44 型番345)の画像です。これは上記の型番327のMGB GTをMGC GTに変更したものでした。6気筒エンジンを搭載した高性能版のMGCはボンネットにパワーバルジが追加されていましたが、それが反映されていました。またリアのロゴもMGC GTに変更され、ドアにゼッケンが追加されレース仕様風のカラーリングになっていました。それ以外は型番327と同じでしたが、おまけとしてリアにスーツケースが付いていました。なおこのスーツケースは上記の型番327にも付いていたようですので、私の物は欠品だったようです。1970年にはホイールをフリーホイールに変更した物が型番378で発売されました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGC GT 1
MG MGC GT 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉ギミックの画像です。こちらはバンパーのアルミ蒸着メッキが劣化していませんが、これはメッキを保護するクリアコートが改良されたからだと思われます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGC GT 3
MG MGC GT 4

 以下は2015年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのMG MGB (1/43 No.235)の画像です。メーカーはイクソで、このシリーズの標準的な良い出来ばえでした。ただオープンカーなので良く見える室内が黒一色なのは、最近のミニカーとしてはやや物足りませんでした。(安価でしたから、値段相応でしたが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB ROADSTER 1
MG MGB ROADSTER 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB ROADSTER 3
MG MGB ROADSTER 4

 以下は2001年に発売されたデルプラド製の世界の名車コレクション MG MGB (1/43 No.10)の画像です。左ハンドルの輸出仕様をモデル化しています。中国製でしたが、メーカーは不明です。このシリーズのミニカーとしては標準的な良い出来ばえで、バックミラーとドアミラーが付いていたことは褒めておきます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB ROADSTER 5
MG MGB ROADSTER 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB ROADSTER 7
MG MGB ROADSTER 8

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