ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

NEWTON STEAM WAGON 1680? UK

NEWTON STEAM WAGON 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM X02 1/43? 90mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m?
エンジン 変速機:    
性能:    
データーベースで蒸気車のミニカー検索

 

ニュートンの蒸気車 イギリス 1680?

 

 イギリスの科学者 アイザック ニュートンが体系化した運動の3法則には、慣性の法則、運動の法則、作用/反作用の法則があります。1680年にアイザックニュートンは作用/反作用の法則の確認実験として蒸気で推進する車(蒸気ワゴン)を製作したそうです。実際に製作された物がどのようなものであったのはあまり明確ではないようですが、これはイタリアの科学博物館(Science and Technique Museum of Milan)が再現した物をブルムがモデル化したものだそうです。

 

 鉄製のホイールで支えられた台車に薪をくべる竈があり、その上に銅製のボイラーが据えられています。ボイラーから蒸気を噴出するノズルの方向と噴出する蒸気をコントロールするバルブはボイラーの前のベンチシートに座るドライバーが操作できるようになっています。後方に向けられたノズルから噴出する蒸気によって台車を推進させることを目指していました。しかしボイラーから噴出する蒸気の力が足りなかったので、台車は動作しなかったそうです。同時期におなじような試みが中国でも行われたようです。(参照→ フェルビーストの蒸気車) なお蒸気を使った動力装置(工場用)はその後1770年代に実用化されました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたイタリアのブルム製です。ブルムの初期物で蒸気車ばかりをモデル化した「OLD FIREシリーズ」の1台です。実車諸元の参照画像は科学博物館が再現した物の画像だと思いますが、ミニカーはそれをモデル化しているのでしょう。画像とはかなり形状が違うところもありますので、そこはブルムが創作した部分だと思います。このニュートンの蒸気車の量産ミニカー?(模型)はこれしかないようです。自動車ではありませんが、先人の歴史的な実験を再現した面白いミニカーだとおもいます。以下は各部の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NEWTON STEAM WAGON 1
NEWTON STEAM WAGON 2

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CARRO DI TREVITHICK 1803 GB

CARRO DI TREVITHICK 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM X04 1/43? 135mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6m
エンジン 変速機: 蒸気機関 
性能: 時速16km/h
データーベースで蒸気車のミニカー検索

 

トレヴィシックの蒸気車 イギリス 1803

 

 イギリスでは蒸気機関の実用化にジェームス ワット(James Watt)が取組んでいましたが、彼の協力者であったウィリアム マードック(William Murdoch)が蒸気機関で動作する自動車の実用化を目指していました。彼は実動する模型を1784年に製作しましたが、ジェームス ワットに将来性が無いと反対されその後の開発を断念したそうです。イギリスの技術者のリチャード トレヴィシック(Richard Trevithick)は子供の頃にマードックの近所に住んでいて、彼の蒸気車の実験に影響されて蒸気機関に興味を持ったそうです。

 

 成人したトレヴィシックは世界初の高圧蒸気機関を開発し、それを搭載した世界初の蒸気車を1801年に試作しました。彼は試作車を改良した蒸気車を1803年に完成させました。大型の馬車ボディに単気筒蒸気機関を搭載したこの蒸気車は信頼性が高く操縦性にすぐれていて、時速16km/hでロンドン市内を走行して注目を集めたそうです。この蒸気車は乗合馬車の代りに使うことが検討されましたが、馬車よりコストが高くつく為実現はしませんでした。この蒸気車は近年イギリスの自動車フェスティバルで復元されてロンドン市内を走行したそうですので、完成度は高かったようです。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたイタリアのブルム製です。ブルムの初期物で蒸気車ばかりをモデル化した「OLD FIREシリーズ」の1台です。トレヴィシックが1803年に完成させた蒸気車をモデル化しています。車体後部にある金色の箱が蒸気機関で、蒸気ピストンの動きをクランクで回転運動に変えて後輪をギヤ駆動しています。大きさの比較用に乗せたフィギュアとの対比でいかに後輪が巨大であったかが分かると思います。そばで見たら迫力があったでしょう。また高い位置にある客室に乗るのはたいへんだったと思います。(ドアが車輪に邪魔されてますので) ミニカーは巨大な後輪のギヤが実際に可動し前輪部分は向きが変えられるなど良く出来ています。なおフィギュアはこのミニカーの付属品ではありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と後輪部分/床下部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CARRO DI TREVITHICK 1
CARRO DI TREVITHICK 2

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DILIGENZA A VAPORE DI GURNEY 1828 GB

DILIGENZA A VAPORE DI GURNEY 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM X03 1/43? 168㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7メートル
エンジン 変速機: 蒸気機関 
性能: 時速約20km/h
データーベースで蒸気車のミニカー検索

 

ガーニーの乗合い蒸気車 イギリス 1828

 

 イギリスの医師であり科学者でもあったゴールズワース ガーニー(Goldsworth Gurnny)は、前述したトレヴィシックの蒸気車を見たことで影響を受け、蒸気機関による馬なし馬車の特許をとりました。彼が考案したとされる蒸気機関内の空気の流れを効率化するブラストパイプは蒸気機関の性能を向上させるものでした。ガーニーは1825年に「ガーニー蒸気乗合自動車会社」を設立し蒸気車の設計/製造を始めました。1829年頃の彼の蒸気車はロンドンから保養地バースまでの往復約160kmを給水/燃料補給を行いながら、平均時速20km/hほどで走行したそうです。

 

 この蒸気車は全長が7mもある大きなもので、室内に6人外に12人分の席があり後部には煙突の付いたボイラーを搭載していました。この頃の蒸気機関には爆発の危険性があり、この構造は乗客が危険を感じるものでした。そこで蒸気機関を搭載したトラクターで客車を牽引する形式の車両での運行が行われましたが、結局ガーニーの事業は成功しませんでした。その後も発明家ウォルター ハンコック(Walter Hancock)などが蒸気車運送事業を行いましたが、沿線への騒音や既存の馬車業界との対立から、蒸気車の走行を規制する「赤旗法(赤旗を持った人が自動車を先導して徐行することを義務付けた」が1865年に成立し、イギリスにおける自動車普及の障害となりました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたイタリアのブルム製です。ブルムの初期物で蒸気車ばかりをモデル化した「OLD FIREシリーズ」の1台です。ガーニーが製作したロンドン-バース間を運行した乗合い蒸気車をモデル化しています。(DILIGENZAとはイタリア語で駅馬車の意) 側面の画像で大きさの比較の為に乗せたフィギュアとの対比で大型バスぐらいのサイズであったことが分かります。中央の客室は馬車と同じような形式でソファーのような座席があります。床下部分をみると大きな2本のシリンダーとクランク機構で後輪を駆動していることが分かります。なおフィギュアはこのミニカーの付属品ではありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DILIGENZ A VAPORE DI GURNEY 1
DILIGENZ A VAPORE DI GURNEY 2

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LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 1886 GB

LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YSH2 1/43 160㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7m 全幅約2m
エンジン 変速機: 馬2頭 
性能: 最高速約20km/h?
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ロンドンの乗合馬車 イギリス 1886

 

 乗合馬車は現在の路線バスのような公共交通機関で、長距離で都市間を運行するものは駅馬車とも呼ばれました。また現在のタクシーのように使われた馬車は辻馬車と呼びました。乗合馬車は17世紀にフランスのパリで始まりましたが、本格的に使われるようになったのは産業が発展し料金を支払って移動する人が増えた19世紀になってからでした。乗合馬車はフランス語/英語でオムニバス(OMNIBUS)と呼ばれ、これがバス(BUS)の語源となりました。自動車創世記に馬車は消え去りつつあった乗物でしたが、ミニカー(自動車ではないですが)になっている物もあるので紹介します。

 

 ロンドンの乗合馬車は1829年に運航が始まりました。(参照画像→ロンドン 乗合馬車 1829年) この乗合馬車は成功し、同じような乗合馬車会社が増えました。19世紀半ばロンドンの乗合馬車は非常に混雑していた為、忙しいビジネスマンはしばしば乗合馬車の屋根に乗りました。その為ロンドンで最初の2階建て乗合馬車が誕生したそうです。乗合馬車は19世紀後半には最盛期を迎えました。ただ乗合馬車を引く馬は限られた時間しか働かず毎日給餌などの世話が必要でしたので、路面電車やガソリンエンジン搭載バスが登場してくると乗合馬車は徐々に衰退していきました。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたイギリスの老舗マッチボックス(MATCHBOX)製です。1886年に作られた最盛期の24人乗り乗合馬車をモデル化しています。これはマニア向けに作られたミニカーで、当時の定価は9000円と高価でしたが、非常に素晴らしい出来ばえです。広告パネルが再現されたリアルな馬車ボディ、よく出来た馬、御者、乗客のフィギュアなどその時代の雰囲気が良く再現されています。なお馬はダイキャスト製です。馬車のミニカーは何台か持っていますが、これが一番気に入っています。 以下は馬/馬車の拡大画像と馬車2階席の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 1
LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 2

 以下はフィギュアと室内の拡大画像です。フィギュアはプラスチック製できれいに彩色されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 3
LONDON OMNIBUS HORSE DRAWN CARRIAGES 4

 以下は1970年代に発売されたブルム製のフェートン型馬車 1850年 (1/43 型番H00+B10)の画像です。ブルム初期に発売された馬車シリーズで、B10のフェートン型馬車にH00の一頭立て馬単体を組み合わせた物です。ただしフェートン型馬車は本来は2頭立てのはずですので、この組み合わせは正しくないようです。馬車は結構リアルで、馬のフィギュアと馬具関係も細かく再現されています。ブルム製の馬車シリーズは良く出来ているのですが、日本にはあまり輸入されなかったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN PHAETEON 1
HORSE DRAWN PHAETEON 2

 以下は1970年代に発売されたブルム製のローマの観光馬車 「BOTTICELLA DI ROMA」 1850年 (1/43 型番H12)の画像です。これもブルム初期の馬車シリーズの1台で良く出来ています。なおこれは一頭立ての馬車です。「BOTTICELLA(ボッティチェリ)」とはローマ名物の観光案内をする馬車の名前で現存していて(ボッタクリ料金だそうですが)、有名な映画「ローマの休日」にも出てきました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN BOTTICELLA DI ROMA 1
HORSE DRAWN BOTTICELLA DI ROMA 2

 以下は1980年代に発売されたデイズゴーン(DAYS GONE)製の乗合馬車 (縮尺不明 型番DG4)の画像です。デイズゴーン(DAYS GONE)はレド(LLEDO)社のブランドで1983年に登場しました。初期のマッチボックス製ミニカーの復刻盤のようなミニカーで、馬車やフォード T型などがメインで車種は少なかったですが、バリエーションが非常にたくさんありました。レド社は1996年に1/43サイズのバンガーズ(VANGUARDS)ブランドを登場させましたが、1999年に倒産しました。倒産後にモデルはほとんどがコーギー社に引き継がれました。これは上述のマッチボックス製の乗合馬車とほぼ同じ物をモデル化した物です。縮尺はだいたい1/64ぐらいで、当時の定価は1800円でした。トミカサイズと考えると少し高いですが、小さいながらも味のあるミニカー(馬車ですが)です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN CARRIAGES 1
HORSE DRAWN CARRIAGES 2

 以下は1980年代に発売されたデイズゴーン(DAYS GONE)製の消防馬車 (縮尺不明 型番DG5)の画像です。蒸気エンジンで駆動する消防ポンプを搭載した馬車です。当時の服装の消防士のフィギュアが付いています。マッチボックス初期の1960年頃に発売された型番Y04にこれとほぼ同じ消防馬車がありますので、それの復刻版的なミニカーでもあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HORSE DRAWN FIRE PUMPER 1
HORSE DRAWN FIRE PUMPER 2

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ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1907 UK

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y15 1/55 82mm

 

ロールス ロイス シルバーゴースト (40/50HP) イギリス 1907

 

 電気技術者ロイスが製作した試作車の性能に惚れ込んだ貴族のロールスがその車を独占販売する契約を結び1904年にロールス ロイス社が誕生します。初期のロールス ロイスには2、3、4、6気筒の4モデルがありました。ロールス ロイスは部品の規格化を徹底して行うことで高品質を誇っていました。1906年には自動車史上最も偉大な車であるシルバーゴースト(40/50HP)が発表されました。

 

 ミニカーはマッチボックスのY(Yesteryear)シリーズで1960年に発表された物です。昔のミニカーゆえディテールが甘いところはありますが、基本的なプロポーションはさすがに良くできています。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 車重約 1.8t
エンジン 変速機: 6気筒 7428cc 40HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでロールス ロイス シルバーゴーストのミニカー検索
 

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ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1907 UK

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y10 1/51 92mm

 

ロールス ロイス シルバーゴースト (40/50HP) イギリス 1907

 

 1907年にこの車は15000マイル(24000km)をノンストップ 、無故障で走破するという過酷な耐久試験を行いその優秀性を実証しています。この試験に使われた車が銀色に塗装され「SILVER GHOST」というプレートを付けていたことから、以後この名前が正式名称となりました。なおGHOST(幽霊)というのは音もなく静かに走ることから名付けられたようです。

 

 これもマッチボックスのYシリーズで1974年に作られた物で上記と同じように見えますが、サイズが大きくなっています。ライトのステーがフロントグリルから生えていますが、これはマッチボックス流の簡略化手法です。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 車重約 1.8t
エンジン 変速機: 6気筒 7428cc 40HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでロールス ロイス シルバーゴーストのミニカー検索
 

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ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1907 UK

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLINMINT WL96 1/43 105㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 車重約 1.8t
エンジン 変速機: 6気筒 7428cc 40HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでロールス ロイス シルバー ゴーストのミニカー検索

 

ロールス ロイス シルバー ゴースト (40/50HP) イギリス 1907

 

 ロールス ロイス シルバー ゴーストの6気筒7Lエンジンのアイドリング回転数は180rpmで、ほとんど音がしなかったそうです。変速機はオーバードライブ付きの4段で最高速(約120km/h)でもエンジン回転数は1800rpmと超低速型で、走行中でも音が静かなのはこの辺に理由があったようです。もちろんエンジン以外のすべての部品が手仕上げで入念に作られて調整されていることも忘れてはいけません。

 100年以上前の1907年に耐久試験を行った実車が現在でも走行可能な状態でロールス ロイス社で保存されていることは有名です。それ以外にも現在でも走行可能なシルバー ゴーストがかなり存在するとのことから、シルバーゴーストの類い希な耐久性と信頼性が分かると思います。

 

 ミニカーはフランクリン ミント製で2004年に入手しました。保存されている実車(車番AX201)を忠実に再現しています。フランクリン ミントはこれと同じシルバー ゴーストを1/43、1/24、1/12の3つの縮尺でモデル化しています。フランクリン ミントの1/43のクラシックカーはいずれもレベルの高い出来ばえですが、シルバー ゴーストはその中でも最後に製作されたものなので、一番完成度が高いです。50点ほどのパーツを組立てた精密なミニカーで、1/43のシルバー ゴーストのミニカーとしては現在でも最高の出来ばえといって間違いないでしょう。ドアが開閉しボンネットを取り外すと6気筒エンジンがリアルに再現され、底面にはフレーム/サスペンション/車軸までがリアルに再現されています。

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像です。フロントグリルの上に付いている「AA」のエンブレムはイギリスの「AUTOMOBILE ASSOCIATION(イギリス自動車協会)」の会員バッチです。ロールス ロイスの有名なマスコット「フライング レディ(The spirit of Ecstasy)」が公式に使われるようになったのは1911年頃からでした。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 2

 以下はボンネットを外したエンジン部/ドアを開閉させた室内/底面の画像です。6気筒エンジン、運転席足元の各種メータや運転席右側のレバー類、前後サスペンションなど見どころが満載です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 3
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 4

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ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1907 UK

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLINMINT JR67 1/24 197㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 車重約 1.8t
エンジン 変速機: 6気筒 7428cc 40HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースでロールス ロイス シルバー ゴーストのミニカー検索

 

ロールス ロイス シルバー ゴースト (40/50HP) イギリス 1907

 

 ほとんど無音で走行するシルバー ゴーストのエンジンは6気筒7Lでアイドリング回転数は180rpmでした。オーバードライブ付きの4段変速機で最高速(約120km/h)でもエンジン回転数が1800rpmと超低速型で、音が静かなのはこの辺に理由があるようです。もちろんエンジン以外のすべての部品が手仕上げで入念に作られて調整されていることも忘れてはいけません。

 100年以上前の1907年に耐久試験を行った実車が現在でも走行可能な状態でロールス ロイス社で保存されていることは有名です。それ以外にも現在でも走行可能なシルバー ゴーストがかなり存在するとのことから、シルバーゴーストの類い希な耐久性と信頼性が分かると思います。

 

 ミニカーはフランクリン ミント製で1986年に入手しました。保存されている実車(車番AX201)を忠実に再現しています。フランクリン ミントはこれと同じシルバー ゴーストを1/43、1/24、1/12の3つの縮尺でモデル化しています。これは1/24のミニカーでフランクリン ミントのクラシックカーでは標準的に使われた縮尺で、現在の大スケールミニカーで使われている1/18より一回り小さいです。前述した1/43はかなり精密にできていましたが、この1/24ではさらに細部が精密に仕上げられています。これより大きい1/12も持っていますが、それはさらに徹底的に精密に仕上げられていて、灯火類が点灯するギミックも付いています。(1/12についてもそのうちに紹介するつもりですが、サイズが大きいので写真撮影などが面倒なのです)

 

 

 前述した1/43とほぼ同じ部分を撮影した画像を以下に載せていますので、1/43と1/24の仕上がりの違いを見てください。 まずはフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。ラジエータグリル、「RR」のエンブレム、ヘッドライト、車軸の構造などがよりリアルに仕上がっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 2

 以下はボンネットを開いた画像とエンジンの拡大画像です。6気筒エンジンと補器類がリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 3
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 4

 以下はドアを開閉する画像/室内の拡大画像とボディ底のシャーシと前輪操舵の画像です。ステアリングホイール、ドライバー足元のメーター類とRRのロゴが付いたペダル、リーフスプリング式サスペンション、ステアリングホイールで操舵される前輪などが1/43よりさらに細かく再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 5
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 6

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LANCHESTER 20HP LANDAULET 1908 UK

LANCHESTER 20HP LANDAULET 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINIALUXE 29 1/43 84mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m
エンジン 変速機: 4気筒 2.5L 28HP 3段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでランチェスターのミニカー検索

 

ランチェスター 20HP ランドレー イギリス 1908

 

 優れた技術者であったランチェスター 3兄弟が1895年に設立したランチェスター エンジン社はイギリスで最初にガソリン自動車を製作した会社でした。1985年に単気筒1.3Lエンジンを搭載した第1号車が完成し、それを改良して空冷2気筒4Lエンジンを搭載した量産車が1901年から販売されました。この車はエンジンをカバーするボンネット部分がなく、サイドレバーによる前輪操舵、遊星歯車を使った変速機など独創的な技術で構成されていました。1904年にランチェスター エンジン社は清算されランチェスター モーター社として再建されました。(実車画像→ ランチェスター 12HP 1901)

 

 1904年に水冷4気筒2.5Lエンジン搭載車、1905年には6気筒エンジン搭載車、1906年にはシャフトドライブ式6気筒エンジン搭載車が登場しました。1908年からは前輪操舵が一般的なステアリングホイール式となりました。1911年には新しい4気筒エンジン搭載車と6気筒エンジン搭載車が登場しました。第1次大戦中は航空機エンジンと装甲車を生産しました。戦後は6気筒エンジン搭載のロールス ロイス並みの高級車を生産しましたが、経営不振で1931年に高級車メーカー ディムラー社に買収されました。以後ランチェスターの名前は1950年代まで残っていましたが、実質的な中身はディムラー車でした。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたフランスのMINIALUXE(ミニオール)製です。モデル化しているのは4気筒2.5Lエンジンを搭載した20HPだと思われます。初期のランチェスターの特徴であるボンネット部分が無いボディで、運転席手前のカバーのようなものでエンジン部分を覆っています。またステアリングホイールもなく運転席右側にあるレバーで前輪を操舵しました。MINIALUXEのミニカーは全てプラスチック製でクラシックカーに付き物の灯火類や操作レバーがきちんと別パーツで取付けられているなど、当時のミニカーとしてはかなりリアルに作ってありました。このランチェスターも実車の特徴がうまく再現された良い出来ばえです。ランチェスターの量産ミニカーはこれしか無いようですので車種的に貴重な存在です。MINIALUXEのクラッシックカーのミニカーにはこのような珍しい車種がいくつかありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCHESTER 1
LANCHESTER 2

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DAIMLER 38HP 1910 UK

DAIMLER 38HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 9021 1/43 107㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m
エンジン 変速機: 4気筒 6280cc 40HP 4段変速
性能: 最高速80km/h
データーベースで戦前のディムラーのミニカー検索

 

ディムラー 38HP イギリス 1910

 

 イギリスの技術者フレデリック シムスはゴットリープ ダイムラーからダイムラー製エンジンの特許実施権を得て、そのエンジンを搭載した自動車を完成させました。投資家のハリー.J.ローソンがシムスの特許権を買い取り、1896年にイギリス最古の自動車メーカー「ディムラー モーター」社が設立され、1897年には最初のディムラー車(2気筒エンジン搭載)が発売されました。なお「ディムラー」と「ダイムラー」はどちらも綴りは同じDAIMLERなのですが、イギリス製のDAIMLERはドイツ製と区別する為「ディムラー」と表記しています。(最近はあまり区別しないようですが、私は昔流でディムラーとしています)

 

 1900年にイギリス王室は初めての自動車としてディムラー車を購入し、エドワード7世が1902年式ディムラー 22HPを王室最初の御料車に指定したことで、それ以後の約半世紀の英王室御料車はディムラーが担当するようになりました。ディムラーは御料車に指定されたことで上流階級の人気を得て業績を伸ばしていきました。1908年にはスリーブ バルブ(シリンダ側面のスリーブに吸排気ポートを設ける構造)式エンジンの製造権を得て、このエンジンの優れた静粛性を生かした高級車を製造しました。画像のディムラー 38HPもそのスリーブ バルブ式エンジンを搭載した車で、この車のリムジーンは王室御料車に採用されていました。

 

 

 ミニカーは1964年に発売されたコーギー製で、当時のマニア向けのクラシック シリーズの一台です。コーギーのクラシック シリーズはいずれも当時のミニカーとしては群を抜いて素晴らしい出来ばえでした。このディムラー 38HPもディムラーの特徴である上部にフルート(縦溝)が刻まれたフロントグリル、ウインドースクリーン中央のクラクション、灯火類などの細部がリアルで良く出来ています。またコーギーお得意の当時の服装をしたフィギュアが4人乗っていて、お抱え運転手?の運転で家族がお出かけしているといった楽しい雰囲気のミニカーになっています。 以下はフロント/リアの拡大画像とフィギュアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DAIMLER 38HP 1
DAIMLER 38HP 2

 以下は1996年に発売されたマッチボックス製のディムラー A12 1911 (1/45 型番YMS05)の画像です。A12は上記38HPと同時期の車で、4気筒1.7L(12HP)スリーブバルブ エンジンを搭載した当時のディムラーとしてはサイズの小さな車(全長約3.8m?)だったようです。マッチボックスは1966年に型番Y13でディムラー A12をモデル化していますが、これはマッチボックス Yシリーズ40周年記念モデルとして特別に豪華なカラーリングを施して再生産されたものです。Yシリーズ40周年記念メダルも付けられています。このYシリーズ40周年記念モデル(型番YMS**)はこれ以外にも7種類ほどがありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIMLER 38HP 3
DAIMLER 38HP 4

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