ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE 1965 UK

ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE


DINKY(UK) 110 1/42 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4L 282HP 5段変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでアストン マーチン DB5のミニカー検索

アストン マーチン DB5 ドロップヘッド クーペ イギリス 1965年

 

 1963年にアストン マーチン DB5にフルオープン仕様のドロップヘッドクーペ(ソフトトップを持つコンバーチブル)が追加されました。なお1965年以降のアストン マーチンのコンバーチブルにはボランテ(VOLANTE)という名前が付けられるようになり、DB5のコンバーチブルの一部にもボランテの名前が付けられたようです。1964年にはエンジンを330HPまでパワーアップした高性能版ヴァンテージが追加されました。また経営者のデビット ブラウン向けにリアをワゴン風に改造したシューティング ブレークが特注で製作され、同様の改造がコーチビルダーによっても行われたようです。(→シューティング ブレー 実車画像)

 

 DB5の内装は豪華な本革仕様で、既にパワーウインドーが標準装備され、3段自動変速機もオプション設定されました。DB5は1965年にDB6にモデルチェンジしました。DB5は2年間で約1000台しか生産されていません。その中でヴァンテージは65台、コンバーチブルは123台だったそうです。当時の本国での価格は約5000ポンドで、当時のレートで換算すると約500万円となります。1960年代の価格ですから、やはりかなり高額の車だったようです。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたディンキー(英)の当時物です。ディンキー(英)らしいがっちりとした作風で、当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。発売されたのは1966年ですので、車としては既にDB6に切り替わった時期ですが、このドロップヘッドクーペはテールエンドの形状などからDB5として作られています。DB5のドロップヘッド クーペのミニカーはこれしかないようです。なお同時期に発売された後述のクーペ(型番153)はDB6のミニカーとなっています。 以下はフロントの拡大画像/ボンネットを開いたエンジンルーム画像とリアの拡大画像/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE 1
ASTON MARTIN DB5 DROPHEAD COUPE 2

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ASTON MARTIN DB6 1965 UK

ASTON MARTIN DB6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DB6


DINKY(UK) 153 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.62m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4L 282HP 5段変速
性能: 最高速245km/h  データーベースでアストン マーチン DB6のミニカー検索

アストン マーチン DB6 イギリス 1965年

 

 アストン マーチン DB5は1965年にDB6にモデルチェンジしました。ホイールベースが95mm延長され高速安定性が向上しました。また全長の50mm延長で後席が拡大し、パワーステアリングとエアコンがオプション設定され居住性も向上しました。外観はほとんど同じように見えますが、前後バンパーが分割タイプとなり、空力効果があるテールエンドが持ち上がったカムテールが採用されました。エンジンはDB5と同じDOHC 6気筒4L(282HP)で、DB5とほぼ同じ性能でした。325HPにパワーアップした高性能版のヴァンテージもありました。

 

 1969年に後継車のDBSが登場し、DB6はマイナーチェンジでMK IIとなりました。MK IIはDBSの部品を共用しており、幅広くなったタイヤをカバーする為ホイールアーチにフレアーが追加されました。DB5と同じくクーペとドロップヘッドクーペ(コンバーチブル)のボランテが設定され、少数ですがシューティング ブレークもコーチビルダーにより製作されました。DB6は1970年まで生産され、総生産台数は約1800台でした。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。前述したドロップヘッドクーペ(型番110)の型を流用して、ボディ後半部分を変更しているようです。前後バンパーはDB5のままで変更されておらずリアのカムテールがかなり誇張されていますが、全体的なプロポーションは良くできていると思います。縮尺を1/42から1/43に変更しているので、このDB6のほうがDB5 ドロップヘッドクーペより全長が短くなっています。(なおこのミニカーのフェンダー周りの変色は、汚れではなく経年変化?によるもので拭いてもとれません) DB6の量産ミニカーは不思議なことに最近までこれしかありませんでした。最近になってスパーク(レジン製)とマトリックス(レジン製)がクーペとボランテをモデル化しました。以下はフロントの拡大画像/トランクを開いたリアの拡大画像と室内の画像/ボンネットを開いたエンジンルーム画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN DB6 1
ASTON MARTIN DB6 2

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LOTUS ELAN S2 1965 UK

LOTUS ELAN S2
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2


CORGI 319 1/40 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.68m 全幅約1.42m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 105HP 4段変速
性能: 最高速161km/h?  データーベースでロータス エランのミニカー検索

ロータス エラン S2 イギリス 1965年

 

 ロータス セブンの後継車として開発されたエランは1962年に登場しました。ユニークなデザインのオープンカーで、DOHC 4気筒1.5L(100HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速185km/hと高性能で操縦性にも優れていました。エリートで問題となったFR樹脂製モノコック ボディの代わりに、鋼板のバックボーン フレームにFRP樹脂製ボディを被せるという構造が採用されました。この構造による生産性向上でエランはセブン並みの低価格で発売することができ、それ故に大ヒットしました。

 

 1965年にはS2(シリーズ 2)に発展しハードトップを持つクーペが追加され、丸形2灯のリアライトが楕円形に変更されました。1966年にS3(シリーズ 3)に発展し、1967年にホイールベースを延長して2+2座とした+2(プラス 2)が追加され、1968年にS4(シリーズ 4)に発展しました。1975年に生産中止となりましたが、総生産台数は約18000台とロータス社に大きな利益をもたらしました。またバックボーン フレームにFRP樹脂製ボディを被せる構造はその後のロータス車の基本となりました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたコーギーの当時物です。ハードトップが追加されたS2をモデル化しています。実車の雰囲気が良く再現された良い出来ばえです。一見しただけでは分かりませんが、このミニカーにはエランの特徴であるバックボーン フレーム構造(シャーシ)をリアルに再現した非常にマニアックなギミックが付いています。なおエランのミニカーは最初はオープン仕様のロードスター(型番318)として1965年に発売され、その型を変更してシャーシを取り外すことができるギミックを追加したものがこの型番319です。その為本来S2は楕円形のリアライトなのですが、そこは修正されずS1の丸形2灯のままになっています。 このミニカーのギミックの詳細はこちらのページをご覧ください。→ ロータス エランのギミック紹介ページ
 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/シャーシの脱着ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LOTUS ELAN S2 1
LOTUS ELAN S2 2

 エランのミニカーはビテス、エブロ、京商、オックスフォード、サンスターの1/18などがあります。  以下は2004年に発売されたビテス製のエラン S2 (1/43 型番27753)の画像です。楕円形テールライトのS2のロードスターをモデル化しています。コーギー同様に実車の雰囲気がうまく再現されていて、室内などの細部も良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2 3
LOTUS ELAN S2 4

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。ヘッドライト開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2 5
LOTUS ELAN S2 6

 以下は2002年に発売されたデルプラド 世界の名車シリーズのエラン S4 クーペ (1/43 No.77)の画像です。テールライトが大型化されたS4をモデル化しています。底板に京商のロゴがあるので、京商の型を流用しているようです。世界の名車シリーズのなかでは良い出来ばえだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELAN S2 7
LOTUS ELAN S2 8

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MG MGB GT 1965 UK

MG MGB GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB GT


DINKY (MATCHBOX) DY-3B 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.89m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 98HP 4段変速
性能: 最高速173km/h  データーベースでMG MGB/MGCのミニカー検索

MG MGB GT イギリス 1965年

 

 MGBはMGAの後継として1962年に登場しました。基本設計はMGAと同じですが、モノコックボディの採用などでより近代的な車となっています。4気筒OHV1.8L(89HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速170km/hの性能でした。当初はオープンのロードスターだけでしたが、1965年に実用的なテールゲートの付いた2+2座クーペがGTという名前で追加されました。このGTのデザインには当時BMCと関係のあったピニンファリーナの影響が感じられましたが、公式には発表されていません。

 

 1967年には6気筒2.9L(150HP)エンジンを搭載した高性能版のMGC(最高速202km/h)が登場しました。MGBは改良を重ねて1967年にMK II、1969年にMK IIIに発展しました。1973年にGTにオールアルミ合金製のV型8気筒3.5L(137HP)エンジンを搭載したGT V8(最高速200km/h)が登場しました。1974年にアメリカの衝突安全規制に対応して、前後バンパーが衝撃吸収機能付の樹脂製に変更され外観が大幅に変更されました。1980年まで生産され、総生産台数は約50万台でした。MGBはレース/ラリーでも活躍し、実用的な入門用スポーツカーとして大ヒットしました。MGといえばこのMGBが思い浮かぶほど有名な車でした。

 

 

 ミニカーは1992年頃に発売されたマッチボックス傘下のディンキー製です。当時のマニア向けのミニカーですので、シンプルな作りですがまずまずの良い出来ばえです。ライトが黄色いのはフランス仕様ということかもしれません。当時物ミニカーとしてはディンキーのロードスター、コーギーのMGB GTとMGC GTなどがありました。最近のものではミニチャンプス、オートアート、バンガーズ、国産名車コレクションのMGBなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG MGB GT 1
MG MGB GT 2

 以下は1969年に発売されたコーギーの当時物ミニカー MGC GT(1/44 型番345)の画像です。コーギーは1967年に型番327でMGB GTをモデル化していますが、これはそれをMGCに変更したものです。当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえです。ドアとテールゲートが開閉し、おまけとしてトランクが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGC GT 1
MG MGC GT 2

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/リアゲートの開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGC GT 1
MG MGC GT 2

 以下は2015年に発売された国産名車コレクションのMGB(1/43 No.235)の画像です。メーカーはイクソで、雑誌付きミニカーとして標準的な出来ばえです。オープンカーなので室内が黒一色なのは最近のミニカーとしてはやや物足りませんが。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB ROADSTER 1
MG MGB ROADSTER 2

 以下は2001年に発売されたデルプラドの世界の名車コレクションのMGB(1/43 No.10)の画像です。このシリーズのミニカーとしては標準的な出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGB ROADSTER 3
MG MGB ROADSTER 4

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MINI MARCOS 850GT 1965 UK

MINI MARCOS 850GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MINI MARCOS 850GT


CORGI 341 1/43 88㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.59m 全幅約1.46m エンジン 変速機: 4気筒 850cc 34HP 4段変速
性能: 最高速137km/h  データーベースでマーコスのミニカー検索

ミニ マーコス 850GT イギリス 1965年

 

 ミニ マーコスはミニのパーツを流用して作られたマーコス社のスポーツカーで、1965年に登場しました。ボディ、シャシーはベニア合板とFRPによるモノコックで、サスペンション/エンジンのパワートレーンからランプ類までミニのパーツを使っていました。この車の最大の特徴はミニよりも450mmも低い車高(1.01m)の独得なボディで、非常に魅力的でかわいいです。 ユーザー自身が組み立てるキットカーとして販売され、エンジンなどをユーザーが選択することができました。ミニの850cc(34HP)エンジンを搭載したものは、最高速137km/h(オリジナルのミニは117km/h)の性能でした。1974年までに約1000台ほどが販売されました。

 

 マーコス社は1970年に非常に奇抜なデザインをした4座のGTカー マンティス(MANTIS:カマキリの意)を発表しました。マンティスは全長約4.75mX全幅約1.81mX全高1.17mの大柄で低い車高のボディにトライアンフ TR6の6気筒2.5(135HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速193㎞/hの性能でした。高性能で豪華なGTカーということでしたが、販売台数はたったの32台でした。マーコス社は販売が低迷し1972年に倒産し、その後1980年代に一旦復活し1990年代にはLMシリーズなどの小型スポーツカーを生産していましたが、結局2007年頃に消えました。(実車画像→ マーコス マンティス 1970)

 

 

 ミニカーはコーギー製の当時物で1968年に発売されました。実車の独創的なボディをコーギー流の造形でうまく再現してあり、魅力的なミニカーに仕上がっています。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きで、さらにタイヤが交換出来るという凝ったギミックも付いていました。(タイヤ交換ギミック紹介ページ→ ミニ マーコスのギミックのページ) コーギー最盛期のミニカーでしたので世界中で約64万台が販売されました。コーギーはマイナーな自動車メーカーであったマーコス車をひいきにしていて、マーコス ボルボ 1800やたった32台しか作られなかったマーコス マンティスもモデル化しています。(たぶんミニカーの方が実車より知られているでしょう) ミニ マーコスは2008年にスパーク(レジン製)でもモデル化されています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MARCOS MINI 850GT 1
MARCOS MINI 850GT 2

 以下は1971年に発売されたコーギーの当時物 マーコス マンティス(1/43 型番312)の画像です。車高が高くノーズが短めであるのは実車のイメージから少し外れていますが、それ以外は奇抜なデザインの車をそこそこうまく再現しています。ドア開閉ギミック付きです。実車は32台しか売れませんでしたが、このミニカーは約20万台も売れました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MARCOS MANTIS 1
MARCOS MANTIS 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MARCOS MANTIS 3
MARCOS MANTIS 4

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