ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CADILLAC ESCALADE 2002 USA

GM CADILLAC ESCALADE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ESCALADE


DELPRADO (ANSON) 82 1/50 102㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.1m 全幅約2.04m エンジン 変速機: V型8気筒 6L 350HP 4段自動変速 フルタイム4WD
性能: 最高速177km/h  データーベースでキャディラック エスカレードのミニカー検索

GM キャディラック エスカレード アメリカ 2002年

 

 1997年に登場したフォード リンカーン ナビゲーターがSUVの高級車として大ヒットしたことに対抗して、GMも高級車キャディラックのSUV エスカレード 初代を1998年に登場させました。エスカレードはGMCのSUV ユーコン(YUKON 1992年登場のシボレー ブレイザーの後継車)の豪華版ユーコン デナリー (YUKON DENALI)1998年式をベースにしており、外観はユーコンとほぼ同じでした。ただし内装は革張りシートや木目調ダッシュボードなど豪華に仕立てられていました。エンジンはV型8気筒5.7Lで、4段自動変速で駆動方式はフルタイム4WDでした。外観がユーコンのままだったので、キャディラックらしくないと不評で販売は低調だったそうです。 (実車画像→ フォード リンカーン ナビゲーター) (実車画像→ GMC ユーコン デナリー) (実車画像→ GM キャディラック エスカレード 初代)

 

 2002年にキャディラック エスカレード 2代目が登場しました。初代と同じくベースはユーコンでしたが、不評だった外観はキャディラック デビル セダン 2000年と似たイメージのフロントを採用してキャディラックらしい雰囲気に変わりました。内装も一層豪華になり、エンジンは専用のV型8気筒6L(350HP)を設定していました。この2代目が営業的に成功したことで、エスカレードは高級SUVとしての地位を確立し、2007年に3代目にモデルチェンジしました。なおエスカレードよりも小さいSUVとしてキャディラック SRXが2003年に登場しました。(実車画像→ GM キャディラック デビル セダン 2000年) (実車画像→ GM キャディラック SRX) (実車画像→ GM キャディラック エスカレード 3代目)

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズで、エスカレード 2代目をモデル化しています。ミニカーの底板に「ANSON FOR DELPRADO」と表示されているので、メーカーはアンソンです。アンソンは主に1/18のダイキャスト製ミニカーを製作していて、キャディラック エスカレードもモデル化していましたので、それのOEMのようです。プロポーションが良く実車のごつい雰囲気が良く再現されていました。ドア下のステップ、フロントグリルのエンブレム、室内のメーターパネルなどの細部もそこそこ再現されていますので、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットが開閉するギミックも付いています。ただ底板に縮尺1/43と銘記されていますが、実際には1/50でモデル化されているようで、1/43サイズより少し小さめなのが今一つです。これ以外のキャディラック エスカレード 2/3代目のミニカーはソリドの1/43、JADA TOYSやアーテル(ERTL)の1/24、マテルの1/64と1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC ESCALADE 1
GM CADILLAC ESCALADE 2

データーベースでリンカーン ナビゲーターのミニカー検索
データーベースでキャディラック SRXのミニカー検索"

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GM CHEVROLET CORVETTE C6 CONVERTIBLE ’Street Appearance’ 2005 USA

GM CHEVROLET CORVETTE C6 CONVERTIBLE ’Street Appearance’
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C6 CONVERTIBLE ’Street Appearance’


NOREV 900004 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.93m エンジン 変速機: V型8気筒 6L 400HP 6段変速/4段自動変速
性能: 最高速300km/h(リミッター解除)  データーベースでコルベット C6のミニカー検索

GM シボレー コルベット C6 コンバーチブル ’ストリート アピアランス’ アメリカ 2005年

 

 GM シボレー コルベットの6代目C6が2005年に登場しました。デザインの基本は先代と同じですが、ボディ全体にエッジを効かせたよりシャープなデザインとなりました。衝突安全性対策や軽量化の為、リトラクタブルヘッドライトが廃止され固定式ヘッドライトが採用されました。先代より全長100mm、 全幅10mmのサイズダウンが行われ、ホイールベースは逆に30mm延長されたことで操縦安定性が向上していました。先代と同じ変速機をリアに配置するトランスアクスル方式が採用され前後重量配分は51:49と優れていました。なおコルベットの伝統であるフレーム構造にFRP製ボディ、横置きリーフスプリングのサスペンションを継承していたことは老舗ブランドの拘りを感じます。

 

 エンジンは先代と同じV型8気筒で排気量を6L(400HP)に拡大していました。2008年に排気量を6.2L(436HP)に拡大し、先代同様に設定された高性能版のZ06はV型8気筒7L(511HP)エンジンを搭載しタイヤ/ブレーキが強化されていました。限定モデルとして販売されたさらに高性能なZR-1はスーパーチャージャーを追加したV型8気筒6.2L(647HP)エンジンを搭載し、ボディを軽量化しタイヤ/ブレーキをさらに強化していました。2013年に7代目コルベット C7にモデルチェンジしました。(実車画像→ シボレー コルベット C7 2014)

 

 

 ミニカーはノレブ製で、2006年頃に発売されました。「ストリート アピアランス」という名前のパッケージ仕様をモデル化しているようです。実車画像をみるとこのパッケージ仕様はシート背後にガラス製ウインドディフレクターが設定されていました。ミニカーはそのウインドディフレクターも含めて室内が良く再現されていて、ノレブらしいそつのない良い出来ばえでした。ノレブはC6 クーペもモデル化しています。これ以外のC6のミニカーではオートアートの1/18、フランクリンミントの1/24、イクソのレース仕様、スパーク(レジン製)のレース仕様、ミニチャンプスのレース仕様などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVETTE C6 CONVERTIBLE 1
GM CHEVROLET CORVETTE C6 CONVERTIBLE 2

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GM CADILLAC STS-V 2006 USA

GM CADILLAC STS-V
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC STS-V


NOREV 910016 1/43 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.84m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.4L スーパーチャージャー 469HP 6段自動変速
性能: 最高速246km/h (リミッター制限)  データーベースでキャディラック STS/CTSのミニカー検索

GM キャディラック STS-V アメリカ 2006年

 

 1998年に登場したGM キャディラック セビル 5代目にはスポーティ仕様のSTS(SEVILLE TOURIG SEDAN)と豪華仕様のSLS(SEVILLE LUXURY SEDAN)がありました。(実車画像→ キャディラック セビル 5代目) 2002年に顧客層の若返りを狙って、従来のキャディラックよりコンパクトでスポーティなCTSが登場しました。(実車画像→ キャディラック CTS 2002) CTSは前輪駆動ではなく後輪駆動が採用されました。セビル 5代目は2003年に生産中止となり、2005年に登場した後継車はセビルの名前を外したSTSとなりました。STSは後輪駆動車で、CTSから始まった縦型ヘッドライトを特徴とするスポーティなデザインを採用していました。(キャディラック セダンでは初の4WD仕様もありました)

 

 STSのエンジンはV型6気筒3.7L(255HP)とV型8気筒4.4L(320HP)で、2006年にはV型8気筒4.4L スーパーチャージャー(469HP)を搭載するSTS-Vが追加されました。2008年のマイナーチェンジで、フロントグリルに太い格子が追加され、前フェンダーにクロームモールの通気口が追加されました。2011年に生産中止となり、後継車はSTSの下級車CTSの3代目と、上級車のDTSとSTSを統合したXTSとなりました。なおSTSの中国仕様としてSLSが2007年から2013年まで生産されました。(実車画像→ キャディラック XTS)

 

 

 2000年代になってキャディラックの車名はアルファベット3文字に変わっていきました。(SUVのエスカレードだけ3文字でない) 以下にまとめました。

  • 大型車 デビル(DEVILLE)は2005年からDTSとなる (実車画像→ キャディラック DTS)
  • 中級車 カテラ(CATERA)は2002年からCTSとなる
  • 中級車 CTSの上級車STSが2005年に登場
  • 小型車 BLSが2005年に登場 (実車画像→ キャディラック BLS)
  • 小型SUV SRXが2003年に登場 (実車画像→ キャディラック SRX)
  • 2003年にオープンカー XLRが登場 (実車画像→ キャディラック XLR)

     ミニカーは2006年に発売されたノレブ製です。高性能版のSTS-Vをモデル化しています。ノレブらしいそつのない造形で、プロポーションが正確で、全体的にとても良く出来ていました。フロントグリル/エンブレム、灯火類、ナンバープレート、室内のインパネなどの細部も良く再現されています。欧州の老舗ミニカーメーカーは2000年以降のアメリカ車をほとんどモデル化していないのですが、ノレブはキャディラック BLS、CTS、STS、SRX、XLR、クライスラー 300C、ダッジ バイパーなどアメリカ車を意欲的にモデル化していました。ノレブ以外のSTS/CTSのミニカーとしては、京商の1/18、オートアートのレース仕様 1/18、LUXURY(レジン製)の1/43などがあります。以下はフロント/フロントグリルの拡大画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

    GM CADILLAC STS-V 1
    GM CADILLAC STS-V 2
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GM CHEVROLET CAMARO RS 2012 USA

GM CHEVROLET CAMARO RS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO RS


IXO MOC173 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.84m 全幅約1.92m エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L 432HP 6段変速/6段自動変速
性能: 最高速248m/h  データーベースでシボレー カマロ 4代目以降のミニカー検索

GM シボレー カマロ RS アメリカ 2012年

 

 1993年にGM シボレー カマロ 4代目が登場しました。先代のボディを曲線的なラインで置き換えたような空力的なスタイルに変わりました。2ドアハッチバッククーペとコンバーチブルがありました。標準のエンジンはV型6気筒3.4L(160HP)で、高性能版Z28にはコルベットと同じV型8気筒5.7L(275HP)が搭載され、6段変速機で最高速255㎞/hの性能でした。(実車画像→ GM シボレー カマロ 1993)  1998年の大幅なマイナーチェンジで、フロントのデザインが大きく変更されました。Z28のエンジンは新開発のV型8気筒5.7L(305HP)に変更され、このエンジンをさらに320HPにパワーアップしたSSもありました。スポーティなクーペタイプの車の販売が低迷したことから、2002年でカマロは生産中止となりました。(実車画像→ GM シボレー カマロ 1998)

 

 2005年にフォード マスタング 初代のデザインをモチーフにしたマスタング 5代目が登場し話題となりました。これに対抗してカマロ 初代のデザインをを現代風にアレンジしたカマロのコンセプトカーが2006年に公開されました。このコンセプトカーは映画 トランスフォーマー(2007年公開)に登場しました。(実車画像→ GM シボレー カマロ コンセプトカー 2006)

 

 

 コンセプトカーをベースにしたカマロ 5代目が2010年に登場しました。当初はクーペだけでしたが、2011年に電動開閉式ソフトトップを持つコンバーチブルが追加されました。エンジンはLSとLTにV型6気筒3.6L(312HP)、高性能版SSにはV型8気筒6.2L(426HP)が搭載され、変速機は6段変速/6段自動変速でした。2012年にカマロとしては最強のV型8気筒6.2Lスーパーチャージャー付(580HP)エンジンが搭載されたレース仕様のZL1が追加されました。2013年のマイナーチェンジで、フロントとリアの意匠が少し変更され、V型8気筒7L(505HP)エンジンが搭載されるZ/28が追加されました。2016年にカマロ 6代目にモデルチェンジしました。6代目もデザイン的には5代目を踏襲していました。(実車画像→ GM シボレー カマロ 2018)

 ミニカーは2015年に発売されたイクソ製です。フロントグリル右端に小さいですが「RS」の金色ロゴが付いているので、カマロ 5代目 RS パッケージをモデル化しているようです。イクソの標準的な良い出来ばえで、フロントグリル/灯火類/室内などの細部がリアルに仕上げてありました。ただしウエストラインから下の部分が少し大き目で、プロポーション的にはややアンバランスな感じがします。(以下の実車との側面比較画像参照) イクソはWTCC セーフティカーやドバイ ポリス仕様、コンバーチブルなどもモデル化しています。これ以外のカマロ 5代目のミニカーは国産名車コレクションがこのイクソ製を流用してカマロ SSやマイナーチェンジ後のコンバーチブルをモデル化しています。それ以外ではトミカとトミカ リミッテドの1/65、WELLYの1/24、グリーンライトの1/64などがあります。カマロ 4代目のミニカーはマッチボックスの1/63、ジョニーライトニングの1/64、WELLYの1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CAMARO 1
GM CHEVROLET CAMARO 1

以下は実車とミニカーの側面を比較してみた画像です。ミニカーの緑色輪郭線が実車の輪郭線よりも下にはみ出しているので、ボディ下半分が大き目にできていて車高が高いことが分かります。(画像のマウスオーバー又はタップでミニカーの緑色輪郭線が実車上に移動します)
GM CHEVROLET CAMARO 3

 以下は2015年に発売された国産名車コレクションのGM シボレー カマロ SS 2010 (1/43 No.249)の画像です。上述のイクソ製を流用してコストダウンで室内の仕上げを簡素化しています。またナンバープレートとフロントグリルのRSのロゴが外されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO CONVERTIBLE
GM CHEVROLET CAMARO CONVERTIBLE

 以下は2017年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのGM シボレー カマロ コンバーチブル 2014 (1/43 No.297)の画像です。マイナーチェンジ後のコンバーチブルをモデル化しているので、フロントグリル/バンパー、テールライトなどが変更されています。オープンカーなので室内の造形が良くわかります。これもイクソのコンバーチブル(型番MOC203)を流用しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO CONVERTIBLE 1
GM CHEVROLET CAMARO CONVERTIBLE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CAMARO CONVERTIBLE 3
GM CHEVROLET CAMARO CONVERTIBLE 4

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GM CHEVROLET VOLT (EV) 2012 USA

GM CHEVROLET VOLT (EV)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET VOLT (EV)


KYOSHO KG004S 1/18 mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 電動モーター 111kW(149hp)
エンジン DOHC 4気筒 1.4L (103HP) 電気式無段変速
性能: 最高速160km/h   データーベースでGM シボレー ボルトのミニカー検索

GM シボレー ボルト (電気自動車) アメリカ 2012年

 

  1998年にアメリカ カリフォルニア州で制定されたZEV法は州内で販売する自動車の2%、2003年には10%をZEV(Zero Emission Vehicle:排ガス0の車=電気自動車)とする事を義務付けるものでした。当時これに対応して電気自動車トヨタ(RAV4 EV)/日産自動車(アルトラEV)/ホンダ(EV PLUS)が販売されました。GMはEV1という電気自動車を1996年にリース方式で販売しました。(実車画像→ GM EV1)

 EV1はスタイリッシュな2ドアクーペ(2シーター!)で、モーター102kW(137HP)による前輪駆動 航続距離 約120km(初期の鉛蓄電池)-240km(ニッケル水素電池)といった性能でした。ただこの性能では市場に受け入れられず、1999年に生産中止となりました。その後ZEV法は実情に合わせて排ガスがクリーンな車やハイブリット車もZEVに含めるなど規制緩和が行われました。

 

 GMのハイブリッド電気自動車ボルトが2011年に登場しました。ボルトには電池とモーターだけで動作するモードがあるので、GMはレンジエクステンダー付電気自動車と称しています。(レンジエクステンダーとはエンジンで発電しながらその電力で走行すること) この車はトヨタ プリウスのようなモーターとエンジンを併用するモードもあり、商用電源で充電できることからプラグインハイブリットカーとも言えます。電池は韓国製のリチウムイオン電池で容量16kWh 電池だけで約50kmの走行が可能とのことで、ガソリンが満タンであれば約550kmの走行が可能でした。現在、アメリカではステラ社の高級電気自動車が売れるなど、ZEV法に関係なくハイブリッド車も含めてさまざまな電気自動車が発売されています。

 

 

 ミニカーは2012年に発売された京商製のマスターピースコレクション (1/18)です。画像は京商のWEBサイトから借用しました。4ドア/ボンネット/ハッチバックが開閉できるギミック付きで、1/18としては標準的な出来ばえのようです。これ以外のボルトのミニカーはGREENLIGHやマイストが1/64でモデル化しています。

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