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GM ハマー H1 ピックアップ 国連仕様 アメリカ 1992?年
ウィリス ジープの後継車としてHMMWV(High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle:高機動多用途装輪車)又はハンヴィー (HUMVEE)と呼ばれる多目的軍用4WD車が1985年に登場しました。開発と生産はアメリカンモーターズの商用車部門を前身とするAMゼネラル社が担当しました。ホイールハブに減速ギヤを組込むハブリダクション方式で車高を高くし悪路走破性を高めていました。また室内からタイヤ空気圧を可変できる装置もついていました。貨物/兵員輸送車や野戦救急車、機関銃やTOW対戦車ミサイルを搭載した車両など様々な仕様があり、世界中の軍隊で使用されています。
ハンヴィーの民生仕様として1992年からGM ブランドで販売されたのがハマー H1です。(生産はAMゼネラル社) この民生化はハマーを自家用車としていた俳優のアーノルド シュワルツェネッガーの要望で行われたとのことです。ハンヴィーと構造は同じでエンジンはV型8気筒6.2Lディーゼルを搭載し、幌/ハードトップ付のフルオープン、ピックアップトラック、4ドアワゴンなどがありました。1994年にエンジンが6.5Lに変わり、1995年にV型8気筒5.7Lガソリン、1996年に6.5Lターボディーゼルが追加されました。2005年にはエンジンが新しい6.6Lターボディーゼル(300HP)に変更され名前がH1 アルファとなりましたが、排ガス対策が困難になり2006年に生産中止となりました。
派生車としてGM シボレー タホをベースにしてデザインをハマー H1に似せたハマー H2が2002年に登場しました。ボディの大きさはH1とほぼ同じで、V型8気筒6L(239HP)ガソリンエンジンを搭載していました。一般的なSUVと同じ構造の4WD車なので、H1のような悪路走破性はないですが、キャディラック エスカレードなどと同じ高級なSUV車として人気があったそうです。ピックアップトラックのH2 SUT(Sport Utility Truck)やボディを延長したストレッチ リムジン仕様があり、2010年まで生産されました。(実車画像→ ハマー H2 2002)
GM シボレー コロラドをベースにしてH2を一回り小型化したH3が2005年に登場しました。当初は5気筒3.5L(164HP)エンジンを搭載していましたが、2007年にV型8気筒5.3L(295HP)エンジンに変わり名前がH3 アルファに変わりました。2008年には時期型としてHX コンセプトが発表されましたが、市販化には至りませんでした。H3も2010年に生産中止となり、ハマーブランドは消滅しました。(実車画像→ ハマー H3 2007) (実車画像→ ハマー HX コンセプト)
ミニカーは旧ビテス グループのブランドで軍用車関係をモデル化していたビクトリア製で1998年に発売されました。ハマー H1 ピックアップの国連(UN:UNITED NATIONS)仕様をモデル化しています。この車の特徴である異様に幅広い車幅がミニカーでも良くわかります。またシャーシやサスペンションもある程度再現してあり、当時のミニカーとしてはそこそこ良くできていました。ビクトリアは救急車など別仕様のハマーを数種類モデル化していました。これ以外のハマー H1のミニカーは、ソリド、ジク、ジョニー ライトニング(1/64)などがあります。ハマーH2やH3もトミカ、マイスト、ノレブ、スパークなどでたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM シボレー コルベット C5 アメリカ 1997年
GM シボレー コルベットの5代目 C5型が1997年に登場しました。先代のデザインを継承しながら、角が丸くなりさらに空力に優れたデザインになりました。スチールパイプを一体成型したフレームで剛性を高め、変速機をリアに配置するトランスアクスル方式を採用し前後重量配分を51:49とし、操縦性を向上させていました。リトラクタブル ヘッドライト、FRP製ボディパネル、横置きリーフスプリングによるリアサスペンションなど伝統的な部分はしっかり継承されていました。当初はTバールーフが設定されたクーペだけで、エンジンは先代と同じオールアルミブロック製V型8気筒5.7L(350HP)でした。
1998年にコンバーチブルを追加し、2000年に先代で人気だったサスペンションを固めたZ51を追加しました。2001年にはZR-1後継のZ06(ただし先代のようなDOHCではなく385HPにチューンされた5.7Lエンジン搭載)が追加されました。C5型にはヘッドアップディスプレイや磁気流体を使った可変ダンパーなど先進的な技術が採用されました。2001年からC5型をベースにしたレース仕様車C5Rでルマンなどの耐久レースに復帰し、2001年デイトナ優勝など活躍しています。2005年に6代目コルベットC6型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1999年に発売されたフランクリン ミント製です。前述したC1からC4型と同じ1/24のコルベット コレクションの1台で、これがシリーズの最後のモデルでした。プロポーション的にはややスマートさが足りない感じがしますが、それ以外は良く出来ていました。ボンネット/ドア/リアハッチが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内がリアルに再現されていました。従来通りのハンドルと連動した前輪操舵ギミックが付き、さらにこのC5型はリトラクタブル ヘッドライトが可動しTバールーフの脱着もできました。これ以外のC5型のミニカーはミニチャンプス、Bブラーゴの1/18、ビテスのクーペ/カブリオレ、オートアートの1/18のクーペ/カブリオレ レース仕様、イクソのレース仕様などたくさんあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアハッチ開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック エスカレード アメリカ 2002年
1997年に登場したフォード リンカーン ナビゲーターがSUVの高級車として大ヒットしたことに対抗して、GMも高級車キャディラックのSUV エスカレード 初代を1998年に登場させました。エスカレードはGMCのSUV ユーコン(YUKON 1992年登場のシボレー ブレイザーの後継車)の豪華版ユーコン デナリー (YUKON DENALI)1998年式をベースにしており、外観はユーコンとほぼ同じでした。ただし内装は革張りシートや木目調ダッシュボードなど豪華に仕立てられていました。エンジンはV型8気筒5.7Lで、4段自動変速で駆動方式はフルタイム4WDでした。外観がユーコンのままだったので、キャディラックらしくないと不評で販売は低調だったそうです。 (実車画像→ フォード リンカーン ナビゲーター) (実車画像→ GMC ユーコン デナリー) (実車画像→ GM キャディラック エスカレード 初代)
2002年にキャディラック エスカレード 2代目が登場しました。初代と同じくベースはユーコンでしたが、不評だった外観はキャディラック デビル セダン 2000年と似たイメージのフロントを採用してキャディラックらしい雰囲気に変わりました。内装も一層豪華になり、エンジンは専用のV型8気筒6L(350HP)を設定していました。この2代目が営業的に成功したことで、エスカレードは高級SUVとしての地位を確立し、2007年に3代目にモデルチェンジしました。なおエスカレードよりも小さいSUVとしてキャディラック SRXが2003年に登場しました。(実車画像→ GM キャディラック デビル セダン 2000年) (実車画像→ GM キャディラック SRX) (実車画像→ GM キャディラック エスカレード 3代目)
ミニカーは2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズで、エスカレード 2代目をモデル化しています。ミニカーの底板に「ANSON FOR DELPRADO」と表示されているので、メーカーはアンソンです。アンソンは主に1/18のダイキャスト製ミニカーを製作していて、キャディラック エスカレードもモデル化していましたので、それのOEMのようです。プロポーションが良く実車のごつい雰囲気が良く再現されていました。ドア下のステップ、フロントグリルのエンブレム、室内のメーターパネルなどの細部もそこそこ再現されていますので、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットが開閉するギミックも付いています。ただ底板に縮尺1/43と銘記されていますが、実際には1/50でモデル化されているようで、1/43サイズより少し小さめなのが今一つです。これ以外のキャディラック エスカレード 2/3代目のミニカーはソリドの1/43、JADA TOYSやアーテル(ERTL)の1/24、マテルの1/64と1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM シボレー コルベット C6 コンバーチブル ’ストリート アピアランス’ アメリカ 2005年
GM シボレー コルベットの6代目C6が2005年に登場しました。デザインの基本は先代と同じですが、ボディ全体にエッジを効かせたよりシャープなデザインとなりました。衝突安全性対策や軽量化の為、リトラクタブルヘッドライトが廃止され固定式ヘッドライトが採用されました。先代より全長100mm、 全幅10mmのサイズダウンが行われ、ホイールベースは逆に30mm延長されたことで操縦安定性が向上していました。先代と同じ変速機をリアに配置するトランスアクスル方式が採用され前後重量配分は51:49と優れていました。なおコルベットの伝統であるフレーム構造にFRP製ボディ、横置きリーフスプリングのサスペンションを継承していたことは老舗ブランドの拘りを感じます。
エンジンは先代と同じV型8気筒で排気量を6L(400HP)に拡大していました。2008年に排気量を6.2L(436HP)に拡大し、先代同様に設定された高性能版のZ06はV型8気筒7L(511HP)エンジンを搭載しタイヤ/ブレーキが強化されていました。限定モデルとして販売されたさらに高性能なZR-1はスーパーチャージャーを追加したV型8気筒6.2L(647HP)エンジンを搭載し、ボディを軽量化しタイヤ/ブレーキをさらに強化していました。2013年に7代目コルベット C7にモデルチェンジしました。(実車画像→ シボレー コルベット C7 2014)
ミニカーはノレブ製で、2006年頃に発売されました。「ストリート アピアランス」という名前のパッケージ仕様をモデル化しているようです。実車画像をみるとこのパッケージ仕様はシート背後にガラス製ウインドディフレクターが設定されていました。ミニカーはそのウインドディフレクターも含めて室内が良く再現されていて、ノレブらしいそつのない良い出来ばえでした。ノレブはC6 クーペもモデル化しています。これ以外のC6のミニカーではオートアートの1/18、フランクリンミントの1/24、イクソのレース仕様、スパーク(レジン製)のレース仕様、ミニチャンプスのレース仕様などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック STS-V アメリカ 2006年
1998年に登場したGM キャディラック セビル 5代目にはスポーティ仕様のSTS(SEVILLE TOURIG SEDAN)と豪華仕様のSLS(SEVILLE LUXURY SEDAN)がありました。(実車画像→ キャディラック セビル 5代目) 2002年に顧客層の若返りを狙って、従来のキャディラックよりコンパクトでスポーティなCTSが登場しました。(実車画像→ キャディラック CTS 2002) CTSは前輪駆動ではなく後輪駆動が採用されました。セビル 5代目は2003年に生産中止となり、2005年に登場した後継車はセビルの名前を外したSTSとなりました。STSは後輪駆動車で、CTSから始まった縦型ヘッドライトを特徴とするスポーティなデザインを採用していました。(キャディラック セダンでは初の4WD仕様もありました)
STSのエンジンはV型6気筒3.7L(255HP)とV型8気筒4.4L(320HP)で、2006年にはV型8気筒4.4L スーパーチャージャー(469HP)を搭載するSTS-Vが追加されました。2008年のマイナーチェンジで、フロントグリルに太い格子が追加され、前フェンダーにクロームモールの通気口が追加されました。2011年に生産中止となり、後継車はSTSの下級車CTSの3代目と、上級車のDTSとSTSを統合したXTSとなりました。なおSTSの中国仕様としてSLSが2007年から2013年まで生産されました。(実車画像→ キャディラック XTS)
2000年代になってキャディラックの車名はアルファベット3文字に変わっていきました。(SUVのエスカレードだけ3文字でない) 以下にまとめました。
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