ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD MUSTANG I CONVERTIBLE 1964 USA

FORD MUSTANG I CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG I CONVERTIBLE


MINICHAMPS 402080102 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.61m 全幅約1.73m エンジン 変速機: V型8気筒 4.7L 270HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでマスタング 初代(1970年以前)のミニカー検索

フォード マスタング I コンバーチブル アメリカ 1964年

 

 1964年に登場したフォード マスタングは大規模な市場調査結果から企画された小型スポーティカーでした。既存のコンパクトカー ファルコン(初代 1963年型)をベースにしており、その外観をスポーティに変えたものでした。(実車画像→ フォード ファルコン 1963) マスタングは2ドア車だけでしたが、2年間で100万台も売れるほどの大成功を収めました。低価格ながら個性的なデザインが、財布の軽い若者と大きな車が苦手な女性に支持されたのが大ヒットの要因でした。

 

 また単なる低価格車ではなく各種の内外装オプション設定でカスタマイズができ、エンジンも6気筒2.8L(101HP)/3.3L(120HP)から高性能なV型8気筒4.3L(164HP)/4.7L(200-270HP)までありました。このフルチョイス システムと呼ばれる豊富なオプション設定もマスタングが成功した要因でした。ボディバリエーションとしては、ハードトップとコンバーチブル、1965年に追加されたファーストバックがありました。1967年にボディが大型化され前後の意匠が変更されました。1969年にもボディが大型化されフロントの意匠が大きく変更され、ファーストバックに高性能版のマッハ Iが追加されました。

 

 

 ミニカーはミニチャンプス製で、2003年頃に発売されたフォード100周年記念モデル 12台セットのひとつでした。フォードの特注品だったこともあり、このマスタング コンバーチブルは1/43ではベストのミニカーといえるほど非常に素晴らしい出来ばえです。プロポーションが抜群で実車のイメージが見事に再現され、細部の仕上げも1/43量産ミニカーでは限界と思われるところまでリアルに仕上げてあります。2005年には色違いが単体でも発売されました。初代マスタングのミニカーは非常にたくさんあります。当時物ではテクノ、コーギー、ディンキーなどがあり、当時物以外ではフランクリン ミント、ダンバリー ミント、マッチボックス、ミニチャンプス、シュコー、グリーンライト、M2マシーン、ジョニーライトニングなどがあります。その一部ですが、当サイトのマスタングのページでまとめて紹介しています。 以下はミニチャンプスのコンバーチブルのフロント/リアの拡大画像と前フェンダー/室内の画像です。前フェンダー、ステアリングホイールのセンターに再現されたマスタングのロゴは拡大画像でないと良く見えませんが実に見事です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD MUSTANG CONVERTIBLE 1
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 2

 以下は1990年に発売されたフランクリン ミント製の フォード マスタング カブリオレ 1964 (1/43 型番833)の画像です。フランクリン ミントの1960年代のアメリカ車シリーズの1台です。このシリーズは1960年代の代表的なアメリカ車を12車種、1/43でモデル化していました。フランクリン ミントの通信販売だけで販売され、1台が約1万円と高価でしたが、当時の1/43のミニカーとしてはレベルの高い出来ばえでした。いずれもドア/ボンネットの開閉ギミック付きでエンジンやサスペンションなどのメカや室内の造形がリアルに再現されていました。ギミックがあることは実際に各部が触られることから、丈夫な付くになっていることも特長です当時のベストと上記ミニチャンプス製はその10年後のベストですので、この違いがミニカーの流れが変わったことが分かる このマスタングもヘッドライトがメッキパーツであるあたりがややレトロな作風ですが、細部までリアルに再現された/トランクの開閉と前輪操舵のギミックが付いています。金属製パーツのエンジン、内張と三角窓が付いたドア、トランクに積まれたジェリ缶(ガソリン携行缶)など凝った仕上げとなっています。またテクノ独自のギミックである分解/組立が簡単にできる機能(参照ページ→モンザGTの分解/組立ギミック)も付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 3
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 4

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 5
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 6

 以下は1966年に発売されたソリド製の当時物 フォード マスタング ハードトップ(1/43 型番147)の画像です。ソリドらしいシャープな造形で、発売当時はマスタング ハードトップのミニカーとして最高の出来ばえでした。ドアを開くと室内灯が点灯するギミックがついています。(点灯させる為のボタン型電池を底板部分に収納しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG HARDTOP 1
FORD MUSTANG HARDTOP 2

 以下は1966年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物 フォード マスタング カブリオレ 1964 (1/43 型番833)の画像です。これも当時のミニカーとしては非常にレベルの高い出来ばえでした。ドア/ボンネット/トランクの開閉と前輪操舵のギミックが付いています。金属製パーツのエンジン、内張と三角窓が付いたドア、トランクに積まれたジェリ缶(ガソリン携行缶)など凝った仕上げとなっています。またテクノ独自のギミックである分解/組立が簡単にできる機能(参照ページ→モンザGTの分解/組立ギミック)も付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 7
FORD MUSTANG CONVERTIBLE 8

 以下は2004年に発売されたミニチャンプス製のフォード マスタング ファーストバック 1968年(1/43 型番400082021)の画像です。ミニチャンプスらしい細部の仕上げに拘ったリアルな造形で、とても良く出来ています。マスタングは1967年にボディが大型化されましたが、このミニカーでもボディ前後のオーバーハング部が長くなり、全長が大きくなっていることがわかります。(全長4.66m 全幅1.8m) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG FASTBACK 1
FORD MUSTANG FASTBACK 2

 以下は1969年に発売されたポリトーイ製のフォード マスタング 2+2 ベルトーネ 1965年(1/43 型番549)の画像です。この車は自動車雑誌「Automotive Quarterly」が企画して1965年のニューヨーク自動車ショーで公開されたコンセプトカーでした。マスタング ファーストバック 2+2をベースにしてベルトーネのG.ジウジアーロがデザインを担当し、ヨーロッパ風の美しいデザインに仕立てられました。ノーズを低くして格納式ヘッドライトを採用し、ファーストバックのリアクオーターパネルは小さなリアサイド ウィンドーと大きなラップラウンド リアウィンドーに変更されました。室内のインパネもメーター配置などが変更されました。なおエンジンはV型8気筒4.7Lでメカ的な変更はありませんでした。。(実車画像→ フォード マスタング 2+2 ベルトーネ 1965)

 ミニカーはイタリア的な美しいボディが良く再現してあり、とても良く出来ています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内は起毛仕上げされているなど凝った仕上げです。(実車が起毛仕上げされていたわけではないですが) エンジンやサスペンションなどのメカをリアルに再現してあることが特長であったポリトーイ初期の傑作ミニカーの1台です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 1
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア(トランク開閉)の画像です。特徴的な全面フロントグリル、引込みカバー方式の格納式ヘッドライト、マスタングのロゴが再現されています。またエンジンルーム内はラジエーター、バッテリー、エアフィルター、V8エンジンが結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 3
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 4

 以下は俯瞰と床下部分の画像です。床下部分はサスペンション、ドライブシャフト、排気管などが再現されています。特にリア車軸はリーフスプリングで支えたサスペンションがリアルに再現されていて、このリーフスプリングは実車同様に可動します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD MUSTANG 2+2 BERTONE 5

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MASSEY FERGUSON 165 TRACTOR WITH SAW ATTACHMENT 1964 USA

MASSEY FERGUSON 165 TRACTOR WITH SAW ATTACHMENT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASSEY FERGUSON 165 TRACTOR WITH SAW ATTACHMENT


CORGI 73 1/43 90㎜X45mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.9m エンジン 変速機: 4気筒 3.8L 69HP 8/10/16段変速 2WD/4WD
性能: 最高速 不詳  データーベースでマッセイ ファーガソンのミニカー検索

マッセイ ファーガソン 165 トラクター 鋸アタッチメント付 アメリカ 1964年

 

 マッセイ ファーガソン(Massey Ferguson Limited)社はコンバインを開発したマッセイ ハリス社とファーガソン システムを開発したハリー ファーガソン社が合併して1953年にできたアメリカの農業機械メーカーです。(当初はマッセイ ハリス ファーガソン社でした) 同社は様々な農業用車両を開発し、世界中の市場で大きなシェアを持っていました。特にトラクターのシェアは世界一でした。1995年からアメリカの農業機械メーカーAGCOの傘下になっています。

 

 マッセイ ファーガソン 165 トラクターはフランスとイギリスで製造された同社の標準的なトラクターで1964年に登場しました。4気筒3.5L(58HP)ディーゼルエンジンや4気筒2.9Lガソリンエンジンを搭載し、6/12段変速変速で2WDと4WDがありました。地面を耕すプラウなどをリアに取り付ける部分には取り付け角度/位置などを油圧で制御する取付け機構(ヒッチ)を備えていました。フロントショベル、草刈り機などのアタッチメントが豊富にあり、それらのアタッチメントをPTO(Power Take Off パワー テイク オフ)経由で作動させることができました。1971年まで生産されました。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたコーギー製の当時物です。鋸アタッチメントが付いたマッセイ ファーガソン 165 トラクターをモデル化しています。この丸鋸は低木や雑草の刈払いを行うものです。165 トラクターを忠実にモデル化していて、細部までとても良く出来ています。トラクター本体はエンジン部や「165 MASSEY FERGUSON」のロゴがリアルに再現されています。丸鋸の付いたレバーは上下に可動させることができ、アタッチメントの操作部には銀色の防護柵が付いています。リアに付いている黄色の大きな箱は丸鋸の付いたレバーを動かす油圧系や丸鋸を回転させる為のPTO関係のメカが収納されている?と思います。またミニカーを前進させると丸鋸が回転するギミックがついています。タイヤの回転をピニオンギヤで長尺のコイルスプリングに伝達し、そのコイルスプリングがユニバーサルジョイントとなって丸鋸を回転させるといった簡単ながらうまい構造です。コーギーは165 トラクター単体とショベルの付いた165 トラクター、これより古い型の65 トラクター、これより新しい型の50B トラクターもモデル化しています。コーギー以外のマッセイ ファーガソン トラクターは古い物ではディンキー、マッチボックス、ガマ、最近の物ではオックスフォード、ジク、シュコー、ユニバーサルホビーなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASSEY FERGUSON 165 TRACTOR 1
MASSEY FERGUSON 165 TRACTOR 2

 以下は丸鋸の付いたレバー部/丸鋸回転ギミックの画像とリアタイヤでコイルスプリングを回転させている回転伝達部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASSEY FERGUSON 165 TRACTOR 3
MASSEY FERGUSON 165 TRACTOR 4

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FORD 5000 SUPER MAJOR TRACTOR WITH TRENCHING BUCKET 1964 USA

FORD 5000 SUPER MAJOR TRACTOR WITH TRENCHING BUCKET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD 5000 SUPER MAJOR TRACTOR WITH TRENCHING BUCKET


CORGI 72 1/43 135㎜X48mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.8m 全幅約2m エンジン 変速機: 4気筒 3.8L 69HP 8/10/16段変速  PTO付
性能: 最高速 不詳  データーベースでフォード/フォードソン トラクターのミニカー検索

フォード 5000 スーパー メジャー トラクター トレンチ バケット付 アメリカ 1964年

 

 農業の機械化は19世紀の初頭に据え置きの蒸気機関を利用することから始まり、19世紀中ごろには蒸気機関で駆動する車輪を付けた蒸気トラクターが登場しました。19世紀終わり頃にガソリンエンジンを搭載したトラクターが登場し、1910年代後半にアメリカでは大量生産された安価なフォード T型をベースにしたトラクターが登場しました。フォード社は1917年からフォードソンのブランド名で農業用トラクターを発売しました。このトラクターは安価で使いやすかったので人気となり、圧倒的なシェアを持つことになりました。その後競合他社がアメリカのトラクター市場に進出したことなどから、1928年にフォードはアメリカでのトラクター事業をイギリスに移管することになりました。

 

 1938年にファードはイギリスのファーガソン社と協力関係を結び、ファーガソン システム(トラクター用の油圧制御)を採用しPTO(Power take-off)を備えた9N型トラクターを開発し、トラクター事業に再参入しました。9N型(Nシリーズ)トラクターは大成功しその基本構造は業界標準となりました。1946年にファーガソン社との協力関係が終わりました。1953年にNシリーズを後継するNAA型が登場し、1955年に600シリーズと800シリーズ、1961年に6気筒エンジン搭載の6000が登場しました。1964年にフォードソン ブランドが廃止され、アメリカ/イギリスともフォード ブランドに統一されました。1964年にファード 5000/3000トラクターが登場しました。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたコーギー製の当時物でトレンチ バケット付のフォード 5000 スーパー メジャー トラクターをモデル化しています。実車に忠実にモデル化されていて、フロントのFORDロゴやエンジンがリアルに再現され細部までとても良く出来ていました。全輪操舵(ステアリング ホイールと連動)ギミックとリアのトレンチが可動するギミックが付いています。このトラクターは1967年に型番67でトラクター本体が発売され、型番74でトラクター サイド ショベル付、型番GS01Bで家畜トレーラー付も発売されました。コーギーは型番55でフォードソン トラクターもモデル化していて、それにも鋤やトレーラーの付いたものがありました。フォードソン/フォードのトラクターはマッチボックス、ポリトーイ初期物、ガマ、ユニバーサルホビー、シュコー、オックスフォードなどがモデル化しています。これと同じファード 5000はユニバーサルホビーもモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像です。運転席の背後にはトレンチ バケットを操作するレバーを備えた操作盤が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 1
FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 2

 以下は前輪操舵ギミック動作とトレンチが作動するギミック動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 3
FORD 5000 TRACTOR WITH REAR TRENCH 4

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CHRYSLER TURBINE CAR 1964 USA

CHRYSLER TURBINE CAR
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER TURBINE CAR


NEW RAY 48086 1/50? 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m  エンジン 変速機: ガス タービン 130HP 3段自動変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでクライスラー タービンカーのミニカー検索

クライスラー タービンカー (実験車) アメリカ 1964年

 

 1950年代から1970年代にかけて、航空機のジェットエンジンとして知られているガスタービンエンジンが自動車用として注目されたことがありました。当時は多くの自動車メーカーが研究を行っていました。アメリカのGMやフォード、日本の日野や日産が大型バスやトラックへの応用を検討していました。イギリスのローバーは1962年にガスタービンエンジンを搭載したローバー T4を発表し、トヨタは1975年にガスタービンエンジンとモーターのハイブリットシステムを搭載したセンチュリーを発表しました。ただしいずれもコスト、操縦性、燃費の問題などで実用化はされませんでした。

 

 クライスラー社は1940年代からガスタービンエンジンの研究を行なっていて、1963年にガスタービンエンジンを搭載した実験車を製作しました。この実験車は約50台が製作され、一般ドライバーに貸与されてモニターテストが行われたそうです。モニターで不具合はなかったそうですが、巨大な掃除機のようなタービン音が不評だったそうです。結局この音やエンジン特性などの問題で実用化はされませんでした。この車のボディはカロッツェリア ギアがデザインと製造を行っていて、その独特なスタイルで現在でも人気があり専用のサイトまであります。そのサイトではタービン音を聞くこともできます。(参照サイト→ クライスラー タービンカーのサイト 音→ タービン音)

 

 

 同時期にはレーシングカーにもガスタービンエンジンが搭載されていました。一番有名な車は1967年のインディ 500に出場して圧倒的な速さで優勝目前までいったSTPのタービンカーでした。このレーシングカーはヘリコプター用のガスタービンエンジン(550HP)を車体左側に搭載しファーガソンの4WD駆動システムを採用していました。レースでは首位を独走し残り3周の時点でギヤボックスの破損でリタイアしました。翌年のインディにもガスタービンエンジンを搭載したロータス 56 STPが参戦し、このレースでも終盤に首位となりましたが残り数周の時点で燃料系のトラブルでリタイアしました。以後はガスタービンエンジンの出力制限が厳しくなり事実上使えなくなりました。

 ミニカーは2000年頃に発売されたニューレイ製の「CITY CRUISER COLLECTION」というシリーズの1台です。実車はハードトップクーペなのですが、ミニカーはコンバーチブルになっています。(特別にカスタマイザされた車なのかもしれません) このシリーズは1/43と箱に表示されていますが、実際には1/50ぐらいで1/43より小振りにできていました。定価1500円ほどの安価なミニカーでしたので、細部の造形は値段相応で雑ですが、実車の雰囲気はそれなりに再現されていました。このタービンカーも未来的な造形のフロント/リアのデザインがうまく再現されているので、この車のミニカーとしてはまずまずの出来ばえです。これ以外のタービンカーのミニカーはヤトミンの1/18、マトリックス(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER TURBINE CAR 1
CHRYSLER TURBINE CAR 2

 以下は1969年に発売されたFARACARS製のSTP パクストン タービンカー 1967 (1/43 型番101)の画像です。1967年インディ 500でリタイアした#40をモデル化しています。フランスのFARACARS製のミニカーはこのタービンカーだけしか知られていません。実車の独特なデザインがうまく再現され細部もそこそこリアルで当時のミニカーとしてはよく出来ていました。これ以外ではスパーク(レジン製)が同じSTP パクストン タービンカーを、トゥルースケールがロータス 56 STP タービンカーをモデル化しています。(実車画像→ STP パクストン タービンカー 1967) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
STP PAXTON TURBINE CAR 1
STP PAXTON TURBINE CAR 2

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CHRYSLER PLYMOUTH BELVEDERE 1964 USA

CHRYSLER PLYMOUTH BELVEDERE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH BELVEDERE


UNIVERSAL HOBBIES 1458 1/43 122mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 5.9L 265HP 3段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでプリムス ベルヴェデア/フューリーのミニカー検索

クライスラー プリムス ベルヴェデア アメリカ 1964年

 

 プリムスはクライスラーの大衆車クラスで、1960年代前半のラインナップとしては、コンパクトカーのバリアント、フルサイズのサヴォイ、ベルヴェデア、フューリー、スポーティカーのバラクーダなどがありました。ベルヴェデアの初代は1951年に登場したプリムスとしては初の2ドアハードトップで6気筒3.6Lエンジンを搭載していました。その後当時のプリムスの最上級車としてコンバーチブル、ワゴン、4ドアセダンが設定されました。1959年にベルヴェデアの姉妹車でV型8気筒5.2Lエンジンを搭載するフューリーがベルヴェデアの上級車として登場しました。

 

 1962年のモデルチェンジでベルヴェデアは小型化されました。1964年のマイナーチェンジでベルヴェデアのハードトップクーペは、Bピラーが逆三角形のハードトップが設定されました。この車には6気筒3.7LとV型8気筒5.2L/5.9L/6.3Lエンジンなどが搭載できました。このハードトップにV型8気筒7L(425HP)ヘミエンジンを搭載したレース仕様車は、NASCARで総合優勝するなどレースで活躍しましたので、ベルヴェデア 1964年式はマッスルカーとして有名でした。1965年のモデルチェンジでフューリーがサイズを拡大してフルサイズカーとなり、ベルヴェデアは中級車となりました。ベルヴェデアは1968年に最後のモデルチェンジをし1970年に生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたユニバーサルホビー製です。同ブランドのEAGLES RACEシリーズの一台で、ベルヴェデアとしては一番有名であった1964年式ハードトップをモデル化しています。変わった形状のハードトップ、側面からみると中央が突き出たフロントグリルとそれに呼応したサイドモールなど、シンプルながら尖ったこの車のデザインを良く再現しています。ノーズ先端のエンブレムや室内などの細部も良く再現されています。これ以外のベルヴェデアのミニカーはデルプラドの世界の名車コレクション(このユニバーサルホビー製と同じ物)、アーテルの1/24と1/18などがあります。なお1964年式以外では姉妹車であった上級車フューリーのミニカーの方がベルヴェデアより多いです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER PLYMOUTH BELVEDERE 1
CHRYSLER PLYMOUTH BELVEDERE 2

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズ No.79 クライスラー プリムス ベルヴェデア 1964 (1/43)の画像です。一見しただけで上記ユニバーサルホビー製と同じ物であることがわかります。車名ロゴとサイドモールはコストダウンで省略されていますが、カラーリング以外は上記とユニバーサルホビー製とほぼ同じで、底板にはUNIVERSAL HOBBIESとメーカー名が銘記されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH BELVEDERE 3
CHRYSLER PLYMOUTH BELVEDERE 4

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