ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LANCIA THESIS 2001 ITALY

LANCIA THESIS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA THESIS


NOREV 780000S 1/43 全長113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.89m 全幅約1.83m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L 215HP 
 6段変速/5段自動変速
性能: 最高速234km/h  データーベースでランチア カッパ/テージスのミニカー検索

ランチア テージス イタリア 2001年

 

 2001年にランチア カッパの後継車としてテージスが登場しました。販売不振だったカッパとは少し違う雰囲気の車に変わりました。独特なデザインのフロント周りは1998年に発表されたコンセプトカー ディアロゴスのデザインがそのまま使われていました。このデザインは1950年代の名車アウレリアあたりをモチーフにしたノスタルジックな物でしたが、個人的にはあまり高級な感じがしません。ボディは4ドアセダンのみで横置きエンジンの前輪駆動車で、ダンパー制御機能付サスペンションを採用したシャーシは専用で開発されました。エンジンはDOHC 5気筒2.4L/2Lターボ(185HP)、DOHC V型6気筒3L(215HP)、5気筒2.4L(150HP)ターボディーゼルが搭載されました。(DOHC V型6気筒3L(230HP)が後に追加された)

 

 ランチアの最高級車として上質な内装仕上げで、レーザーで先行車を検出するクルーズコントロールなどの先進機器を装備していました。イタリアでは政府の公用車として採用され、全長5.5mほどにホイールベースを延長したストレッチリムジンが大統領専用車やローマ教皇専用車として使われました。一般受けしないデザインの為か、テージスはカッパよりも販売が低調で、2009年に一代限りで生産中止となりました。総生産台数は約16000台でした。

 

 

 ミニカーは2010年に入手したノレブ製です。イタリアのミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」の No.13用として作られた物の色違いのようです。(私はWEBオークションで入手しました) 安価な雑誌付きミニカーでしたが、独特なフロント周りの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて結構良い出来ばえでした。ノレブはカタログモデルとして型番780001でも発売していて、そちらは室内が彩色されるなど仕上げが良くなっていました。テージスの量産ミニカーは現時点(2024年)でもこのノレブ製しかないようで、実車同様にミニカーでも人気が無いようです。  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA THESIS 1
LANCIA THESIS 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1315

LAMBORGHINI MURCIELAGO 2001 ITALY

LAMBORGHINI MURCIELAGO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MURCIELAGO


AUTO ART 54512 1/43 全長106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約2.05m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6.2L 580HP 
 6段変速 フルタイム4WD
性能: 最高速332km/h  データーベースでランボルギーニ ムルシエラゴのミニカー検索

ランボルギーニ ムルシエラゴ イタリア 2001年

 

 ランボルギーニ ディアブロの後継車としてムルシエラゴが2001年に登場しました。デザイン的には先代よりシンプルになりましたが、サイドの大きなエアインテークや跳ね上げ式ドアなどにディアブロらしさが残っていました。基本的な構造はディアブロと同じで、ディアブロの6Lエンジンを拡大したDOHC V型12気筒6.2L(580HP)エンジンを縦置きミドシップ配置していましたが、ドライブシャフトの引き回しを変えてエンジン搭載位置を下げていました。なおムルシエラゴは全てがビスカスカップリング式センターデフを持つフルタイム4WDで、後輪駆動はありませんでした

 

 2004年にオープンのロードスターが追加されました。2006年に6.5L(640HP)エンジンを搭載し、トラクションコントロール機能を持つ6段セミオートマチックシステム「e-Gear」を採用した高性能版のLP640が追加されました。ムルシエラゴをベースにして6.5Lエンジンを搭載したレヴェントンが2007年に20台限定生産されました。レース仕様のカーボン製ボディのR-GTやRG1などもありました。2011年に後継車のアヴェンタドールにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたオートアート製です。オートアートの1/18のミニカーの出来ばえは定評がありますが、1/43でもその出来ばえは一級品で、しかも1/18に準じた凝った作りになっていました。ミニカーの床下部分にはエンジン/ドライブトレーンが別部品で組み込まれ、4WDなのでエンジンから前輪へドライブシャフトが接続され、後輪のディファレンシャルギアが右側にずらして配置されていることまできちんと実車の構造が再現されていました。このようにひっくり返さないと見えない床下部分もきちんと再現しているのは、1/18サイズでは内部メカを再現することが当たり前になっているオートアートならではのリアルな仕上げです。これ以外のムルシエラゴのミニカーはミニチャンプスのLP640、エブロのレース仕様、トミカとトミカ プレミアムの1/62、京商の1/64、イクソ、マイストの1/18、アイドロン(レジン製)などたくさんモデル化されてます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI MURCIELAGO 1
LAMBORGHINI MURCIELAGO 2

 以下は床下部分の画像です。エンジンとドライブトレーンが別パーツで再現されています。エンジンから前輪へドライブシャフトが接続され、後輪のディファレンシャルギアが右側(以下画像では下側)にずらして配置されていることが分かります。さらに前輪操舵ギミックも付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI MURCIELAGO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1232

ASTON MARTIN V12 VANQUICHE 2001 UK

ASTON MARTIN V12 VANQUICHE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN V12 VANQUICHE


IXO MOC022 1/43 全長110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.67m 全幅約1.92m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5.9L 460HP 6段半自動変速
性能: 最高速305km/h  データーベースでアストン マーチン ヴァンキッシュのミニカー検索

アストン マーチン V12 ヴァンキッシュ イギリス 2001年

 

 2001年に登場したアストン マーチン V12 ヴァンキッシュは前述したDB7より車格が上のアストン マーチンの最上級車でした。DB7をよりダイナミックにしたデザインで、その後このスタイルが新しいアストン マーチンのベースとなりました。2シーターが基本で、オプションで2+2も可能でした。シャーシはカーボンファイバーとアルミの複合材で構成され、ボディはハンドメイドのアルミパネル製でした。エンジンはDB7 ヴァンテージと同じDOHC V型12気筒5.9L(460HP)を搭載し、変速機はパドルシフトの6段半自動のみでした。

 

 2004年にエンジンを528HPにパワーアップし最高速321km/hの高性能版V12 ヴァンキッシュ Sが登場しました。外観的にはフロントグリルの開口部が大きくなり、フロント/リアにスポイラーが追加されていました。V12 ヴァンキッシュは2007年に生産中止となり、後継車はDBS V12となりヴァンキッシュの名前が一時的に消えました。2012年にはDBS V12の後継車としてヴァンキッシュの名前が復活しました。(アストン マーチン DBS V12アストン マーチン ヴァンキッシュ 2代目)

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたイクソ製です。フロント周りなどダイナミックなボディがうまく再現されていて、なかなかの良い出来ばえでした。フロントグリルやホイール、室内のインパネなどの細部もリアルに仕上げてあります。多分同じ型を使っていると思いますが、ビテスでもモデル化していました。これ以外のV12 ヴァンキッシュのミニカーはコーギーの映画「007 ダイ アナザー デイ(2002年)」のボンドカー仕様(1/36)、アオシマのボンドカー仕様(1/18)、京商の1/12とボンドカー仕様(1/72)、ミニチャンプスのヴァンキッシュ Sとボンドカー仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN V12 VANQUICHE 1
ASTON MARTIN V12 VANQUICHE 2

 2004年からアストンマーティンはDB9をベースとしたレーシングカーDBR9で、ルマンやFIA GT選手権に参戦し、2008年のルマンではDBR9がGT1クラスで優勝しました。その後2005年に登場した3代目 V8 ヴァンテージをベースにしてLM GTE(GT2)クラスのレーシングカー ヴァンテージ GTEが2008年に開発されました。ヴァンテージ GTEはDOHC V型8気筒4.5L(456HP)エンジンを搭載し、ルマンや世界耐久選に参戦していました。2014年と2017年のルマンではGTE クラスで優勝しています。2018年にはツインターボ V型8気筒4Lエンジンを搭載した新型ヴァンテージ GTEが登場しています。 以下は2019年に発売されたアシェット製のルマン24時間レース カーコレクションのアストン マーチン ヴァンテージ GTE ルマン クラス優勝 2017 (1/43 No.10)の画像です。車体全体の細かなデカール、灯火類、ホイール、リアから飛び出した特徴的で巨大なディフューザーなどがリアルに再現されていて、従来の雑誌付ミニカーのレベルを超えたかなり良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN VANTAGE LE MANS 2017 1
ASTON MARTIN VANTAGE LE MANS 2017 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN VANTAGE LE MANS 2017 3
ASTON MARTIN VANTAGE LE MANS 2017 4

 アストン マーチンのルマン参戦車のミニカー → データーベースでアストン マーチン ルマンのミニカー検索"

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1314

SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO 2001 SWEDEN

SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO


SCHUCO JUNIOR 27105 1/43 全長112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 200HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでサーブ 9-*のミニカー検索

サーブ 9-3 SE 2.0 ターボ スウェーデン 2001年

 

 1998年にサーブ 900は衝突安全性や操縦性を大幅に改良して、サーブ 9-3に名前が変わりました。この時期にサーバーは全車種の名前を9-5や9-7など9-*の形式に統一していました。3/5ドアハッチバックと2ドアコンバーチブルのボディ形式はそのままで、外観は先代のイメージを残していましたが、スラントノーズでよりシャープなスタイルとなりました。エンジンは既存の4気筒2Lにオペル ベクトラ用の4気筒2.2L(116HP)ターボディーゼルが追加されました。なお1950年代にはサーブ 93という良く似た名前のモデルがありましたが混同しないで下さい。

 

 1999年にはブースト圧を高めるなどして235HPにパワーアップした4気筒2.3Lターボエンジンを搭載したヴィゲン(VIGGEN)が限定生産されました。なおヴィゲンという名前ははサーブの戦闘機に由来しています。(参照画像→ サーブの戦闘機 ヴィゲン) ヴィゲンはリアスポイラーやサイドスカートなどが付き足回りが強化され、内装はカーボン調のインパネ装備といったプレミアムな仕様の高性能車(最高速250㎞/h)でした。2002年にサーブ 9-3 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2001年頃に発売されたシュコー ジュニア製の当時物です。3ドアハッチバックの高性能版SE 2.0 ターボをモデル化しています。シュコー ジュニアはホンウェルのカララマとほとんど同じ物を流用していた廉価版のミニカーでした。これもカララマでは9-3 ヴィゲンとして発売された物とほぼ同じようです。当時の定価約1000円と安価ながらプロポーションはまずまずで、コストダウンでヘッドライトなど灯火類を塗装処理していますが、サーブ 9-3の雰囲気はうまく再現されていました。ドアが開閉するギミックが付いています。これ以外の9-3 初代のミニカーとしては、カララマのヴィゲン、ミニチャンプスの5ドアなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO 1
SAAB 9-3 SE 2.0 TURBO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1519

NISSAN PRIMERA 2001 JAPAN

NISSAN PRIMERA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN PRIMERA


J-COLLECTION JC09009G 1/43 全長108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2.5L 170HP
 6段変速/4段自動変速/CVT (FF/4WD)
性能: 最高速204km/h (輸出仕様)  データーベースで日産 プリメーラのミニカー検索

日産 プリメーラ 日本 2001年

 

 1990年に日産 プリメーラ 初代が登場しました。ボディデザインや動力性能で欧州車を強く意識して開発されました。国内は4ドアセダンのみで欧州向けは5ドアハッチバックがありました。外観はシンプルながら欧州風のセンスの良いデザインで、室内はクラス最大で居住性に優れていました。操縦性も欧州車並みでしたが、国産車に比べると足回りが固く乗り心地が悪いともいわれました。DOHC 4気筒1.8L/2Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。北米(インフィニティ G20として)/欧州でも販売され評価が高く、国内でもヒットしました。(実車画像→ 日産 プリメーラ 1990)

 

 1995年にプリメーラ 2代目が登場しました。ブルーバード U14型をベースとしていて、外観は成功した先代のデザインを継承していました。当初は4ドアセダンのみで(欧州は5ドアハッチバックもあり)、サニー店向けの姉妹車プリメーラ カミノも同時に登場しました。先代と同じ4気筒1.8L/2Lエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。1997年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更され、ワゴンが追加されました。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更されました。1999年に販売店が再編されプリメーラ カミノは廃止されました。(実車画像→ 日産 プリメーラ 1997)

 

 

 2001年にプリメーラ 3代目が登場しました。ボディが大型化して3ナンバー規格車となりました。ボディは先代同様に4ドアセダン(欧州5ドアハッチバック)とワゴンでした。外観は日産デザインヨーロッパが担当し、前進したキャビンと短いテールの日本車離れした独特のデザインでした。北米市場では2002年にインフィニティ G35(スカイライン V35)が登場したことで、プリメーラ 3代目の北米仕様はありませんでした。国内はDOHC 4気筒2L/2.5Lエンジン、欧州はDOHC 4気筒2.2Lと4気筒1.8Lターボ ディーゼルエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。2003年のマイナーチェンジで内外装が変更されました。 2005年に同じクラスのブルーバード シルフィが登場したことで国内販売が終わり、2008年に生産中止となり後継車はありませんでした。

 ミニカーは2001年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。プリメーラ 3代目をモデル化しています。プロポーションが良く独特のフロントの顔付などがリアルで、実車の雰囲気がうまく再現されていました。また灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げてあり、全体的にかなり良く出来ていました。これ以外のプリメーラ 3代目のミニカーは、これを流用している国産名車コレクション製(イクソ製)、それをさらに流用したファースト43製があります。(したがって全て同じJコレクション系のミニカーになります) プリメーラ 初代/2代目のミニカーはハイストーリー(レジン製)、イグニションモデル(レジン製)の1/43と1/18、トミカの1/59、京商のレースカー仕様、オニキスのレースカー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN PRIMERA 1
NISSAN PRIMERA 2

 以下は2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製の日産 プロメーラ (1/43 No.149)の画像です。メーカーはイクソで、上記の京商 Jコレクション製を流用して細部の仕上げを簡素化した廉価版です。ウィンドー、ヘッドライト、エンブレム、室内のインパネの仕上げが簡素化されていました。同じ型を使っても、細部の仕上げによってこんな具合に見た目の雰囲気が変わります。ちなみに価格は2001年発売の京商 Jコレクションが2000円、2011年発売の国産名車コレクションが1790円でした。雑誌付きの廉価版がオリジナルの京商製とほぼ同じような価格になったのは、2001年からの10年間で中国でのミニカーの製造コストが上がったからです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN PRIMERA 3
NISSAN PRIMERA 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1552

 

ページ  « 前へ 1...323  324  325  326  327  328  329  330  331  332  333  ...373 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2025 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.