ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

AMC GREMLIN 1970 USA

AMC GREMLIN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AMC GREMLIN


POLISTIL EL62 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3.3L 128HP 3/4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでAMC グレムリンのミニカー検索

AMC グレムリン アメリカ 1970年

 

 1970年代のAMCのモデルラインアップは、サブコンパクトカーのグレムリン、コンパクトカーのホーネットとペーサー、ミッドサイズのマタドール、フルサイズカーのアンバサダーがありました。1970年に登場したグレムリンは上級車のホーネット(3ボックスセダン)のホイールベース短縮版でした。ホーネットのテールエンドを斜めに切り落としたようなデザインは当時としては極めて斬新なハッチバック車でした。リアサイドウィンドーが固定された2人乗りクーペと、ウィンドーが開く4人乗りハッチバックがありました。名前のグレムリンとは機械の中に住み着いて悪さをする小悪魔のことで、ビッグ3に対抗する厄介者というような意味があるようです。 (実車画像→ AMC ホーネット 1971)

 

 エンジンは4気筒2L、6気筒3.3L/3.8/4.2L、V型8気筒5Lなどがあり、3段自動変速で最高速166km/h(6気筒3.3L)の性能でした。1972年に2人乗り仕様が廃止され、1973年に衝撃吸収バンパーが採用され、1976年にフロントグリルの意匠が変更されました。1977年にもフロント/リアの意匠が大きく変更されました。1979年にグレムリンをベースにして外観を大きく変更したスピリットにモデルチェンジしました。(実車画像→ AMC スピリット 1979)

 

 

 グレムリンのデザイン コンセプトをさらに発展させてボディを大型化したぺーサーが1975年に登場しました。1970年にAMCはジープの製造元であるカイザー ウィリス社を買収しました。1979年にAMCはフランスのルノー社の傘下になり、1987年にはクライスラー社に買収されて消滅しました。AMCが買収していたカイザー ウィリス社のジープはクライスラー(現在はステランティス N.V.)社の有力なブランドとして今も残っています。

 ミニカーは1976年頃に発売されたポリトーイ(ポリスティル)製の当時物です。型番EL**のELシリーズは現在の感覚では廉価版的なミニカーで、安っぽいフリーホイールが付いていてあまり良い出来ばえではありませんでした。ただグレムリンの特徴的なボディはそれなりにうまく再現されていました。ドアが開閉するギミック付きです。グレムリンの当時物ミニカーはこれしかありませんでしたのでその点では貴重でした。これ以外のグレムリンのミニカーはジョニーライトニングの1/64、MOTORMAXの1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AMC GREMLIN 1
AMC GREMLIN 2

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MERCEDES-BENZ C111 II 1970 GERMANY

MERCEDES-BENZ C111 II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ C111 II


SOLIDO 180 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.44m 全幅約1.80m エンジン 変速機: 4ローター ロータリー 4X600cc 350HP 5段変速
性能: 最高速300km/h  データーベースでメルセデス ベンツ C111のミニカー検索

メルセデス ベンツ C111 2代目 ドイツ 1970年

 

 NSU社がロータリーエンジン開発に成功し、1964年に世界初のロータリーエンジン搭載車NSU スパイダーが登場しました。その後多くの自動車メーカーがロータリーエンジン開発に取り組みました。メルセデス ベンツもロータリーエンジンの開発を行っており、1969年のフランクフルト モーターショーで公開されたC111 初代はその実験車でした。 ガルウイング式のドアを持つFRP製のボディに、燃料噴射式3ローター ロータリーエンジン(3X600cc 280HP)をミッドシップ搭載し、最高速は260km/hでした。(実車画像→ メルセデス ベンツ C111 1969) 数ヵ月後の1970年のジュネーブ モーターショーでC111 2代目が公開されました。初代とはフロントのボンネット部分の黒いグリル形状が異なりますが、ほぼ同じデザインのボディに4ローター ロータリーエンジン(350HP)が搭載され、最高速300km/hの性能でした。

 

 C111は実験車ながら、レザートリムの内装、エアコン付きなど豪華な装備となっていて当初は市販が予定されていました。しかし1973年の中東戦争でオイルショックが起こり、燃費の悪いロータリーエンジンの開発は中止となり、この車が市販されることはありませんでした。その後エンジンを5気筒3Lターボディーゼル(190HP)に変更したC111 3代目が1976年に公表され、さらに1979年に登場したC111 4代目はボディを変更しV型8気筒4.8Lツインターボエンジン(500HP)を搭載して最高速400㎞/hの速度記録車に発展しました。(実車画像→ メルセデス ベンツ C111 4代目)

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたソリド製の当時物で、C111 2代目をモデル化しています。ソリドらしいシャープな造形で、リアルな太いタイヤ/ダイキャスト製ホイールなど良くできています。(ただフロントノーズ周りの造形がいまひとつですが) リアカウルを開くと、コンパクトなロータリーエンジンが再現されています。世間の注目を集めたC111は当時物ミニカーが非常にたくさんありました。ディンキー、コーギー、ノレブ(JET CAR)、メルクリン、ガマ、マーキュリー、マテルメーベ、ポリトーイなど当時の主なミニカーメーカーがモデル化していました。その中でディンキーとマーキュリーとポリトーイがC111 初代で、あとはすべてC111 2代目をモデル化していました。最近ではミニチャンプス、ノレブがC111 2代目をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアカウルを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ C111 1
MERCEDES-BENZ C111 2

 以下は1971年に発売されたガマの当時物 メルセデス ベンツ C111 2代目(1/43 型番9810)の画像です。当時のガマに共通して使われていたホイール(スピード ホイール)が今ひとつですが、プロポーションが良く当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。リアカウルとリトラクタブルヘッドライトの可動ギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ C111 3
MERCEDES-BENZ C111 4

 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)の拡大画像とリア/リアカウルを開いたエンジンルームの画像です。エンジンルーム内の造形は上記のソリド製とかなり違っていますが、ソリド製の方が実車に忠実なようです。リアエンドの形状もソリド製とすこし違っていますが、これはガマ製の方が実車に即しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ C111 5
MERCEDES-BENZ C111 6

 以下は1971年に発売されたコーギー製の当時物 メルセデス ベンツ C111 2代目(1/43 型番388)の画像です。これも上記ガマ同様に安っぽいフリーホイールがいまひとつですが、当時物ミニカーとしては良い出来ばえでした。ガルウイングドアの可動ギミックを付けているのがコーギーらしいところで、室内もそこそこ良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ C111 7
MERCEDES-BENZ C111 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ C111 9
MERCEDES-BENZ C111 10

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VOLKSWAGEN BEETLE 1302 1970 GERMANY

VOLKSWAGEN BEETLE 1302
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1302


MINICHAMPS 430055006 1/43 97㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 空冷水平対向4気筒 1.3L 40HP 4段変速
性能: 最高速122km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ビートル (1965年以降)のミニカー検索

フォルクスワーゲン ビートル 1302 ドイツ 1970年

 

 フォルクスワーゲン ビートルは基本設計を変更しないまま改良および変更が加えられました。1960年代後半のラインナップは1200(1192㏄ 34HP)と1300(1285㏄ 40HP)の2モデルでした。1970年には上級グレードの1302と1.6L(1584㏄ 50HP)エンジン搭載の高性能版1302Sが登場しました。1973年には1302Sの発展型1303が登場しました。1974年には1200もテールライトが1303と同じ大型のものとなり、フロントフェンダー上にあったウィンカーがバンバーに移されました。1974年には生産台数が1800万台に達しました。1970年代に日本国内ではビートルの人気が高まり1200系に1.6Lエンジンを搭載した1200LS、その電子式燃料噴射仕様の1200LSE/LEなどが輸入されました。

 

 ビートルの後継車として1961年には1500が、1968年には411が登場しましたが、その両車とも真の後継車にはなれませんでした。その後1973年にパサートが登場し、シロッコ、ゴルフ、ポロといった新世代の前輪駆動車が揃ったところで、ビートルは役目を終え1978年にドイツ本国での生産が終了しました。しかしその生産設備はブラジルやメキシコ工場に移管され、メキシコでは2003年まで生産が続けられました。さらにビートルのオマージュとして1998年にニュー ビートルが登場しました。

 

 

 フォルクスワーゲン ビートルのミニカーはたくさんあります。当サイトのデーターベースには約1500件がリストアップされています。(ビートルのミニカーは年式が明確にわからない物が多いので4割ぐらいは年式未記載です) 私はビートルのミニカーを約50台保有していますので、それらを年代別に分けて紹介します。ここでは1970年代以降のビートルを紹介します。

 最初のミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。 1970年式の1302をモデルしています。前述したミニチャンプス製の1951年式初期型と見比べると前後のバンパー、ボンネット形状、フェンダー形状、灯火類、室内のインパネ、ステアリング形状などの変更が正確に反映されています。 ここまで徹底して年式別にモデル化されるのもビートルなればこそですし、またそれを実現しているミニチャンプスも自国の名車ですから精力的にモデル化しているのだと思います。同じドイツのシュコーもビートルを精力的にモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN BEETLE 1302 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 2

 以下は1973年頃に発売されたガマ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1302 1970 (1/24 型番442)の画像です。1970年式の1302のモデル化で、ガマの「スーパー シリーズ」と称する縮尺1/24の大スケールミニカーの1台です。プロポーションが良く、サイズが大きいのでクロームモールが塗装ではなく別パーツで再現されているなど細部まで良く再現されていて当時物ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/リアパネルが開閉し、されにスライディングルーフの開閉と前輪の操舵ができます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 4

 以下はフロント/ボンネット開閉の画像とリア/リアパネルを開いたエンジンルームの画像です。エンジンも結構リアルに出来ています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 5
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 6

 以下はスライディングルーフ開閉の画像と底板/前輪操舵ギミックの画像です。ビートルの床下部分は一枚の鋼板で覆われていて気密性が高いのですが、ミニカーの底板部分もそれらしく再現されています。前輪操舵ギミックはステアリングホイールと連動していますので、ステアリングホイールで操舵できます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 7
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 8

 以下は1972年に発売されたガマ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1302 1970 (1/43 型番898)の画像です。上記と同じ1302のモデル化で、こちらは1/43です。当時のガマ製ミニカーに共通して使われていたホイールがビートルらしくないのが今一つですが、こちらも当時物ミニカーとしては良く出来ていました。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 9
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 10

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 11
VOLKSWAGEN BEETLE 1302 12

 以下は1977年に発売されたポリトーイ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1300L 1976 (1/43 型番EL55)の画像です。テールライトが大型であることと製作時期から年式を1976年と考えています。ポリトーイのELシリーズは当時の廉価版ミニカーでしたので、安っぽいホイールが付いているなど値段(当時の定価は800円)相応の出来ばえでした。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1300L 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1300L 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1300L 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1300L 4

 以下は1974年に発売されたメーベトイ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1303 1973 (1/43 型番A70)の画像です。上記のポリトーイと同じようなメーベトイの廉価版ミニカーで当時の定価は700円でした。これも安っぽいフリーホイールが付いていて値段相応の出来ばえでした。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1303 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1303 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1303 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1303 4

 以下は1978年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1200LE 1976 (1/43 型番DF11)の画像です。1200LEは日本仕様で1200系のシャーシに電子式燃料噴射1.6Lエンジンを搭載していました。当時のワーゲン人気にあやかって作られたもので、約10数種類のバリエーションがありました。トミカ ダンディは当時の国産ミニカーとしては出来の良い物が多かったのですが、このビートルも1303の特徴である大型のテールライトやバンパーに組み込まれたウィンカー、室内の造形などが結構リアルに再現されていて良く出来ていました。ボンネット/ドアの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 2

 以下はフロント/ボンネット開閉ギミックの画像とリアの拡大画像です。ボンネット内にはスペアタイヤが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 4

 以下は1978年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1200LE 1976 (1/43 型番DF11)の画像です。上記のバリーエーショで、バンパーが黒に変更されボディサイドにBEETLEのロゴが付いているので、これはスポーティ仕様の1200LSEをモデル化しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 5
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 6

 以下は1979年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1200LE フォード ルック 1976 (1/43 型番DF11B)の画像です。上記のバリーエーションで、1930年代のフォード車(フォード V8 1936)のフロントに似せたフロントノーズを付けたカスタムカーをモデル化しています。当時実際にこのような改造をしたカスタムカーが実在しました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE FORD VERSION 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE FORD VERSION 2

 以下は1979年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1200LE ロールス ロイス ルック 1976 (1/43 型番DF11A)の画像です。これも上記のバリーエーションで、有名なロールス ロイスのフロントグリルに似せたフロントノーズを付けたカスタムカーをモデル化しています。当時実際にこのような改造をしたカスタムカーが実在しました。なおこの個体は経年劣化で前後バンパーのメッキが剥がれています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE ROLLS ROYCE VERSION 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE2 ROLLS ROYCE VERSION 2

 以下は1979年に発売された朝日通商のシグマ(SIGMA)143シリーズの当時物 フォルクスワーゲン ビートル 1303S 1973 (1/43 型番3)の画像です。これも当時のワーゲンの人気にあやかって作られたミニカーで、高性能版の1303Sをモデル化しています。シグマ143シリーズは朝日通商が国産メーカーに作らせたもので数種類しかないですが、いずれも結構良い出来ばえでした。このビートルも上記のトミカ ダンディと同じくらい良く出来ていました。トランク/ドア/リアパネルの開閉ギミック付で、トミカ ダンディでは開閉しないリアパネルを開くとエンジンが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1303S 1
VOLKSWAGEN BEETLE 1303S 2

 以下はフロント/ボンネット開閉とリア/リアパネル開閉の画像です。フロントのスペアタイヤは省略されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1303S 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1303S 4

 以下は2014年に発売された国産名車コレクション製のフォルクスワーゲン ビートル 1303 1973 (1/43 No.219)の画像です。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC334Nなどで1303をモデル化しているので、それを流用しています。雑誌付きの安価なミニカーながら、ドアミラー、別パーツのワイパー、灯火類など結構リアルに再現され良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 3
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE2 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE 5
VOLKSWAGEN BEETLE 1200LE2 6

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VOLKSWAGEN K70 1970 GERMANY

VOLKSWAGEN K70
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN K70


MARKLIN 1837 1/43 102mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 90HP 4段変速
性能: 最高速158km/h  データーベースでフォルクスワーゲン K70のミニカー検索

フォルクスワーゲン K70 ドイツ 1970年

 

 フォルクスワーゲン K70は元々はNSUが開発したロータリーエンジンを搭載したNSU Ro80のレシプロ エンジン版として開発された車でした。しかし1969年にNSUがアウトウニオンと合併したことで、フォルクスワーゲンの傘下となった為、1970年にK70という名前でフォルクスワーゲンから登場しました。従来のフォルクスワーゲン車とまったく違った感じがするのはその為です。 4気筒1.6L(75/90HP)エンジンはNSU式に縦置き搭載されて前輪を駆動し4輪独立懸架サスペンションを採用して、4段変速で最高速158km/hの性能でした。

 

 1972年に角型2灯式ヘッドライトが丸型4灯式ヘッドライトに変更されました。1973年には1.8L(100HP)エンジンを搭載する高性能版K70Sが追加されました。最新のデザインを採用した前輪駆動車K70で、同じ4ドアセダンでデザインが不評であった411の不振を挽回するはずでしたが、何故かこの車も人気が出ませんでした。1975年に生産中止となり、総生産台数は約21万台でした。この当時のフォルクスワーゲンは、前輪駆動車への移行期で色々と試行錯誤していました。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたメルクリン製の当時物です。メルクリンは鉄道模型の老舗ブランドですが、当時はミニカーも手掛けていました。鉄道模型の老舗ブランドらしい巧みな造形でシンプルで直線的なデザインの実車の雰囲気がうまく再現され、当時物ミニカーとして良く出来ていました。個性的なフロントグリルは、ブラックアウトしたグリルと大きな角形のラインストーンを使ってそれらしく仕上げてあります。ボンネット/4ドア/トランクが開閉するギミック付で、開閉ヒンジ部に板バネを使っているので開閉動作に節度感があります。(4ドア開閉は当時としては凝ったギミックでした) これ以外のK70の当時物ミニカーはシュコーの1/66、ポリトーイの1/55があり、当時物以外ではノレブ、ヴィーキングの1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN K70 1
VOLKSWAGEN K70 2

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AUDI 100S COUPE 1970 GERMANY

AUDI 100S COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI 100S COUPE


MARKLIN 1834 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 115HP 4段変速 縦置きエンジン 前輪駆動
性能: 最高速187km/h  データーベースでアウディ 100のミニカー検索

アウディ 100S クーペ ドイツ 1970年

 

 戦前に設立されたアウトウニオン社は第2次大戦中は軍用車両の生産を行いました。敗戦したドイツは東西に分断され、アウトウニオン社の主要な工場は東ドイツ側にあったので東ドイツの会社に統合されました。1947年に西ドイツのアウトウニオンの子会社が新生アウトウニオンを創立し、戦前のモデルをベースにしたDKW車を生産し始めました。1958年にダイムラー ベンツ社がそのアウトウニオン社を買収し、その後1964年にフォルクスワーゲン社がアウトウニオン社を傘下に収めました。

 

 1965年にDKW F102の2ストロークエンジンを4ストロークに変更したアウトウニオン アウディ 75 (F103)が登場しました。(実車画像→アウトウニオン アウディ 75 1965) この車は後にアウトウニオンの名前が外れて、復活したアウディの最初のモデルとなりました。(この時点でDKWブランドは消滅しました) アウディ 75は4気筒1.7L(75HP)エンジンを縦置きする前輪駆動の中型セダンで、ワゴンのバリアントや高性能版のスーパー 90などが追加されました。1968年にはフォルクスワーゲン グループの最上級車としてアウディ 100が登場しました。(実車画像→ アウディ 100) アウディ 100は4気筒1.8L(100HP)エンジンを搭載した中型の前輪駆動車で、シンプルで品の良いデザインが特徴でした。当初はセダンだけでしたが、1970年に1.9L(115HP)エンジンを搭載するファーストバックのクーペが追加されました。アウディ 100は1975年に2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはドイツのメルクリン製の当時物です。アウディ 100 クーペをモデル化しています。メルクリンは鉄道模型の老舗メーカーで、1950-1970年代にはダイキャスト製ミニカーも作っていました。フロントの造形は実車のイメージ通りですが、キャビン後部の形状が実車とは少し違う感じで、より低く伸びた感じになっています。これはメルクリン流のデフォルメなのだと思います。ホイールは当時の流行だった走らせることを重視したフリーホイールになっていました。ドア/ボンネット/トランクが開閉するギミック付きで、この開閉ギミックはヒンジ部に板バネを使うことで閉じたときの立付けが良くメリハリの効いた開閉動作を実現していました。メルクリンは型番1821で4ドアセダンもモデル化していました。これ以外のアウディ 100の当時物ミニカーはシュコーのセダンとクーペ 1/66、ジクのセダン 1/60などがありました。当時物以外ではミニチャンプスのセダンとクーペ、ヘルパのセダンとクーペ 1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 100S COUPE 1
AUDI 100S COUPE 2

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