ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ASTON MARTIN DBS V8 1969 UK

ASTON MARTIN DBS V8
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ASTON MARTIN DBS V8


MINICHAMPS 400137601 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.83m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 320HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速261m/h  データーベースでアストン マーチン DBSのミニカー検索

アストン マーチン DBS V8 イギリス 1969年

 

 1967年にアストン マーチン DBSが登場しました。それまでの丸みを帯びたレトロなデザインから一気に逆スラントしたフロントグリルを持つ直線的なエッジの効いたモダンなデザインとなりました。ボディは大きく低くなり、特に車幅は1.8mを超えていました。この車用に開発していたV型8気筒エンジンの完成が遅れたため、当初はDB6から引き継いだ6気筒4L(286HP)エンジンを搭載していました。その為車体が重くなった分だけ性能が低下していました。

 

 新形のV型8気筒5.4L(320HP)エンジンを搭載したDBS V8が1969年に登場し、この車は最高速261m/hで当時世界最速の4シーター市販車でした。6気筒エンジン搭載のDBSも継続して生産され、最後の70台は2灯式ヘッドライトに変更されエンジンをパワーアップした高性能版ヴァンテージ仕様でした。DBS V8は1972年まで生産され、後継車のV8にモデルチェンジしました。

 DB(デヴィッド ブラウン)グループは経営危機から、1972年にアストン マーチンの経営権を手放した為、これ以後はDBの名前がついたモデルが無くなりました。なお1990年代のフォード モーター傘下の時代に、デヴィッド ブラウンが役員として戻ったため、1993年のDB7でDBの名前が復活しました。(DBSも2007年にDBS V12で復活しました)

 

 

  ミニカーは2012年に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く、フロントグリルやホイールなどの細部がリアルで非常に良い出来ばえです。ミニカーでも一目で幅が広いことが分かりますが、実際に測ってみると車幅42.5㎜と1/43で正確にスケールダウンされていて、デフォルメで幅が広い訳ではありませんでした。またワイヤースポークホイールやフェンダーミラーを付けている点など時代を感じさせる仕様となっています。ミニチャンプスは映画「女王陛下の007(1969年)」のDBS ボンドカー仕様もモデル化しています。これ以外では、コーギーのボンドカー仕様 1/36、スパーク(レジン製)、GTスピリット(レジン製)の1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ASTON MARTIN DBS 1
ASTON MARTIN DBS 2

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MCLAREN M8B CANAM 1969 UK

MCLAREN M8B CANAM
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MCLAREN M8B CANAM


SOLIDO 176 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 7L 650HP 4段変速
性能: 最高速360km/h?  データーベースでマクラーレン M6/M8のミニカー検索

マクラーレン M8B カンナム イギリス 1969年

 

 F1ドライバーであったB.マクラーレンがマクラーレン レーシング チームを1963年に設立しました。当時のB.マクラーレンはクーパーのドライバーでしたが、クーパーのF1活動に影響しないレースカーの開発/販売などを行ないました。1966年にクーパーから離れ自ら開発したマクラーレン M2BでF1に参戦します。また1966年からカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)にもマクラーレン M1Bで参戦しています。

 

 F1ではマクラーレン M7Aが1968年のベルギーGPでF1初優勝し、このシーズンは3勝してコンストラクターとしてロータスに次ぐ2位となっています。1969年シーズンは1勝しコンストラクターの4位となっています。

 カンナムでは1967年にシボレーのV型8気筒5.9L(525HP)エンジンを搭載したマクラーレン M6Aが登場し、1967年のシリーズ チャンピオンとなりました。1968年にはエンジンを7L(620HP)にパワーアップした改良版のM8Aが登場し、1968年のチャンピオンとなりました。その後M8Aは1969年に大きなリアスポイラーが付いたM8B、1970年の7.6L(680HP)エンジンで低いリアスポイラーの付いたM8D、1971年の8L(740HP)エンジンでボディと一体化したリアスポイラーの付いたM8Fと改良されていきました。なお1970年にはM8Dのテスト走行中にB.マクラーレンが事故死する不幸な出来事がありました。

 

 

 マクラーレンは1967年から1971年まで5年連続してチャンピオンとなり、この時期はマクラーレンのカンナムでの黄金期でした。当時カンナムといえばオレンジ色のマクラーレンというイメージが広く定着していました。マクラーレンは1972年末にカンナムから撤退し、以後はF1とインディ500に注力することになります。

 ミニカーはソリド製の当時物で1970年に発売されました。45年以上も前に作られたミニカーですが、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。当時のミニカーは左側面が見える透明フィルム付き紙箱で販売されていたので、左側面だけはデカールが最初から貼ってありました。(残りのデカールは箱に添付されているので自分で貼るのですが、これは貼っていません) これ以外の当時物ミニカーとしては、ディンキー、ポリトーイ、メーベトイなどがあります。最近のものではミニチャンプス、GMP、スパークなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/コクピットの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MCLAREN M8B CANAM 1
MCLAREN M8B CANAM 2

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MG MIDGET MK IV 1969 UK

MG MIDGET MK IV
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MG MIDGET MK IV


DETAIL CARS 421 1/43 80mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.48m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 65HP 4段変速
性能: 最高速151km/h  データーベースでMG ミジェットのミニカー検索

MG ミジェット MK IV イギリス 1969年

 

 主力モデルがMGAに移行して、入門用の廉価なモデルが必要になったMGは、同じBMCグループ内のオースチン ヒーレー スプライトのマイナーチェンジ版(MK II)を流用することを決定しました。名前は戦前の名車と同じミジェットとなり、1961年に登場しました。スプライトのモノコックボディの前後を大幅に変更して、全く新しいMGに仕上がっていました。エンジンはスプライト MK I用を少しパワーアップした948cc(46HP)で、少しだけ高性能でした。姉妹車のスプライト MK IIより格上で、仕上げもやや高級で価格も高かったそうです。

 

 1962年にはエンジンが1.1L(56HP)にパワーアップされ、最高速が143km/hに向上しました。1964年に59HPにパワーアップしたMK II、1966年に1275㏄(65HP)エンジン搭載のMK III、1969年にフロントグリルやテールライトを変更したMK IV、1974年に1.5L(56HP 排ガス対策で低下)エンジンを搭載し前後バンパーを衝突安全基準対応の樹脂バンパーに変更した1500に発展しました。1980年までに約23万台が生産されました。ホンダ S500がデザインのお手本にしたのはこの車だったと言われていますが、確かに雰囲気がそっくりです。

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたディテールカー製です。1.3Lエンジンを搭載したMK IVをモデル化しています。軽快な小型スポーツカーの代表的なスタイルがうまく再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されていてかなり良い出来ばえです。当時物ミニカーとしてはスポットオン、最近の物ではエブロ、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG MIDGET MK IV 1
MG MIDGET MK IV 2

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MONTEVERDI 375L 1969 SWISS

MONTEVERDI 375L
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MONTEVERDI 375L


DINKY(UK) 190 1/42 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 7.2L 345HP 4段変速
性能: 最高速245km/h  データーベースでモンテヴェルディのミニカー検索

モンテヴェルディ 375L スイス 1969年

 

 モンテヴェルディ社は元レーシング ドライバーでスイスの高級車ディーラーの経営者であったペーター モンテヴェルディ(Peter Monteverdi)が起こした小規模な高級車メーカーでした。最初の市販車は1967年に発表した2シータークーペの375Sで、自社製のシャーシにクライスラー製のV型8気筒7.2L(345HP)エンジンを搭載していました。当初のボディはトリノのカロッツェリア フルアのデザインでフルアの工場でボディが架装されました。1968年以降はカロッツェリア フィッソーレがボディを架装し、1969年からはフィッソーレのデザインしたボディに変わりました。(実車画像→ モンテヴェルディ 375S 1967)

 

 375Sは全長4.56mの大柄なボディながら2シーターでした。1969年にホイールベースを延長した全長4.8mの2+2シータークーペとした、フィッソーレ デザインの375Lが追加されました。1974年には全長5.3mの4ドア5シーターセダンの375、1975年に2シーターコンバーチブル仕様のパームビーチ、1977年には375Lをベースにした4ドアリムジンの375/4などが追加されました。1977年頃までそれぞれ少数が生産されました。(実車画像→ モンテヴェルディ 375/4)

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。フィッソーレが架装した375Lをモデル化しています。金属製パーツのフロントグリルなどディンキー(英)らしいややレトロな造形ながら、375Lの流麗なクーペボディが見事に再現されていて、全盛期のディンキー(英)の傑作の一つといえます。(サイズが1/43よりやや大きめですが) ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック仕様で、メタリック塗装も綺麗です。これ以外のモンテヴェルディ 375のミニカーはノレブ初期のプラスチック製当時物の375L、マトリックス(レジン製)の375S、NEO(レジン製)の375Lなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MONTEVERDI 375L 1
MONTEVERDI 375L 2

 以下は室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MONTEVERDI 375L 3

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MELKUS RS1000 1969 GDR

MELKUS RS1000
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MELKUS RS1000


MINICHAMPS  1/43 ㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 2ストローク 3気筒 992㏄ 68HP 5段変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでメルクスのミニカー検索

メルクス RS1000 東ドイツ 1969年

 

 メルクスはレーシングカー ドライバーのハインツ メルクス(Heinz Melkus)が1959年に設立した東ドイツの自動車会社でした。同社は主にレーシングカーを製作し、そのほとんどの部品は東ドイツのワルトブルグトラバントから供給されました。同社のレーシングカーは東ドイツ フォーミュラー3、フォーミュラー ジュニアなどに参戦し、ドライバーのハインツ メルクスは1960年代に何度かチャンピオンとなっていました。同社は1986年に自動車製造を止めて自動車ディーラーとなりました。

 

 1969年に登場したメルクス RS1000はメルクスが生産した唯一のロードカーでした。RS1000はワルトブルグ製の2ストローク3気筒992㏄(68HP)エンジンをミドシップ搭載したスポーツカーでした。ラダーフレームにFRP製ボディを被せる構造で、ガルウィング式ドアを採用していました。1979年まで生産され総生産台数は101台でした。メルクス社はRS1000の後継車として2009年に新型のRS2000を開発し少量生産しましたが、2012年に破産しました。(実車画像→ メルクス RS2000) 

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたミニチャンプス製です。実車の写真と見比べれてみると、ミニチャンプスらしいそつのない正確な造形で、実車がリアルに再現されていることが分かります。ミニチャンプスはRS1000のレース仕様車と後継車だったRS2000もモデル化しています。メルクスは日本ではほとんど知られていない車ですが、RS1000のミニカーはブレキナ(1/87)とIST MODELS(1/43)が発売しています。ミニカーが発売されているので、欧州ではメルクス(RS1000)が東ドイツの車として結構知られているようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MELKUS RS1000 1
MELKUS RS1000 2

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