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フォルクスワーゲン ルポ ドイツ 1998年
1998年にフォルクスワーゲン ポロより小さな車として、ルポが登場しました。ボディは3ドアハッチバックのみで、デザイン的にはポロの小型版で丸型ヘッドライトの愛嬌のある顔つきでした。当初のエンジンは4気筒1L/1.4L(DOHC版もある)と4気筒1.2L/1.4Lターボディーゼル/1.7Lディーゼルがありました。特に1.2Lターボディーゼルを積む3L TDIはボディ軽量化、低転がり抵抗タイヤ、アイドリングストップシステムなどの低燃費設計がなされていて、3Lカー(100kmを3Lで走る低燃費車)を達成していました。また小型車ながらヨーロッパ自動車衝突安全性テストで4星を得るなど安全性も優れていました。
ルポにもゴルフ同様の高性能版GTIが2000年に設定されました。DOHC 4気筒1.6L(125HP)エンジンを搭載し、専用ヘッドライトやアロイホイールなどで外観も差別化され、6段変速で最高速205km/hの性能でした。GTIをベースにしたワンメイクレース「ルポ GTI カップ」も開催されました。2004年に後継車のフォックスが登場し、ルポは一代限りで2006年に生産中止となりました。総生産台数は約49万台でした。 (実車画像→ フォルクスワーゲン フォックス)
ミニカーは2002年頃に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。内装などの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスの1/43サイズのミニカーはこの頃が最盛期で、当時のミニカーのほとんどはそつのない良い出来ばえで、コスト/パフォーマンス的に最良のものだったと言えます。(2023年現在でも細部の仕上げは最高だったといえます) しかし最近のミニチャンプスは平凡な乗用車は全くモデル化しなくなりましたし、高価な新製品のミニカーはとても買う気がしません。これ以外のルポのミニカーはシュコーの1/24、AWMの1/87、スパーク(レジン製)のGTIやレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ニュー ビートル ドイツ 1999年
生産終了後も根強い人気があったフォルクスワーゲン ビートルを再現する試みとして、1994年の北米オートショーでコンセプトカー フォルクスワーゲン コンセプト 1が発表されました。(実車画像→ フォルクスワーゲン コンセプト 1) この車はニュー ビートルの名前で1998年に量産化されました。前後フェンダーや丸いキャビンなどビートルのイメージを再現した遊び心のあるデザインでした。ただエンジンをフロントに搭載するゴルフ IVをベースにしていたので、エンジン部分が室内に張り出してしまい後席が狭くなっていました。また独立したフェンダーは空力的に不利でしたが、そんなデメリットはこの車では無視できました。
当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8Lターボ(150HP)/2L(115HP)でした。その後4気筒1.9LターボディーゼルやV型5気筒2.3Lエンジンなどが追加されました。2001年にV型6気筒3.2L(225HP)エンジンを搭載して4輪駆動化し、フェンダーを広げ大型リアスポイラーを装着したレース仕様のRSiが250台限定生産されました。2003年には電動開閉式幌と転倒時に飛び出すロールバーを持つフルオープンのカブリオレが登場しました。2010年に生産中止となり、総生産台は100万台以上でした。2011年に「ザ ビートル」と改名された後継車が登場しました。(実車画像→ フォルクスワーゲン ザ ビートル 2012)
ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいうまい造形で、実車のデザインがうまく再現されていました。また室内のインパネもリアルに再現されていました。ミニチャンプスはコンセプト 1のクーペ/カブリオレもモデル化していました。ビートル人気を反映して、ミニチャンプス以外でもニュー ビートルはたくさんモデル化されています。ディテールカーがコンセプト 1のクーペ/カブリオレをモデル化しています。ニュー ビートルはオートアートが1/43と1/18でノーマル/カブリオレ/RSiをモデル化していて、それ以外にもブラーゴの1/43と1/18、シュコー、ビテス、イクソ、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ポロ IV ドイツ 2001年
フォルクスワーゲン ポロの4代目が2001年に登場しました。丸目4灯式ヘッドライトを採用し、1998年に登場したルポを大きくしたようなデザインでした。居住性/衝突安全性向上の為に拡大されたボディはゴルフ 初代より大きくなっていました。ボディは3/5ドアハッチバックで、南米(ブラジルなど)やアジア向けにはポロ クラシックと呼ばれるノッチバックの4ドアセダンがありました。当初のエンジンはDOHC 3気筒1.2L(64HP)/DOHC 4気筒1.4L、3気筒1.4LL/4気筒1.9L(101HP)ターボディーゼルなどがありました。
2005年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが大型の複合ユニットとなり、前後の意匠が変わりました。同年にDOHC 4気筒1.8Lターボ(180HP)エンジンを搭載し、専用のブラックアウトされたフロントグリルを持つ高性能版のGTIが設定されました。またクロスオーバー仕様のクロス ポロ(4WDではない)も設定されました。2009年にポロ 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン ポロ IV GTI 2005)
ミニカーは2002年に発売されたオートアート製です。オートアートはエンジンやサスペンションなど内部のメカもリアルに再現した1/18の精密ミニカーがメインですが、1/43も手掛けています。このポロ IVは1/43でのモデル化ですが、実車がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部もリアルに再現してあり良く出来ています。オートアートは1/43でもサスペンションなど下回りのメカをある程度再現していて前輪が操舵可能となっているものが多いです。このポロも前輪操舵が可能でサスペンションも通常の1/43クラス以上にリアルに再現しています。これ以外のポロ IVのミニカーはシュコー ジュニアの1/72、ミニチャンプスとヴェーキングのマイナーチェンジ版などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン フェートン ドイツ 2002年
フォルクスワーゲンの最上級車 フェートンが2002年に登場しました。グループ傘下の高級車アウディ A8のノウハウと技術を生かして設計されました。デザイン的にはそれまでの最上級車パサートのスタイルを引き継ぎさらに高級感を盛り込んでいます。当初のエンジンはV型6気筒3.2L(241HP)、V型8気筒4.2L(335HP)、W型12気筒6LとV型10気筒5L(312HP)ターボディーゼルがあり、フォルクスワーゲン独自のフルタイム4WDシステムを採用していました。(6気筒車は前輪駆動のみ) W型12気筒エンジンは同社の狭角V型6気筒エンジンVR6を2つ組み合わせたもので、このフェートンが最初の搭載車でした。(後にアウディ A8やベントレーにも展開されました)
2003年にロングホイールベース仕様が追加され、2004年にV型6気筒3L(225HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。2010年のマイナーチェンジでフロントのデザインが変更されました。フェートンは当時の同社のフェルディナント ピエヒ会長の高級車志向に沿って開発され、メルセデス ベンツを差し置いてシュレーダ首相の公用車に採用されました。ただフォルクスワーゲンは高級車ではブランド力がなく、グループ内のアウディと競合することもあって販売は芳しくなかったようです。2016年に生産中止となり、総生産台数は約8.4万台でした。
ミニカーは2002年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、実車と同時に発売されたディーラー特注品です。(ディーラー特注品はメーカーロゴ付の紙箱に収められた値段が高い代物ですが、後から販売される通常品と色が違うだけの同じものです) ミニチェンプスの最盛期に作られた物ですから、正確なプロポーションで実車がうまく再現されています。フロントグリル/灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げられています。前述したシュレーダ首相公用車仕様もミニチャンプス製で、これを流用しています。これ以外のフェートンのミニカーはオートアートの1/18、ヴィーキングの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン トゥアレグ V10 TDi ドイツ 2003年
フォルクスワーゲンのクロスオーバーSUV トゥアレグが2002年に登場しました。ポルシェとの共同開発でポルシェ カイエンとプラットフォームをを共用する姉妹車でした。デザイン的にはこのクラスのSUVの標準的なスタイルで目立つ特徴はありません。エンジンは5気筒2.5L TDI/V型6気筒3L TDI/V型10気筒5L TDI(313HP)ディーゼルとV型6気筒3.2L/V型8気筒4.2L(310HP)ガソリンがありました。4WDシステムが標準搭載で、車高を手動で設定できる4輪エアサスペンション(オプション)など悪路走破性に優れていました。
2005年にW型12気筒6L(450HP)エンジンを搭載するW12 スポーツが世界限定500台で発売され、その後限定は外されました。2006年にはグループ内のアウディから姉妹車のアウディ Q7が登場しました。2006年のマイナーチェンジで、フロントグリルとヘッドライトの意匠が変更され、V型6気筒3.2LがV型6気筒3.6L FSI(直噴式)に、V型8気筒4.2LがV型8気筒4.2L FSIに変更されました。2010年に姉妹車のポルシェ カイエンとともにトゥアレグ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン トゥアレグ 2010)
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのないうまい造形で、実車が良く再現されています。灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げられています。ミニチャンプスはマイナーチェンジ版やパリ-ダカール ラリー仕様など10数種類をモデル化しています。これ以外のトゥアレグのミニカーはシュコーの1/87、ヴィーキングの1/87、ノレブの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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