ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ALFA ROMEO 145 CIVT PRESENTATION 1997 ITALY

ALFA ROMEO 145 CIVT PRESENTATION
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 145 CIVT PRESENTATION


PEGO 1042 1/43 97㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.07m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 155HP 5段変速
性能: 最高速213km/h  データーベースでアルファ ロメオ 145のミニカー検索

アルファ ロメオ 145 CIVT プレゼンテーション イタリア 1997年

 

 アルファ ロメオ 33の後継車として、145が1994年に登場しました。先代のウエッジシェイプをスムーズな造形に消化して、エンブレム付ノーズやV字形のリアウインドーなど個性的なデザインとなっていました。フィアット グループ内のフィアット ティーポとシャーシを共有する前輪駆動車で、ボディは3ドアハッチバックのみでした。当初のエンジンは33から引き継いだ水平対向4気筒1.3L/1.6L/1.7L(140HP)、4気筒1.9Lターボディーゼルでした。

 

 1995年にツインスパーク DOHC 4気筒2L(150HP)エンジンを搭載したクアドリフォリオが追加され、同時に5ドアハッチバック版の146が設定されました。1997年にはアルファスッドから引き継いできた水平対向エンジンが、ツインスパーク DOHC 4気筒1.4L/1.6L/1.8L(144HP)エンジンに置き換わりました。全ガソリン エンジンをDOHC化したスポーツ志向の車種展開は、フィアット グループ内でアルファ ロメオが担うブランドイメージに沿ったものでした。

 

 

 ミニカーはペゴ製で、2009年頃に発売されました。ペゴはプロゲット Kの新しいブランドで、イタリア製から中国製に変わりました。この145はボディがプラスチック(ABS?)製なのがいまいちですが、プロポーションが良くそつのない良い出来ばえです。CIVT(Campionato Italiano Velocita Turismo イタリア ツーリングカー選手権)レースのプレゼンテーション仕様ですので、室内にはロールゲージが組み込まれシートはドライバー分しかついていません。(記載した実車諸元はノーマル仕様の物です) ペゴにはノーマル仕様もあり、145の量産ミニカーは2022年現在でもこのペゴ製しかありません。(ALEZANのキットなどレジン製の少量生産ミニカーはありますが) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 145 CIVT 1
ALFA ROMEO 145 CIVT 2

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ALFA ROMEO 146 CIVT PRESENTATION 1997 ITALY

ALFA ROMEO 146 CIVT PRESENTATION
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 146 CIVT PRESENTATION


PEGO 1056 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 155HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速205km/h  データーベースでアルファ ロメオ 146のミニカー検索

アルファ ロメオ 146 CIVT プレゼンテーション イタリア 1997年

 

 アルファ ロメオ 146は145の5ドアハッチバック版として1995年に登場しました。5ドアハッチバックという点で、145よりも146のほうが33の直接の後継車と言えます。デザイン的にもリアエンドが高い33のスタイルを継承しており、サイズが大きくなり居住性が向上していたようです。デザインが145より一般ユーザー向けだったので、145より良く売れたようです。エンジンは145と同じで、33から引き継いだ水平対向4気筒1.3L/1.6L/1.7L(140HP)、4気筒1.9Lターボディーゼルでした。

 

 145同様にツインスパーク DOHC 4気筒2L(150HP)エンジンを搭載したTiが1996年に追加されました。1997年にはアルファ スッドから引き継がれてきた水平対向エンジンが、ツインスパーク DOHC 4気筒1.4L/1.6L/1.8L(144HP)エンジンに置き換わりました。1.4L/1.6Lエンジン搭載車には車高を下げリアスポイラー/サイドスカートを付けたスポーティ仕様のジュニアが設定されました。2001年に145/146は後継車147にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはペゴ製で、2009年頃に発売されました。ペゴはプロゲット Kの新しいブランドで、イタリア製から中国製に変わりました。前述したペゴ製の145と同じでボディはプラスチック(ABS?)製です。CIVT(Campionato Italiano Velocita Turismo イタリア ツーリングカー選手権)レースのプレゼンテーション仕様ですので、室内にはロールゲージが組み込まれドライバーシートだけになっています。なお145ではあまり気にならなかったのですが、146はエンジンルーム部分が少し寸詰まりな感じで、実車のイメージから少し外れているように感じます。バリエーションでノーマル仕様とタクシーなど9種類がモデル化されています。145と同様に146の量産ミニカーは2022年現在でもこれしかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 146 CIVT 1
ALFA ROMEO 146 CIVT 2

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ALFA ROMEO 156 1997 ITALY

ALFA ROMEO 156
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 156


SOLIDO 1549 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.74m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.5L 190HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでアルファ ロメオ 156のミニカー検索

アルファ ロメオ 156 イタリア 1997年

 

 アルファ ロメオ 155の後継車 156が1997年に登場しました。145から始まった低いノーズのフロントを発展させて、適度に丸みがあってウエッジが効いたデザインは魅了的でした。155のシャーシを引き継いだ横置きエンジンの前輪駆動車で、専用設計のマルチリンク式リアサスペンションなど操縦性を重視してリファインされていました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1.6L/1.8L/2L(155HP)、DOHC V型6気筒2.5L、4気筒1.9L/5気筒2.4L(136HP)ターボディーゼルでした。1998年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーをアルファ ロメオとして初めて受賞しました。

 

 1999年にセレスピードというステアリングホイールのスイッチで変速する半自動変速機が採用され、2000年に車高調整式リアサスペンションを持つスポーツワゴンが追加されました。2001年にDOHC V型6気筒3.2L(250HP)エンジンを搭載し専用サスペンション/空力パーツを備えるスポーティ仕様のGTAが設定されました。2003年のマイナーチェンジで、G.ジウジアーロがデザインした盾形グリルを持つフロントに意匠変更されました。(実車画像→ アルファ ロメオ 156 2003) 2004年にトルセン式フルタイム4WDを搭載し車高を上げたクロスワゴン Q4が設定されました。高性能ながらセレスピードなどで使いやすくなった156は、人気を呼びアルファ ロメオ最大のヒット車となりました。(156シリーズの総生産台数は約68万台) 2005年に後継車159にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1999年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの1500シリーズ(型番が15**)のミニカーは、比較的安価(当時の定価2000円)ながら、1960-70年代のソリド製ミニカーのような良質の出来ばえとなっていました。この155もプロポーションが良くフロントグリルの雰囲気がうまく再現されていてかなり良い出来ばえです。また室内も彩色され結構リアルに再現されています。ソリド以外の156のミニカーはミニチャンプスのセダン/レース仕様/クロスワゴン、ノレブのクロスワゴン、Bブラーゴの1/43と1/24、M4のGTA、スパーク(レジン製)のレース仕様、デルプラドの世界の名車シリーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 156 1
ALFA ROMEO 156 2

 以下は2000年に発売されたミニチャンプス製のアルファ ロメオ 156 (1/43 型番430120700)の画像です。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、プロポーションが良く、これもかなり良い出来ばえです。室内が彩色されインパネのメーター類もリアルに再現されています。やや車高を下げてモデル化しているのは、かっこよく見せる為のミニチャンプスの常套手段でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 156 3
ALFA ROMEO 156 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 156 5
ALFA ROMEO 156 6

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのアルファ ロメオ 156 (1/43 No.37)の画像です。中国製ですが、メーカーは不明です。プロポーションは悪くないのですが、フロント周りの雰囲気があまり似ていないので、全体的には今ひとつの出来ばえです。安価な雑誌付きミニカーですので、室内の造形は無彩色で簡素です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 156 7
ALFA ROMEO 156 8

 以下は実車の画像です。上述した3台のミニカーと実車画像を較べてみると、プロポーション的には3台ともほぼ同じような出来ばえですが、細部の仕上げには価格に相応した違いがあります。ミニチャンプス(定価3800円)は全体的に細部の仕上げがリアルで、ヘッドライト形状が一番正確です。ソリド(定価2000円)はバンパーモールが省略されるなど細部の仕上げがミニチャンプスより簡素で、ヘッドライトが小さめになっています。デルプラド(定価1150円)は全体的に仕上げが簡素で、正面から見るとヘッドライト形状がなんとなく間抜けな感じで実車の雰囲気から外れています。
ALFA ROMEO 156 9
ALFA ROMEO 156 10

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LOTUS ELISE 1997 UK

LOTUS ELISE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LOTUS ELISE


VITESSE V98083 1/43 88㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.73m 全幅約1.72m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 122HP ミッドシップ搭載 5段変速
性能: 最高速202km/h  データーベースでロータス エリーゼのミニカー検索

ロータス エリーゼ イギリス 1997年

 

 ロータス エランの後継車としてロードスター形式の2シータースポーツカー エリーゼが1996年に登場しました。エリーゼの最大の特徴はアルミ合金製のフレームとFRP製ボディによる極めて軽量な(約690kg)ボディで、当初のモデルはエアコンやパワステは付いていませんでした。当初はローバー製のDOHC 4気筒1.8L(122HP)エンジンをミドシップ搭載し、軽量なボディと優れた操縦性でレーシングカーのような車に仕上がっていました。1998年に可変バルブタイミング機構を追加して156HPにパワーアップした高性能版111Sが追加されました。

 

 エスプリやエリートのような高級車路線がうまくいかなかったことで、エリーゼはロータス初期の安価なスポーツカー路線に回帰したモデルのようです。ただしエリーゼは高価なアルミ合金製の車体構造だったので、価格は500-700万円と安くはありませんでした。2000年にはエリーゼをベースにしたワンメイクレース用のマシンとしてスポーツ エリーゼが設定され、その市販仕様としてエキシージが登場しました。2001年のマイナーチェンジでシリーズ 2となり、ヘッドライト形状が変更されるなど外観が変更されました。シリーズ 2ではエアコンがオプション設定されるようになりました。2004年にトヨタ製のDOHC 4気筒1.8L(192HP)エンジンが追加され、2006年からはすべてがトヨタ製エンジンになりました。

 

 

 2011年のマイナーチェンジでシリーズ 3となり、ヘッドライトにウインカーが内蔵されるなど外観が変更されました。エンジンはトヨタ製のDOHC 4気筒1.6L(136HP)に変更され、カーオーディオやエアバックなどが設定されるようになりました。(車重は約900kgに増加しました) 2012年にトヨタ製のスーパーチャージャー付 DOHC 4気筒1.8L(220HP)エンジンを搭載した高性能版のエリーゼ S(最高速234km/h)が追加されました。

 ミニカーは1998年に発売されたビテス製です。倒産する前の最盛期のビテスの作品ですので、プロポーションが良く、灯火類などの細部もリアルに再現された良い出来ばえです。ビテスは111Sなど十数種類のバリエーションを作っています。ビテス以外のエリーゼのミニカーはサンスターの1/18、WELLYの1/18、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LOTUS ELISE 1
LOTUS ELISE 2

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NISSAN R390 GT1 1997 JAPAN

NISSAN R390 GT1
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN R390 GT1


TAMIYA 23505 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約2m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3.5L ツインターボ 600HP 
(ロード仕様はノンターボ) 6段変速
性能: 最高速 不明 エンジン 縦置ミドシップ配置 データーベースで日産 R390のミニカー検索

日産 R390 GT1 日本 1997年

 

 日産は1984年にニスモ(日産 モータースポーツ インターナショナル)を設立し、グループCでのスポーツカー耐久レースに参戦します。当初のスカイライン RSのグループC改造仕様では競争力不足で、ルマン ガレージの開発したLM04Cに日産のエンジンを搭載したグループCカー LM04C スカイライン ターボCが1984年に登場しました。さらに1985年にはイギリスのマーチ製シャーシに日産のV型8気筒エンジンを搭載したR85G スカイライン(後にスカイラインの名前は外れて単にR85G)が登場します。

 

 日産のルマン初参戦は1986年で、R85Vと新開発したエンジンを搭載したR86Vが出場し、R85Vが完走しています。1987年ルマンにはR87EとR86Vが出場しますが全車リタイア、1988年ルマンにはR88Cが出場し完走しています。1989年ルマンにはR89Cで出場し善戦するもリタイア、1990年ルマンではR90CPが出場し初のポールポジションを獲得し、本選で総合5位となりました。日産のグループCカーでのルマン挑戦はこの1990年で終了します。

 

 

 1991年にグループCのレギュレーションが変わり、ターボエンジンが使えなくなったことなどから自動車メーカーの撤退が相次ぎました。これでルマンにおけるグループCの時代は終わりを迎え、1994年頃からは従来のGTカーがルマンの主力に戻りました。日本でもグループCのレースは終わりJGTC(全日本GT選手権)が始まり、スカイライン GT-Rが主役となりました。日産は新しいグループC仕様のNP35を1992年に開発しましたが、この車は結局使われませんでした。その後スカイライン GT-R(R33)をベースにしたニスモ GT-R LMが1995年と1996年のルマンに参戦して完走していますが、GT-Rでは上位を狙うことは困難でした。

 そこで1997年ルマンに向けて開発されたのがR390でした。R390はGT1クラスのプロトタイプレーシングカーで、イギリスのトム ウォーキンショー レーシング(TWR)の協力でジャガー XJR-15をベースにして設計され、エンジンはグループC時代のV型8気筒3.5Lを搭載していました。GTカーとして認証される為、ターボの付かないロードカーが1台製作されましたが市販されていません。1997年ルマンには3台のR390が出場し、予選でポールポジションを獲りましたが、本選では12位と不本意な成績でした。翌1998年ルマンでは改良されたR390が総合3位となり、日産はルマン初の表彰台を得ました。1999年ルマンではR391が参戦するもリタイアとなり、その後日産のルマン参戦は2015年まで中断されました。

 ミニカーは田宮のコレクタークラブ ミニ シリーズ(ダイキャスト製完成品)で、1998年に発売されました。R390のロードカーをモデル化しています。キャビン部分がやや小さいように思いますが、風変りな造形のリアエンドの再現など全体的にはかなり良い出来ばえです。バリエーションでロードカーのニスモ特注品とレース仕様がありました。これ以外のミニカーとしてはロードカーではオニキス、レース仕様ではオニキス、京商の1/43と1/64、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN R390 GT1 1
NISSAN R390 GT1 2

 以下は2018年に発売されたアシェット ルマンカーコレクションのR390 GT1(1/43 No.5)の画像です。1998年ルマンで3位となった32号車をモデル化しています。メーカーはスパークで、安価な雑誌付きのミニカーながら、デカールが細かいところまできちんと貼られているなどかなり良い出来ばえです。スパークはカタログモデルで1997年のルマンに参戦したR390 GT1もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN R390 GT1 3
NISSAN R390 GT1 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN R390 GT1 5
NISSAN R390 GT1 6

データーベースで日産 R85-R90のミニカー検索
データーベースで日産 GT-R LM R390-R391のミニカー検索"

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