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GM シボレー コルベット C5 アメリカ 1997年
コルベットの5代目C5型が1997年に登場しました。先代のデザインを継承しながら、角が丸くなりさらに空力に優れたデザインになりました。スチールパイプを一体成型したフレームで剛性を高め、変速機をリアに配置するトランスアクスル方式を採用し前後重量配分を51:49とし、操縦性を向上させていました。リトラクタブル ヘッドライト、FRP製ボディパネル、横置きリーフスプリングによるリアサスペンションなど伝統的な部分はしっかり継承されていました。当初はTバールーフが設定されたクーペだけで、エンジンは先代と同じオールアルミブロック製V型8気筒5.7L(350HP)でした。
1998年にコンバーチブルを追加し、2000年に先代で人気だったサスペンションを固めたZ51を追加しました。2001年にはZR-1後継のZ06(ただし先代のようなDOHCではなく385HPにチューンされた5.7Lエンジン搭載)が追加されました。C5型にはヘッドアップディスプレイや磁気流体を使った可変ダンパーなど先進的な技術が採用されました。2001年からC5型をベースにしたレース仕様車C5Rでルマンなどの耐久レースに復帰し、2001年デイトナ優勝など活躍しています。2005年に6代目コルベットC6型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1999年に発売されたフランクリン ミント製です。前述したC1からC4型と同じ1/24のコルベット コレクションの1台で、当時はこれがシリーズの最後のモデルでした。これもボンネット/ドア/テールゲートが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内がリアルに再現されています。従来通りのハンドルと連動した前輪操舵ギミックも付いています。さらにこのC5型はリトラクタブル ヘッドライトが可動しTバールーフの脱着もできます。これ以外のC5型のミニカーはミニチャンプス、Bブラーゴの1/18、ビテスのクーペ/カブリオレ、オートアートの1/18のクーペ/カブリオレ レース仕様、イクソのレース仕様などたくさんあります。 以下はフランクリン ミントのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スピリット オブ アメリカ フォーミュラ シェル LSRV 速度記録車 アメリカ 1997年
自動車の絶対的な性能の基準として最高速度があります。自動車の創世記から速度記録への挑戦が行われてきました。最初に時速100㎞/hを超えたのはジェナッツィ ジャメコンタント号という電気自動車でした。初期の自動車は電気モータや蒸気エンジンを使った車が、内燃機関(ガソリン エンジン)の車より高性能だったのです。
1947年から国際自動車連盟(FIA)により、速度記録を1マイルの平均時速とするなどレギュレーションが決められました。速度記録車を走行させるには平坦で広大な敷地が必要で、良く使われているのはアメリカのボンネビル ソルトフラッツ(ユタ州ソルトレイクシティの郊外にある広大な塩湖)です。戦前のドイツではアウトウニオン 速度記録車がアウトバーンなどの公道で速度記録を達成していました。国産車の速度記録としてはマツダ RX-7のGTカークラス速度記録やスバル レガシィの10万㎞耐久速度記録などがあります。
以下に比較的良く知られている速度記録車と速度記録をリストアップしました。
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メルセデス ベンツ CLK230 コンプレッサ (C208) ドイツ 1997年
初代CLKクラスは2代目Eクラス(W210)の派生車として1997年に登場したクーペ(C208)/カブリオレ(A208)で、初代Cクラス(W202)をベースにしてしました。Eクラスの楕円型ヘッドライトがよりスラントさせて配置され、フロント周りはセダンより洗練されたデザインでした。カブリオレ(A208)は4シーターで電動式ソフトトップを備えていました。当初のエンジンはDOHC 4気筒2L/2L スーパーチャージャー付/2.3L スーパーチャージャー付でした。車名のコンプレッサはスーパーチャージャー付を意味します。
1998年に6気筒3.2L(215HP)エンジンがCLK320に追加され、1999年には6気筒3.2LエンジンがCLK320に、V型8気筒4.3L(279HP)エンジンがCLK430に搭載されました。2000年にはV型8気筒5.4L(347HP)エンジン搭載の高性能版 CLK 55 AMGが追加されました。2000年からDTM用レースカーのベース車両にもなりました。1999年のマイナーチェンジで、内装、バンパー、サイドトリムなどが変更されて2002年まで生産され、C209/A209にモデルチェンジしました。
ミニカーは1998年に発売されたヘルパの当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。前述した同じヘルパ製のセダン(W210)の出来ばえは今一つ微妙でしたが、このクーペ(C208)は実車の雰囲気をうまくとらえていてよい出来ばえです。これ以外の初代CLKクラスのミニカーは、シュコーのクーペ/カブリオレ、アンソンのクーペ/カブリオレ(1/18)、オートアートのDTMレース仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ A140 (W168) ドイツ 1997年
AクラスはCクラスより小さいサイズの小型車で1997年に登場しました。もともとは燃料電池の電気自動車として開発された車で、その為ボディのフロア下に電池やモーターなどを収める構造になっていました。燃料電池は時期尚早ということで量産化されませんでしたが、従来エンジンを使ったメルセデス ベンツ初の前輪駆動車となりました。当初のエンジンは4気筒1.4L/1.6L、4気筒1.7Lディーゼルでした。
1999年に4気筒1.9L(125HP)エンジンを追加、2001年のマイナーチェンジでバンパーの意匠が変更され、ホイールベースが延長されたロングボディが追加されました。2002年には4気筒2.1L(140HP)エンジンを搭載した高性能版(最高速203km/h)が追加され、2004年までに約100万台が生産されました。
初代Aクラスは構造的に重心が高く旋回時に転倒する危険があることが問題になり、発売早々にリコールされました。車体の電子式制御システムなどの改良で対応したのですが、この問題はメルセデス ベンツへの信頼性を大きく損ないました。同時期にアメリカで製造したMクラスの製造品質問題も発生しており、この頃のメルセデス ベンツはずいぶん評判を落としたものでした。
ミニカーは1998年に発売されたヘルパの当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。このA140は小さいながらもダイキャスト製でずっしりと重く、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。これ以外のW168のミニカーはトミカ、マイストの1/18、REAL-Xの1/72、ジク、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン パサート (B5) ドイツ 1997年
フォルクスワーゲン パサートの5代目B5が1996年に登場しました。基本的なデザインは先代のB4と似ていましたが、ボディは少し大きくなり空力的に洗練され高級車らしくなっていました。グループ内のアウディ A4のシャーシを流用しており、エンジン縦置きの前輪駆動車でした。ボディ形式はセダンとワゴンのバリアント(1997年追加)で、当初のエンジンはDOHC 4気筒1.8L/1.8Lターボ(150HP)と4気筒1.9Lターボディーゼル(110HP)でした。
1997年に5気筒2.3L(150HP)、DOHC V型6気筒2.8L(193HP)、6気筒2.5L(150HP)ターボディーゼルエンジンが追加され、高級車志向が強くなりました。同時にアウディと同じフルタイム4WD仕様も設定されました。2001年のマイナーチェンジで後期型(B5.5)となり、フロントグリルが少し大きく立派になりました。最上級仕様として狭角V型4気筒エンジンを2つ連結したW8型と呼ばれるDOHC 8気筒4L(275HP)エンジンが追加されました。2005年ににB6にモデルチェンジしました。(実車画像→ パサート B6)
ミニカーは1998年頃に発売されたシュコーの当時物です。シュコー流のしっかりとした作風で、灯火類や室内などの細部も良く再現されています。この頃のシュコーの塗装はやや厚ぼったい感じがしますが、実際のドイツ車と同様に塗装品質は優れています。シュコーはB5のバリアント、マイナーチェンジ後のB5.5のセダン/バリアント、レースカーのV8 スターもモデル化しています。ライセンスの関係でパサート B5の1/43ミニカーはシュコーがほぼ独占しています。1/87ではヘルパ、ヴィーキングなどもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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