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フォルクスワーゲン パサート (B5) ドイツ 1997年
フォルクスワーゲン パサートの5代目B5が1996年に登場しました。基本的なデザインは先代のB4と似ていましたが、ボディは少し大きくなり空力的に洗練され高級車らしくなっていました。グループ内のアウディ A4のシャーシを流用していて、エンジン縦置きの前輪駆動車でした。ボディ形式はセダンとワゴンのバリアント(1997年追加)で、当初のエンジンはDOHC 4気筒1.8L/1.8Lターボ(150HP)と4気筒1.9Lターボディーゼル(110HP)でした。
1997年に5気筒2.3L(150HP)、DOHC V型6気筒2.8L(193HP)、6気筒2.5L(150HP)ターボディーゼルエンジンが追加され、高級車志向が強くなりました。同時にアウディと同じフルタイム4WD仕様も設定されました。2001年のマイナーチェンジで後期型(B5.5)となり、フロントグリルが少し大きく立派になりました。最上級仕様として狭角V型4気筒エンジンを2つ連結したW8型と呼ばれるDOHC 8気筒4L(275HP)エンジンが追加されました。2005年ににB6にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン パサート B6)
ミニカーは1998年頃に発売されたシュコーの当時物です。シュコー流のそつのない作風で、実車の雰囲気が良く再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されていました。この頃のシュコーの塗装はやや厚ぼったい感じがしますが、実際のドイツ車と同様に塗装品質は優れていました。1970年代のシュコーの塗装が今一つのレベルでしたので、それを踏まえた改善だと思われます。シュコーはパサート B5のバリアント、マイナーチェンジ後のB5.5のセダン/バリアント、V8 スター レース仕様もモデル化しています。モデル化ライセンスの関係でパサート B5の1/43ミニカーはシュコーがほぼ独占していました。1/87ではヘルパ、ヴィーキングなどもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ゴルフ IV GTI ドイツ 1997年
フォルクスワーゲン ゴルフの4代目が1997年に登場しました。基本的なスタイルを変えずに、新しさを感じさせるうまいデザイン変更だと思いました。グループ内のアウディ A3のシャーシをベースにしていましたが、車幅が1.7mを超えもはや小型車とは言えないサイズになっていました。ボディの要所に高張力鋼板を使い剛性を高め、ボディ全体の組付け品質を向上させていました。当初のボディは3/5ドアハッチバックで、エンジンは4気筒1.4L/1.6L/DOHC 5バルブ 1.8L(123HP)、V型5気筒2.3L(148HP)、4気筒1.9L(90HP)ターボディーゼルがありました。
高性能版のGTIには1.8Lのターボー仕様(150HP)エンジンが搭載されました。1999年にワゴンのバリアントが追加され、同年に3代目ゴルフのカブリオレが4代目ゴルフの顔つきにマイナーチェンジされました。1999年から6気筒2.8LのVR6エンジンが追加されました。2003年にVR6エンジンを 3.2L(241HP)にパワーアップして駆動系を4WD化し、サスペンションを固めエアロパーツを付けた最高速247km/hの超硬派のR32が限定生産されました。2003年にゴルフ 5代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約430万台でした。
ミニカーは2003年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。高性能版のGTIをモデル化しています。ミニチャンプスが作る自国ドイツ車のミニカーはほとんどがレベルの高い良い出来ばえでしたが、このゴルフ IVもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスはゴルフ IV バリアントやカブリオレなど20数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではブラーゴの1/24と1/43、ヘルパの1/87、シュコー ジュニアなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル シントラ ドイツ 1997年
GMがヨーロッパ市場向けに製造したミニバン(MPV) オペル シントラが1997年に登場しました。この車はアメリカではGM シボレー ベンチャーとして販売された車のショートホイールベース版で、後ドアは両側スライド式、3列シートの5-8人乗りでした。エンジンはオペル製が使われ4気筒2.2L、V型6気筒3L、4気筒2.2L ターボ ディーゼルがありました。(実車画像→ GM シボレー ベンチャー)
シントラはアメリカ工場で製造された為か、オペル車としては完成度が低く、競合他社のフォルクスワーゲン シャランなどに較べて品質が劣ると評価されました。イギリスではヴォクスホール シントラとして販売されましたが、こちらも評判は悪かったようです。そんなわけでシントラは販売不振で、1999年に早々と生産中止となりました。後継車としてアストラ Gをベースに開発されたミニバン ザフィーラ(ZAFIRA)が1999年に登場しました。(実車画像→ オペル ザフィーラ 1999)
ミニカーは1997年に発売されたシュコー製の当時物です。シュコーは1970年代に一度倒産しましたが、1990年代にブランドが復活しました。新生シュコーは深みのある高品質な塗装による独特の雰囲気がある作風で、同じドイツ製でも無機質な感じがするミニチャンプス製と較べると、個人的には好ましい作風だと思います。このシントラもプロポーションが良く内装などの細部もリアルで良く出来ていました。なお同じシュコー製のベクトラ Bでヘッドライト背面の下地が見えるのがいまいちだと書きましたが、このシントラはヘッドライト背面に筋をつけて下地を見えないように対策しています。ただこの方法ではヘッドライトを取り付ける位置合わせ用タブの部分だけ透明になります。(背面を銀色に塗装すれば解決するのですが、コストがかかります) シュコーは販促用プロモーションモデル(特注品)でヴォクスホール シントラもモデル化していました。実車が不人気だったことを反映して、シントラのミニカーはこれしか無いようです。今後 新規にシントラがモデル化されることはたぶんないでしょうから、このミニカーは車種的に貴重かも?しれません。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード モンデオ MK II セダン ドイツ 1997年
フォード モンデオは1996年のマイナーチェンジで、フロントとリアのデザインが大幅に変更されMK IIに変わりました。オーバルデザインと称する楕円形をモチーフにしたデザインはアメリカ フォードの1996年式トーラスなど当時のフォード車の特徴的なデザインでした。(個人的には変わったデザインだと思いましたが、一目でフォードの車だとわかります) エンジンのラインアップに大きな変更はありませんでした。(実車画像→ フォード トーラス 1996)
1997年にサスペンションを固めてDOHC 6気筒2.5L(174HP)エンジンを搭載する高性能版ST24が設定され、1999年にはこのエンジンを200HPにチューンしサスペンションをさらにハードにしたST200に発展しました。これらの高性能版はシエラ XRやRSのイメージを継承するモデルでした。(モンデオ MK I/IIはツーリングカーレースに参加していました) 1998年にはモンデオ MK IIをベースにしたクーペスタイルのスポーツカー クーガー(COUGAR) (アメリカ版はマーキュリー クーガー)が登場しました。モンデオは2000年にMK IIIにモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード モンデオ MK III) (実車画像→ フォード クーガー 1998)
ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製です。独特なフロント周りのデザインがやや誇張され実車の雰囲気がうまく再現されていました。灯火類、ドアミラー、室内などの細部はミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっていました。ミニチャンプスはワゴン(ターニア)もモデル化していました。1/43のモデル化のライセンスはミニチャンプスが独占していたようで、ミニチャンプス以外のミニカーはリーツェの1/87ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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プジョー 406 クーペ フランス 1997年
1995年にプジョー 405の後継車406が登場しました。大きくなったボディはプジョー内製のデザインで上級車605と同じような顔つきのシンプルなスタイルでした。横置きエンジンの前輪駆動車で、PSAグループ内のシトロエン エグザンティアとシャーシを共有化していました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1.8L/2L(135HP)、4気筒1.9L/2.1L(110HP)ディーゼルターボでした。(実車画像→ プジョー 406 セダン 1995)
1996年にワゴンのブレーク、1997年にクーペが追加されました。クーペはセダンとは別物のピニンファリーナによるデザインで、優雅で美しいスタイルでした。(当時世界で一番美しいクーペと呼ばれました) 1997年に4気筒2Lターボ(147HP)とDOHC V型6気筒3L(194HP)エンジンが追加されました。1999年のマイナーチェンジで、フロント/リアの意匠や内装が変わり4気筒2.2Lと4気筒2Lディーゼルエンジンが追加されました。2003年にクーペがマイナーチェンジし、フロントの意匠が変わりました。2004年に407にモデルチェンジしました。総生産台数は約166万台でした。(実車画像→ プジョー 407 セダン 2004)
ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。406 クーペ初期型のモデル化で、実車の美しいスタイルがうまく再現されています。灯火類や室内の仕上げもミニチャンプスらしいリアルな出来ばえでした。ミニチャンプスはクーペとそのラリー仕様を十数種類ほどモデル化しています。これ以外の406のミニカーはノレブのセダンとブレーク、ソリドのクーペ、オニキスのクーペ ラリー仕様などがあります。なお映画「タクシー」シリーズに登場した派手な羽根がついた406のタクシーをアオシマがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)