ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MG MGF 1.8i VVC 1996 UK

MG MGF 1.8i VVC
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MGF 1.8i VVC


UNIVERSAL HOBBIES 1075 1/43 91㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.91m 全幅約1.63m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 145HP 5段変速
性能: 最高速206km/h  データーベースでMG MGFのミニカー検索

MG MGF 1.8i VVC イギリス 1996年

 

 MG ブランドの復活を目指して1993年にローバーからMG RV8が登場しました。MG RV8は1980年に生産中止となったMGBの設計を引き継いで内外装を近代化した2座オープンカーで、V型8気筒3.9L(190HP)エンジンを搭載し、最高速216km/hの性能でした。ただ中身は1960年代のままでしたので、生産性が悪く2000台の限定生産でした。なおそのほとんどは日本で販売されたそうです。

 

 MG RV8の発売と同時に新型のMG スポーツカーの開発も進められました。当時のローバーには新規にスポーツカーを開発する余裕がなく、既存の小型FF車ローバー 100のコンポーネントを流用して2座オープンカー MG Fが開発され1995年に登場しました。当初はDOHC 4気筒1.8L(120HP)エンジンを搭載し、軽量なボディゆえ最高速195km/hと高性能でした。1996年にVVC(可変バルブタイミング機構)を採用し145HPにパワーアップしたエンジンが追加されました。2000年のマイナーモデルチェンジでMK IIとなり、6段半自動変速機「STEPTRONIC」、4気筒1.6L(110HP)エンジン、VVC仕様の1.8Lエンジンを160HPにパワーアップした「トロフィー(TROPHY) 160」仕様が追加されました。2002年にMG TFにモデルチェンジしました。MGFの総生産台数は約7.7万台でした。

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたユニバーサルホビー製です。ユニバーサルホビーはフランスの玩具メーカーで、農機/建機や乗用車のダイキャスト製ミニカーを作っています。同じフランスの鉄道模型メーカーであったジョエフのミニカー部門を1996年に引き継いでからミニカー市場に進出したようで、「Eagle Race」ブランドでも乗用車ミニカーを作っています。このMGFはプロポーションが良く、細部もそこそこ再現してあって良い出来ばえです。ただ塗装前の下地処理が雑だったのか塗装劣化がひどく表面が凸凹になっているのが残念です。これ以外のMGFのミニカーは、ディテールカー、コーギーの1/18などがあります。またRV8はネオ(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG MGF 1.8i VVC 1
MG MGF 1.8i VVC 2

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VOLVO S40 1996 SWEDEN

VOLVO S40
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLVO S40


MINICHAMPS 430071501 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.72m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.9L 140HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでボルボ S40/V40のミニカー検索

ボルボ S40 スウェーデン 1996年

 

 ボルボの2000年代のラインナップは小型車のS40/V50、コンパクトな高級セダンのS60/V70、高級セダンのS80、パーソナル クーペのC70などがありました。1990年代の400シリーズの後継車としてS40/V40が1995年に登場しました。三菱自動車のカリスマとプラットホームを共有する姉妹車で、オランダ政府とボルボと三菱自動車による合弁会社ネッドカーで生産されました。4ドアセダン S40と5ドアエステート V40があり、空力に優れたセンスの良いデザインでした。エンジンを横置搭載する前輪駆動車で、DOHC 4気筒1.6L/1.8L/1.9Lターボ/2L、4気筒1.9Lディーゼルターボ、三菱製直噴4気筒1.8L GDIエンジンなどがありました。

 

 2000年のマイナーチェンジでエンジンやサスペンションなどの改良が行われましたが、外観はほとんど変わりませんでした。S40はヨーロッパ安全性評価基準で初めて4つ星を獲得した安全技術でも先進的な車でした。またBTCC(イギリスツーリングカー選手権)に参戦して年間タイトルを獲得するなど活躍しました。2004年にS40 2代目(エステートはV50)にモデルチェンジしました。S40の上級車として1996年に850の後継車S70が登場し、960(S90)を後継する最上級車S80が1998年に登場しました。(実車画像→ ボルボ S70 1998) (実車画像→ ボルボ S80 1998)

 

 

 1970年代にボルボは生産工場の作業環境改善の為、ベルトコンベアーによる流れ作業の生産方式を廃止し、行程毎に数人の作業チームが担当する生産方式を採用しました。作業環境は改善されましたが、生産コストが上昇しボルボは高級車に移行せざるを得ませんでした。安全性と信頼性を売り物にした戦略は成功し、ボルボは高級車ブランドとなりました。そのボルボも世界的な自動車会社再編で1999年に乗用車部門がフォードに売却されました。以後ボルボはフォードの1ブランドとなり、2010年以降は中国の自動車メーカの傘下となっています。

 ミニカーは1998年に発売されたミニチャンプス製です。プロポーションが良く、ミニチャンプスらしいそつのない造形で良く出来ていました。灯火類や室内などの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスはV40 エステートもモデル化していました。これ以外のS40 初代のミニカーはオニキスのBTTC レース仕様、イクソ系のトリプル9のエステートなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLVO S40 1
VOLVO S40 2

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TOYOTA TOWNACE NOAH (R40/50) 1996 JAPAN

TOYOTA TOWNACE NOAH (R40/50)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA TOWNACE NOAH (R40/50)


DIAPET SEGA RV13 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.44m 全幅約1.69 エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 130HP 4段自動変速  FR/4WD
性能: 最高速 不明  データーベースでトヨタ タウンエース/ノアのミニカー検索

トヨタ タウンエース ノア (R40/50) 日本 1996年

 

 1996年にトヨタ タウンエース 3代目(姉妹車ライトエース 5代目) (R40/50)が登場しました。乗用車のワゴンにはノアというサブネームが付いてタウンエース ノアとなり、商用バンと差別化されました。先代はノーズのないキャブオーバーボディでしたが、衝突安全基準強化に対応する為フロントにクラッシャブルゾーンを設け短いノーズ付のセミキャブオーバーとなりました。なおタウンエース トラックは先代がマイナーチェンジされて1999年まで生産されました。4気筒1.8L/DOHC 4気筒2Lと4気筒2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載する後輪駆動車で、ディーゼルエンジン搭載車には4WDがありました。

 

 1998年のマイナーチェンジで、ノアは内外装が変更されました。2001年にタウンエース ノアの後継車として乗用車のノア(初代)が登場し、タウンエースはバンとトラックだけになりました。(姉妹車ライトエース ノアはヴォクシーに変わりました) ノア(初代)は前輪駆動車に変わったことで低床化され両側スライドドアを採用するなど、ライバルのホンダ ステップワゴンなどに対抗できるミニバンとして商品力を向上させました。なお商用車のタウンエースは2008年にタウンエース 4代目にモデルチェンジしバン/トラックのみの構成で小型化され、先代より格下の商用車になりました。(実車画像→ トヨタ ノア 2001) (実車画像→ トヨタ タウンエース 2008)

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたダイヤペット セガ製の当時物で、タウンエース ノアをモデル化しています。当時のダイヤペットはセガ トイスの傘下となり、従来の縮尺1/40の玩具的なミニカーだけではなく、縮尺1/43のマニアを意識したミニカーも作るようになりました。このノアもその一つで、従来のダイヤペットの作風をある程度継承していますが、従来よりリアルな造形のミニカーになっています。また灯火類や内装などの細部もリアルに仕上げてあり、全体的にレベルの高い出来ばえとなっています。ボンネットとドアの開閉ギミック付きです。ただこの個体は塗装の下地処理が良くなかったのか 塗装下の金属表面が錆びて?塗装膜が膨潤したように劣化しているのが残念です。(特にボンネットがひどい) なおタウンエース ノア 初代のミニカーは2022年現在でもこれしかないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA TOWNACE NOAH 1
TOYOTA TOWNACE NOAH 2

 トヨタ ヴォクシーのミニカー→ データーベースでトヨタ ヴォクシーのミニカー検索"

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MAZDA DEMIO 1996 JAPAN

MAZDA DEMIO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA DEMIO


      
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 100HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h (輸出仕様)  データーベースでマツダ デミオのミニカー検索

マツダ デミオ 日本 1996年

 

 1980年代後半に三菱 パジェロが大ヒットしたことでRV人気が高まり、ホンダ CR-Vトヨタ RV4などが登場しました。この流れに乗って1996年にマツダ デミオ 初代が登場しました。当時マツダは経営不振だったので、既存の小型車オートザム レビューをベースにして短期間に低コストで開発されました。2列シートの5ドアワゴンでコンパクトながら広い荷室を実現する実用性優先の設計で、低コストを実現する為に構造や外観はシンプルでした。また機械式駐車場が使えるように車高を1550㎜未満に設定していました。4気筒1.3L/1.5L(100HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で5段変速/4段自動変速で最高速180km/h(輸出仕様)の性能でした。この実用的な設計が評価されてRJCカー オブ ザ イヤーを受賞し、一般ユーザーにも評価されて大ヒット車となりました。

 

 2002年にデミオ 2代目が登場しました。プラットフォームをフォードと共同開発したフィエスタと同じ物で一新し、エンジンも新型のDOHC 4気筒1.3L/1.5L(113HP)を搭載し商品力が向上しました。外観も空力を考慮したスポーティなデザインとなりました。2003年に後輪をモーター駆動する4WDシステム「e-4WD」を日産から調達して追加しました。2004年に同じプラットフォームでやや上級な姉妹車ベリーサ(VERISA)が登場しました。2005年のマイナーチェンジで前後の意匠など内外装が変更されました。。初代同様に2代目もヒットし、海外ではMAZDA 2の名前で販売されました。2007年にデミオ 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ マツダ デミオ 2002) (実車画像→ マツダ ベリーサ 2004)

 

 

 デミオ 初代のミニカーは最近までありませんでした。リアルな造形ではなくチョロQ的なデフォルメがされた玩具的なミニカーであれば、マルカ ドライブタウンのプルバックカーにデミオ 初代がありました。2023年になって中国の新興ブランド BM CREATIONSがデミオ 初代を1/64でモデル化しました。このミニカーは保有していないので、画像はWEBショップから拝借しました。画像で見た感じでは、実車の雰囲気がうまく再現されていると思います。リアハッチが開閉するギミック付きで、大きなスーツケースを運ぶ男女2体のフィギュアが付いています。なおデミオ 2代目のミニカーはトミカの1/59、トミーテックの1/150、Mテックカプセルの1/72などがあります。

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MITSUBISHI L200 PICKUP 1996 JAPAN

MITSUBISHI L200 PICKUP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MITSUBISHI L200 PICKUP


VITESSE V089 1/43 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 2.5L ターボ ディーゼル 115HP 5段変速 パートタイム4WD
性能: 最高速152km/h  データーベースで三菱 L200/ストラーダ/トライトンのミニカー検索

三菱 L200 (ストラーダ) ピックアップ 日本 1996年

 

 三菱のピックアップトラック フォルテ 初代は1978年に登場しました。フォルテは国内でも販売されましたが、北米市場向けに開発された車で輸出仕様の名前はL200やマイティーマックスでした。4気筒1.6Lエンジンを搭載し、後輪駆動と4WDがありました。1986年まで生産されフォルテの4WDはSUVのパジェロやデリカのベースとなりました。北米市場ではクライスラー ブランドのダッジ ラム 50としても発売されました。 (実車画像→ 三菱 L200 1978)

 

 フォルテの後継車としてストラーダが1986年に登場しました。当初は輸出だけで、フォルテ同様北米市場ではダッジ ラム 50として販売されました。日本でRV車のブームが起こったことで、国内でも1991年に販売されるようになりました。2ドア/4ドアのピックアップで、室内は乗用車並みの装備で、荷台を覆うキャノピーも設定されていました。エンジンはV型6気筒3L、4気筒2L/2.4L/2.6L、4気筒2.5Lターボディーゼル(国内)などを搭載し、後輪駆動と4WDがありました。(実車画像→ 三菱 L200 1986)

 

 

 1996年に海外向けのL200 3代目が登場し、1997年に国内ではストラーダ 2代目として登場しました。全体的に角が取れた滑らかなボディに角型ヘッドライトを採用し、アウトドア車ながら乗用車的なセンスもあるデザインとなりました。外見だけではなく内装もより乗用車な物となりました。エンジンはV型6気筒3L、4気筒2L/2.4L、4気筒2.5L(国内)/2.8Lターボディーゼルなどを搭載し、後輪駆動と走行中に切り替え可能な4WDがありました。1999年に国内販売が中止され、2005年に後継車のトライトンが登場して生産中止となりました。(実車画像→ 三菱 トライトン 2005)

 ミニカーは1998年頃に発売されたビテス製の当時物です。輸出仕様のL200 3代目をモデル化しています。ビテス最盛期の一番出来が良かったころの物ですので、プロポーションが良くフロントグリルや室内などの細部もそこそこリアルで良く出来ています。荷台後部のアオリが開閉するギミック付きです。ミニカーの外箱に三菱のロゴと車名が大きく表示されていますので、同時期のビテス製のカリスマ同様に販促プロポーション用にも使われたと思われます。ビテスは後継車のトライトンもモデル化しています。これ以外のL200 3代目のミニカーは現在(2023年)のところないようです。 以下はフロント/リア(アオリ開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MITSUBISHI L200 1
MITSUBISHI L200 2

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