ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ALFA ROMEO 75 1600 1985 ITALY

ALFA ROMEO 75 1600
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 75 1600


PROGETTO K PK190 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.63m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 110HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでアルファ ロメオ 75のミニカー検索

アルファ ロメオ 75 1600 イタリア 1985年

 

 アルファ ロメオ ジュリエッタ 2代目の後継車として1985年に登場したのが75でした。(75という名前は創業75周年に因んだもの) 開発費の不足で75の構造は先代をほぼ踏襲していたので、先代同様にアルフェッタのトランスアクスルやインボード式リアディスクブレーキといったメカを引き継いでいました。ボディはさらにウエッジシェイプが強調され、リアエンドが高いデザインとなっていました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1.6L/1.8L/2L(128HP)、V型6気筒2.5L(156HP)でした。

 

 1986年に1.8Lインタークーラー付ターボ(155HP)エンジン搭載の75 ターボ、1987年にV型6気筒3L(178HP)エンジン搭載の3.0 アメリカが追加され、2Lに可変バルブタイミング/ツインスパークプラグの高性能仕様 2.0TS(148HP)と、4気筒2Lターボディーゼルエンジンが追加されました。1990年のマイナーチェンジで、フロントグリルの意匠が変更されました。1987年にグループAツーリングカーレースのベースとして75 ターボ エヴォルツィオーネ(1.8L 240HP) が限定生産されました。アルファ ロメオ最後の後輪駆動車として人気があり販売は好調で、1992年に155にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたプロゲット K(カッパー)製で、1987年式をモデル化しています。プロゲット Kはペゴ イタリアという会社のブランドで、主に1950年-1980年代のイタリア車をモデル化していました。この75はA/Bピラーがやけに太いところが今一つですが、実車の角ばったボディがうまく再現されています。またフロントグリルや室内の細部は結構リアルに仕上げてあり、ウエストライン全周に走る黒いストライプは実車に即したものです。プロゲット Kはレース仕様など75のバリエーションを15種類以上モデル化しています。これ以外の75のミニカーはBブラーゴの1/24、M4、ノレブ、ミニチャンプス、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 75 1600 1
ALFA ROMEO 75 1600 2

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ALFA ROMEO 33 1.5 IE 1989 ITALY

ALFA ROMEO 33 1.5 IE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 1.5 IE


ARS MODEL 104 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.08m 全幅約1.61m エンジン 変速機: 水平対向4気筒 4.5L 95HP 5段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでアルファ ロメオ 33のミニカー検索

アルファ ロメオ 33 1.5 IE イタリア 1989年

 

 アルファ ロメオ アルファスッドの後継車アルファ ロメオ 33が1983年に登場しました。33という名前は1970年代に活躍したレースカー ティーポ 33に因んだものでした。ボディデザインは同時流行だったウエッジシェイプの直線基調で、リアのトランク部分が高くなっているのが特徴です。先代の基本構造(水平対向エンジン搭載の前輪駆動車)を引き継いていますが、インボードのディスクブレーキが普通のドラム式に戻されるなど全体的に簡素化されています。当初のエンジンは水平対向4気筒1.4L/1.5L(95HP)でした。

 

 1984年にデザインとボディ製造をピニンファリーナが担当するワゴンのジャルディネッタ(後にスポーツワゴン)が追加され、4WD仕様も追加されました。1986年に4気筒1.7L(118HP)エンジンと3気筒1.8Lディーゼルエンジンが追加されました。1989年の大幅なマイナーチェンジでシリーズ 2(後期型)に発展し、フロントグリルが独立した164と同じようなデザインに変更されました。また1.7LエンジンがDOHC化され137HPにパワーアップし、新しいフルタイム4WDシステム パーマネント 4(1992年以降はQ4と呼ぶ)が採用されました。1994年まで生産され、後継車は145/146でした。

 

 

 ミニカーはARS MODEL製で1993年に発売されました。ARS MODELはベルギーの会社ですが、これはアルファ ロメオのディーラー向けにイタリアで生産したミニカーでした。このブランドはアルファ ロメオを数種類モデル化しただけですぐに消えてしまいました。アルファ ロメオ 33 シリーズ 2(フロントグリルが独立した後期型)をモデル化しています。出来ばえは見てのとおりのやや粗削りなもので、あまり細かいところは再現されていません。プロポーションはウエッジシェイプを強調し過ぎで、リアのトランクの位置はかなり上がり過ぎです。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。これ以外の33のミニカーはいずれもシリーズ 1(前期型)ですが、ポリスティルの当時物 1/25、Bブラーゴの当時物 1/24と1/43、ペゴなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 33 1.5 IE 1
ALFA ROMEO 33 1.5 IE 2

 以下は1993年に発売されたARS MODEL製のアルファ ロメオ 33 ボクサー 16V (1/43 型番103)の画像です。ボクサー 16VはDOHC エンジンを搭載した高性能版で、上記のバリエーションです。リアスポイラーが追加され、ホイールが変更されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 16V 1
ALFA ROMEO 33 16V 2

 以下は1987年頃に発売されたBブラーゴ製のアルファ ロメオ 33 ラリー仕様 (1/43 型番4124)の画像です。当時のBブラーゴの廉価版ミニカー(4100シリーズ)ですので、コストダウンで室内のステアリングホイールやドア開閉ギミックを外すなど簡素な造形で、安っぽいフリーホイールが付いています。これはシリーズ 1(前期型)をモデル化していますので、フロントグリルの造形が上記のARS MODELのシリーズ 2(後期型)と異なっています。廉価版ですが全体的なプロポーションはまずまずで、サイドビューは上記のARS MODELより実車に近いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 3
ALFA ROMEO 33 4

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ALFA ROMEO 155 TWIN SPARK 2.0 1992 ITALY

ALFA ROMEO 155 TWIN SPARK 2.0
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ALFA ROMEO 155 TWIN SPARK 2.0


MINICHAMPS 430120401 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.73m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 150HP 5段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでアルファ ロメオ 155のミニカー検索

アルファ ロメオ 155 ツインスパーク 2.0 イタリア 1992年

 

 アルファ ロメオ 75の後継車として155が1992年に登場しました。フィアットグループの開発プロジェクト「ティーポ3」で開発された車で、フィアット テムプラ (実車画像→ フィアット テムプラ )、ランチア デドラ (実車画像→ ランチア デドラ)とは姉妹車でした。大胆なウエッジシェイプのボディは個性的でアルファ ロメオらしさがありました。155での最大の変更点は前輪駆動方式を採用したことで、スポーツ志向のユーザーには不評だったようです。ボディはセダンのみで、当初のエンジンはツインスパーク 4気筒1.7L/1.8L/2L(143HP)/2Lターボ(190HP)、V型6気筒2.5L(166HP)、4気筒1.9Lターボディーゼルでした。2Lターボを搭載する最上級車 Q4はランチア デルタ HFと同じ4WDシステムを採用していました。

 

 1995年のマイナーチェンジで後期型となり、前輪のトレッドが拡大され前後フェンダーがブリスターとなり車幅が広がりました。豪華仕様のスーパー、スポーティなスポルティーバが設定され、2LエンジンはDOHC 4気筒2L(150HP)エンジンに切り替わりました。モータースポーツ関係ではV型6気筒2.5Lをチューンしたレースカー 155 V6 TIがイタリアやドイツなどのツーリングカーレースで大活躍しました。1997年にアルファ ロメオ 156にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいそつの無い造形で、ウエッジシェイプのボディがうまく再現されています。室内などの細部もリアルに仕上げてあり良く出来ています。ただアルファ ロメオの特徴であるフロントグリル/エンブレムがあまり目立たないのが今一つです。1/43サイズのミニカーでは特徴的なエンブレムなどは多少オーバースケール気味で目立つように作るのが良いのですが。。。 ミニチャンプスは155のレース仕様もたくさんモデル化しています。これ以外の155 セダンのミニカーはARS モデル、ヘルパの1/87、京商の1/64などがあります。レースで活躍したことを反映してオニキス、hpi racingなどでもレース仕様がたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 155 TWIN SPARK 2.0 1
ALFA ROMEO 155 TWIN SPARK 2.0 2

 以下は1993年に発売されたARS モデル製のアルファ ロメオ 155 (1/43 型番105)の画像です。ARS モデルはベルギーの会社のブランドで、アルファ ロメオを数種類モデル化しただけですぐに消えてしまいました。それらはイタリアで生産され、アルファ ロメオのディーラー向けの販促用グッズとしても使われたようです。あまり細かいところまでは再現されていませんが、プロポーションは悪くないのでそこそこの良い出来ばえです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。出来ばえを考えると定価約4000円は少し高かったのですが、中国ではなくイタリアで生産していたので高かったようです。なお2022年現在でもブルムなどいくつかのイタリアのメーカーはイタリア本国で生産していますが、販売価格は同等レベルの中国製ミニカーの1.5倍から2倍となっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 155 3
ALFA ROMEO 155 42

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内のエンジンは結構リアルに再現されていて、V型6気筒エンジンを再現していることが分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 155 5
ALFA ROMEO 155 6

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ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER 1993 ITALY

ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER
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ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER


MINICHAMPS 436120700 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.67m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L 211HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速236km/h  データーベースでアルファ ロメオ 164のミニカー検索

アルファ ロメオ 164 3.0 V6 スーパー イタリア 1993年

 

 1969年に生産中止となった大型高級車 アルファ ロメオ 2600の後継車として、1979年にアルファ 6(セイ)が登場しました。アルファ 6はアルフェッタをベースにしていたのでアルフェッタと同じような外観でしたが、パワステや集中ドアロックなどの豪華装備は充実していました。(実車画像→ アルファ ロメオ アルファ 6) エンジンは新設計されたV型6気筒2.5L(158HP)で、5段変速、最高速195km/hの性能でした。1983年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが角型2灯式に変わりました。商業的には失敗作で1985年に生産中止となり、前述した90が一時的に最上級車となりました。アルファ ロメオは財政状況の悪化で、1986年にフィアットに吸収合併されました。

 

 アルファ ロメオはフィアット、ランチア、サーブの3社で共同開発していた「TIPO 4プロジェクト」に参加し、このプロジェクトで開発された164がアルファ 6の後継車として1987年に登場しました。このプロジェクトではフィアット クロマランチア テーマサーブ 9000が開発されましたが、164はピニンファリーナのデザインで他の3車より低いノーズでスポーティな雰囲気になっていました。横置きエンジンによる前輪駆動車で、当初はV型6気筒3L(188HP)、DOHC 4気筒2L(148HP)、DOHC 4気筒2Lターボ(175HP フィアット製)、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンが搭載されました。

 

 

 1990年にV型6気筒エンジンを200HPにチューンしエアロパーツを付けたクアドリフォリオが限定販売されました。1993年のマイナーチェンジで後期型となり、DOHC化したV型6気筒3L(211HP)エンジンを搭載するスーパーが追加されました。同年にはエンジンを232HPにパワーアップしフルタイム4WD仕様としたQ4が登場しました。1998年まで生産され、後継車は166でした。

 ミニカーは2009年に発売されたミニチャンプス製です。アルファ ロメオ 164 後期型のV6 スーパーをモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車がうまく再現されていてとても良く出来ています。特徴的なフロントグリルがリアルに再現され、室内のシートやインパネなどの細部もとても良く再現されています。なおこのミニカーは2019年にマキシチャンプスとして再生産されましたが、室内の仕上げなどが簡素化された低レベルな廉価版になってしまいました。164の当時物ミニカーはなく、このミニカーが初めてのモデル化でほぼ同時期にスパーク(レジン製)がPRO CAR レース仕様(プロトタイプでレースは開催されなかった)をモデル化しています。その後2013年になってKESS(レジン製)からもモデル化されました。アルファ 6のミニカーは当時物ではノレブ(JETCARシリーズ)があり、2012年頃にKESSやネオがレジン製でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER 1
ALFA ROMEO 164 3.0 V6 SUPER 2

アルファ ロメオ アルファ 6のミニカー→ データーベースでアルファ 6のミニカーを検索"

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ALFA ROMEO NUVOLA 1996 ITALY

ALFA ROMEO NUVOLA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO NUVOLA


SOLIDO 1556 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.29m 全幅約1.86m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 2.5L ツインターボ 300HP 6段変速 4WD
性能: 最高速280km/h  

アルファ ロメオ ヌヴォラ イタリア 1996年

 

 アルファ ロメオ ヌヴォラは1996年のパリ サロンで公開されたコンセプトカーです。アルファ ロメオの社内デザインで、次世代のアルファ ロメオの設計方針を示したモデルでした。名前のヌヴォラ(NUVOLA)とは伊語で雲という意味ですが、戦前の名ドライバー T.ヌボラーリ(Tazio Nuvolari)のことも示唆しており、かつての栄光を取り戻すといった意味があるようです。フロントグリルは1940年代の6C 2500、キャビンの造形にはジュリア SSのイメージを踏襲しています。

 

 鋼管スペースフレーム構造で、2シーターのクーペボディは樹脂製、灯火類はLEDを採用しており、特殊なトレッドパターン(アルファ ロメオのエンブレム?)を持つミシュラン製タイヤを装着しています。ヌヴォラブルーと呼ばれるボディカラーは光の当たり方で色が変わる特殊な塗装です。フロントエンジンで4輪駆動、最高速280km/hと高性能でした。なおヌヴォラは量産化されませんでした。

 

 

 ミニカーはソリド製の当時物で2000年に発売されました。実車の公開は1996年のはずですが、(理由は分かりませんが)ミニカーのケースの台座には1999年と表記されています。実車同様の特殊なカラーリング、ホイールと特殊なトレッドパターンのタイヤ、灯火類などがリアルに再現されています。室内もそこそこ再現されていて非常に良い出来ばえですが、プロポーション的にはキャビンがやや小さめにできているようです。これだけの出来で当時の価格は約2000円でしたから、ソリドのミニカーはお買い得でした。当時のソリドはアルファ ロメオ(147、156、166、GTVなど)をたくさんモデル化していましたが、いずれも良い出来ばえでした。ヌヴォラの当時物ミニカーはこのソリドのものしかありません。最近ではTECHNO MODELの物(レジン製 国内未販売?)があります。 以下はソリドのヌヴォラのフロント/リアの拡大画像と室内/特殊なトレッドパターンのタイヤの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO NUVOLA 1
ALFA ROMEO NUVOLA 2

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