ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN C4F OMNIBUS 'PALACE HOTEL' 1930 FRANCE

CITROEN C4F OMNIBUS 'PALACE HOTEL'
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN C4F OMNIBUS 'PALACE HOTEL'


SOLIDO 4005 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m エンジン 変速機: 4気筒 1628cc 30HP 3段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでシトロエン C4 戦前のミニカー検索

シトロエン C4F バス ’パレス ホテル’ フランス 1930年

 

 前述したシトロエン C4は改良されて1930年にC4F、1931年にC4Gとなりました。C4F/GにはC4と同じ1.6Lエンジン以外に1.8L(32HP)エンジン搭載車もあったようです。C4には2.78mと2.98m、C6には2.96mと3.13mの長短2タイプのホイールベースがあり、2ドア2座クーペ、4ドアセダン、4ドアカブリオレ、4ドア7座ファミリアーレなど様々なタイプのボディがありました。また商用車としては、取外し可能な後部座席と上下に分かれたテールゲートを備える商用バンや、カスタムボディを架装したトラック、小型バスなどもありました。(実車画像→ シトロエン C4 商用車)

 

 ミニカーは1982年に発売されたソリド製です。ロングホイールベース版のC4F トラック シャーシにカスタム ボディを載せたマイクロバスをモデル化しています。ソリドらしいシャープな造形で良く出来ています。側面に「PALACE HOTEL」と表示されているので、フランスの高級ホテルの送迎バスのようです。荷台部分には7人分のシートがあり、後部のドアから乗降りするようで、その後部ドアが開くギミック付です。

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN C4F OMNIBUS 1
CITROEN C4F OMNIBUS 2

 ソリドはこのC4Fのバリエーションでトラック、パネルバン、救急車などの商用車仕様を20種類ほどモデル化していました。またソリドの別ブランドのべレムでも商用車仕様を20種類ほどモデル化していました。 以下は1983年に発売されたソリド製のシトロエン C4F トラック (1/43 型番4408)の画像です。荷台に積んでいるのは石炭を詰めた袋です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN C4F TRUCK 1
CITROEN C4F TRUCK 2

 以下は1986年に発売されたソリド製のシトロエン C4F トラック (1/43 型番4416)の画像です。側面に表示された「BP ENERGOL」はBP(BRITISH PETROLEUM)のエンジン オイルの名前です。黄/緑の鮮やかなカラーリングで商品ロゴも綺麗に仕上げてあります。リアゲートが開くギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN C4F TRUCK 3
CITROEN C4F TRUCK 4

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ALFA ROMEO 6C 1750 GS 1930 ITALY

ALFA ROMEO 6C 1750 GS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750 GS


BRUMM R388-01 1/43 97mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.7m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 1752cc 85HP 4段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでアルファ ロメオ 6Cのミニカー検索

アルファ ロメオ 6C 1750 GS イタリア 1930年

 

 1925年にアルファ ロメオ 6C 1500が発表され1927年から生産されました、アルファ ロメオ P2 GPカーをベースとした高性能車で、P2のエンジンを1.5Lに変更してスーパーチャージャーを外したSOHC 6気筒1.5Lエンジン(44HP)エンジンを搭載していました。1928年にはエンジンをDOHC化したC6 スポーツが追加されました。さらにスーパーチャージャーを追加して76HPにパワーアップした高性能版が追加され、それらの高性能版は1928年のミッレ ミリアで優勝するなどレースで活躍しました。

 

 1929年に排気量が1750ccに拡大されました。標準仕様のツーリスモはSOHC 1.75L(46HP)エンジンで、DOHC 1.75L(64HP)エンジンのSS(スーパー スポルト)、スーパーチャージャー 付 DOHC 1.75L(85HP)エンジンのGS(グラン スポルト)などの高性能版があり、6C 1750も1930年のミッレ ミリアで優勝するなどレースで活躍しました。ボディはコーチビルダーのザガートやトゥーリングが架装しました。特にザガート製の軽快なボディを持つスパイダーは一番よく知られています。この6C 1750は1960年代にアルファ ロメオ社が公式のレプリカを製作しているほど人気のある車でした。6C シリーズはその後も排気量を拡大して1933年に6C 1900、1934年に6C 2300(8C 2300の廉価版)、1938年に6C 2500が登場し、戦後も6C 2500/3000が生産されました。1930年には新型の8気筒エンジンを搭載したレーシングカー仕様の8C 2300が開発されました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたブルム製です。高性能版の6C 1750 GSをモデル化しています。ブルムは1982年に型番R077で8C 2300をモデル化していて、これは当時としてはまずまずの良い出来ばえでしたが、1980年代のミニカーでしたので細かい点ではやや雑なところがありました。ブルムのミニカーは2005年あたりから仕上げレベルが上がっており、この6C 1750は内装の仕上げやワイヤースポークホイールなどがリアルになり、かなり良い出来ばえに変わっていました。フロントグリルのアルファ ロメオのエンブレムや室内のメーター類などの細部もきちんと仕上げてあり、スペアタイヤのカバーも凝ってます。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 6C 1750 GS 1
ALFA ROMEO 6C 1750 GS 2

 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のアルファ ロメオ 6C 1750 GS レース仕様(型番403120433)の画像です。赤いカバーの付いた3連のヘッドライトは当時の6C 1750のレースカーによく見られる仕様です。メーター類の表現がやや物足りない感じですが、それ以外はボンネットの固定金具まで再現されているなど、ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750 GS 3
ALFA ROMEO 6C 1750 GS 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750 GS 5
ALFA ROMEO 6C 1750 GS 6

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BENTLY 6.5L SPEED-SIX GURNEY NUTTING ’BLUE TRAIN’ 1930 UK

BENTLY 6.5L  SPEED-SIX GURNEY NUTTING ’BLUE TRAIN’
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY 6.5L  SPEED-SIX GURNEY NUTTING ’BLUE TRAIN’


MINICHAMPS 436139500 1/43 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m エンジン 変速機: 6気筒 6597cc 160HP 4段変速
性能: 最高速141km/h  データーベースでベントレー 戦前のミニカー検索

ベントレー 6.5L スピード シックス ガーニー ナッティング ’ブルー トレイン’  イギリス 1930年

 

 成功したベントレー 3Lをベースにしてホイールベースを延長してSOHC6気筒6.6L(140HP)エンジンを搭載したベントレー 6.5Lが1926年に登場しました。4段変速で最高速135㎞/hの性能でした。6.5Lにはツインキャブレターと高圧縮比で160HPにパワーアップされた高性能版スピード シックスが設定され、4段変速で最高速148㎞/hの性能でした。スピード シックスのレース仕様(200HP)は1929年ルマンと1930年ルマンで優勝しています。6.5Lはレースで活躍しましたが、高価な6.5Lはベントレーが期待したほどは売れませんでした。6.5Lは1930年まで生産され、総生産台数はスピード シックスも含めて約550台でした。

 

 ミニカーがモデル化している実車はコーチビルダー ガーニー ナッティング製のクーペで、この車には「ブルー トレイン」という愛称が付いていました。これはベントレーの会長であったウルフ バーナート(Woolf Barnato)が同じタイプのベントレーでフランスの特急列車「トラン ブルー(ブルー トレイン)」と競争し、南仏カンヌ~仏カレー港のルートで、約4時間もの大差をつけて勝ったことに由来するそうです。(列車の終着駅はカレー港でしたが、列車がカレー港に到着する前にベントレーはドーバー海峡をフェリーで渡ってロンドンに到着していたとのことです)

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたミニチャンプス製です。リアに大きなトランクがあってリアウインドーが小さい独特のスタイルをうまく再現しています。2006年頃がミニチャンプスの1/43ミニカーの品質が一番良かった時期だと思いますが、このベントレー スピード シックスもフロントグリル/ヘッドライトや室内などの細部が実にリアルに出来ています。またサイドウィンドーが小さいので見難いのですが、室内もかなりリアルに仕上げてあります。ベントレー 6.5Lの実車にはセダン系もあったのですが、ミニカーはレース仕様がほとんどで、セダン系は同じミニチャンプス製のコルシカ クーペとこのブルー トレインぐらいしかありません。これ以外では同じブルー トレインをイクソ、ブルムがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。なおフロントグリル上部と最先端部のエンブレムが緑色なのはスピード シックスのみで、標準の6.5Lは青色でした。 以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BENTLY SPEED-SIX 1
BENTLY SPEED-SIX 2

 以下は2006年に発売されたイクソ製のベントレー スピード シックス ブルートレーン (1/43 型番MUS003)の画像です。同じ車をモデル化していますが、上述のミニチャンプス製と屋根の形が少し違っています。実車画像を見るとミニチャンプスの方がそれらしい造形となっています。フロントグリルの出来ばえはミニチャンプスと同等ですが、サイドウィンドー上のドアバイザーや前輪のサスペンション部分を見るとミニチャンプスのほうがよりリアルにできていることがわかります。ただし価格はミニチャンプスが7100円でイクソは3400円でしたので、価格が倍以上のミニチャンプスのほうがリアルなのは当然で、逆にイクソはコスパが良いともいえます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 3
BENTLY SPEED-SIX 4

 以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。こちらもベントレーのエンブレムが緑色となっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 5
BENTLY SPEED-SIX 6

 以下は1990年に発売されたブルム製のベントレー スピード シックス ブルートレーン (1/43 型番R185)の画像です。上述した2台より10年前に発売されていますので、細かいところは見劣りしますが、1990年当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 7
BENTLY SPEED-SIX 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。ナンバープレート「GJ 3811」は上記のミニチャンプス製と同じですので、同じ実車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 9
BENTLY SPEED-SIX 10

 以下は2002年に発売されたイクソ製のベントレー スピードシックス 1929年 ルマン優勝車 (1/43 型番LMC020)の画像です。これはイクソのルマン優勝車シリーズの1台で、2000年以降に発売されたミニカーですのでなかなか良い出来ばえです。イクソは同年のルマンで2位となった2号車も型番LMC081でモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 11
BENTLY SPEED-SIX 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 13
BENTLY SPEED-SIX 14

 以下は1983年に発売されたブルム製のベントレー スピードシックス 1930年 ルマン優勝車 (1/43 型番R099)の画像です。ブルムはベントレーのルマン レース仕様車を3種類モデル化していますが、何れも1980年代に作られたミニカーとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 15
BENTLY SPEED-SIX 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLY SPEED-SIX 17
BENTLY SPEED-SIX 18

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BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 1930 UK

BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS


MINICHAMPS 436139530 1/43 ㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m エンジン 変速機: 4気筒OHC 4398cc 240HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでベントレー 戦前のミニカー検索

ベントレー 4.5L ブロワー ルマン イギリス 1930年

 

 ベントレー 6.5Lの販売不振で経営が悪化したベントレーは、売り上げを増やすために1927年に4気筒4.4L(110HP レース仕様170HP)エンジンを搭載した4.5Lを追加しました。エンジンは6.5Lの6気筒から2気筒分を外した設計で、4段変速で最高速148km/hの性能でした。同時にルマンに参戦するために、スーパーチャージャーを追加して175HP(レース仕様240HP)にパワーアップした4.5L ブロワーが開発されました。(BLOWERとは送風機でスーパーチャージャーの意です) フロント部分に追加されているのがふたつのローターがかみ合い送風するルーツ式スーパーチャージャーです。4.5Lは1931年まで生産され、総生産台数は約720台(ブロワーは約50台)でした。

 

 4.5Lは1928年のルマンで優勝し、1929年のルマンでは優勝した6.5Lに次いで2位から4位までを独占しました。4.5L ブロワーは1930年のフランス GPでは2位となっていますが、1930年ルマンではエンジンのトラブルでリタイアしています。4.5L ブロワーはパワーはあっても信頼性は低かったようです。同時代に活躍したブガッティの設計者エットール ブガッティはベントレーを「世界一早いトラック」といったそうですが、当時のベントレーはいかにもタフで頑丈そうな独特のイメージがありました。ベントレーはルマンで活躍しましたが販売不振が続き、1931年にロールス ロイス社に買収されレース活動から撤退しました。その後のベントレーはロールス ロイスのスポーティ版として存続していましたが、1998年にフォルクスワーゲンがベントレーを買収したことで、ロールス ロイスとの関係は解消されました。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたミニチャンプス製です。1930年のルマン出場車をモデル化しています。前述したようにミニチャンプスの1/43ミニカーはこの頃に作られたものが一番出来が良く、これは4.5L ブロワーの1/43量産ミニカーとしてベストだといえるほど良い出来ばえでした。スーパーチャージャー本体とその右横の保護カバー、フロントサスペンション、メータが並ぶインパネ、ボンネットの開口部から見えるエンジンなど実にリアルにできています。定価7350円と当時としては高価でしたが、それだけのことはありました。ミニチャンプスは1/18でもモデル化しています。これ以外の4.5Lのミニカーは、スポットオンのビンテージ物、マッチボックスのビンテージ物、フランクリン ミントの1/24、ブルム、最近のオックスフォードなどがあります。 以下はフロント(スーパーチャージャー拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 1
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 2

 以下はボンネット部分の拡大画像と床下部分の拡大画像です。ボンネット開口部から内部のエンジンが見えます。床下のスーパーチャージャー、サスペンションもリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 3
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 4

 以下は1984年に発売されたブルム製のベントレー 4.5L ブロワー ルマン 1930年(1/43 型番R114)の画像です。ブルムのカタログではこれをスピード シックスとしていますが、フロントにスーパーチャージャーが付いているので正しくは4.5L ブロワーで、1930年ルマン参戦車をモデル化しています。(ブルムのカタログには間違いが結構あります) 上記のミニチャンプス製と見比べると見劣りしますが、1980年代に作られたミニカーとしては良く出来ていました。ブルムには型番R114Bで同じルマン出場車の#9もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 5
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 7
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 8

 以下は1985年に発売されたマッチボックス製のベントレー 4.5L ブロワー(1/40 型番Y02)の画像です。マッチボックスは4.5L ブロワーを3回モデル化しています。最初は1958年、次に1962年、最後は1985年でした。これはその最後に作られたもので、1/40なので1/43より少し大きめにできています。これも1980年代に作られたミニカーとしては良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 9
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 10

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 11
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 12

 以下は1962年に発売されたマッチボックス製のベントレー 4.5L ブロワー (1/52 型番Y05)の画像です。マッチボックスは4.5L ブロワーを3回モデル化しています。最初は1958年、次に1962年、最後は1985年でした。これはその2回目に作られたものです。60年以上も昔にここまでリアルなミニカーを作っていたわけですから、マッチボックスのビンテージ物のコレクターが多いことが納得できます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 13
BENTLEY 4.5L BLOWER LE MANS 14

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MINERVA AL 1930 BELGIUM

MINERVA AL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MINERVA AL


VOITURES CLASSIQUES (IXO ALTAYA) 27 1/43 119㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m? 全幅約1.85m エンジン 変速機: 8気筒 6.6L 125HP 4段変速
性能: 最高速130km/h  データーベースでミネルバのミニカー検索

ミネルバ AL ベルギー 1930年

 

 ミネルバは日本ではほとんど知られていませんが、ビンテージ期のベルギーの高級車メーカーでした。元々は自転車メーカーで、バイクを経て1904年から4輪車に進出しました。当初は単気筒から4気筒エンジンの小型車が中心で、1910年代にレースで活躍しました。その後当時の高級車によく使われたナイト式スリーブバルブ 4気筒/6気筒エンジンを搭載した大型車が成功したことで、1920年代後半にはロールス ロイスに匹敵するベルギーの高級車として知られるようになりました。

 

 1930年に8気筒エンジンを搭載した大型車 AL(6.6L)とAP(4L)が登場しました。1929年に勃発した世界大恐慌の影響で不況となり、この類の高級車は販売不振となりました。そこで6気筒3Lエンジンを搭載したAR、1934年に4気筒2Lエンジンを搭載した小型のM4などが追加されましたが、売れ行きは回復しませんでした。結局1934年にベルギーの高級車メーカーのインぺリア社(Imp?ria Automobiles)と合併し、1938年に生産を中止しました。なおインぺリア社も1948年に企業活動を終えました。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのNo.27用として作られた物でイクソ製です。当方はWEBオークションで入手しましたが、カラーリングなどが変更されてイクソの型番MUS042でも2012年に発売されました。当時のアメリカ製高級車とよく似た上品なデザインのリムジンボディで、ホワイトリボンタイヤを履いているので高級車の需要が多かったアメリカで使われた車をモデル化しているようです。ミニカーの出来ばえとしては「VOITURES CLASSIQUES」シリーズの標準的なもので、実車の雰囲気がうまく再現されていて、そこそこ良く出来ています。なおミネルバの量産ミニカーはこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MINERVA AL 1
MINERVA AL 2

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