ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ALFA ROMEO 6C 1750 1932 ITALY

ALFA ROMEO 6C 1750
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750


RIO 19 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m エンジン 変速機: 6気筒 1750cc 85HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでアルファ ロメオ 1750のミニカー検索

アルファ ロメオ 6C 1750 イタリア 1932年

 

 GPカー アルファ ロメオ P2の成功で勢いを得たアルファ ロメオは、小型車市場に進出して業績拡大をねらいました。当時のベストセラー小型車であったフィアッ ト 501と競合しないよう、上級車並の性能を持つ小型車としてアルファ ロメオ 6C がヴィットリオ ヤーノによって開発されました。1925年に発表された6CはSOHC 6気筒1500cc 44HPの高性能エンジンを搭載し、サスペンションやブレーキなども高度な仕様で絶大な人気となりました。1929年にエンジンが1750ccに拡大され、DOHC化したエンジンにスーパーチャージャーを付与した高性能版はツーリングカーレースで大活躍しました。

 

 ミニカーは1966年に発売されたリオ製です。1932年式の6C 1750をモデル化しています。プロポーションが良くフロントグリル、ホイール、バンパーなどの細部がリアルに再現され、非常に素晴らしい出来ばえでした。ボンネットを取外すことができ、エンジンなどのメカも再現されています。なおこのボンネットは一見すると外れそうには見えないぐらい立て付けが良いので、これが外せることに気が付いたのは購入してから数年後のことでした。この当時のアルファ ロメオ セダンの量産ミニカーはこれぐらしかないので、貴重なミニカーです。

 

 

 以下はフロントとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 6C 1750 1
ALFA ROMEO 6C 1750 2

 以下はボンネットを外したエンジンルームの画像です。6気筒エンジンだけではなく、エンジンに配管で接続されたラジエータ、ホーン、ステアリングギアボックスなどがこのサイズとしてはかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750 3

 以下は上記の型番19の一部を改良して2007年に再生産したリオ製のアルファ ロメオ6C 1750 (1/43 型番4019/1)の画像です。40年前の型番19と同じ型を使っているようですが、フロントグリルにアルファ ロメオのロゴとエンブレムの彩色が追加されています。ボンネットが取り外せるギミックもそのままです。こんな具合に昔の型を活用して再生産できるのがダイキャスト製ミニカーのメリットです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750 5
ALFA ROMEO 6C 1750 6

 以下は2007年に発売されたリオ製のアルファ ロメオ6C 1750 トルペード (1/43 型番4099)の画像です。これも40年前と同じ型を流用して、オープンのトルペードに仕立てています。オープンになったので室内の仕上げが大幅にリファインされ、ホイールも変更されています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750 TORPEDO 1
ALFA ROMEO 6C 1750 TORPEDO 2

 以下は2005年に発売されたリオ製の アルファ ロメオ 6C 1750 'ヴィラ トルローニャ' ローマ ムッソリーニ フィギュア付 (1/43 型番MM RIO 010)の画像です。上記のバリエーションで、戦前のイタリア ファシスト党の党首ベニート ムッソリーニのフィギュアを付けたものです。ヴィラ トルローニャ(VILLA TORLONIA)とはローマにあった貴族の別荘で、1930年代当時はムッソリーニの邸宅だったそうです。その邸宅の写真がミニカーの台座の背景に使われていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 6C 1750 7
ALFA ROMEO 6C 1750 8

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ROLLS ROYCE PHANTOM II CABRIOLET 1932 UK

ROLLS ROYCE PHANTOM II CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM II CABRIOLET


RIO 39 1/43 138㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6m エンジン 変速機: 6気筒OHV 7668cc 約120HP 4段変速
性能: 最高速148km/h  データーベースでロールス ロイス ファントムのミニカー検索

ロールス ロイス ファントム II カブリオレ イギリス 1932年

 

 1929年にロールス ロイス ファントム IIが登場しました。ハイポイドギヤによるリアドライブを採用したリアサスペンションなどが改良された新しいシャーシに、ファントム Iと同じ6気筒エンジンを改良して搭載していました。ノンシンクロの4段変速機はエンジンと一体化され、1935年には2/3/4速にシンクロが設定されました。ホイールベースは約3.66mと約3.81mの2タイプがあり、ロールス ロイス社はシャーシのみを販売し、ボディはコーチビルダーが架装していました。

 

 1931年頃にショートホイールベース仕様でサスペンションのスプリングを強化した、ファントム II コンチネンタルが追加されました。この車は優れた操縦性で当時最高のスポーティ サルーンでした。ファントム Iの欄で記載しましたが、アメリカ向けのファントム Iはアメリカの工場で生産されていました。この工場は1931年に閉鎖されましたので、アメリカ向けのファントム IIはイギリス本国で生産されました。1935年に後継車ファントム IIIが登場し、1936年に生産中止となりました。総生産台数は約1700台(コンチネンタル 約300台)でした。

 

 

 ミニカーはリオ製で1976年に発売されました。ロングホイールベースの豪華な2シーターカブリオレをモデル化していますが、この車はアメリカのコーチビルダー ブリュースター(BREWSTER)社が架装していました。アメリカ仕様の左ハンドルで当時のパッカードなどとよく似たアメリカ車的なデザインとなっています。実車画像と見比べると、V字に折れ曲がったフロントウィンドーとそこに付いたバックミラー、RRロゴの付いた前後バンパーなど実車がリアルに再現されていて、とても良く出来ています。ドア開閉、リアの補助シーツ開閉、ボンネット脱着のギミック付きです。このようなロールス ロイスの2シーターカブリオレのミニカーは珍しいです。ファントム IIのミニカーは最近までこのリオとウエスタンモデル(ホワイトメタル製)しかありませんでしたが、最近になってMATRIX、NEOなどのレジン製で10数種類がモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE PHANTOM II 1
ROLLS ROYCE PHANTOM II 2

 以下はボンネットを外したエンジンルームの画像とリアの補助シートの開閉画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM II 3
ROLLS ROYCE PHANTOM II 4

 以下は上記のバリエーションで幌を閉じたロールス ロイス ファントム II カブリオレ (1/43 型番40)の画像です。幌の状態以外は上記と同じで、基本的には色違いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM II 5
ROLLS ROYCE PHANTOM II 6

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FORD AA TRUCK ’CARLS BERG’ 1932 USA

FORD AA TRUCK ’CARLS BERG’
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD AA TRUCK ’CARLS BERG’


MATCHBOX YGB05 1/46 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 3.3L 40HP 3段変速
性能: 最高速40km/h?  データーベースでフォード AA型のミニカー検索

フォード AA型 トラック ’カールスバーグ’ アメリカ 1932年

 

 フォード T型の商用車(トラック)仕様としてTT型がありましたが、T型をモデルチェンジしたA型にも商用車仕様のAA型がありました。なお商用車仕様としてはA型の商用バンもありました。4気筒3.3Lエンジンなどの主要パーツはA型と共通でしたが、ホイールベースは大幅に延長され3.3mと4mの2タイプがありました。リアサスペンションは強化され、後輪駆動力を上げる為ギヤ比が変更されていたので、最高速はかなり遅くなっていました。ピックアップ、ダンプトラック、メールトラック、パネルトラック、救急車、消防車など様々なタイプのカスタムボディが架装されました。1932年にA型がB型にモデルチェンジし、AA型もBB型にモデルチェンジしました。

 

 A型とAA型はアルゼンチン、カナダ、フランス、ドイツ、イギリス、日本など世界中のフォードの工場で生産されました。また当時のソ連の国営企業GAZとの合弁会社でもライセンス生産されました。ソ連版のA型はGAZ-A、AA型はGAZ-AA(後期型はGAZ-MM)と呼ばれ、軍用車などの派生車がたくさん作られました。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたマッチボックス製のフォード AA型 トラック 'カールスバーグ'の画像です。この型番Y****のシリーズは1990年代に発売されたマニア向けのYシリーズで、クラシックな商用車などがモデル化されていました。このAA型はフロントグリルの中央に縦バーが付いていますが、これはイギリスで製造したAA型に特有な形状だそうですので、欧州仕様のAA型をモデル化しています。全長5mほどの中型ボックストラックで、実車画像と見比べると実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。なおサイドに表示された「CARLS BERG PILSNER (カールスバーグ ピルスナー)」はデンマークの有名なビール会社です。この類の商用車ミニカーは鮮やかなカラーリングや車体に表示された商品ロゴが楽しいのですが、マニア向けですのでその辺は抜かりなく綺麗に仕上げてあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD AA TRUCK 'CARLS BERG' 1
FORD AA TRUCK 'CARLS BERG' 2

 フォード A型の商用車もマッチボックスが様々なバリエーションをたくさん発売していました。以下は1993年に発売されたマッチボックス製のフォード A型 バン CASTLEMAINE (1/40 型番YGB01)の画像です。サイドに表示された「CASTLEMAINE(カッスルメーン) XXXX(フォーエックス)」とはオーストラリアのラガービールの代表的なブランドだそうです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD A PANELVAN 1
FORD A PANELVAN 2

 以下は1983年に発売されたマッチボックス製のフォード A型 トレイズマン (TRADESMAN) ウッディ ワゴン (1/40 型番Y21)の画像です。フォードのカタログモデルとして実車が存在した木製ボディの商用車です。木製ボディに似せた塗装で実車の雰囲気がうまく再現されています。サイドに表示された「A & J GENERAL STORE」とは「A & J 雑貨店」という意味で個人商店の名前でしょうか? (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD A PANELVAN 3
FORD A PANELVAN 4

 以下は1985年に発売されたマッチボックス製のフォード A型 レッカー車 (1/40 型番Y07)の画像です。ピックアップの荷台に牽引用クレーンを搭載したレッカー車をモデル化しています。サイドに「BARLOW MOTOR SALE QUALITY CARS」と表示されていますので、中古車販売店のサービスカーのようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD A TOW TRUCK 1
FORD A TOW TRUCK 2

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