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FORD LINCOLN CONTINENTAL 1946 USA |
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![]() BUBY C1-6D 1/43 129㎜
実車諸元 画像参照
フォード リンカーン コンチネンタル アメリカ 1946
1940年に登場した初代 リンカーン コンチネンタルは、1942年にフロントグリルとフェンダーが変更されましたが、太平洋戦争の勃発で生産台数は数百台と僅かでした。1946年から戦後型の製造が再開されました。フロントグリルなどが当時のアメリカ車に共通する派手な大型のものに変更され、初代の上品な雰囲気はなくなりましたが、基本的なスタイルはそのままでした。(初代を発案したエドセル フォードは1943年に若くして亡くなったので、この戦後型のデザインを見ることはなかったですが)
戦後型は1948年までに約2800台が生産されて生産中止となり、初代リンカーン コンチネンタルの総生産台数は約5000台でした。V型12気筒エンジンを搭載したアメリカの量産車としてはこの車が最後となりました。(最近の車ではトヨタ センチュリー GZG50型やメルセデス ベンツ Sクラス W221型などが搭載しています) 1956年に後継車のリンカーン コンチネンタル MK IIが登場しました。
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ミニカーはアルゼンチンのブービー(BUBY)製で、2009年頃に入手しました。ブービーは1950年代から1/43や1/64のダイキャスト製ミニカーを製造していた老舗メーカーで、日本国内では流通しなかったのであまり知られていません。1990年頃に1950-60年代のアメリカ車を「COLLECTORS CLASSICS」と「BUBY'S CLASSICS」シリーズとして数十種類モデル化しています。このコンチネンタルもその「COLLECTORS CLASSICS」シリーズの1台で、フロントグリルやバンパーなどに金属製パーツを使っているのが特徴です。昔のアメリカ車のイメージを再現するのに金属製パーツは効果的で、重厚な雰囲気のミニカーに仕上がっています。スケールモデル的な観点で評価すると最近のミニカーは優れていますが、昔のミニカーも雰囲気や質感ではまだまだ捨てたものではありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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FORD WOODY WAGON 1950 USA |
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![]() FRANKLIMINT KE17 1/43 125㎜
実車諸元 画像参照
フォード ウッディ ワゴン アメリカ 1950
フォードの大衆車の戦後型は1949年に登場しました。ボディは前後のフェンダーが完全に一体化されたフラッシュサイドの「ポントン」スタイルとなりました。この「ポントン」スタイルはメルセデス ベンツやボルボなどの欧州車に影響を与えました。外観上の特徴はブリットノーズ(Bullitt-nose)と呼ばれた砲弾のような突起を持つフロントグリルで、このデザインはスチュードベーカー チャンピオンが模倣していました。1951年のマイナーチェンジでこの突起は2個に変更されました。(実車画像→ フォード セダン 1951)
搭載されたV型6気筒3.7L/V型8気筒3.9Lエンジンは先代と同じでしたが、シャーシ/サスペンションは全くの新設計でした。ボディ形式は2/4ドアセダン、2ドアクーペ/コンバーチブル、2ドアウッディ ワゴンがありました。1951年にGM シボレー ベルエアに対抗して上級グレードとして2ドアハードトップのビクトリアが追加されました。1952年にフロントスクリーンが一枚物になった新型にモデルチェンジしました。デザインが一新されたこの戦後型は大成功し、販売シェアでクライスラーより下であったフォードは勢いを盛り返し、1950年代末にはトップのGM シボレーに肉薄するようになりました。(実車画像→ フォード クレストライン ビクトリア 1952)
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ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。フォードが得意としていた高級なウッディ ワゴンをモデル化しています。1950年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化した50年代シリーズの1台で、このシリーズは全てボンネット/ドアの開閉ギミック付でエンジンや床下のサスペンションなども結構リアルに再現されていました。ややレトロな作風ですが、特徴的なブリットノーズや木目パネルが張られたボディ後部などがそれらしく仕上げてあり、実車の雰囲気がうまく再現されています。ボンネットを開くとV型8気筒エンジンが結構リアルに再現されています。これ以外の戦後型フォードのミニカーはこれと同じフランクリン ミントのワゴンとカブリオレ 1/24、ダンバリー ミントの2ドアセダン 1/24、ミニチャンプスのカブリオレ、アメリカン ヘリテージ(AMERICAN HERITAGE)のセダンなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下はドアを開いた室内の画像と俯瞰/床下部分の画像です。床下部分にはエンジン/変速機/ドライブシャフト/サスペンションが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FORD MERCURY MONTEREY 1951 USA |
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![]() FRANKLIMINT KE16 1/43 123㎜
実車諸元 画像参照
フォード マーキュリー モントレー アメリカ 1951
GMの中級車(ビュイックやオールズモービル)に対抗して、フォードは1938年に新ブランドのマーキュリーを設定しました。マーキュリーは大衆車フォードと高級車リンカーンの間を埋めるブランドで、最初に登場したマーキュリー エイトはリンカーンの廉価版ゼファーに似せたデザインでV型8気筒3.9L(95HP)エンジンを搭載していました。4ドアセダン、2ドアクーペ/コンバーチブル、4ドアステーションワゴンなどが揃っていました。(実車画像→ フォード マーキュリー エイト 1939)
戦後の1950年にエイトの上級グレードの2ドアクーペとしてモントレーが設定されました。基本設計は前述した大衆車のフォードと同じでした。デザイン的にはまだ前フェンダーが残りボンネット位置が高い戦前型のオーソドックスなスタイルでした。このクラシックな外観ゆえにこのマーキュリーは当時もその後の時代でもホッドロッドなどの改造車のベースとして人気がありました。V型8気筒4.2L(110HP)エンジンを搭載し3段変速で最高速140km/hの性能でした。1952年にエイトはフラッシュサーフェースの戦後型ボディに一新されモントレーに改名されました。(実車画像→ フォード マーキュリー モントレー 1953)
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ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製の1950年代のアメリカ車をモデル化した1950年代シリーズの1台です。1951年式のモントレー クーペをモデル化しています。ヘッドライトをメッキパーツで表現するなどややレトロな作風なのですが、その作風が実車の雰囲気にうまくマッチしているように思います。プロポーションが良く丁寧な仕上げで良く出来ています。ボンネット/ドアが開閉し、室内やエンジンもリアルに再現されています。これ以外のモントレー 初期型のミニカーはミニチャンプスやジャダトイ(JADA TOYS)のホットロッド仕様 1/24などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下はドアを開いた室内の画像と俯瞰/床下部分の画像です。インパネのメーターは紙のシールです。床下部分にはエンジン/変速機/ドライブシャフト/サスペンションがリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のフォード マーキュリー モントレー クーペ 1950 (1/43 型番400082401)の画像です。これは1950年式のモントレー クーペをモデル化しています。上記の1951年式とはテールライトの形状が異なっています。このミニカーは元々はフォード創立100週年記念モデル(12台セット)の1台として作られたものでしたが、これは後に色違いで単品販売されたものです。100週年記念モデルの1台としてして選ばれたのですから、この車はフォードにとって特別な車であったようです。そんなわけもあってこれは当時のミニチャンプス製のミニカーのなかでも一際よく出来ていると思います。フロント/リアのエンブレム、フロントスクリーンの上の日除けシェイド、室内など凝った造形になっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。ノーズ先端に付いているオーナメント(マスコット)は航空機をイメージしたもののようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FORD FAIRLANE CROWN VICTORIA 1955 USA |
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![]() FRANKLIN UK08 1/43 126㎜
実車諸元 画像参照
フォード フェアレーン クラウン ビクトリア アメリカ 1955
1951年にフォードの上級グレードとして2ドアハードトップのビクトリアが追加されました。(フォードはハードトップ仕様をビクトリアと呼んでいました) 1952年のモデルチェンジではフォードの最上級モデルとしてクレストライン(CRESTLINE)が登場しました。クレストラインは次の1955年のモデルチェンジでフェアレーンに名前が変わりました。フェアレーンには2/4ドアセダン、2ドアハードトップのビクトリア、コンバーチブルがあり、ステンレス製トリム(フェアレーン ストライプ)を境目にして塗り分けられたツートンカラーで下級グレードと差別化していました。(実車画像→ フォード カスタム 1955)
フェアレーン 2ドアクーペで最上級グレートのクラウン ビクトリアのデザインは1953年に発表されたコンセプトカー X100のイメージを取り入れたもので、ハードトップのルーフ前半は透明プラスチックかスチールが選択できました。透明プラスチックのルーフは既にこの時代に実用化されていました。(実車画像→ コンセプトカー X-100 1953) フェアレーンのエンジンは6気筒3.7L(120HP)とV型8気筒4.5L/4.8L(200HP)が搭載されました。1956年に4ドアのビクトリア ハードトップが追加され、新型のV型8気筒5.1L(228HP)エンジンも追加されました。1957年にフェアレーン2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フェアレーン 1957)
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ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。フランクリン ミントがモデル化している1/43のアメリカ車はいずれもボンネット/ドアの開閉ギミック付きで細部まで細かく再現されていました。このフェアレーンはコンチネンタル キットと呼ぶスペアタイヤをリアに搭載するオプションを装備したクラウン ビクトリアをモデル化しています。プロポーションが良くフロントグリル、ボディ各部のトリム、スペアタイヤ、室内などの細部が良く再現されています。実車に忠実なツートンカラーと透明ルーフもきれいに出来ています。なお当方が保有するこれはフロントスクリーンが欠品していますがあまり気にならないです。これ以外のフェアレーン初代のミニカーはジクの当時物、同じフランクリンミントの1/24、ダンバリー ミントの1/24、マッチボックス、ヤトミン、ビテス、ホワイトボックス(イクソ)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は2007年頃に発売されたヤトミン製のフォード フェアレーン クラウン ビクトリア 1955 (1/43 型番94202)の画像です。上記フランクリンミント製と同じコンチネンタル キットを装備したクラウン ビクトリアをモデル化しています。1950-1970年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化したヤトミンのビンテージ アメリカ車シリーズの一つです。このシリーズは定価1500円ほどの廉価版ミニカーでしたのであまり細かいところまでは再現されていませんが、実車の全体的な雰囲気はそれなりにうまく再現しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1992年頃に発売されたビテス製のフォード フェアレーン サンライナー コンバーチブル 1956 (1/43 型番460)の画像です。1956年式のサンライナー コンバーチブルをモデル化しています。(サンライナーはコンバーチブル仕様のグレード名です) このビテス製もプロポーションが良く、トリムを境にツートンカラーがきれいに塗り分けられています。またフロントグリルや室内などの細部も当時のミニカーとしてはきちんと仕上げてあります。なお1966年式をモデル化しているので、フロントグリルの補助灯の形状が上記1955年式と異なっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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ORD LINCOLN CONTINENTAL MK II 1956 USA |
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![]() FRANKLIMINT KC71 1/43 129㎜
実車諸元 画像参照
フォード リンカーン コンチネンタル MK II アメリカ 1956
リンカーンは当時マーキュリーをベースにしたスタンダード(リンカーン)と高級なコスモポリタンの2シリーズがありました。1950年式コスモポリタンは大統領専用車「コスモポ リタン スペシャル」として有名です。フォードは1956年にヨーロッパ的な高級車をを担当するコンチネンタル部門を新設し、戦前の初代 コンチネンタルをコンチネンタル MK IIとして復活させました。デザインはトランク搭載スペアタイヤなど初代のイメージを残しながら近代化した優雅なデザインで、初代同様に品があって美しい車でした。(当時のアメリカ車につきものだったクロームモールも極力抑えてあります)
この車は月100台の限定(手作業!)生産で、1万ドル(普通のリンカーンの2倍 現在の貨幣価値で約1000万円くらい)もするロールス ロイス並みに高価な車でした。コンチネンタル MK IIは手作業ゆえに1万ドルでも赤字だったそうで、約3000台が生産されただけで1957年には生産中止となりました。1957年以降コンチネンタル部門は、ヨーロッパ風高級車ではなく、GM キャディラックなどに対抗する高級車を担当する部門にかわりました。1958年に3代目のコンチネンタル MK IIIが登場しました。
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ミニカーはフランクリン ミントの1950年代のアメリカ車をモデル化した1950年代シリーズの1台で、1989年頃発売されました。ヘッドライトをメッキパーツで表現するなどややレトロな作風ですが、その作風が実車の雰囲気にうまくマッチしていて、実に良い出来ばえです。ドア/ボンネットが開閉し、室内やエンジンがリアルに再現されています。これ以外のコンチネンタル MK IIのミニカーとしては、マーキュリーの当時物、フランクリン ミントの1/24、ヤトミンの1/18、ミニチャンプス、オックスフォードの1/87などがあります。 以下はフランクリン ミントのフロント/リアの拡大画像と室内/ボンネットを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1985年に発売されたブルックリンのコンチネンタル II(型番11)の画像です。ホワイトメタル製でずっしりと重いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2003年に発売されたミニチャンプスのコンチネンタル II(型番402080101)の画像です。これは12台で1セットとなっていたフォード 100周年記念モデルのなかの1台です。プロポーションが良くスペアタイヤ収納部のロゴやボンネット上のマスコットなど細部がリアルに再現され、非常に良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() ![]() ![]() |
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FORD THUNDERBIRD 1956 USA |
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![]() FRANKLIMINT KC32 1/43 110㎜
実車諸元 画像参照
フォード サンダーバード アメリカ 1956
1955年に登場したフォード サンダーバードは2シータのオープンカーで、1953年に発表されたGMのコルベットと同様ヨーロッパのスポーツカーを意識したものでした。ただしコルベットのような本格的なスポーツカーではなく豪華でスポーティな車というコンセプトでしたオープンカーですが脱着可能なグラスファイバー製ハードトップが標準装備されていました。V型8気筒(4.81L 212HP)エンジンを搭載し3段変速で最高速187km/hの性能でした。
1956年にスペアタイヤがリアに搭載されてトランクが拡大されました。ハードトップに円形の窓がオプション設定され、ハイパワーのV型8気筒(5.1L 225HP)エンジン追加されました。1957年にはフロントバンパー形状が変更されてグリルが拡大しテールフィンが大きくなり、スペアタイヤがトランク内に収納されました。V型8気筒(5.1L)エンジンにスーパーチャージャーを追加して340HPにパワーアップした高性能版が追加されました。1958年にサンダーバード 2代目にモデルチェンジしました。サンダーバード 初代の生産台数は約53000台でした。
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ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製の1950年代シリーズの1台です。このシリーズは1950年代の代表的なアメリカ車12車種を1/43でモデル化していて、レトロな作風ながらボンネット/ドアが開閉するなど細部までリアルな作りでした。このサンダーバードはスペアタイヤをリアに載せた1956年式をモデル化しています。ヘッドライトをメッキパーツで表現したややレトロな作風でボンネット/ドアが開閉します。エンジンやサスペンションが再現されカブリオレなので室内も良く再現されていて素晴らしい出来ばえです。これ以外のサンダーバード初代の当時物ミニカーはソリド、テクノがありました。当時物以外ではフランクリン ミントの1/24、ダンバリー ミントの1/24、マッチボックス、ミニチャンプス、リオ、コーギーの1/36、ジョニーライトニングの1/64、ブッシュの1/87など非常にたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下はドアを開いた室内の画像と俯瞰/床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1990年頃に発売されたリオ製のフォード サンダーバード 1956 (1/43 型番R05)の画像です。リオの型番R**は1986年頃から発売されたレーシングカーシリーズで、従来のクラシックカーではなく1950-60年代のスポーツカーをモデル化していました。リアにスペアタイヤを積んだ1956年式をモデル化しています。これも上記のフランクリン ミント製のようなややレトロな作風ですが、プロポーションが良く細部の仕上げも丁寧で当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドア開閉ギミック付きです。型番R04でハードトップを外した物もあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1998年頃に発売されたリオ製のフォード サンダーバード レーシング デイトナ ビーチ 1956 (1/43 型番SL049)の画像です。リオの型番SL**は1993年頃から発売されたSLシリーズで、既存シリーズのバリエーションを新しいシリーズとして独立させたものでした。これは上記のサンダーバードのバリエーションで、デイトナ ビーチで行われた速度記録でスタンディングマイルで時速88.779マイル(143km/h)を記録した速度記録車をモデル化しています。バンパーが外されヘッドライトにカバーが付きホイールが変更され、コクピットは1人乗りに改造されています。ミニカーの箱にはデイトナ ビーチの背景画像が付いていて簡単なジオラマ仕立てになっていました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1985年頃に発売されたブルックリン製のフォード サンダーバード 1956 (1/43 型番13)の画像です。ブルックリンのミニカーはホワイトメタル製でハンドメイドの少量生産品です。ホワイトメタル製に特有の柔らかな造形で、あまり細かい部分の再現はありませんが、実車の雰囲気はうまく再現されています。またホワイトメタル製ミニカーは手で持つとずっしりと重いので実に存在感があります。(重さをありがたがるのは古臭い感性ですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FORD RANCHERO 1957 USA |
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![]() YATMING 94215 1/43 120㎜
実車諸元 画像参照
フォード ランチェロ アメリカ 1957
フォードのピックアップの歴史概要をF-150の解説で記載しました。そこで述べたようにデザインを重視したピックアップとしてフォード ランチェロ 初代が1957年に登場しました。フルサイズの乗用車のシャーシをベースにしていて、ボディの前半分は当時最新の乗用車フェアレーン 2代目と同じデザインで、ボディ後半に荷台を付けた構成でした。フェアレーンと同じオプションが設定され、上級車はフェアレーンのエンブレムもついていたようです。
エンジンは6気筒3.7L、V型8気筒4.8Lや高級車サンダーバードと同じV型8気筒5.8Lも選択できました。ピックアップの実用性を持つ乗用車として、新しい市場を開拓した車となりました。ランチェロがヒットしたことで、GMからもシボレー インパラをベースにしたエルカミーノ(EL CAMINO)が1949年に登場しています。
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以下は2世代目以降の概要です。 |
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以下はフロント/リアの拡大画像と荷台の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)![]() ![]() |
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FORD MERCURY TURNPIKE CRUISER 1957 USA |
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![]() YATMING 94253 1/43 124mm
実車諸元 画像参照
フォード マーキュリー ターンパイク クルーザー アメリカ 1957
1950年代前半のマーキュリーのラインアップにはカスタムとモントレーの2モデルがありました。1955年にモントレーの上級車としてモンテクレアが追加され、1956年にカスタムはメダリストに名前が変わりました。1957年にメダリストが廃止されたので、マーキュリーの標準モデルはモントレーになりました。同年には1956年に発表されたドリームカー 「マーキュリー XM ターンパイク クルーザー」のデザインを取り入れたターンパイク クルーザーが登場しました。1958年にはモンテクレアの上級車としてパークレーンが登場しました。(実車画像→ ドリームカー マーキュリー XM ターンパイク クルーザー 1956)
ターンパイク クルーザーは2年間だけ生産されたマーキュリーの最上級車で、2ドア/4ドアハードトップと後から追加された2ドアカブリオレがありました。マーキュリーとしていち早く4灯式ヘッドライトが採用されテールフィンと一体化した斜めのリアライトとジェット機の排気口のようなリアバンパーが特徴でした。ターンパイクとは高速道路のことで、この車の名前は当時整備されつつあった州間高速道路システムにちなんだものでした。当時としては最先端装備であった高速道路で車速を一定に維持するクルーズ コントロールを備えていましたので、そのような自動車の使い方を象徴した名前でもありました。エンジンはV型8気筒6L/6.3L、高性能版でV型8気筒7L(400HP)がありました。1959年に生産中止となり、後継車はパークレーンでした。
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ミニカーはヤトミン製で2007年頃に発売されました。ヤトミンが1950-1970年代のアメリカ車をモデル化したシリーズの1台でした。このシリーズは定価1400円ほどの安価なミニカーでしたのであまり細かいところまでは仕上げられていませんが、実車の雰囲気は良く再現されていました。このターンパイク クルーザーもフロントグリルやテールフィンなどの特徴的なデザインがうまく再現してあり、値段以上に良く出来ています。これ以外のターンパイク クルーザーのミニカーはダンバリー ミントの1/24、アーテルの1/18、オックスフォードの1/87、M2マシンの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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FORD LINCOLN PREMIERE (CONTINENTAL MK III) 1958 USA |
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![]() DINKY 532 1/48? 120㎜
実車諸元 画像参照
フォード リンカーン プレミア (コンチネンタル MK III) アメリカ 1958
1952年に廉価版のリンカーン スタンダードが廃止され、リンカーンは高級指向が強くなりました。1958年には全長5.8mと当時最大のボディに当時最強のV型8気筒7L(375HP)エンジンを搭載したプレミア 2代目が登場しました。つり目になった4灯式ヘッドライト、クリフカット式(リアのCピラーが逆スラントしている)のルーフと独特なデザインをしていました。当時のリンカーンのラインナップには最上級のコンチネンタル、タウンカー、プレミア、ベース仕様のカプリの4モデルがありました。
前述したように1957年にコンチネンタル部門はヨーロッパ風高級車ではなく、GM キャディラックなどに対抗する高級車を担当する部門にかわりました。その方針に沿って1958年に3代目のコンチネンタル MK IIIが登場しました。ライバルと同等の価格とする為、40%のコストダウンが必要とされ、もはや手作業での製造はできなくなりました。ボディはリンカーン プレミアと同じボディを使い、従来のコンチネンタルの路線(2ドアのパーソナルカー)とは異なる4ドアセダン系にもコンチネンタル MK IIIという名前が使われました。この流れで、1959年にコンチネンタル MK IV、1960年にコンチネンタル MK Vが登場しています。ただこのコンチネンタル シリーズは不評で、1960年にコンチネンタル部門は廃止され、全く新しいデザインの4代目リンカーンが1961年に登場することになりました。
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ミニカーはディンキーの当時物で、1959年に発売されました。これは私の保有するミニカーの中でも一番古いもので、オークションで入手しました。60年ほど前に作られたミニカーですが、保存状態が良くオリジナルの状態を保っています。(タイヤはきれいすぎるので、別売りされていたスぺア品に交換されているかもしれません) 昔のビンテージ物ですので素朴な作りですが、プロポーションが良く細部も結構作りこんであります。なおこの当時のミニカーは室内を再現しておらず、がらんどうです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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FORD EDSEL CITATION CONVERTIBLE 1958 USA |
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![]() FRANKLIMINT KC72 1/43 132㎜
実車諸元 画像参照
フォード エドセル サイテーション コンバーチブル アメリカ 1958
フォードは大衆車フォードと高級車リンカーンの間を埋めるブランドとして1938年にマーキュリーを設定しました。マーキュリーは1950年頃にはリンカーンに近い価格帯の車となりました。そこでGMの中級車(ビュイックやオールズモービル)に対抗する車でフォードとマーキュリーの間を埋める新しいブランドとしてエドセルが1958年に登場しました。エドセルという名前は創業者ヘンリー フォードの息子で2代目社長であったエドセル フォードの名前にちなんだもので、フォード家は名前を使うことには反対だったそうですが、新ブランド推進者の意向で押し切られたそうです。
エドセルはフォード/マーキュリー ブランドの車をベースにしてデザインを変える従来通りの手法で設計されました。エドセルにはセダンがグレード順にレンジャー/ペーサー/コルセア/サイテーション、ステーションワゴンがラウンドアップ/ヴィレジャー/バミューダの計7モデルがありました。エンジンは6気筒3.7L、V型8気筒4.8L/5.8L/6.7Lなどがあり、ステアリングホイール中央に配置された自動変速機の押ボタン式セレクター、回転ドラム式スピードメータ-、標準装備されたシートベルトなど先進的な技術が採用されていました。大々的なキャンペーンを経て登場したエドセルの初年度の販売台数は約6.3万台で、フォードの予想を大幅に下回りました。1959年のエドセルはフォードをベースにした低グレードのレンジャーとコルセア、レンジャーのワゴン ヴィレジャーだけとなり、販売台数は約4.5万台でした。1960年にはごく少数が生産されただけでエドセルは生産中止となりました。
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販売不振でたったの2年間しか販売されず生産中止となったエドセルは、商業的な大失敗事例を象徴する代名詞となりました。エドセルの失敗の原因はマーケッティングの問題(ブランドの位置づけが不明確だった)、景気低迷による低価格車志向、デザインの奇抜さなどがいわれています。奇抜なデザインとはHORSE COLLAR(馬車馬の首輪)とあだ名された縦長ラジエターグリルのことです。この当時のアメリカ車のデザインは派手なものが多いのですが、エドセルのこのデザインは派手を通り越して奇抜で品が良くないです。車の売れ行きにはデザインの影響が大きいので、個人的にはこのデザインが一番の原因ではないかと思います。 |
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![]() ![]() 以下は室内の画像と俯瞰/床下部分の画像です。床下部にはエンジン/トランスミッション/ドライブシャフト/サスペンションがリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2007年に発売されたミニチェンプス製のフォード エドセル バミューダ ワゴン 1958 (1/43 型番400082014)の画像です。エドセルのステーションワゴンの最上級グレードのバミューダをモデル化しています。 上記のエドセル サイテーションはマーキュリーをベースにしたボディでしたが、バミューダ ステーションワゴンはフォード系がベースであったので全長約5.2mと一回りサイズが小さいです。このミニカーは元々は2003年頃に発売されたフォード100周年記念モデル(12台セット)の1台でしたが、これはその色違いバリエーションとして2007年に発売されたものです。実車に即したツートンカラーと木目パネルが再現されていて、フロントグリル、灯火類、室内などの細部もミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっています。(実車画像→ フォード エドセル バミューダ ワゴン 1958) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。ミニチャンプスらしいリアルなナンバープレートが付いています。テールライトは変わったデザインですが、ウインカーとして動作すると曲がる方向と逆の矢印になるので夜間は特に問題があったそうです。(交通事故を誘発したそうです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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