ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

BMC RILEY ELF MK III 1966 UK

BMC RILEY ELF MK III
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMC RILEY ELF MK III


VITESSE 055B 1/43 80㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.27m 全幅約1.35m エンジン 変速機: 4気筒 998cc 38HP 4段変速
性能: 最高速124km/h  データーベースでライレーのミニカー検索

BMC ライレー エルフ MK III イギリス 1966年

 

 1961年にミニの派生モデルとして、ライレー エルフとウーズレイ ホーネットが登場しました。ミニのリアに独立したトランクを追加し、フロントを伝統的なライレー/ウーズレイのグリルに変えた物で、インパネにウォールナット材のパネルを使うなど内装が豪華に仕立ててありました。要するに高級車ブランドであったライレー版のミニで、ウーズレイ版はそのスポーティ仕様という位置づけでした。ミニ(ADO15シリーズ)のなかでは、高性能車のクーパーを別にすると、最も高価なモデルでした。

 

 1962年にミニ(ADO15シリーズ)はMK IIに、1966年にMK IIIに発展し1969年に生産中止となりました。ミニのライレー/ウーズレー版は単なるバッジ エンジニアリングではなく、リアにトランクを追加することで大幅に見た目を変えています。ここまでやるとミニも結構雰囲気が変わるものです。室内は豪華だったようですが、見た目は高級というよりも、かわいい(やや滑稽な)感じがしますが。。

 

 

 ミニカーは1996年頃に発売されたビテス製です。ミニ(ADO15シリーズ)のライレー エルフ MK IIIをモデル化しています。実車のノッチバックセダンの雰囲気がうまく再現されていて、とても良く出来ていました。ウォールナット仕上げの豪華な室内もそれらしく再現してあります。ビテスは同じ型でウーズレイ ホーネットもモデル化していて、ライレーとウーズレーのグリルとエンブレムは作り分けしてありました。最近までミニ(ADO15シリーズ)のライレー/ウーズレイ版はビテス製のミニカーしかなかったので、その点で貴重なミニカーでした。マッチボックス製のウーズレイがありましたが、これはたぶんビテス製と同じ型だと思います。最近になってオックスフォードがライレー版を1/76でモデル化していて、MATRIX(レジン製)がライレー/ウーズレイ版をモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMC RILEY ELF MK III 1
BMC RILEY ELF MK III 2

 以下は1996年頃に発売されたビテス製のウーズレイ ホーネット(1/43 型番056B)の画像です。ライレーと同じように見えますが、リアの車名表示に「Wolseley Honet Mk III」、フロントグリルに付いている楕円形ロゴに「Wolseley」と表示されています。(小さいので画像では判別し難いですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMC WOLSELEY HONET 1
BMC WOLSELEY HONET 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMC WOLSELEY HONET 3
BMC WOLSELEY HONET 4

 ウーズレーのミニカー検索 → データーベースでウーズレーのミニカー検索

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JAGUAR E TYPE 2+2 1966 UK

JAGUAR E TYPE 2+2
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 2+2


CORGI 335 1/46 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.65m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 4.2L 265HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでジャガー E タイプのミニカー検索

ジャガー E タイプ 2+2 イギリス 1966年

 

 1966年にジャガー E タイプのホイールベースを延長しルーフラインを変更して+2座を確保した2+2が追加されました。このホイールベースの延長により3段自動変速機が搭載できるようになり、居住性の改良とあいまってE タイプはさらに人気が高まりました。 1968年にはアメリカの安全基準に合わせてヘッドライトのカバーが無くなり、バンパーが大型化されるなどの変更が行われ、シリーズ 2になりました。同時に3本だったワイパーが一般的な2本に変わりました。またエンジンは排ガス対策で230HPぐらいまで性能が落ちました。

 

 1971年には排ガス対策で低下していた性能を回復させる為に新開発したV型12気筒5.4L(272HP)エンジンを搭載したシリーズ 3が登場しました。クーペが廃止されて、ロードスターと2+2の2タイプとなりました。外観ではフロントグリルに格子が付き、前後のホイールアーチーには太くなったタイヤに合わせてフレアーが追加され、全体的に迫力が増したスタイルになりました。オイルショックでスポーツカーの需要が減り1975年に生産中止となりました。E タイプの総生産台数は約72000台でした。後継車は1975年に登場したXJSでした。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたコーギー製の当時物です。全長を短くし幅を広くしたコーギー流のデフォルメがされていて、実車とはプロポーションが違っています。したがってスケールモデル的な観点からは今ひとつなのですが、それでも実車の雰囲気から大きく外れていないのはコーギーのデフォルメのセンスが良いからでしょう。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きで、エンジンや室内も良く再現されています。リアシートが前方にスライドしてラゲッジスペースが拡大するといった凝ったギミックも付いています。ギミックを楽しむミニカーとして同社の傑作ミニカーと言って良いでしょう。1970年にはホイールをフリーホイールに変更してドア開閉ギミックを外した仕様変更品(型番374)に変わりました。なおこのミニカーのギミックの詳細はこちらのページでご覧ください。参照ページ→ ジャガー E タイプ 2+2のギミック 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR E TYPE 2+2 1
JAGUAR E TYPE 2+2 2

 ジャガー E タイプのミニカーはたくさんあるのですが、E タイプ 2+2のミニカーはあまりなくて、上記コーギー以外ではディンキーの当時物、ジクの当時物、当時物以外ではスパーク、オックスフォードぐらいしかありません。以下は1968年に発売されたディンキー(英)製の当時物 ジャガー E タイプ 2+2 (1/43 型番131)の画像です。プロポーション的にはコーギーとは逆にやや全長が大きめに出来ていて、金属パーツのバンパーなどディンキーらしいややごつい作風になっていました。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。これは初期型ですが、1971年頃に型番はそのままでホイールがフリーホイール化された仕様変更品に代わりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 2+2 3
JAGUAR E TYPE 2+2 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。なお以下の画像ではフロントウィンドー近くにあったアンテナが消えていますが、これはアンテナが経年劣化で折損して取れてしまった後で撮影した画像だからです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 2+2 5
JAGUAR E TYPE 2+2 6

 以下はコーギーとディンキーのE タイプ 2+2を並べた比較画像です。実車を正確に1/43で縮小すると全長109mmX全幅38㎜となりますが、ディンキーのミニカーは全長112mmX全幅39㎜、コーギーは全長106mmX全幅39㎜となっています。全幅はあまり変わりませんが、全長はコーギーは短めで、ディンキーは長めになっています。当時のミニカーは玩具でしたから同じ車をモデル化しても、こんな具合に違いがあり、メーカーごとの個性がありました。どちらが実車のプロポーションに近いかという観点では、ディンキーのほうが上だと思いますが、玩具のミニカーとしては凝ったギミックの付いたコーギーのほうが面白いと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 2+2 7
JAGUAR E TYPE 2+2 8

 以下は1988年に発売されたボックス モデル製のジャガー E タイプ クーペ (1/43 型番131)の画像です。これは2+2ではなくクーペです。少し前のミニカーでギミックはありませんが、実車の雰囲気が良く再現されていました。上記の2+2のミニカーのサイドビューと比較してみると、クーペと2+2のキャビン部分の形状が異なることがわかります。ボックス モデルはクーペやレース仕様など数種類をモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 1
JAGUAR E TYPE COUPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 1
JAGUAR E TYPE COUPE 2

 以下は1995年頃に購入したベスト モデル製のジャガー E タイプ クーペ (1/43 型番PROM10)の画像です。これも2+2ではなくクーペです。ベスト モデルはボックス モデルから分離したブランドなので、上述したボックス モデルのE タイプ クーペと基本的には同じものです。なおこのミニカーはイタリアのブランド BBRの10周年記念の特注品(11台セット)の1台として作られたものでした。イタリアのアスカリ トロフィー レースの参加車をモデル化しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 3
JAGUAR E TYPE COUPE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 5
JAGUAR E TYPE COUPE 6

 以下は2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのジャガー E タイプ クーペ (1/43 No.217)の画像です。これも2+2ではなく左ハンドルのクーペをモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデル(型番CLC250)の仕上げを簡略化したものです。雑誌付きミニカーとしては標準的な良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 7
JAGUAR E TYPE COUPE 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE COUPE 9
JAGUAR E TYPE COUPE 10

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ROVER P6 2000TC 1966 UK

ROVER P6 2000TC
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROVER P6 2000TC


CORGI 275 1/46 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.57m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 2L 103HP 4段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでローバー P6のミニカー検索

ローバー P6 2000TC イギリス 1966年

 

 ローバーの主力中型車P5の後継車としてP6が1963年に登場しました。P5は保守的な設計でしたが、P6は高剛性の近代的なボデを持ち、ド ディオンアクスル、全輪ディスクブレーキと高度な足回りで、操縦性と乗り心地を両立させた先進的な車でした。4気筒2L(90HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速167km/hの性能でした。1964年には最初のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しており、商業的にも成功しました。

 

 1966年には103HPにパワーアップした2000TCが追加され、1968年にはGMが開発したV型8気筒3.5L(144HP)の製造権を買い取り、そのエンジンを搭載した3500が追加されました。1970年にMK IIに発展し、1977年まで生産されました。P6の総生産台数は約32万台でした。なおローバー社は1967年にレイランド社に買収され、その後レイランド社はBLMC(ティッシュ レイランド モーター)社に統合されました。1975年にBLMCは破綻寸前で国有化されBL(ブリティッシュ レイランド)社となりました。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたコーギー製の当時物です。1966年式のP6 2000TCをモデル化しています。実車の雰囲気がうまく再現されていて、コーギーのビンテージミニカーの傑作でした。コーギーは1963年にP6を型番252でモデル化していて、それには「TRANS-O-LITE」と称するライト点灯ギミックが付いていました。参照ページ→ TRANS-O-LITEを採用したミニカー その型番252を変更したのがこの型番275のP6で、ヘッドライトがラインストーンに変更されスペアタイヤ(ホイール)が交換出来る「GOLDEN JACKS」と称するギミックが採用されていました。 参照ページ→ GOLDEN JACKSを採用したミニカー なおトランク上に搭載したケースの中にスペアタイヤが入っていますが、このスペアタイヤの搭載方法は実車にもあったようです。このミニカーは1971年に型番281に変わり、コーギーのフリーホイールである「WHIZZWHEELS」が採用されました。P6の当時物ミニカーは何故かコーギーの物しかないようです。当時物以外ののP6のミニカーはバンガーズ、オックスフォード、ブレキナなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク上に搭載したスペアタイヤ ケースの開閉画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROVER P6 2000TC 1
ROVER P6 2000TC 2

 以下はタイヤ交換ギミック「GOLDEN JACKS」の画像です。ボディがジャッキアップされ、タイヤ/ホイールが交換できます。(全輪が同じ構造で交換できます) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROVER P6 2000TC 2

 以下は1971年に発売されたコーギーの当時物 ローバー P6 2000TC (1/46 型番281)の画像です。上記の型番275のタイヤ交換ギミックが取り外され、タイヤ/ホイールが「WHIZZWHEELS」と称するフリーホイールに変更されています。フロントグリルを変更してブラックアウトしているのは、1970年式のMK IIの仕様に対応したものです。さらにボンネットは形状が変更され2つのパワーバルジが追加されています。このパワーバルジはV型8気筒エンジンを搭載した3500の高性能版3500Sに付いていたようなので、この部分は3500Sをモデル化しているようです。ただしテールには2000TCのロゴが付き、ミニカーの箱にも2000TCと表示されているので公式には2000TCのミニカーということです。たぶん3500Sをモデル化する予定でしたが、何らかの事情で取りやめになったのだと思われます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROVER P6 2000TC 1
ROVER P6 2000TC 2

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FORD CORTINA MK II 1966 UK

FORD CORTINA MK II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CORTINA MK II


DINKY(UK) 159 1/40 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.27m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 64HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速139km/h  データーベースでフォード コルチナのミニカー検索

フォード コルチナ (コーティナ) MK II イギリス 1966年

 

 イギリス フォードの大衆車フォード コルチナは1966年にMK IIにモデルチェンジしました。エンジンも含めてシャーシの構造はコルチナ MK Iを踏襲していました。外観のデザインはオーソドックスなものとなり、車幅が60㎜大きくなったので室内は広くなりました。1967年に新設計のエンジンに変更され、4気筒1.2Lが1.3L(54HP)に4気筒1.5Lが1.6L(64HP)に拡大され、1.6L(82HP)エンジンを搭載した1600GTが追加されました。

 

 先代同様にロータスがチューンしたDOHC 1.6L(106HP)エンジンを搭載し足回りを固めた高性能版ロータス コルチナも設定されました。1968年に1600GTの豪華版の1600Eが追加されました。1969年にフロントグリルなどの意匠が小変更されました。コルチナは割安な価格で2/4ドアセダン、5ドアワゴン、高性能版GT、ロータス コルチナといった幅広いバリエーション展開されたことから、BMCの主力モデルADO16シリーズを販売台数で追い越してベストセラーカーとなり大成功しました。1970年にコルチナ MK IIIにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。フロントグリル全体を金属製パーツで構成したディンキー(英)らしいがっちりとした造形で、プロポーションは正確にできていました。初代に比べるとおとなしい印象のMK IIですが、ミニカーもその地味な感じがうまく再現されていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで当時のミニカーとして良く出来ていました。実車はベストセラーカーで良く売れたはずなのに、当時物ミニカーは何故かこれとマッチボックスの物しかありません。(デザインが地味なせいでしょうか?) 当時物ミニカー以外ではバンガーズの1/43、オックスフォードの1/43と1/76などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CORTINA MK II 1
FORD CORTINA MK II 2

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FORD ZODIAC MK IV 1966 UK

FORD ZODIAC MK IV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ZODIAC MK IV


DINKY(UK) 164 1/42 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.72m 全幅約1.81m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 128HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでフォード ゼファー/ゾディアックのミニカー検索

フォード ゾディアック MK IV イギリス 1966年

 

 1966年にフォード ゼファー/ゾディアック MK IIIは新型のV型4/6気筒エンジンを搭載したMK IVにモデルチェンジしました。ボディは一回り大きくなり、角張ったフロントグリルの造形などアメリカ フォードのフェアレーンあたりと似たデザインとなっていました。ロングノーズ ショートデッキのアメリカ車的スタイルはかっこよかったのですが、V型エンジンはコンパクトでしたので、ボンネットは無駄に長く室内はあまり広くなかったそうです。(エンジンの前にはスペアタイヤを収納できるスペースがありました) (実車画像→ フォードのフェアレーン 1962)

 

 ゼファーはV型4気筒2L(82HP)/6気筒2.5L(104HP)エンジンを搭載し、上級車のゾディアックはV型6気筒3L(128HP)を搭載していました。どちらも4ドアセダンと5ドアワゴンがあり同じサイズのボディでしたが、ゾディアックは4灯式ヘッドライトで外観が差別化され内装や装備が豪華でした。全輪独立懸架サスペンション、全輪ディスクブレーキが採用され足回りは先代よりレベルアップしていました。4段変速/3段自動変速で、最高速はゼファーが156km/h(2.5L)、ゾディアックが166km/hの性能でした。1972年のモデルチェンジでイギリスフォードとドイツ フォードの共通モデルとなったコンサル/グラナダに名前が変わりました。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。ゾディアックの4ドアセダンをモデル化しています。プロポーションが良くとらえてあり、前後の灯火類に全てラインストーンを使った豪華な仕上げとなっていました。4ドア、ボンネット、トランクの全てが開閉できるギミック付きです。当時の1/43サイズでの4ドア開閉ギミックはレベルの高いギミックで、ドア開閉部の建付けもガタがなくしっかり出来ていました。ディンキー(英)の持てる技術を注ぎ込んだ当時としては素晴らしい出来ばえで、同社の傑作の1台といえます。ゼファー/ゾディアック MK IVの量産ミニカーは2020年現在でもこれとマッチボックスの当時物、ブルックリンのランスダウン(ホワイトメタル製)ぐらいしかないので、車種的にも貴重なミニカーでした。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンはV型だとわかる程度のラフなものですが、エンジンの前には実車同様にスペアタイヤが収納されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD ZODIAC MK IV 1
FORD ZODIAC MK IV 2

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