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フォード F-150 SVT ライトニング ピックアップ アメリカ 1999年
ピックアップは日本では物を運ぶ商用車として使われますが、アメリカでは乗用車的な使われ方をしています。最初のピックアップはフォード T型を改造して後部に荷台を追加したものでした。(参照フォード T型 ランチ) この車は農場で使われましたが、貨物用だけではなく乗用にも使われました。1950年代になるとフォード ランチェロやシボレー エルカミーノのようなデザイン重視のピックアップも登場するようになりました。州によってはピックアップの自動車税が割安であったので、財布の軽い若者がこぞって乗るようになり、乗用車的な使い方をするピックアップが普及していきました。
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フォードのピックアップを代表するFシリーズの初代は1948年に登場しました。F1からF8まで積載量の異なる8種類のタイプがあり、ピックアップ、パネルバン、ボンネットトラック、キャブオーバー式トラック、スクールバスなど様々なボディがありました。(1950年式 F3 実車画像)
1953年に2代目登場、モデル名がF-100、F-110、F-250、F-260、F-350、F-360、F-500、F-900に変わりました。
1957年に3代目登場、キャブオーバー式トラック(F-900)は大型トラックのCシリーズに統合されてなくなりました。1959年に4WD仕様が追加されました
1961年に4代目登場、1965年にフロントサスペンションがソフトな物に変更され、4ドアのキャブが設定されるなど乗用車的な性格が強まりました。上級モデルとしてレンジャーが設定されました。(1965年式 F-100 実車画像)
1967年に5代目登場 1972年に小型ピックアップのクーリエが登場しました。(この車はマツダ Bシリーズ(プロシード)の流用)
1973年に6代目登場 1975年に現在の主力モデルであるF-150が登場しました。(1975年式 F-150 実車画像)
1980年に7代目登場 当時のモデルはF-100、F-150、F-250、F-350、F-600、F-700、F-800で、ディーゼルエンジン搭載車が登場しました。1982年にクーリエの後継車の名前がレンジャーとなりました。
1987年に8代目登場 7代目のマイナーチェンジ的な変更でした。
1992年に9代目登場 1993年にV型8気筒5.8L(240HP)エンジンを搭載する高性能スポーツ仕様のSVT ライトニングが追加されました。1999年にF-250以上のモデルがスーパーデューティーとして独立したので、それ以降のFシリーズはF-150だけとなりました。現在(2023年)のFシリーズは14代目で、現在でもアメリカで一番売れているピックアップです。(2位はGM シボレー シルバラード 実車画像→ GM シボレー シルバラード 2016)
データーベースでフォード Fシリーズ トラックのミニカー検索
データーベースでシボレー シルバラードのミニカー検索
ミニカーは2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズで、メーカーはアンソンです。F-150 10代目(1997年登場)で限定生産された高性能スポーツ仕様のSVT ライトニングをモデル化しています。ミニカーの底板には縮尺1/43と表示されていますが、実際には1/50ぐらいで出来ているようです。フロント周辺の造形や太いタイヤなど実車の雰囲気がそこそこ良く再現されていて良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きで室内も結構良く再現されていました。Fシリーズのミニカーはほとんどが最近発売されたものですが、様々な世代や種類の物がたくさんあります。特に初代のF1や2代目のF-100の人気が高いようです。以下はフロントとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード エクスカージョン アメリカ 2000年
フォードのピックアップトラックを代表するFシリーズは1940年代後半に登場し、現在まで続いています。(実車画像→ フォード F-150 2021年式(14代目)) そのFシリーズをベースにしたSUVがブロンコで、初代は1960年代に登場しました。さらにF-250 スーパーデューティ ピックアップをベースにした大型SUV エクスカージョン初代が1999年に登場しました。(実車画像→ フォード F-250 スーパーデューティ ピックアップ) エクスカージョンは中型SUVのエクスペディション(ブロンコの後継)やエクスプローラーよりも大きく、当時世界最大のSUVといわれました。同クラスのライバルとしてはGMのシボレー サバーバンなどがありました。(実車画像→ GM シボレー サバーバン)
エクスカージョンはV型8気筒5.4L、V型10気筒6.8L(310HP)、V型8気筒7.3L ターボ ディーセル(250HP)エンジンなどを搭載していました。全長5.7m車幅約2m車高約2mの大きなボディは3列シートの9人乗りで、リアゲートの下半分は左右に開きました。駆動方式は2WDと4WDがありました。ホイールベースを延長した巨大なストレッチリムジーンもありました。当初の販売は好調でしたが、ガソリン価格の上昇で巨大なサイズ故の燃費の悪さが災いし、その後の販売は伸び悩みました。最終的にエクスペディションに統合されて2005年に生産中止となりました。
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ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズで、メーカーはアンソンです。 ミニカーの底板には縮尺1/43と表示されていますが、実際には1/50ぐらいで出来ているようです。フロント周辺の面構えやごついタイヤなど実車の雰囲気が良く再現されていて結構良い出来ばえでした。リアゲートは実車と同じように開閉し、室内もそれなりに仕上げてありました。エクスカージョンはほとんどモデル化されていないので、世界の名車シリーズの中でも買う価値があるミニカーでした。なおこれとほとんど同じ物がアンソンのブランドでも発売されていましたが、国内販売されたかどうかは不明です。以下はフロントとリアの拡大画像とリアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)


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フォード マスタング GT アメリカ 2005年
1979年にフォード マスタング 3代目が登場しました。新しく開発された中型車用の「FOXプラットフォーム」(後輪駆動)を採用し、ハッチバッククーペとクーペがありました。デザイン的にはリアクオーターパネルのスリット処理が特徴的でした。1983年にはオープンのコンバーチブルが復活しました。当初のエンジンは4気筒2.3Lとそのターボ仕様(140HP フォード初の採用)、V型6気筒2.8L(109HP)、V型8気筒4.9L(140HP)などがありました。1984年にはターボ車に高性能版のSVO(175HP)が設定されました。1993年まで長く生産されました。(実車画像→ フォード マスタング 1979) データーベースでマスタング 3代目のミニカー検索
1994年にマスタング 4代目が登場しました。「FOXプラットフォーム」を改良してホイールベースが少し長くなり、クーペとコンバーチブルがありハッチバックはなくなりました。当時のフォード流のエアロルックというフロントのデザインで、リアフェンダーには初代を意識したエアダクトが付いていました。当初のエンジンはV型6気筒3.8L(145HP)、GT用のV型8気筒4.6L(215HP)とその高性能版 コブラ(240HP)などがありました。1997年にDOHC V型8気筒4.6Lエンジン(305HP)を搭載した高性能な SVT コブラが追加されました。1999年のマイナーチェンジでホイールアーチが大きくなるなど外観が大きく変わりました。(実車画像→ フォード マスタング 1994) データーベースでマスタング 4代目のミニカー検索
2005年にマスタング 5代目が登場しました。フロント グリルの造形やテールライトの形状に初代のイメージを現代風にアレンジしたデザインを採用していました。初代(特に後期型)は大きなサイズを生かしたかっこいいロングノーズのデザインでしたが、近代の車は無駄なスペースがないのでマスタング 5代目も昔風のロングノーズという訳ではありませんでした。それでも1960/70年代当時にマスタングにあこがれた熟年層などには受けそうなデザインでした。初代初期型より少し大きい外形寸法(4770X1880X1380mm)に、V型6気筒4L(210HP)、GT用のV型8気筒4.6L(300HP)エンジンを搭載していました。2011年にエンジンはV型6気筒3.7L(305HP)、GT用のV型8気筒5L(412HP)に変わりました。
2015年にマスタング 6代目が登場しました。幅を拡大したボディは、5代目のデザインを踏襲していましたが、フロントはヘッドライトが変わりダイナミックな面構えになりました。エンジンは4気筒2.3L(310HP)、V型6気筒3.7L(300HP)、GT用のV型8気筒5L(435HP)/5.2L(526HP)などがありました。(実車画像→ フォード マスタング 2015) 2022年にマスタング 7代目が登場しました。外観は6代目のデザインを踏襲していました。エンジンは4気筒2.3L(319HP)、V型8気筒5L(507HP)を搭載しています。2023年にルマン参戦用のレース仕様 GT3が開発され、それのストリート仕様のGTDが登場しました。GT3は2024年ルマンでLMGT3クラス3位となっています。(実車画像→ フォード マスタング 2024) データーベースでマスタング 6/7代目のミニカー検索
ミニカーは2008年に発売されたミニチャンプス製で、V型8気筒4.6Lエンジンを搭載したマスタング 5代目 GTをモデル化しています。このミニカーは最初は赤で2005年に発売されこの青は2008年の発売でした。ミニチャンプスらしいそつのないリアルな造形で、灯火類や室内などの細部も良く再現されています。なおこのミニカーのようにサイドウインドーを開いた状態にしているのは、室内を良く見えるようにしているのです。(これは室内の仕上げに自信があることを示すものです) 2012年頃からミニチャンプスはコストダウンで室内の仕上げに手を抜くようになり、その頃からサイドウインドーは閉じた状態になりました。これ以外のマスタング 5代目のミニカーはオートアートの1/18、フランクリン ミントの1/24、イクソ、ノレブ、トミカの1/67などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)



