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シトロエン DS5 フランス 2016年
シトロエン DSシリーズの最上級車としてDS5が2011年に登場しました。デザインは2005年のフランクフルト ショーで公開されたコンセプトカー 「C スポーツラウンジ」をベースにしていて、ワゴンをスタイリッシュにしたような5ドアハッチバックでした。「サーベルライン」と称するヘッドライトから三角窓まで伸びたクロームモールはユニークなデザインでした。シャーシはC5ではなくC4のホイールベースを延長して使っていました。エンジンは4気筒1.6Lターボ、4気筒2Lディーゼルターボと4気筒2Lディーゼル+モータのハイブリッドを搭載していました。(実車画像→ シトロエン C スポーツラウンジ)
DS5には光軸が前輪操舵と連動するヘッドライト、シトロエン初のスマートキーシステム、ヘッドアップディスプレイ、前後ソナー/バックカメラなどの先進装備が搭載されていました。シトロエン C6やプジョー 607が生産中止となっていたのでDS5はPSAグループの最上級車となり、ディーゼルハイブリッド仕様車はオランド仏大統領の公用車にもなっていました。2015年のマイナーチェンジでC3/4と同様にフロントグリルにDSのロゴが付き、DSブランドへ移行しました。2018年に生産中止となり、総生産台数は約8万台でした。2020年に登場したDS9が後継車でした。(実車画像→ シトロエン DS9)
PSAグループでプジョーは正統派の上質な実用車、シトロエンは個性的な実用車、DSはその上のプレミアムな車という位置づけとなるようです。グループ内でのプラットフォームの共用で近年のシトロエンは個性がなくなっていましたが、このDSシリーズ(特にDS5)ではシトロエンらしさが少しだけ復活したような気がします。ちなみにDSは「DIFFERENT SPIRIT(意訳すると「一味違う気分」?)」の略だそうです。なお中国市場向けに設計されたサブコンパクト SUVのDS6が2014年に登場し、2020年まで生産されました。(実車画像→ シトロエン DS6)
ミニカーは2016年に発売されたノレブ製で、2015年にマイナーチェンジしたDS5をモデル化しています。前述したDS3/DS4同様に実車の雰囲気がうまく再現されていて、かなり良い出来ばえでした。上述したサーベルライン、大きな全面ガラス製のサンルーフ、室内ではヘッドアップディスプレイやメーターパネルなどの細部まで良く再現されていました。DS3/DS4と同様にDS5のミニカーもノレブが独占しており、マイナーチェンジ前のDS5やフランス国旗の付いた大統領公用車など約10種類をモデル化しています。 以下はフロント(ヘッドアップディスプレイ拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン C3 フランス 2016年
2009年にシトロエン C3の2代目<が登場しました。初代と同じ丸っこいボディで、ルーフまで伸びた大きなフロントウインドーによる広い視界が特徴でした。エンジンは4気筒1.1L/1.4L/1.6Lガソリンと4気筒1.4L/1.6Lのターボディーゼルがありました。(実車画像→ シトロエン C3 2009) ミニバンのクサラ ピカソの小型版後継車としてC3のSUV仕様であるC3 ピカソが2008年に登場し、C3 2代目と同時開発された派生車のDS3が2009年に登場しました。(実車画像→ シトロエン C3 ピカソ)
シトロエン C3の3代目が2016年に登場しました。2014年に登場した個性的なデザインのC4 カクタスと同じようなデザインでした。(実車画像→ シトロエン C4 カクタス) カクタスほど個性的ではありませんが、C3も他車と一味違うシトロエンらしい感じがしました。ドアの下にある黒いモールのような部分は「エアバンプ」と称する樹脂製バンパーでボディーの損傷を防ぐ機能があり、デザイン的なアクセントにもなっていました。オーバーフェンダーのような太い樹脂モールや前後の樹脂バンパーも同様のアクセントとなっていました。(エアバンプが付いていない仕様もありました) エンジンは3気筒1.2L(68HP/82HP/ターボ 110HP)と4気筒1.6L(75HP/100HP)ターボディーゼルが搭載されています。2024年にC3 4代目が登場し、同時に電気自動車仕様のE-C3も登場しました。(実車画像→ シトロエン C3 2024)
ミニカーは2016年に発売されたノレブ製です。ノレブらしいそつのない造形で、実車がうまく再現されていました。実車と同じカラーリングで、灯火類や室内などの細部の仕上げはリアルで、最大の特徴であるエアバンプもそれらしい質感でうまく再現していました。C3 2代目/3代目のミニカーはすべてノレブの物しかありません。最近のフランス車のミニカーはノレブがほぼ独占していて、2000年代にミニチャンプスがドイツ車のミニカーを独占していたのと同じような状況になっています。ノレブは老舗の玩具メーカーなので、2024年現在のミニチャンプスのような特定の車種に偏ったモデル展開や強引な価格設定はやらないと思われます。したがって現状のようなノレブの独占状態でも良いのですが、できればソリドなどの他社がもっと競作して欲しいと思います。(どんな商品でも競争原理が働かないのは、好ましいことではないので) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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