ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN ID 19 SAFARI ALPINE RESCUE CAR 1960 FRANCE

CITROEN ID 19 SAFARI ALPINE RESCUE CAR
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN ID 19 SAFARI ALPINE RESCUE CAR


CORGI 513 1/48 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.99m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 75HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでシトロエン ID/DS ブレークのミニカー検索

シトロエン ID 19 サファリ アルペン 救助車 フランス 1960年

 

 1958年にシトロエン DSシリーズにワゴン形式のブレークが追加されました。(アメリカではワゴン、イギリスではサファリ又はエステートと称する) ブレークのリアゲートは上下2分割式で、折り畳める後席の背後に横向き対座補助席2座が付いた7/8人乗りでした。補助席が無い商用車仕様はコメルシアル(COMMERCIALE)と呼ばれ、後席を畳むことで3人乗りで500kgが積載できる広い荷室として使えました。3-3-2座の3列シートで8人乗りのファミリアール(FAMILIALE)は家族向け乗用仕様で、中央の2列目は個別に折り畳める補助席になっていました。

 

 当初は廉価版のIDだけでしたが、後にDSにもブレークが設定されてました。DS/IDのブレークは全長が約5mもあるので荷室が広く、乗用車としての性能も優れていたので人気がありました。油圧式の自動車高調整機能は積載荷重による姿勢変化が無く、停車中は車高が下がるので荷物が積み易いというメリットもありました。また前席2座、後席1座の3人乗りでストレッチャーを積載できる救急車仕様もありました。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたコーギー製の当時物です。イギリス名のサファリで、アルペン山岳救助車をモデル化しています。屋根にスキーと雪ソリが積んであり、救助隊員と救助犬の良くできたフィギュアが付いています。コーギーが最初にDS ブレークをモデル化したのは1963年の型番436のサファリで、ブレークの特徴である折り畳める後席を再現したギミックと上下2分割式テールゲートが開閉するギミックが付いていました。その後スキーヤーのフィギュアを付けた冬季オリンピック仕様(1964年インスブルックと1968年グルノーブル)などがバリエーションとして作られ、このアルペン 救助車は1970年に作られた最後のバリエーションでした。全てのバリエーションを合わせると約150万台以上が作られています。(昔のミニカーは生産台数が多かったのです) 後席を折り畳むギミック動作はやや見ずらいですが、後席の下側が前方に折り畳まれて背中側が前方に倒れて後席部分がフラットになります。以下はフロント/リア(テールゲート開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN ID 19 SAFARI ALPINE RESCUE CAR 1
CITROEN ID 19 SAFARI ALPINE RESCUE CAR 2

 以下は屋根の上の装備品の画像と後席折り畳みギミック動作画像とフィギュアの画像です。屋根の上には雪ソリ、スキー、スキーストックが積まれています。後席折り畳みは底板にあるダイヤルを回して操作します。フィギュアはアルペン レスキュー隊員と救助犬です。救助犬はセント バーナードで首につけているのはブランデー(遭難者の体温を上げる為のアルコール)入りの小樽です。このレスキュー犬が活躍していたのはこのミニカーが作られた1970年代ごろまで、最近は救助技術のハイテク化で進み救助犬の出番はなくなったそうです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN ID 19 SAFARI ALPINE RESCUE CAR 3
CITROEN ID 19 SAFARI ALPINE RESCUE CAR 4

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PANHARD PL17 1960 FRANCE

PANHARD PL17
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD PL17


DINKY(FR) 547 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 850cc 42HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでパナール PL17のミニカー検索

パナール PL17 フランス 1960年

 

 パナール ディナ Zは総アルミ製のボディでしたが、1960年にスチール製ボディを採用してデザインを一部変更したPL17に改名されました。このPLとは自動車黎明期に名声を博した「パナール ルバッソール」のイニシャルで、17とは2気筒、4段変速、5ドア(トランクリッド含む)、6人乗りの数字を足したものということらしい?です。 (これ以外にも17になるこじつけがあります) PL17の登場と同時に50HPに強化したエンジンを搭載し最高速145km/hの高性能版ティグル(TIGRE:虎の意)も追加されました。 4ドアセダンと4ドアブレーク(ワゴン)、2ドアカブリオレがありました。

 

 この車のヘッドライト上のひさしのような飾りは当時の流行で、シトロエン アミ 6にも同様の飾りがついていました。1963年のマイナーチェンジでこのひさしはなくなり、テールライトが横長に変わりました。1964年から名前のPLが外されて単に17となりました。1965年にパナールの自動車部門がシトロエンに完全に吸収されたことで17は生産中止となり、後継車の24にモデルチェンジしました。総生産台数は約16万台でした。PL17 ティグルは1961年のモンテ カルロ ラリーで1-2-3フィニッシュで優勝していますので、PL17は総合的に優れた性能だったようです。

 

 

 ミニカーは1960年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。1960年代のビンテージミニカーなので素朴な作りですが、ディンキー(仏)らしいうまい造形で実車の雰囲気が良く再現されていました。(経年変化で若干塗装が荒れてます) これ以外のPL17の当時物ミニカーはノレブ初期のプラスチック製のセダン/ブレークがあり、当時物以外ではエリゴールのブレーク、ソリドのセダン/カブリオレ、イクソのラリー仕様、ノレブのセダン/ブレーク/カブリオレなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANHARD PL17 1
PANHARD PL17 2

 以下は1995年頃に発売されたエリゴール製のパナール PL17 ブレーク (1/43 型番1114)の画像です。エリゴールはノレブ初期のプラスチック製の型を流用しているものが多いですが、これもノレブの型番4をベースにしているようです。元のノレブ製の出来が良いのでそれをダイキャスト製にしたこれも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD PL17 BREAK 1
PANHARD PL17 BREAK 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD PL17 BREAK 3
PANHARD PL17 BREAK 4

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PEUGEOT 404 1960 FRANCE

PEUGEOT 404
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404


VITESSE L155A 1/43 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 69HP 4段変速
性能: 最高速143km/h  データーベースでプジョー 404のミニカー検索

プジョー 404 フランス 1960年

 

 プジョーの4シリーズ(社名の1桁目が4)として403の後継車404が1960年に登場しました。404の最大の特徴はピニンファリーナがデザインした当時最新のセダンスタイルで、ランチア フラミニアに代表される美しいデザインでした。フェンダーより低いボンネットを実現する為にエンジンは45度傾けて搭載されていました。 この後1995年登場の406までプジョーはピニンファリーナがデザインすることになり、センスの良いデザインがプジョーの特徴となりました。1962年に2+2座の2ドアカブリオレ/2ドアクーペが追加され、さらに全長の長いブレークも追加されました。

 

 エンジンは4気筒1.4L/1.6L(69HP)ガソリンと4気筒1.8L/1.9Lディーゼルで、ガソリンエンジンには燃料噴射仕様がありました。1964年には2Lディーゼルエンジンが追加されました。404はラジアルタイヤを前提にしたサスペンション設定など足回りも優れており、その証拠に1966年から3年連続してサファリ ラリーで優勝しています。1968年に後継車504が発表されるとクーペ/カブリオレなどの上級仕様は504に移されましたが、セダン系は1975年まで国内生産が続けられました。(国外では1988年まで生産された) 国内での総生産台数は約180万台でした。

 

 

 4気筒2L(88HP)ディーゼルエンジンを搭載した404カブリオレの改造車が速度記録を樹立するなど、プジョーはこの当時からディーゼルエンジンに力を入れていました。プジョーは現在でもディーゼルエンジンのトップメーカーで、2009年のルマンではディーゼルの908 HDi FAPが優勝しています。

 ミニカーは1997年頃に発売されたビテス製です。当時のミニカーとしてはやや物足りないレベルの出来ばえでした。ヘッドライトとその下のウィンカーが少し大き目にデフォルメされているので、ピニンファリーナのバランスの取れた美しいボディの再現が今一つでした。ビテスはサファリ ラリー仕様など15種類ほどをモデル化していました。これ以外の404のミニカーは当時物ではディンキー、ノレブ、CIJ、JRDがありました。当時物以外ではエリゴール、ノレブの新製品、イクソ、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 404 1
PEUGEOT 404 2

 以下は1961年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 プジョー 404 (1/43 型番553)の画像です。1960年代のビンテージミニカーなので素朴な造形ですが、低いボンネット、テールフィンなどピニンファリーナスタイルが良く再現されていました。(経年変化で塗装の艶が落ちて、見た目はあまり良くありませんが) ディンキーはブレーク、カブリオレもモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 3
PEUGEOT 404 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 3
PEUGEOT 404 4

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズ プジョー 404 (1/43 No.49)の画像です。メーカーは不明ですが、イクソの別ブランドのノスタルジーが似たような物を作っているのでイクソ系のメーカーだと思われます。これもヘッドライトとウィンカーが少し大き目で、ビテスの404と似たような感じになっています。雑誌付ミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 5
PEUGEOT 404 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 5
PEUGEOT 404 6

 以下は1966年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 プジョー 404 カブリオレ (1/43 型番528)の画像です。上記のセダンより5年ほど後の1966年に作られていますので、ドア/ボンネットが開閉できるギミック付で、ラインストーンを使ったヘッドライト/ウィンカー、ドライバーフィギュア付と凝った作りとなっていました。 なおこのお嬢さんのフィギュアはトライアンフ スピットファイアーにも使われていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 CABRIOLET 1
PEUGEOT 404 CABRIOLET 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 404 CABRIOLET 3
PEUGEOT 404 CABRIOLET 4

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RENAULT 4L 1961 FRANCE

RENAULT 4L
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L


DINKY(FR) 518 1/43 85mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.66m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 747cc 32HP 3段変速
性能: 最高速113km/h  データーベースでルノー 3/4のミニカー検索

ルノー 4L フランス 1961年

 

 1961年にルノー 4CVの後継車としてルノー 4が登場しました。ルノー初の前輪駆動方式を採用し、2ボックスのハッチバックボディなど、ライバルのシトロエン 2CVを意識した設計でした。ボディはセダン以外にフルゴネット(後部がハイルーフの箱形商用車)、ブレーク(バン)、ピックアップなどがありました。エンジンは4CV譲りの747cc(32HP)で3段変速機、最高速113km/h の性能でした。なおエンジンが603ccの廉価版ルノー 3も短期間ですが販売されました。

 

 リアサスペンションは横置きトーションバーを用いたトレーリングアーム方式で、ボディ全幅に渡る長い左右輪用トーションバーが2本前後に並んでいたので、ホイールベースが左右で少し異なっていました。当初はフロントグリルとヘッドライトが分離していましたが、1968年以降はアルミ製グリルで一体化され、1975年には黒い樹脂製グリルとなりました。1972年にエンジンが800ccに拡大され、1978年には1.1Lエンジンも追加されました。コストを抑えた設計による実用性/経済性が評価され、同じようなコンセプトのシトロエン 2CV以上に大成功し1992年まで生産されました。総生産台数は835万台でこれはモデルチェンジしていない量販車としてはフォルクスワーゲン ビートル(2153万台)、フォード T型(1500万台)に次ぐ第3位でした。(ちなみにシトロエン 2CVは387万台) 後継車はトゥインゴでした。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。豪華仕様の4L(リアクォーター後部に3枚目の窓がある)をモデル化しています。ディンキー(DINKY TOY)はイギリスとフランスに生産拠点があって、フランスのディンキー(仏)は主にフランス車を手掛けていました。ディンキー(仏)のミニカーはプロモーションモデル的なリアルな作風が特徴でした。このルノー 4も1960年代の素朴な作りですが、プロポーションはしっかりしていて細部も結構リアルで良い出来ばえでした。スプリングサスペンションのギミックが付いています。これ以外のルノー 4の当時物ミニカーはノレブ、ディンキー(仏)をコピーしたオートピレン、ソリドのフルゴネット、トミカのフルゴネットなどがありました。当時物以外ではビテス、ソリド、ノレブ、ブレキナの1/87など商用車のバリエーションも含めてたくさんあり、最近でも新製品が出されています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 4L 1
RENAULT 4L 2

 以下は1970年に発売されたディンキー(仏)製のルノー 4L 高速道路(AUTOROUTES) サービスカー (1/43 型番518a)の画像です。上記型番518のバリエーションで、屋根にアンテナを追加して高速道路の保守サービスカーに仕立てています。これ以外にも郵便車などのバリエーションがありました。なおこのミニカーにはナンバープレートが付いていますが、これはミニカーの箱に添付されていたナンバープレート(紙製粘着シール)を貼ったものです。1970年代に発売されていたディンキー(仏)の乗用車ミニカーのほとんどにはナンバープレートのシールが添付されていました。それを貼るとミニカーがリアルになって楽しかったのでしたが、そのことを思い出したことが当サイトのナンバープレート作成ページを作るきっかけとなりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 3
RENAULT 4L 4

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 4L 1968 (1/43 型番202)の画像です。オートピレンは同時期のコーギーやディンキーをコピーした物が多いのですが、単なるコピーではなく一工夫していました。これは上記のディンキー(仏)のコピーですが、フロントグリルを1968年以降のヘッドライトと一体化された物に変更しています。オートピレンはこのような工夫を続けながら技術レベルを上げ、その後オリジナルのミニカーを開発するようになりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 5
RENAULT 4L 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 7
RENAULT 4L 8

 以下は1961年頃に発売されたノレブ製の当時物 ルノー 4L (1/43 型番53)の画像です。ノレブ初期のプラスチック製でテールゲートが開閉するギミック付です。全体的に丸みがついているように感じるのは、プラスチックの経年劣化でボディが少し変形しているのが関係しているかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 9
RENAULT 4L 10

 以下はフロント/リア(テールゲート開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 11
RENAULT 4L 12

 以下は2017年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのルノー 4L (1/43 No.294)の画像です。メーカーはイクソで、最近のミニカーですから灯火類や右リアフェンダーのフューエルキャップなどの細部はそこそこリアルですが、リアエンド周りの造形が微妙に違うような感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 13
RENAULT 4L 14

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 4L 15
RENAULT 4L 16

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CITROEN AMI 6 1961 FRANCE

CITROEN AMI 6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6


SOLIDO 141 1/43 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.87m 全幅約1.52m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 602cc 22HP 4段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでシトロエン アミのミニカー検索

シトロエン アミ 6 フランス 1961年

 

 シトロエン 2CVDSとの中間車種として、アミ(AMI)が1961年に登場しました。(AMIとはフランス語で友人の意) 基本的な部分は2CVがベースで、2CVより大型のボディに2CVの空冷水平対向2気筒エンジンを602cc(22HP)に拡大したエンジンを搭載していました。当時珍しかった角形ヘッドライトを使った奇抜なフロント、当時流行していたクリフカット デザイン(リアウインドウが逆に傾いている)のルーフなど、この車もシトロエンらしい独特なデザインの車でした。セダンとブレーク(ワゴン)がありました。

 

 アミは一時的にシトロエンの最量販車種になるなど商業的に成功しました。1969年にはクリフカットをハッチバックスタイルに変えるなど、デザインをリファインしたアミ 8に発展しました。(実車画像→ シトロエン アミ 8) さらに1973年には1971年に登場したGSに使用した空冷水平対向4気筒1L(61HP)エンジンを搭載し性能を大幅に向上させたアミ シュペール(AMI SUPER)が追加されました。また1970年にアミ 8をベースにしてシングル ローターのロータリーエンジンを搭載したM35 プロトタイプが限定生産されました。アミは1978年に生産中止となり、後継車はビザとなりました。(実車画像→ シトロエン M35 試作車)

 

 

 ミニカーは1961年に発売されたソリド製の初期物です。ずいぶん昔のミニカーですので、ヘッドライトとバンパーが銀塗装されたレトロな造形です。レトロではありますが、全体的なプロポーションは正確で実車の雰囲気がうまく再現されていて、フロントグリル手前のガードリングやボディ各部のプレスラインなどもよく再現されてます。室内も簡単な造形ですが、一本スポークのステアリングホイールが再現されています。これ以外の当時物ミニカーとしてはCIJ/JRD、ディンキー(仏)、ノレブ、ポリトーイのアミ 8(1/55)などがありました。最近の物では、ノレブ、ミニチャンプス、ヘルパ(1/87)、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN AMI 6 1
CITROEN AMI 6 2

 以下は1962年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シトロエン アミ 6 (1/43 型番557)の画像です。これもレトロなビンテージミニカーですが、プロポーションが正確なので、ソリド製とほとんど同じように見えます。こちらはボンネットとトランクが開閉するギミック付きです。ナンバープレートが紙シールで再現されていますが、当時のディンキー(仏)製のミニカーにはこの紙シールのナンバープレートが付属していました。(リアのナンバープレートは剥がれて行方不明ですが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 3
CITROEN AMI 6 4

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内には簡単ですがエンジンが再現されていて、トランク内には何もなく、車軸とそれを抑える板バネが見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 5
CITROEN AMI 6 6

 以下は1962年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン アミ 6 (1/43 型番54)の画像です。ノレブの初期物でプラスチック製です。これもプロポーションが良く、なかなかの良い出来ばえです。ノレブ初期のプラスチック製ミニカーは経年変化でボディが変形するものが多いのですが、これはプラスチックの材質を変更しているようで?、?ほとんど変形していません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 7
CITROEN AMI 6 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN AMI 6 9
CITROEN AMI 6 10

 以下は1965年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン アミ 6 ブレーク (1/43 型番2)の画像です。これもノレブの初期物でプラスチック製です。上記のセダンのバリエーションでこれもプロポーションが良く当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ただこちらはボンネット開閉ギミックが付いていて、プラスチックの経年変化でボンネットなどが変形しています。(ボンエットはヒンジが変形しているので開くのが困難です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN BREAK 1
CITROEN AMI 6 BREAK 2

 以下は2008年頃に入手したアルタヤ(ALTAYA)のシトロエン M35 プロトタイプ 1970 (1/43 型番不明)の画像です。上述したロータリーエンジンを搭載した M35 プロトタイプをモデル化しています。アルタヤの雑誌付きミニカー「PASSION CITROEN」シリーズのNo.29として作られた物で、メーカーはユニバーサル ホビーです。(参照WEBサイト→ PASSION CITROEN WEB SITE ) これも実車の独特なデザインが良く再現されていて、とても良く出来ています。右前フェンダーには実車に即して「PROTOTYPE CITROEN M35 No1」のロゴが表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN M35 PROTOTYPE 1
CITROEN M35 PROTOTYPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN M35 PROTOTYPE 3
CITROEN M35 PROTOTYPE 4

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