ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN 2CV 1966 FRANCE

CITROEN 2CV
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV


DINKY(FR) 500 1/43 89㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.78m 全幅約1.48m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 425cc 18HP 4段変速
性能: 最高速80km/h  データーベースでシトロエン 2CV 1965年以降のミニカー検索

シトロエン 2CV フランス 1966年

 

 1948年に発表されたシトロエン 2CV Aは当初その奇抜な外観を揶揄されましたが、合理的なフランス人は徐々に2CVの外観に慣れてその経済性と実用性を理解するようになりました。1951年には生産台数が1万台を超え、2CVは数年で広く普及していきました。名前のCVとは馬力という意味ですが、エンジン馬力ではなくフランスの課税馬力の単位です。実際には初期型は空冷2気筒375cc(9HP)エンジンを搭載し、1955年からは空冷2気筒425cc(12HP)エンジンを搭載し4段変速で最高速75km/hの性能でした。1963年には圧縮比を上げて18HPにパワーアップし最高速は80km/hとなりました。

 

 最高速は遅いですが、エンジンは総軽合金製、シンクロメッシュ付き変速機、前輪駆動方式と高度なメカが採用されていました。また前輪と後輪が関連して水平を保つユニークなサスペンションによる快適な乗り心地など自動車本来の機能はとても高度な車でした。平面ガラスの窓、キャンバストップの屋根、最低限の計器、ハンモック式シートなど内外装は素っ気ないですが、そのシンプルさが1970-1980年代になると他車にはない魅力となりました。

 

 

 1970年のマイナーチェンジでエンジンを435㏄(24HP)に拡大した2CV 4と新設計の602cc(29HP)エンジンの2CV 6の2タイプとなりました。(602ccエンジンは税制上は3CVとなりましたが、名前は2CV 6でした) この1970年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、フロントフェンダーにウインカーが追加されテールライトが大型化されるなど外観が少しだけ目新しくなりました。その後も内外装のマイナーチェンジ、限定モデルのチャールストンやドーリーの追加などで時代に応じてアップデートを続けました。 さらに後ろを箱形の荷室にした商用バン、ジープタイプのメアリ、エンジンを前後に積んだ4WD車4X4サハラなどの派生車種も追加されました。最終的には排ガス規制や安全基準に対応できなくなり、1988年に40年間の長きにわたる生産が終了しました。 (限定モデル→ シトロエン 2CV 6 チャールストン 1982)

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(仏)の当時物で、1966年式をモデル化しています。ディンキーの最初の2CVは1950年に発売された型番24t(後に535に変更)で、その後1962年に型番558、さらに1967年に型番500が発売されていて、それぞれは実車の変更点(フロントグリル、リアクオータパネルのウインカー、リアクオータパネルのウィンドー、後ろ開きの前ドアなど)をきちんと再現しています。これは1966年式ですので、1965年に変更された後ろ開きの前ドアとリアクオーターパネルのウィンドーが再現されています。ヘッドライトにフランス車らしい黄色のラインストーンが使われ、ボンネット開閉ギミック付きで、空冷水平対向2気筒エンジンが再現されています。これ以外の1960-80年代の当時物ミニカーとしては、ポリスティルの1/25、ビテス、ノレブ、ソリド、オートピレンなどがありました。当時物以外ではノレブの1/43と1/18、ソリドの1/43と1/18、ヘルパの1/87、オックスフォードの1/76、ミニチャンプス、ビテス、イクソなどたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN 2CV 1
CITROEN 2CV 2

 以下は2014年に発売された国産名車コレクション製のシトロエン 2CV (1/43 No.215)の画像です。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルを流用しています。ミニカーの台座には1963年と表示されていますが、フロントグリル形状とフロントフェンダーのウインカーと大型化されたテールライトは1970年のマイナーチェンジ後の仕様です。またリアには「2CV 6 CLUB」のロゴがあるので、1970年式の上級グレードのクラブとするのが正しいでしょう。最近のミニカーですので、小さなドアミラー、右リアフェンダー上のフィラーキャップ(給油口)など細かいところまで良く再現されていてとてもよく出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 9
CITROEN 2CV 10

 以下は1976年に発売されたノレブ製のシトロエン 2CV 6 1975 (1/43 型番843)の画像です。1974年に採用された角型ヘッドライトの2CVをモデル化しています。(なおこの角形ヘッドライトは評判が悪く1976年には元の丸いヘッドライトが復活しています) 初期のノレブはプラスチック製ミニカーが主流でしたが、1970年代には徐々にダイキャスト製ミニカーに移行していきました。これもこの頃のダイキャスト製ミニカー JET-CAR 800シリーズの1台です。このシリーズは廉価版ミニカー(当時の定価800円)でしたので安っぽいフリーホイールが使われているのが今一つですが、プロポーションなど基本的な造形はきちんとできています。ボンネット開閉ギミック付きで、簡単な造形ながらエンジンも再現されているなど値段以上によく出来ています。柔らかいサスペンションを持つ2CVは積載荷重による姿勢変化が大きいので、光軸を調整するためにヘッドライト左右がヘッドライト下の横棒で連結されていて光軸角度が調整出来るようになっています。ボンネットを開くとその構造が良くわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 3
CITROEN 2CV 6 4

 以下は1978年に発売されたソリド製のシトロエン 2CV 6 1975 (1/43 型番56)の画像です。これも上記のノレブ製と同じ角型ヘッドライトを持つ2CVをモデル化しています。これもどちらかというと廉価版ミニカー(当時の定価990円)の類ですので、ライト類の塗装処理が省かれているなど仕上げが簡素化されています。ただまともなホイールを履いているので、ノレブのようなギミックはありませんが、ノレブ製より見た目が良い出来ばえになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 5
CITROEN 2CV 6 6

 以下は1977年に発売されたポリスティル製のシトロエン 2CV 6 1973 (1/25 型番S26)の画像です。縮尺が1/25ですので全長153㎜と大きなサイズですが、1/43を単に大きくしたようなやや大雑把な出来ばえです。キャビンも少し大きめにデフォルメされていて、プロポーション的には正確ではありませんが、2CVらしいデフォルメではあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 7
CITROEN 2CV 8

 以下は1978年に発売されたオートピレン製のシトロエン 2CV 6 (1/43 型番251)です。 オートピレンは上述したディンキーの型を流用して数種類の2CVをモデル化していますが、これはライトを角形に変更したものです。ディンキー製を流用していますのでボンネットが開閉します。なおフロントグリルやテールライトを変更していないあたりは、オートピレン初期の適当なやり方です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 1
CITROEN 2CV 6 2

 以下は2000年頃に入手したヘルパ製のシトロエン 2CV 6 (1/87 型番22562)の画像です。これはプラスチック製のミニカーで、全長約43㎜X全幅17mmの小さなサイズですが、細部まで実にリアルに出来ています。(室内もステアリングホイールやシートが再現されています) 1/87サイズのミニカーはこのヘルパ以外に、いずれもドイツ製ですが、ブレキナやヴィーキングなどがあります。このサイズのミニカーのほとんどがプラスチック製なのは、細かいところまで成型できるからです。同じようなサイズをダイキャストでも成型できますが、金属は塗装する必要があり、一般的な吹付塗装をすると細かいところの造形が塗装で埋まってしまいます。したがってプラスチック素材に色を付けることで塗装する必要がないプラスチックが使われているのです。なおこのミニカーに付けているナンバープレートは当方のナンバープレート作成ページのサンプルとして作成した物で、プレートのサイズは3.5㎜X1.7㎜で、写真用の紙に印刷した物です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 6 7
CITROEN 2CV 6 8

 以下は大きさが分かるように上記のビテス製の2CVと並べてみた画像です。これだけのサイズの違いがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN 2CV 14

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CITROEN DS 19 PALLAS 1966 FRANCE

CITROEN DS 19 PALLAS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PALLAS


VITESSE L090A 1/43 112mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 4気筒 2L 90HP 4段変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでシトロエン DS 19のミニカー検索

シトロエン DS 19 パラス フランス 1966年

 

 1955年に登場したシトロエン DS 19は4気筒1.9L(75HP)エンジンを搭載し、クラッチ操作を油圧で自動化した4段変速機を介して最高速は140km/hの性能でした。全長4.8mの大型車ながら車重1.2tと軽量なため、あまり高性能ではないエンジンでも十分な走行性能を得ていました。当時のフランスの2Lクラスのライバルはルノー フレガートとアメリカ車風のシムカ ベデットぐらいで、どちらもシトロエン DSとは勝負にならず、このクラスはシトロエン DSの独占状態となりました。

 

 1965年にはエンジンが4気筒1985cc(90HP)に変更され、内外装を高級にしたDS 19 パラスが追加されました。 バンパーの位置でボディを一周するサイドプロテクションモールがパラスの外観上の特徴で、補助灯とバンパーのオーバーライダーが追加されていたようです。室内は遮音材が追加され床はカーペットで覆われ、オプションで革張りシートが用意されていました。さらに上級の仕様としてはコーチビルダー シャプロンが特注で製作するリムジーン仕様のDS プレステージもありました。前席と後席の間にガラス製の間仕切り(パーティション)があってエアコンが装着され、公用車やハイヤーとして使われました。

 

 

 ミニカーは1995年に発売されたビテス製で、シトロエン DS 19 パラス(1966年式)をモデル化しています。前述したビテスのシトロエン DS 19(型番691)にサイドプロテクションモール、フロントの補助灯、バンパーのオーバーライダーが追加されマフラー形状が変更され、豪華仕様のパラスに仕立ててあります。カラーリングもパラスらしい高級な感じになっていて当時のミニカーとしてはとても良い出来ばえでした。ビテスは実車同様にパーティションを設けたリムジーン仕様のプレステージもモデル化しています。ビテス以外ではリオやノレブもDS 19 パラスをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DS 19 PALLAS 1
CITROEN DS 19 PALLAS 2

 以下は1993年に発売されたビテス製のシトロエン DS 19 プレステージ (1/43 型番L018)の画像です。プレステージをモデル化しているので前席と後席の間にパーティションが追加されています。プレステージは主に公用車として使われたようです。パラスのようにプロテクションモールがないので、外観ではあまり高級な感じがしません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PRESTAGE 1
CITROEN DS 19 PRESTAGE 2

 以下は1993年に発売されたリオ製のシトロエン DS 19 パラス(1/43 型番110)の画像です。リオのDSはキャビンが大きめに出来ているので、スケールモデル的には正確ではないのですが、このデフォルメはDSらしさを強調しているのでミニカーとしては許容できます。パラスをモデル化しているのでフロントの補助灯とバンパーのオーバーライダーが付いていますが、サイドプロテクションモールがありません。これは手抜きで、同じリオが2005年に発売したDS 19 パラスのリファイン版(型番4110)ではサイドプロテクションモールが追加されています。ドア開閉ギミック付きです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 PALLAS 3
CITROEN DS 19 PALLAS 4

 以下は2001年に発売されたソリド製のシトロエン DS 19 フランス公用車 (1/43 型番4566)の画像です。フロントウィンドーにフランス国旗を模したトリコロールカラーのエンブレムが付いているのがフランス政府公用車の証です。ソリドはフランスの老舗ブランドながら、シトロエン DSのミニカーを2000年以前にはモデル化していませんでした。これはそのソリドがモデル化した最初のDSのミニカーで、当時2200円ほどと安価でしたので細部の仕上げは簡素ですが、全体的には老舗らしい味のある良い出来ばえになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 19 OFFICIAL CAR 1
CITROEN DS 19 OFFICIAL CAR 2

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PANHARD 24BT 1966 FRANCE

PANHARD 24BT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD 24BT


SOLIDO 143 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.62m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 850cc 60HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでパナール 24のミニカー検索

パナール 24BT フランス 1966年

 

 パナール 17の後継車として1964年にパナール 24が登場しました。ディナ Xから使われてきた空冷水平対向2気筒850㏄(50HP)エンジンを搭載する前輪駆動車という基本構造は17のままでしたが、ホイールベースを短縮し全く新しい2ドアボディを載せたものでした。ボディのデザインはPL17のイメージを継承していましたが、フロントの造形などに明らかにシトロエンの影響が感じられました。最初に登場したのはクーペボディで4座(2+2座)の24Cで、それに60HPにパワーアップしたエンジンを搭載した高性能版24CT(Tはティグルの意)が追加されました。

 

 1965年にホイールベースを延長した5座セダンの24B(Bはベルリンの意)とその高性能版の24BTが追加されました。パナール 24はシトロエン グループ内ではアミ 6ID 19の間を埋めるスペシャリティーカーという扱いで、4ドア仕様は計画されましたが実現しませんでした。パナール 24は自動車創生期の名門がシトロエン傘下で最後に咲かせた高性能ツーリングカーでしたが、1967年に生産中止となりパナールの名前も消えました。総生産台数は約2.9万台でした。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたソリドの当時物です。ロングホイールベース仕様で高性能版の24BTをモデル化しています。ソリドらしいシャープな造形で実車の雰囲気が再現され、室内などの細部も良く再現された実に素晴らしい出来ばえです。ソリド初期の傑作品の一つだと思います。ボンネット、ドア、トランクの開閉ギミック付で、トランク内にはスーツケースがありエンジンルーム内にはエンジンが結構リアルに再現されています。(ただし残念なことに金属製のエンジン部分は錆びてしまっていますが) これ以外のパナール 24の当時物ミニカーはディンキー(仏)の24CT、ノレブ初期のプラスチック製の24CT/24BCTがありました。当時物以外ではソリドの新製品の24CT、ノレブの新製品の24CTなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANHARD 24BT 1
PANHARD 24BT 2

 以下は1964年に発売されたディンキー(仏)製のパナール 24CT (1/43 型番524)の画像です。こちらは全長が4.29mであった24CTをモデル化していますので、全長が98㎜と上記の24BTより短いです。1960年代のミニカーですから素朴な作りですが、ディンキー(仏)らしい正確なプロポーションで実車の雰囲気が良く再現されています。こちらはドアのウィンドーが上下するギミックが付いています。当時のミニカーは子供の気を引く何らかの可動部(ギミック)を付けるように工夫していたのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD 24BT 3
PANHARD 24BT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD 24BT 5
PANHARD 24BT 6

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CITROEN DYANE 1967 FRANCE

CITROEN DYANE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DYANE


DINKY(FR) 517 1/43 90mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.87m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 425cc 24HP 4段変速
性能: 最高速104km/h  データーベースでシトロエン ディアーヌのミニカー検索

シトロエン ディアーヌ フランス 1967年

 

 発表されてから20年近く経過し旧態化した2CVの代替として、1967年に投入されたのが、ディアーヌでした。エンジンなどのメカは2CVと同じながら、ライトをフェンダーに埋め込んだり、リアにハッチゲートを付けるなどボディを少し近代的にリファインしたものでした。室内は2CVより高級な仕上げとなっていたそうです。また同じメカですから性能的には2CVとたいして変わりはありませんでした。

 

 この車は性能的にも外観的にも2CVとたいして変わらないので、中途半端な感じがしますが、当時のフランス人も同じように考えていたようです。結局2CVは売れ続けて、ディアーヌは2CVよりも早く1983年に生産中止となりました。

 ミニカーはディンキー(仏)の当時物で、1968年に発売されました。ディンキー(仏)らしい生真面目な作りで、プロポーションが良く実車の雰囲気をうまく再現しています。ボンネットとテールゲートの開閉ギミックが付いています。なおテールゲートを開くと2個のトランクが積んであるという楽しいおまけ付きです。 ディアーヌの当時物ミニカーとしてはポリトーイ、メーベトイ、ノレブなどがありました。最近の物では、ノレブの1/43と1/18、イクソ、ビテスなどがあります。

 

 

 以下はディンキーのフロントとリアの拡大画像とボンネットとテールゲートの開閉ギミックの画像です。エンジンルームにはスペアタイヤとエンジンが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DYANE 1
CITROEN DYANE 2

 以下は1968年に発売されたノレブのディアーヌ(型番157)の画像です。プラスチック製でボンネットとテールゲートの開閉ギミックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DYANE 3
CITROEN DYANE 4

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SIMCA 1100 1967 FRANCE

SIMCA 1100
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1100


SOLIDO 164 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.94m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 60HP 4段変速
性能: 最高速148km/h  データーベースでシムカ 1100のミニカー検索

シムカ 1100 フランス 1967年

 

 1967年にシムカ アロンド P60の後継車として1100が登場しました。1100はシムカ初の前輪駆動車で、親会社であったフィアットの影響で変速機付エンジンを横置き搭載するダンテ ジアコーサ方式を採用していました。ハッチバックスタイル、4輪独立懸架サスペンション、前輪ディスクブレーキなど時流に先んじた設計がされていて、フォルクスワーゲンがゴルフを開発する際にこの車を参考にしたほど先進的でした。3/5ドアハッチバックと3/5ドアワゴン(バン)があり、その先進性で人気がありヒットしました。なおシムカの親会社であったフィアットがクライスラーに株を売却したことで、1963年にシムカはクライスラー傘下となっていました。

 

 当初は4気筒944㏄(48HP)/1.1L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速148km/hの性能でした。1970年にイギリス向けに4気筒1.2L(75HP)エンジンを搭載したスポーツ仕様の1204が追加されました。1974年のマイナーチェンジでフロントグリルのブラックアウトやテールライト大型化など意匠変更され、4気筒1.3L(82HP)エンジンを搭載した高性能版TIが追加されました。1977年に後継車のオリゾンが登場し、その後はその廉価版として1979年にはタルボ シムカ 1100、1980年にタルボ 1100と名前を変更し1982年まで生産されました。総生産台数は約216万台でした。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたソリドの当時物です。ソリドらしいシャープな造形で、良くできています。ボンネット/ドア/ハッチバック開閉のギミック付で、室内もそこそこリアルです。ソリドは型番34でマイナーチェンジ後の高性能版1100TIもモデル化しています。なおこの当時のソリドのミニカーでは合成ゴム製タイヤに含まれる有機溶剤がプラスチック製ホイールを溶かすという問題が発生していました。当方の所有する型番34の1100TIは4輪とも完全にホイールが溶けてしまい、型番164の1100も少し溶けています。 これ以外の1100の当時物ミニカーはディンキー(仏)、ディンキーをコピーしたオートピレン、ノレブ初期のプラスチック製があり、当時物以外ではノレブの新製品などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とハッチバック開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SIMCA 1100 1
SIMCA 1100 2

 以下は1974年に発売されたソリド製の当時物 シムカ 1100TI (1/43 型番34)の画像です。ボンネットの開閉ギミックが外されフロントグリルが補助灯付の1100TI仕様に変更されています。ただし上述したようにホイールが4輪とも完全に溶けていますので、見るもあわれな状態です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1100 TI 1
SIMCA 1100 TI 2

 以下は1968年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シムカ 1100 (1/43 型番1407)の画像です。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的な造形で、灯火類や室内の仕上げが少し見劣りしますが、それ以外は上述したソリドとほとんど同じような良い出来ばえです。ボンネット/ハッチバック開閉のギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SIMCA 1100 3
SIMCA 1100 4

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