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フォルクスワーゲン フェートン ドイツ 2002年
フォルクスワーゲンの最上級車 フェートンが2002年に登場しました。グループ傘下の高級車アウディ A8のノウハウと技術を生かして設計されました。デザイン的にはそれまでの最上級車パサートのスタイルを引き継ぎさらに高級感を盛り込んでいます。当初のエンジンはV型6気筒3.2L(241HP)、V型8気筒4.2L(335HP)、W型12気筒6LとV型10気筒5L(312HP)ターボディーゼルがあり、フォルクスワーゲン独自のフルタイム4WDシステムを採用していました。(6気筒車は前輪駆動のみ) W型12気筒エンジンは同社の狭角V型6気筒エンジンVR6を2つ組み合わせたもので、このフェートンが最初の搭載車でした。(後にアウディ A8やベントレーにも展開されました)
2003年にロングホイールベース仕様が追加され、2004年にV型6気筒3L(225HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。2010年のマイナーチェンジでフロントのデザインが変更されました。フェートンは当時の同社のフェルディナント ピエヒ会長の高級車志向に沿って開発され、メルセデス ベンツを差し置いてシュレーダ首相の公用車に採用されました。ただフォルクスワーゲンは高級車ではブランド力がなく、グループ内のアウディと競合することもあって販売は芳しくなかったようです。2016年に生産中止となり、総生産台数は約8.4万台でした。
ミニカーは2002年に発売されたミニチャンプス製の当時物で、実車と同時に発売されたディーラー特注品です。(ディーラー特注品はメーカーロゴ付の紙箱に収められた値段が高い代物ですが、後から販売される通常品と色が違うだけの同じものです) ミニチェンプスの最盛期に作られた物ですから、正確なプロポーションで実車がうまく再現されています。フロントグリル/灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げられています。前述したシュレーダ首相公用車仕様もミニチャンプス製で、これを流用しています。これ以外のフェートンのミニカーはオートアートの1/18、ヴィーキングの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ RS6 (C5) ドイツ 2002年
1994年にアウディ 80 アバントをベースにして、5気筒2.2L(315HP)ターボエンジンを搭載した限定生産の高性能版RS2が登場しました。RS2はポルシェが開発に協力し、ポルシェの工場で最終組立てが行われていました。クワトロシステム4WDの6段変速で最高速262㎞/hの性能でした。(実車画像→アウディ RS2 1994)
RS2の後継車としてRS4の初代が1999年に登場しました。A4(B5)のスポーツ仕様のS4 アバントをアウディの子会社クワトロがチューニングし、V型6気筒ターボ2.7L(380HP)エンジンを搭載していました。(セダンはなくアバントのみ) クワトロシステム4WDの6段変速で最高速250㎞/hの性能でした。(実車画像→アウディ RS4 1999)
1997年にA6 2代目(C5)が登場し、その高性能版S6が1999年に追加されました。S6のワゴン仕様のアバントにもクワトロがチューニングする特別仕様のRS6が2002年に追加されました。当初はアバントだけでしたが、すぐにセダン(北米向け)も追加されました。V型8気筒4.2L(300HP)エンジンはターボチャージャーで450HPにパワーアップされ、4WDクワトロシステムの5段自動変速で最高速250㎞/hの性能でした。ハイパワーに対応した太いタイヤを収める為のオーバーフェンダーがRS6の外観上の特徴でした。2007年にA6(C6)をベースにしたRS6 2代目(V型10気筒ターボ5L(580HP)エンジン搭載)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ RS6 2007)
ミニカーは2015年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションのアウディ RS6 (C5)で、メーカーはイクソです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。室内のメーターが再現されているなど、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。ただしドアミラーの取り付け角度が変なのが少々気になります。(修正しようとしたら根本から折れてしまってうまく治せませんでした) これ以外のRS6のミニカーは同じ型で内装などの仕上げレベルを上げたイクソのカタログモデル、ミニチャンプスのセダン/アバントなどがあります。RS2のミニカーはネオ(レジン製)が、RS4のミニカーはミニチャンプスやヤトミンの1/72があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ カイエン ターボ (955型) ドイツ 2002年
ポルシェ初のSUV カイエンが2002年に登場しました。イギリスのレンジローバーに代表される高級SUV市場に参入したいフォルクスワーゲンがポルシェと共同開発した車で、フォルクスワーゲン トゥアレグとシャーシを共有する姉妹車でした。ただしエンジン、サスペンション、内装などはトゥアレグとは別物だったそうです。当初はポルシェとして初のV型8気筒エンジンを搭載したS(4.5L 340HP)とターボ(4.5L 450HP)だけでしたが、2003年にフォルクスワーゲンの狭角V型6気筒3.2L VR6(240HP)エンジンを搭載したV6、2009年に6気筒3L(240HP)ディーゼルエンジンを搭載したディーゼルが追加されました。
2006年に520HPにパワーアップされたターボ Sが追加されました。2008年に基本モデルのVR6エンジンは3.6L(290HP)に排気量が拡大され、V型8気筒エンジンは4.8Lに拡大されたS(385HP)、サスペンションを強化したGTS(405HP)、ターボ(500HP)、ターボ S(550HP)のモデル構成となりました。2010年に姉妹車のフォルクスワーゲン トゥアレグと共にカイエン 2代目(958型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ ポルシェ カイエン 2代目)
ミニカーは2003年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのないうまい造形で、室内などの細部もリアルに再現され、良く出来ていました。これはターボをモデル化していますが、ミニチャンプスはバリエーションでV6やSなど数種類をモデル化していて、姉妹車のフォルクスワーゲン トゥアレグも数種類モデル化しています。ミニチャンプス以外のカイエン 初代のミニカーは、オートアートの1/18、ノレブの1/43と1/18、ヘルパの1/87、シュコー、マイストの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ SLR マクラーレン (C199) ドイツ 2003年
F1レースで連携していたメルセデス ベンツとマクラーレンが共同開発したスーパーカー SLR マクラーレンが2003年に登場しました。SLRという名前は戦前の1950年代のレーシングカー 300 SLRにちなんだものでした。全長約4.66mX全幅約1.91mX車高1.26mと幅広く低いロングノーズのデザインで、300 SLRと同時期の300SLと同じガルウイングドアを採用し、フロントはF1 マシンのノーズに似せた造形になっていました。ボディはカーボン材によるモノコック構造で軽量化と高剛性を両立させ、エンジンはAMGがこの車専用に開発したスーパーチャージャー付V型8気筒5.4L(626HP)で、5段自動変速機仕様で、0-100km/h加速は3.8秒と極めて高性能でした。
またリアウィングを立てることで空気抵抗を生むエアブレーキが採用されているのも、300 SLRのルマン仕様と同じで、ずいぶん300 SLRにこだわっていました。2006年に650HPにパワーアップした高性能版の722エディションが150台限定販売されました。この722という数字は1955年ミッレ ミリアでS.モスが300 SLRで優勝した際の車番で、ここでも300 SLRにこだわっていました。2007年にオープン仕様のロードスターが追加されました。2009年に生産中止となり、総生産台数は約2200台でした。実質的な後継車は2010年に登場したSLS AMG(C197)で、この車は300SLをモチーフにした車となっていました。
ミニカーは2005年に発売されたミニチャンプス製です。ロングノーズで幅広いSLR マクラーレンのボディがうまく再現されていて、とても良く出来ています。特徴的なフロント回りとヘッドライト、タービン形状のホイール、赤で統一された室内などの細部もリアルに仕上げられています。ミニチャンプスはロードスターもモデル化しています。これ以外のSLR マクラーレンのミニカーはオートアートの1/43、イクソの1/43、シュコーの1/24、ヘルパの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スマート ロードスター クーペ ドイツ 2003年
スマートをベースにした軽量スポーツカーが企画され、ロードスター仕様のコンセプトカーが1999年に公開されました。2003年にコンセプトカーとほぼ同じ外観の量産型のロードスターが登場しました。スマートのトリディオンセーフティセル(鋼鉄製の枠)構造は踏襲していましたが、車高が低く本格的なスポーツカーに仕上がっていました。ロードスターとロードスター クーペの2タイプがあり、前者はロードスターという名前ですが、実際は電動開閉ソフトトップを持つタルガトップのオープンカーでした。後者はリアに荷室を持つクーペで、ガラス製のリアゲートがありました。ルーフは2分割で脱着でき、こちらもタルガトップのオープンカーになりました。
スマート シティ クーペではエンジンの上に載っていたキャビン部分を、前方に移動し低い車高を得ていますので、その分ホイールベースが延長されていました。全長は軽自動車並みでしたが、ホイールベースは同時期のマツダ ロードスターよりも長く、リアエンジンながら直進安定性は優れていたようです。エンジンは82HPにパワーアップされており、軽量なので結構高性能だったようです。さらに101HPにチューンされ、強化されたサスペンション/タイヤを持つ高性能なブラバス仕様もありました。このクラスの車としては値段が高かったので、あまり売れなかったようで、2006年に販売中止となりました。総生産台数は約4.3万台でした。
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ロードスター クーペをモデル化しています。ミニチャンプス絶頂期のミニカーでしたから、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現され、とても良い出来ばえでした。ライト類や室内などの細部もリアルに仕上げられていました。ミニチャンプスはクーぺではないロードスターもモデル化していました。これ以外のスマート ロードスターのミニカーは、京商(1/18)、ブッシュ(BUSCH 1/87)、ジク(1/64?)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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