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メルセデス ベンツ A140 (W168) ドイツ 1997年
AクラスはCクラスより小さいサイズの小型車で1997年に登場しました。もともとは燃料電池の電気自動車として開発された車で、その為ボディのフロア下に電池やモーターなどを収める構造になっていました。燃料電池は時期尚早ということで量産化されませんでしたが、従来エンジンを使ったメルセデス ベンツ初の前輪駆動車となりました。当初のエンジンは4気筒1.4L/1.6L、4気筒1.7Lディーゼルでした。
1999年に4気筒1.9L(125HP)エンジンを追加、2001年のマイナーチェンジでバンパーの意匠が変更され、ホイールベースが延長されたロングボディが追加されました。2002年には4気筒2.1L(140HP)エンジンを搭載した高性能版(最高速203km/h)が追加され、2004年までに約100万台が生産されました。
初代Aクラスは構造的に重心が高く旋回時に転倒する危険があることが問題になり、発売早々にリコールされました。車体の電子式制御システムなどの改良で対応したのですが、この問題はメルセデス ベンツへの信頼性を大きく損ないました。同時期にアメリカで製造したMクラスの製造品質問題も発生しており、この頃のメルセデス ベンツはずいぶん評判を落としたものでした。
ミニカーは1998年に発売されたヘルパの当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。このA140は小さいながらもダイキャスト製でずっしりと重く、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。これ以外のW168のミニカーはトミカ、マイストの1/18、REAL-Xの1/72、ジク、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン パサート (B5) ドイツ 1997年
フォルクスワーゲン パサートの5代目B5が1996年に登場しました。基本的なデザインは先代のB4と似ていましたが、ボディは少し大きくなり空力的に洗練され高級車らしくなっていました。グループ内のアウディ A4のシャーシを流用しており、エンジン縦置きの前輪駆動車でした。ボディ形式はセダンとワゴンのバリアント(1997年追加)で、当初のエンジンはDOHC 4気筒1.8L/1.8Lターボ(150HP)と4気筒1.9Lターボディーゼル(110HP)でした。
1997年に5気筒2.3L(150HP)、DOHC V型6気筒2.8L(193HP)、6気筒2.5L(150HP)ターボディーゼルエンジンが追加され、高級車志向が強くなりました。同時にアウディと同じフルタイム4WD仕様も設定されました。2001年のマイナーチェンジで後期型(B5.5)となり、フロントグリルが少し大きく立派になりました。最上級仕様として狭角V型4気筒エンジンを2つ連結したW8型と呼ばれるDOHC 8気筒4L(275HP)エンジンが追加されました。2005年ににB6にモデルチェンジしました。(実車画像→ パサート B6)
ミニカーは1998年頃に発売されたシュコーの当時物です。シュコー流のしっかりとした作風で、灯火類や室内などの細部も良く再現されています。この頃のシュコーの塗装はやや厚ぼったい感じがしますが、実際のドイツ車と同様に塗装品質は優れています。シュコーはB5のバリアント、マイナーチェンジ後のB5.5のセダン/バリアント、レースカーのV8 スターもモデル化しています。ライセンスの関係でパサート B5の1/43ミニカーはシュコーがほぼ独占しています。1/87ではヘルパ、ヴィーキングなどもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ゴルフ IV GTI ドイツ 1997年
フォルクスワーゲン ゴルフの4代目が1997年に登場しました。基本的なスタイルを変えずに、新しさを感じさせるうまいデザインだと思います。グループ内のアウディ A3のシャーシをベースにしていましたが、車幅が1.7mを超えもはや小型車とは言えないサイズになっていました。ボディの要所に高張力鋼板を使い剛性を高め、ボディ全体の組付け品質を向上させていました。当初のボディは3/5ドアハッチバックで、エンジンは4気筒1.4L/1.6L/DOHC 5バルブ 1.8L(123HP)、V型5気筒2.3L(148HP)、4気筒1.9L(90HP)ターボディーゼルがありました。
高性能版のGTIには1.8Lのターボー仕様(150HP)エンジンが搭載されました。1999年にワゴン バリアントが追加され、同年に3代目ゴルフのカブリオレが4代目ゴルフの顔つきにマイナーチェンジされました。1999年から6気筒2.8LのVR6エンジンが追加されました。2003年にVR6エンジンを 3.2L(241HP)にパワーアップして駆動系を4WD化し、固めたサスペンションにエアロパーツを付けて最高速247km/hという超硬派のR32が限定生産されました。2003年にゴルフ 5代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約430万台でした。
ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。高性能版のGTIをモデル化しています。ミニチャンプスが作る自国ドイツ車のミニカーはほとんどがレベルの高い良い出来ばえですが、このゴルフ IVもプロポーションが良く灯火類や室内などの細部もよく再現されています。ミニチャンプスはゴルフ IV バリアントやカブリオレなど20数種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外ではブラーゴの1/24と1/43、ヘルパの1/87、シュコー ジュニアなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル シントラ ドイツ 1997年
GMがヨーロッパ市場向けに製造したミニバン(MPV) オペル シントラが1997年に登場しました。この車はアメリカではGM シボレー ベンチャーとして販売された車のショートホイールベース版で、後ドアは両側スライド式、3列シートの5-8人乗りでした。エンジンはオペル製が使われ4気筒2.2L、V型6気筒3L、4気筒2.2L ターボ ディーゼルがありました。(実車画像→ GM シボレー ベンチャー)
シントラはアメリカ工場で製造された為か、オペル車としては完成度が低く、競合他社のフォルクスワーゲン シャランなどに較べて品質が劣ると評価されました。イギリスではヴォクスホール シントラとして販売されましたが、こちらも評判は悪かったようです。そんなわけでシントラは販売不振で、1999年に早々と生産中止となりました。後継車としてアストラ Gをベースに開発されたミニバン ザフィーラ(ZAFIRA)が1999年に登場しました。(実車画像→ オペル ザフィーラ 1999)
ミニカーは1997年に発売されたシュコー製の当時物です。シュコーは1970年代に一度倒産しましたが、1990年代にブランドが復活しました。新生シュコーは深みのある高品質な塗装による独特の雰囲気がある作風で、同じドイツ製でも無機質な感じがするミニチャンプス製と較べると、個人的には好ましい作風だと思います。このシントラもプロポーションが良く内装などの細部もリアルで良く出来ています。シュコーはプロモーション用特注品でヴォクスホール シントラもモデル化しています。実車が不人気だったことを反映して、シントラのミニカーはこれしか無いようです。今後 新規にシントラがモデル化されることはないでしょうから、このミニカーは車種的に貴重かも? 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード モンデオ MK II セダン ドイツ 1997年
フォード モンデオは1996年のマイナーチェンジで、フロントとリアのデザインが大幅に変更されMK IIに変わりました。オーバルデザインと称する楕円形をモチーフにしたデザインはアメリカ フォードの1996年式トーラスなど当時のフォード車の特徴的なデザインでした。(個人的には変わったデザインだと思いますが、一目でフォードの車だとわかります) エンジンのラインアップに大きな変更はありませんでした。(実車画像→ フォード トーラス 1996)
1997年にサスペンションを固めてDOHC 6気筒2.5L(174HP)エンジンを搭載する高性能版ST24が設定され、1999年にはこのエンジンを200HPにチューンしサスペンションをさらにハードにしたST200に発展しました。これらの高性能版はシエラ XRやRSのイメージを継承するモデルでした。(モンデオ MK I/IIはツーリングカーレースに参加していました) 1998年にはモンデオ MK IIをベースにしたクーペスタイルのスポーツカー クーガー(COUGAR)(アメリカ版はマーキュリー クーガー)が登場しました。モンデオは2000年にMK IIIにモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード モンデオ MK III) (実車画像→ フォード クーガー 1998)
ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製です。独特なフロント周りのデザインがやや誇張され実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類、ドアミラー、室内などの細部はミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっています。ミニチャンプスはワゴン(ターニア)もモデル化しています。1/43のモデル化のライセンスはミニチャンプスが独占していたようで、ミニチャンプス以外のミニカーはリーツェの1/87ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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